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「コンサルティングxクリエイティブ」で大企業の課題解決に挑戦する日本ビジネスアート株式会社(JBA)では、学生インターンが、企画立案・編集・ライター・フォトグラファーなど様々な職種で活動しています。そんな、個性豊かで才能に溢れる学生たちに迫るのがこの企画。今回は「JBAで働くことの楽しさを初めて知った」というOさんにインタビューしていきます!
【プロフィール】
大阪府出身。2020年時点で、京都大学文学部5回生。高校時代からダンスに打ち込み、大学ではダンスサークルを3つかけ持つ。幼いころからK-POPにどっぷり漬かっていたため、日本のアニメや音楽の話題についていけないことが密かな悩み。
ーOさんといえば韓国留学のイメージが強いです。留学後にJBAに入った経緯を教えてください。
私は大学3年生の期間を1年間韓国で過ごしました。韓国留学中は法的にバイトができなかったのとその分勉強に力を注いでいたため、日本に帰ってきてすぐ、よし働くぞとバイトを探し始めて。求人サイトで留学の経験を生かせる仕事も見ていたのですが、将来に繋がる仕事ができそうなJBAに惹かれて応募しました。もともと文章を書くことが好きで、将来は言葉や文章に関わる仕事がしたいなと思っていたんです。
最初は「オフィス」という雰囲気にビクビクしていました。同じ年齢の学生メンバーにオリエンテーションをしてもらったのですが、その彼が本当にしっかり喋るものだから余計萎縮しちゃって(笑)。でも、学生同士働いている様子を見ていると、自発的に意見を出し合いながら仕事をしててほんとにすごいなと感心。学生だけで組織がちゃんとなっているし、報告や連携の体制もしっかりできている。それに困ったことがあったらすぐ助けてくれる人たちばかりだったので、次第に私も萎縮が溶けてきて、自分から仕事に関する提案もできるようになったんです。そんな環境は、これまでのバイトでは経験したことがありませんでした。
社員さんオススメの本などを学校に行く前に読んだりしていました。
ーJBAに入る前はどのようなアルバイトをしていたのでしょうか?
大学に入った直後から、大学2年生の12月まで飲食店で働いていました。でも、モチベーションはパートさんやバイト仲間が良い人たちということだけで、シフトで決められた時間内に最低限やらなければならないことをやる、帰る時間が来るのを今か今かと待っている、という感じで。自ら何か提案したりなんて考えたこともなかったですね。
結局やりがいを感じたり自分の働きを認められたりすることもなく辞め、「私はバイト不適合者なのかな」って結構凹んじゃって(笑)。今はだいぶましになったんですけど、その頃はまず最初に「私なんてダメだから」「私にはどうせ無理だから」と考えるような性格だったんです。
ーそんなOさん全然想像つかないです(笑)。その性格が変わったきっかけは何だったんでしょうか?
3回生で行った韓国留学ですかね。人格が変わったと思います。高校で仲の良かった先輩が京大に合格して、時々話を聞いたり京大に遊びに行ったりするうちに私もその雰囲気が好きになり、京大を目指すようになったのですが、いざ入学すると周りの人たちに圧倒されてどんどん内向的になってしまって。授業でも「私のことは当ててくれるな…」と、存在を消すように息を潜めていました(笑)。1回生の終わりに、学校のプログラムで春休みの3週間韓国に留学したんですけど、その経験が私を大きく変えてくれたんです。
必ず戻ってくるぞ!と誓ったプログラム最後の登校日。
ーとても興味深いですね。まずはその短期留学のお話を聞かせてください。
それまでの私は、勉強していい学校に進むのが良いことで、きっといいところに就職しなきゃいけなくて、っていう固定観念を持っていました。でも、その時韓国の語学学校で出会った人たちは、「日本で仕事してたけどどうしても韓国に来たくて、辞めてきちゃった!」って人がいたり、それぞれが「自分の人生」を歩んでる感じがして。こんな生き方もあるんや!って衝撃を受けました。さらに、その語学学校では当時の自分のレベルよりも上級のクラスに入れられちゃってたので、わけがわからないまま何とかついて行けるよう必死に勉強して、でもめちゃくちゃそれが楽しくて。3週間だけじゃ足りない!と感じた私は、必ずまた1年後に、次は自分の力でここに戻ってくるぞと心に誓って、語学学校の先生にもそう宣言して日本に帰国しました。
2年生の1年間は、「3年生は韓国留学して過ごす」という夢に向かってひたむきでした。語学学校の授業料や現地の生活費などを計算し、語学学校の先生にうざがられるくらい連絡して入学手続きを進めました。親からは「不安だから寮に住みなさい」と言われていたのですが、私はどうしても韓国での一人暮らしが夢だったので、自分で韓国の不動産アプリ(もちろん全部韓国語)をスマホに入れて不動産と直接やりとりして家を決めて、そのまま親を韓国に連れて行って家を見せて説得。そんな感じで、現地で留学生活を送るために必要な準備や手続きは、全て自力で行いました。我ながらよくやったなと思います(笑)。でも、やると決めたことは絶対にやり遂げたい性格です。しんどいとか思う前に、そもそも諦めるという発想がないというか。
2年生の後期には、友人と一緒に京大K-POP同好会というサークルを設立して、ずっと夢だったK-POPだけでダンスの舞台を作るということを実現できました。今ではYoutubeで再生回数50万回を越える動画も上がっているという(笑)。好きなことをやってれば認めてくれる人もいるし、自分もどこまでも頑張れるんだなと思いました。そんな経験もしながら1年間走り続けた結果、晴れて3年生の春からは韓国留学が実現しました。
ー1年間の留学はどのような感じでしたか?
1年間で語学学校の最上級を卒業する目標を達成しましたし、成績も維持でき、語学力が確実に成長しました。あと、語学学校の生徒なのに隣の正規の大学のサークルに入れてくれと頼みに行って、ダンス生活も満喫できました(笑)。いろんな国に素敵な友達がたくさんできましたし、本当に行ってよかったと思える1年間でしたね。語学もダンスも、自分が好きなことをひたすら頑張れる、そして評価が間違いなくついてくる環境のなかで、日本にいた頃の「私なんて無理」が前提だった臆病さは、消えていきました。語学学校での話し合いの場面などでも、自ら手を挙げて発言できるようになったんです。様々なアイデンティティを持った人たちと過ごす中で、学ぶことも多かったですね。
韓国留学を通じて、努力すればきっと何か成果が出るということ、そして、それでもわからないことやできないことがあったら、自分にできる範囲で良いから怯えずに胸を張って行動すれば良いのだということに気がついたんです。人生に一つの正解なんてないから、それならもう「上手にこなさなきゃ」という固定観念を取っ払って、自分もまだ出会っていない自分の可能性を信じてとにかく挑戦してみよう、って。留学してみて、人間的に強く、前向きになれたと思います。
卒業式の写真。階段をうまく登れなくて会場が爆笑に包まれました。
ーかっこいい…!その経験はJBAでのお仕事にもつながっているのでしょうか?
確実につながっていますね。与えられたお仕事に意味を見出して楽しむことや、自分から積極的に意見を言ってより良いお仕事をできるように工夫することなどは、留学前の私であったらきっとできていなかったと思います。詳しくは同じライターの木谷さんとの対談でお話しするとして、JBA入社初期の頃、私が学生と話し合った内容を社員さんのところに提案として持って行ったことがあります。そんな「枠を超えた提案」なんて、昔のバイトでは絶対にしなかったことだと思います。それに、JBAの社員の方はみなさん、一学生からの意見もフラット聞いてくれるんです。入ったばかりの私の意見も、メモを取りながら真剣に聞いてくれました。そのような中で自分の意見が反映されて働き方が改善されていくのが目に見えてわかって、大きなやりがいを感じました。その経験が、今のライターリーダーとしての姿勢の原点になっているのだと思います。
あとは、執筆案件一つひとつに関しても、最初は指示いただいたことを必死に形にするという感じだったのですが、社員さんのほうから「もっと色々提案してほしい!」と言ってもらって、できることがどんどん増えていきました。例えば、「もっと伝わりやすくするには、構成から変えたほうがいいのでは」「こんな図を入れてみるのはどうですか」など、ただ文章を書くだけじゃなくなってくるんです。インタビュイーの方に「これがまさに自分の言いたかったことだ」と思ってもらいたくて、めちゃくちゃ集中して言葉と向き合う時間や、読者の方が私の書いたものに興味を持ってくれる姿を想像して色々提案することには、疲労に勝る楽しさがありますね。
1年生の頃の私に、生き生きと働いている今の私の姿を見せてあげたいです。そして、「そんなに縮こまらなくても、無理に飾ったり気張ったりしなくても、自分なりに頑張ってみれば何かの成果につながるよ」って、教えてあげたい。韓国留学という大きな転機の後に、学生にもたくさんのチャンスを与えてくれるJBAという素敵な環境で働けたことで、自分の新たな可能性が引き出されていくのを実感しながら充実した毎日を過ごせています。これからも、もっと仕事でJBAに貢献できるよう頑張りたいです。