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私のモットー「現場に寄り添う」の原点は、素敵なお客さまとの出会い

数々の大企業に対して「コンサルティングxクリエイティブ」で領域不問の課題解決を行うJBA。でも「JBAって何屋さん?」と聞かれると、一言では答えにくいんです。そこで、実際のお客さまとの具体的なプロジェクトを通して、担当した社員は、何を考え、どんなことをしたのか。やりがいや苦悩や仕事観に至るまでをリアルにお伝えする「事例紹介」シリーズです。

2014年入社の小山夏子さん。JBAに入社して、最初に配属されたのはお客さまと直に接するコンサルタントの仕事。現在はJBA社内のインターンを取りまとめるリーダーも兼任しています。今回は小山さんが仕事の上で大切にしている「現場に寄り添う」というモットーと、その根源となったあるお客さまとの出会いについて語っていただきました。

――思い出深い仕事などはありますか?

2017年の、パチンコ業界大手A社さまのインターン企画ですね。私はそれまでにもいろいろなお客さまと仕事をしていて、企業の経営課題を解決したりお客さまと一緒に新しい価値を創り出したりというコンサルタントの仕事に夢中になっていました。その中でもA社さまは、なんといっても現場がすごく活き活きしている印象が強かったです。はじめて社長の店舗巡回に同行した時には、社長の激励に対してホールで働いている従業員の皆さまもインカムで元気に返事をされていたり、会議では出席者の皆さまが社長の言葉を熱心にメモしていたり、店舗に入ると社長のために花道が用意されていたりという、現場の熱気に驚かされました。

従業員のみなさまが自社のことが大好きで、誇りをもって仕事をされていることがわかりました。「私たちはエンターテイメントを提供する会社。そこで働いている自分たちはエンターテイナーなんだ」という強い思いを、一人ひとりが持っています。それを感じて、私はすぐにA社さまを大好きになっちゃいました。


――素敵な企業ですね!

そうでしょう! でも、残念ながら「パチンコ」というと、業界のイメージはいいことばかりではありませんよね。A社さまは人材の採用に悩みをかかえていらっしゃいました。一生懸命採用活動を行っても就職率が低くて。特に若い女性の方は、ご両親に反対されて他社に行ってしまうというケースも少なくありません。そこで、JBAに採用活動の一環としてのインターン企画のご相談を頂いたのです。

A社さまは、若い世代に向けて、業界に対する先入観にとらわれずに自社の良さや仕事の魅力を知ってほしいという強い思いをお持ちでした。従業員の皆さまのエンターテイメント精神の原動力にもなっている、大事な部分です。しかし、それまで会社説明会などで一生懸命説明しても、採用のために繕っているのではないかと思われてしまって、とのことでした。

私は、自分がそれで感動したように、A社さまの魅力を伝えるには、現場で働いている人がいかに活き活きしているかを知ってもらえたら良いのではないかと考えました。そこで、A社の理念や魅力について「敢えて語らない」インターンを提案しました。本来、堅苦しくなりがちな就活講座という勉強の場を、思い切って、ストーリーや謎解きを交えた参加者にとって楽しいものにすることで、A社さまのカルチャーの素晴らしさやエンターテイメントの精神を、言葉ではなく身をもってインターンの皆さまに感じていただきたいと思ったのです。

A社さまの一番の悩みは女性の応募者数が少ないこと。そこで、今回のインターンは女性限定として、人気映画「アリス・イン・ワンダーランド」をコンセプトに企画しました。この映画は、大人になったアリスが再び不思議の国へ向かい、仲間たちと共に自分の力で未来を切り拓いていく物語。そこに着想を得て、アリスとなったインターンシップ参加者が、不思議の国の住人に扮した人事担当の方の話を聞きながら、自分がこれからどんな仕事をしていきたいかを考えていくという演出にしました。

――具体的にはどのようなことをしたのですか?

A社さまの「エンターテイメント会社として、徹底的に世界観を作りこみたい」とのご依頼を受け、JBAは世界観を作る装飾品と配布物の作成のお手伝いをしました。

薄い発泡スチロールを使って作った蝶や花の装飾に、プロジェクションマッピングのように映像を投射して、幻想的なアリスの世界を表現しました。配布物デザインもアリスの世界観に合わせ、長く使っていただけるよう丈夫な素材を使ったり。資料の細部にこだわりすぎて、インデックス部分を夜な夜な手作りすることになってしまったことも良い思い出です(笑)。

衣装はお客さまご自身で用意されたんですが、そのクオリティがものすごく高くて。それに負けないように、縁の下の力持ちとして働くJBAも、お客さまの期待する精度を実現するために映画を見直したり、アリスをコンセプトにしたカフェに足を運んで表現方法を研究したり、原作の小説も読んで世界観を研究したりしました。

とにかく、お客さまの本気に応えたくて、最後まで思いつく限りのことを全力でやりました。パワーポイントのデザインを提供したり、室内装飾を細かいところまでチェックしたり、担当者の方の動線が確保できるように配置を考えたり。イベント当日は私自身もインターンの立場で参加させていただき、第3者視点から学生の反応などを見て細かいフィードバックをしました。

そのかいあって、インターン企画は大好評。ネットニュースにもなりました。初年度はA社さま社内の会議室で行っていたのですが、二年目以降は大きな会場に変更したほどです。インターンシップがまだそれほど浸透していない時代だったにも関わらず、選考に向けた次のステップに進む参加者は90%以上。最終的な就職希望者も増えて、仕掛けは大成功でした。


――特に印象に残っていることは?

なによりも、やはり現場のみなさまの力強さですね。インターンのプログラムでは、A社さまがどんな会社なのかを参加者に対して説明する機会はほとんどありませんでした。それでも、A社さまの熱意のあるカルチャーやエンターテイナーとしての誇りは、手の込んだ衣装や迫真の演技を通してしっかりと伝わっていたと思います。

その会社で働く人たちが活き活きとしている姿には、業界のイメージを超えて学生の心を動かす魅力があるということを強く感じました。

また、そんな現場を支える経営のあり方にも感動しました。本社の人も店舗の人も、みんな自社のことが大好きで、仕事に誇りをもって取り組んでいるのです。それは、経営が現場のことを大切にしていて、誰もがやりがいを持って働けるようにサポートしているからでもあります。経営が現場に寄り添い、現場は経営を愛している。それが働く人と会社の理想的な関係だということを、学ばせていただきましたね。

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