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元バレーボール選抜選手の経営者を隣で支えられるパートナーを目指す挑戦

プロフィール

江口克成/コンサルタント

2013年、コンサルタントとしてJBAに新卒入社。これまでに50件以上の案件においてプロジェクトリーダーとして活躍してきた。現在は、企業の理念経営推進プロジェクトや、従業員のエンゲージメント向上のためのインナーブランディングを中心に様々な案件を手掛けている。

1/学生時代にどんなことをしていましたか?

バレーボールを突き詰め、選抜チームに選ばれ続ける

私は幼少期から大学院まで24年間を佐賀県で過ごし、兄弟の影響で小学3年生からバレーボールを始めました。バレーボールの真剣勝負の楽しさに惚れ込み、熱中し、セッターとして選抜チームに選ばれていました。
大学院時代の専攻は建築学。研究では、空き家をリノベーションして、自由に使えるスペースとして貸し出すビジネスを行っていました。試行錯誤を繰り返し、工夫すれば、それが数字となって結果に如実に現れる。このビジネスの面白さが、私を強く惹きつけました。もっと本格的にビジネスについて考えてみたいと思い、大学院在学中にビジネスコンテストへ応募。ありがたいことに審査を通過することができ、経営者の方々とビジネスに関してお話しする機会をいただきました。その時のことは今でも覚えています。初めて経営者という存在に直接会い、そのビジネスに対する姿勢に衝撃を受けました。利益をシビアに求める姿勢や、真剣さ。そして、ビジネスという真剣勝負を楽しむ心。経営者の方々の姿を見て、ビジネスという領域には、学生として過ごしたこれまでの人生では経験したことのない、激しく、かつワクワクするような世界が広がっているように感じたのです。経営者に対する憧れの感情を持つと同時に、「自分もビジネスの世界に飛び込みたい」と強く思うようになりました。

2/JBAに入社した経緯を教えてください

ビジネスという真剣勝負の場に感じたワクワク感

より経営者に近いところでビジネスに関わるため、専攻していた建築に関係する職ではなく、企業と直接取引を行う代理店やコンサルティング会社を就職先として考えていました。様々な企業に応募しましたが、最終的にはJBAに入社を決めました。その一番の決め手は、ビジネスに本気で取り組む環境が整っていたこと。若いうちから大きな裁量権を持ち、プロジェクトに全力でかかわることができる。そして、上場企業をはじめとした大手企業との取引があり、大手企業の経営者の相談に乗り、経営課題の解決を行うことができる。ここでなら間違いなく真剣勝負で打ち込めると確信し、ビジネスの世界に飛び込む一番最初の環境として、JBAを選びました。

3/案件に携わって驚いたことはありますか?

先人たちが作り上げてきた会社の歩みに強く心揺さぶられた

入社してからこれまで、コンサルタントとして様々な案件に参画してきました。大手企業の経営課題に真剣に向き合う日々は、本当に刺激的で楽しいと感じています。そんな中で3年前から担当させていただいている大手企業A社の案件に対しては、特に並々ならぬ思いを持っています。

A社は創業100年を誇り、業界内でも超大手と呼ばれる企業です。しかし、ほかの大手企業と比較すると、シェアは業界内最下位。業績も長らく沈んでしまっているという非常に苦しい状況にありました。このままでは、20年後にはA社はなくなっているかもしれない、それほどの苦境に立たされていました。A社が存続するためには、新たな事業や既存事業の改革によって業績を立て直すことが必要不可欠。しかし、長い間停滞し続けているA社には、経営にイノベーションを生み出すための力と気概のある次の世代のリーダーがいないという大きな問題がありました。経営者から直々に、今の状況に強い危機感を感じている。経営者の思考を持ち、変革を起こしていける次世代リーダーの育成をお願いしたい。そして、そのリーダーたちと一緒に会社の未来を作り上げていってほしいと相談を受けていました。

「ビジネスという真剣勝負の場で従業員の生活を背負って戦っておられる経営層が、会社の苦境時に自分に相談をしてくださるなんて。」本当に身が引き締まる思いでした。だからこそ、このプロジェクトを、苦境のA社を立て直すためのきっかけにしようという強い覚悟を持ちました。

私は、このプロジェクトの目的を達成するためには、リーダー候補社員の方々に新規事業を生み出すノウハウを学んでもらうだけでは不十分だと考えました。小手先の知識やノウハウを身につけていただくだけでは、A社にイノベーションを起こす事は出来ない。A社がどのように今の事業を開拓し、100年を生き延びてきたのか。未来のA社を担う次世代リーダー社員の方々に、過去から学んでいただき、A社らしい事業開発を取り戻す必要があると考えたのです。そこで、A社のリーダー候補の方々に、A社を100年存続させてきた、A社らしさを伝えていくことを決めました。

A社らしさをリーダー候補の社員の方々に伝えるため、まずは、社員の方々へのヒアリングから、A社らしさの言語化を行っていくことに。前社長をはじめとするA社のキーマン200人に対して取材を行い、A社の過去の歩みや、 苦境に陥った時にどのような決断があったのかを聞き出しました。これまで100年以上、厳しいビジネスの世界を生き抜いてきたA社には、事業を拡大してきた開拓精神や、苦境を耐えて覆してきた従業員の強い心と行動など、様々な魅力がありました。過去の社員の方々の生き様には、私自身、強く心を揺さぶられました。それと同時に感じたのは、この歴史を今のA社の社員の方々が全く知らないことへのもどかしさ。「これは絶対にA社の社員の心を揺さぶるものになる。なんとしてでも伝えたい。」A社のことを知れば知るほど、この案件を成功させたいという思いは強くなっていきました。

A社のリーダー候補の社員の方々に、どのようにA社の過去やA社らしさを伝えるか。考え抜いた結果、A社の過去をストーリー形式で紹介するコンテンツを作成し、A社の従業員がどのように事業を切り拓いてきたか、どのように困難を乗り越えてきたかを物語形式で伝えることにしました。さらには、A社らしさをリーダー候補の社員の方々がすぐに行動に反映できるよう、A社らしさから要素を抽出した行動指針を作成することに。どう伝えたらA社らしさが伝わりやすいだろうか。プロジェクトの期間中は、常にそのことが頭にありました。考えに考え抜いてコンテンツを作り上げていきました。

4/現在はどんなことを目指されていますか?

経営者に頼りにしていただけるパートナーとなりたい

佐賀県のただの大学院生だったあの時、強烈に憧れた経営者の方々。経営者の方々と何度か仕事をしたことで、彼らが従業員の生活を背負うプレッシャーを抱え、社会をよくするために、ビジネスという真剣勝負の場のど真ん中で戦い続けていることを知り、ますます彼らを尊敬する気持ちは強くなりました。そんな経営者の方々のお力になることが、今の私にできる最大の社会貢献だと思います。そのために今はコンサルタントとして、クライアントの抱える課題に対して誰よりも真剣に向き合い、一つでも多くの企業の課題を解決していきたいと考えています。まだまだ研鑽の途中ですが、最終的には、経営者と同じ目線で企業の価値について話し合い、企業の価値を高めていけるコンサルタントになり、彼らが本当に困った時に真っ先に顔が浮かび、相談したいと思っていただけるような存在になりたいと考えています。困った時に、経営、そして企業の未来を相談できるような真の経営パートナー。それが、今私が目指す姿です。

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