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JBAの仕事を続けながら海外へワーホリに旅立った、型破りなWEBリーダー高見さんのお話

初めまして!JBA京都でインターンをしています、学生ライターの岡本です。

JBAの事業や、働く人々の魅力を知ってもらおうと始まったこのインタビュー企画。

今回お話を聞かせていただくのは、JBAのWEBディレクター、高見さんです。

デザイン力で右に出る者はいない、と社内で絶大の評価を誇る高見さん。でも実際にお話しを伺うと、おもしろエピソードも盛りだくさん。

終始笑いが絶えなかったインタビューをここにまとめていきたいと思います。

学生の頃のお話を聞かせていただけますか?

私は京都出身で、牛乳屋さんの息子として生まれました。昔から勉強はあまり得意ではなくて、おもしろいことをするのが好きな子供でしたね。例えば、「一輪車で牛乳配達チャレンジ」とかやってました。両手にたくさん牛乳持って、バランスとりながら一輪車漕ぐんです。こけちゃったらまた振り出しに戻る、みたいな。いつも、人を楽しませたい!驚かせたい!っていうのが根底にあったと思います。高校では体育祭をきっかけにブレイクダンスをするようになったんですけど、それもお客さんに反応をもらうのが楽しかったですね。あと、創作活動がやっぱり好きだったのかなと思います。音や構成で自分たちを表現するところに魅力を感じて、10人くらいでチーム作ってやってました。高校を卒業したら、映像の専門学校に行きました。もともと海外の映画であるような特殊効果に興味があったんです。そこで2年勉強してから、次はまた別にプログラミング系の専門学校に行きました。高校が工業高校で、そこでもかじってたんですけど、これからの時代役に立つんじゃないかなくらいの感じで決めましたね。



学生のころからクリエイティブだったんですね。JBAに入社した経緯を教えていただきたいです。

プログラミングを学びながら、就職するなら銀行の機関システムのようなものでなく、人を楽しませる事のできるシステムを作りたいなと感じるようになっていました。ただ当時は、まだWEB関係の事業がこれから広がっていくぞ、くらいの時期だったんです。なので、WEBもできつつ紙媒体も扱っているようなデザイン会社がいいんじゃないかと思って探してました。紙ベースの人たちの発想を聞いたり、デザインを学んだりできるんじゃないかというのもありましたね。それでどっちもあるところを探していたら行きついたのがJBAでした。来てみたらオフィスがなんとなくクリエイティブな感じがして、なにより「やりたい」と言ったら挑戦させてもらえそうな雰囲気があって。昔から勉強はできず、頭の中で色々と妄想してみることが好きだった自分の素質を活かして、新しい事ができるんじゃないかと感じました。この二つの点から、JBAに入りたいと思いましたね。

入社当時はどんな業務をされていたんですか?

僕が入社した2009年当時は、まだ今のように社内報などの業務が確立されていない時で、新入社員はみんな2年間営業に配属されることになっていました。僕も営業をすることになったのですが、向いてないってなってしまって(笑) 1年で制作の方に異動になりました。

もしかしてそこでもおもしろエピソードがあったりとかしますか?

色々あったんですけど… ひとつ挙げると、ある案件でお客様にメールを送る時に、苗字が「小林さん」だったんです。でもそこでイメージが先に出てきてしまう癖から、「小林幸子さん」にしちゃってそのまま送って怒られました(笑) なんかそういうのをちょくちょくやらかしてたら、異動になりましたね。

ちょっと笑いが止まらないのですが仕切り直して…。制作になられてからはどんなお仕事をされていましたか?

映像とWEB関連の業務をさせてもらってました。当時プログラミングではフラッシュの仕事が多かったのですが、既に学校で勉強済みだったのでやらせてもらったり。そこら辺からは楽しかったですね。やりたいことをできてましたし、仕事をしろと言われてやるというよりかは、自分が楽しくてやってるという感じでした。

入社3年目くらいで一通りWEBの仕事ができるようになり、海外への関心が大きくなっていきました。プログラミングで問題解決するときに、結構時間がかかっちゃうこととかもあるんですけど、日本語での解説だけだと解決しきれない問題もある。そうすると、結局英語で解説されてるのを見ないといけないんですよね。あと、日本語の情報と英語の情報どっちも分かったら単純に知識が2倍以上になるじゃないですか。そうやって見ると、英語を学ぶことでプログラミング業務に大きな助けになるんじゃないかって考えるようになって。他にも、色々な人や文化に触れることは新しい発想に繋がりますし、海外に行けば今まで見たことなかったものに出会うことになる。そういう新しい物に触れる瞬間が、自分が一番クリエイティブな感覚になる気がするんです。自分の武器として発想力を掲げてるわけですし、海外に行ってみるのもいいかなと真剣に考え始めました。

それで実際にオーストラリアに行かれたんですね。

そうですね。JBAも辞めるつもりでした。でもそのことを話したら、社長が海外にいながらうちの仕事をしたらいいよって言ってくれたんです。WEBの技術を学びに行くわけだから会社のためにもなりますし、自分も職がある状態でいけるのはありがたいので、お互いにとっていいんじゃないかなと。それでじゃあお願いしますということで、2年間、JBAの社員のままでオーストラリアにワーホリに行くことになりました。

社長もすごく柔軟な方なんですね。オーストラリアではどのようにお過ごしだったんですか?

最初の1カ月は、社長にも「君はとりあえず外に出て、遊びながら友達をたくさん作りなさい」と言っていただいたので、オーストラリアの北の方から、住むことになっていた南の方までぐ―っと南下して。友達がいたりもしたので、泊めてもらいながら旅行しましたね。その時はもうひたすらに楽しかったです。まずオーストラリアの地に降り立った瞬間、全てが新鮮でしたしね。「新しいスタートだ」っていう感覚がして、ほんとに空が広く見えました。

1カ月経ってからは、9時から18時の体制で、スカイプで会議しながらJBAの業務をこなしてました。夜は基本的に自由で、外のコミュニティを探して出かけていって、人と会う時間を作っていました。プログラミングのセミナーにも行きましたね。最初は言葉が全然分からなかったので、とりあえず動画を撮って、帰宅してからもう一度内容を確認したり、会社に送ったりもしてました。その時海外で仕事をしながら感じたのが、直接会えない状態で仕事することの難しさです。スカイプ会議なので、見えてるし聞こえてるし、普通に成り立つものなんだと思ってたんです。時差も1時間でしたし。でもやっぱり同じ空気を共有していた時には当たり前に分かっていたことが、つかみきれないんですよね。それでコミュニケーションが難しくて、もどかしい思いはたくさんしました。逆に言語の壁があっても、目の前にいるオーストラリアの人達との方がコミュニケーションがスムーズにいく。体感として、その場の空気を読むというのがコミュニケーションに7割ほど入っていると思いました。少し話が逸れますが、私の妻はカナダ人で、結婚を決めたときも言語面での難しさはありました。それでも結婚して今まで一緒に過ごしてこられたのは、言葉より空気から読み取ることが多いという証拠かもしれません。

一連の経験を通して、人と直接やりとりする事の大切さを学ぶことができました。それは、今JBAの仕事をする中で、お客様との直接のやりとりを大切にできていることにも繋がっていると思います。場の空気を読むことの大切さを教えてもらいましたね。



お仕事もしながら、海外だからこその経験もして、とても充実した日々を過ごされていたんですね。他にも日本から出てみてお気付きになったことなどありましたか?

オーストラリアで出会った人たちは、自立心みたいなものが強かったです。例えば仕事のスタイルにしても、移動しながらその先々でプログラミングの仕事をしてお金を稼いで、また次の地に旅立つとか。自分にこだわり、自信を持ってやっている人が多かったように思います。日本での働き方って損なんじゃないかな、こんな文化を取り入れられたらいいのにな、とも思いました。もっと自分のやりたいことをやって、仕事はその付属じゃないですけど。楽しんでた方がメリハリもつけられて、仕事を頑張れるんじゃないかって。みんな「メリハリ力」がすごいあったんです。例えばビーチに行ったら、日本人は「遊ばないと!」って仕事みたいに、やらないといけないことみたいに考えちゃうところがないですか?でも彼らはただ寝転んで1日過ごす、とかなんです。そういう発想はそれまでほんとに無かったので、衝撃的でしたね。余裕があるというか。その違いは面白かったですし、やりたいことが明確で自分の時間を大切にしている感じを見て、僕もこんな風にしたいなと思いました。今も残ってるこの感覚を忘れないようにしたいです。

仕事の面で言うと、ちょっとした発想の違いで、考え方が全然違う方向に広がっていくっていうのを目の当たりにしたっていうのが、その後働く上でのヒントになったかなと思います。デザインやシステムに関して、別の視点から見て新しい発想をしたいなっていうのでオーストラリアに行ったので、その点に関してはやっぱり行って良かったなと思いましたね。また逆に日本の製品・文化のすごさについてよく見聞きしたことで意識の変化もありました。国外に出たからこそ日本のすごさを実感できたというか。それで、このそれぞれの良さを自分に取り入れていきたいと感じました。



衝撃的な価値観の変化という感じですね。帰国後はどのようにお仕事されていましたか?

帰国してからは、WEBチームのリーダーを任せていただきました。技術面で見たら、向こうで勉強してきたぶん、デザイン、プログラミングと、総合的にできるようになっていましたし、好きなことを突き詰めてできる環境は楽しかったです。もう7年にもなるんですよね、そんな実感もなかったです。

人の上に立って管理する立場になって感じたのは、コミュニケーションの難しさです。僕は言葉であまりうまく表現できないタイプで、自分の言いたいことがなかなか伝わらないんですよね。自分の持っているビジョンとか、これをみんなでやりきれたらこんなに楽しいんだよ、っていうモチベーションに関わる部分とか、もっと伝えたいのに全然力不足で。もどかしいです。それはリーダーになってから今に至るまですっと課題で、コミュニケーションの奥深さは日々勉強中です。

人を動かす立場になってまた違う課題が見えてきたわけですね。現在はどんな仕事をされていますか?

今は、企業向けに社内コミュニケーションツール、デザインを作っています。僕たちWEBチームは、主にWEB社内報を作っていますが、それは会社のことをもっとよく知ってもらうためであったり、社内のコミュニケーションをサポートするためのツールです。簡単に言うと、社内SNSのようなものを作って、普段コミュニケーションをとれない部署や人を繋いだり、読んでもらいにくい社内の情報などを切り口を変えて発信し、もっと読んでもらえるようにしたりというツールです。コミュニケーションの仕組みをデザインしているんですね。ある企業さんでは、社内でITに関する質問が多くて窓口の人の手間になっているということで、質問に自動で返信するシステム、チャットボットを作りました。来た質問をちゃんと解決できたのかという統計をとってまた改善して。週に1回ミーティングがあるので、そこでお客様と直接顔を合わせて話し合い、問題解決に取り組んでいます。他にも企業紹介などのサイトをよりよく伝わるようにデザインする業務などもありますし、色々な仕事がありますね。様々なコミュニケーションを通して、お客様の抱える問題を真に解決する提案ができればと今も研究、模索しています。

ここはJBAならではだと思うんですけど、お客様と直接やりとりのできる機会をちゃんと持てるんです。現場の空気感もありますし、問題解決ができるっていうのはやっぱり現場に踏み込んだ時なので、そういうところがうちのいいところですかね。そこでお客様の気づいていない部分まで踏み込んで、自分の発想で手助けできたら一番楽しいです。そうして関係を築くことで社内サイトを作っていたのが、今度はコーポレートサイトもお願いしてもらう、なんていう風に、次々に依頼が広がっていくことも多くて。こんな風にお客様を理解しながら業務を進めていけるのは、やりがいにもつながりますね。



ありがとうございます。これからのビジョンもお聞かせいただけますか?

僕の根底には、おもしろいことをやりたい、今までなかったものを作り出して人を驚かせたい、というのがあります。もっと言うと、今まで繋がっていなかった人や物をつなげたり、その物の魅力をさらに引き出したりしたい。最近盛んになってきているIAやIoTには僕もすごく関心があって、これから社会をもっと便利にできるものが作れると考えるとわくわくします。最近では、人の動きを画像解析して、それに合わせて動くドローンのシステムを作ってみました。これをJBAでどう使っていけるかっていうところはまだまだ考えていく段階ですが、例えば企業の周年事業などで体感イベントを企画できたりしたらおもしろいんじゃないかなと思っています。今までも、好きなことをやっていたらそれが仕事に繋がってきたので、自分が楽しんでできることを突き詰めたら会社のことにつながると思ってやってみてますね。好きなことをやるのが一番身に付きますし。それをやりなよ!ってやらせてくれる雰囲気がJBAにはあると思います。これからも僕の好きなことを楽しんで、突き詰めていきたいです。


すごいウェブディレクターさんのインタビューだよ、と聞いて緊張していた私ですが、実際にお話しさせていただくととてもおもしろくて、独特の考えをお持ちの素敵な方でした。「好きなことを突き詰める」、「楽しんでやる」、という気持ちが本当に伝わってきて、でもそれだけじゃなく「やってやるんだ!」という情熱もお持ちで、これからやりたいことがどんどん広がっていく様子に圧倒されました。とても楽しいインタビューになりました、ありがとうございました!

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