1
/
5

「やるからには、最後まで」。大きなプロジェクトを泥臭く動かす話。

こんにちは。北海道大学4年の渡邊です。
2019年4月、JBA札幌拠点にインターン生として入社し、今では1年9カ月くらい在籍している計算になります。

今回は、僕が半年ほど前から心血を注いでいる、ある物流会社さんのプロジェクトについてお話したいと思います。


数十万人に届ける記事を創る。

僕が担当している某物流企業さまは、日本の誰もが知っている大企業。誰もが日常的にこの会社のお世話になっているし、外を歩いていて目にしない日はないでしょう。僕もこの会社を担当するようになって意識してみると、一日に何度もトラックや制服の社員さんを街で見かけることに気づきました。僕たちの生活に密着していて、かつ日本の経済を支えている、ほとんどインフラとも言えるこの会社。僕が作っているのは、この会社の「WEB社内報」です。

社内報ってご存じでしょうか。端的に言うと、社内の情報をやりとりするためのメディア、コミュニケーションツールです。社内報には紙とWEBの2種類の媒体がありますが、WEB社内報であればスマホやパソコンで見ることができるのが特徴です。部活やサークルで大会などを目指したことがある人なら想像できると思うのですが、大勢が高いモチベーションを保ちながら同じ目標を目指して努力することは非常に難しいんです。100人単位の団体でもそうなら、もっと規模の大きい会社単位ではもっと厳しいですよね。それを支えているのが社内報だ、と僕は考えています。

簡単に「WEB社内報を担当している」と言いましたが、この会社の従業員数は数十万人。つまり、僕は数十万人に発信する記事を作っているワケです。そして、その記事によって社内のコミュニケーションを設計しています。(ビジネスマンの必読誌と言っても過言ではない「日経ビジネス」の発行部数が20万部に満たないことを考えれば、それを優に超えるこの規模感は簡単に「社内向け」と言えるものではないかもしれません…)

某物流会社さんの経営そのものを支えるこの仕事は、JBAの社員メンバー8名、学生メンバー15名の計23名体制で挑んでいます。僕は学生メンバーの統括として、チームMTGをしたり、全員の仕事を把握してプロジェクトそのものを動かしたりしています。

規模が大きく、やりがいのある仕事。ワクワクしたものの、すぐに成果が出たわけではありませんでした。

伝えられないもどかしさ。

「なんでわかってくれないんだ…」
このプロジェクトに入ってから、何度も思ったことです。僕は札幌オフィスのメンバーですが、よく東京本社にも出張します。場合によっては3、4日東京にいて、一緒にプロジェクトを進めます。その場では、作る記事のクオリティをもっと高めていくため、そしてその会社にもっと貢献するため、自分の考えていることをメンバーに伝え、今後の方針を決めていきます。社員も学生も区別なく参加していますが、誰も「正解」を持っていません。なぜなら、この会社とのお付き合いは今年の4月に受注して始まったばかりだからです。誰もが手探りの中、自分が思った「こうしたらいいんじゃないかな」という考えを、なかなか理解してもらえないことにもどかしさを感じました。

例えば、最初に掲げていた目標は「UU数(ユニークユーザー=WEBサイトにアクセスしたユーザーの数)10万人突破!」。達成するために、がむしゃらにコンテンツを量産する、というやり方で進めていましたが、僕はそこに違和感を感じていました。

たくさんのコンテンツを作ることよりむしろ、
①「質の高いコンテンツを作り、ちゃんと見てくれる固定ユーザーを作る」
②「そのあと、一機にUU数を伸ばすための手を打つ」
という成長ストーリーが必要ではないか。

これを伝えるのに、本当に苦労しました。どんなコミュニケーションの取り方をすれば、伝わるのか。試行錯誤するうちに、「具体例を使う」「相手がイメージできるところと繋がるように話す」ことが必要だとわかりました。

WEBサイトにどうやってアクセスしてもらうか。その戦略を立て、うまく動線を作るのは難しい。今も日々実感しています。でも、自分に見えていること、わかっていることがあるなら、それを伝わるまで伝えて、「在るべき姿」に持っていくのが僕の仕事だと考えています。

「思いついたこと“くらい”は全部やる」

僕は、物流業界に特別詳しかったわけではありません。むしろ、ほとんど何も知らないところから始めて、仕事をする中で
「物流業界ってこういう仕組みになっているのか」
と、全体像を掴んでいきました。まずその企業の社史(その会社の歴史をまとめたもの)を読み込み、土曜日の朝10時から1日丸々使って、社員さんが持っている情報のレクチャーを受けました。あとは、必要に応じて統合報告書を読んだり、わからない単語に出会ったらネットで検索してみたり、物流業界の本を読んだり。とにかく、わからないところや疑問に思ったところは、自分が理解し、納得できるまで徹底的に調べました。
WEBに関しても同じように、特にWEB記事を作ったりした経験があるわけではありませんでした。「見られるメディアなら、外向けも内向けも関係ない」と考えて、WEBに関する記事を読んだり、話題のメディアや人気のWEB記事をひたすら読んで分析したり。

「やるからには、手を抜かないでやろう」
それが僕のスタンスです。仕事においてだけではなく、人生をとおして貫きたいと思っています。だから、わからないことは徹底的に調べて、調べて、調べ尽くすし、自分の頭で考え出したことくらいは、やりきるところまで徹底してやる。新しい取り組みが必要だと感じたら、企画から仕組みとして実現、定着するところまで一貫してやりきる。それが僕の生き方で、働き方です。

泥臭い仕事の積み重ね。
もっとできることがある。

先週、現場にヒアリングに行きました。某物流会社さんのセンターを3か所訪ねて、計4名に聞きました。荷物の発送をお願いしながら、「JBAが作っている社内報を知っていますか」「WEB版は知っていますか」という質問から始めて、どんなコンテンツに興味があるか、何を知りたいと思っているか、ひとつずつお尋ねしました。今まで、会議室の中でメンバーとディスカッションしていた時より、ずっと読者の皆さんのリアルな姿、考え方が見えた瞬間でしたね。どれだけ想像のなかで相手の姿を作り上げてしまっていたのか、気づかされました。今回のヒアリングは、雑談という形でしましたが、今後は某物流会社さんの広報部公認でもっとしっかり、たくさんの人にヒアリングしていきたいです。

日々少しずつではありますが、記事のクオリティは改善に向かっていると思います。タイトルとサムネイルの情報が重複しないようにしたり、地道な努力を泥臭く積み重ねた成果は、アクセス数などの目に見える形になって表れてきています。

そうした改善や改善のための提案を積み重ねてきた熱意が、某物流会社さんにも伝わり、広報部の部長さんと今後の進め方について合意を得ることができました。十数万人が自由に発言し、お客様にもっと価値を提供できるような改善をどんどんしていけるような会社にしていくために、できることはたくさんある。まずは、もっと多くの社員さんに読んでもらうことから始めたいと思います。

以上、札幌拠点渡邊さんの記事でした!このストーリーでは、JBAのインターン生が日々の業務にあたる中で得られた大切な価値観や気づきを発信しています。募集記事も掲載しているのでそちらも是非ご覧ください!

日本ビジネスアート株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
2 いいね!
2 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

日本ビジネスアート株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?