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「喜ばせ屋」として作り上げた、感動の送別会


 JBAの事業や、働く人々の魅力を知ってもらおうと始まったこのインタビュー企画。
今回お話を伺うのは2006年入社の木村さんです。

木村さんは、Webチームや新入社員研修の立上げなどを経て、現在は製薬業界担当リーダーとして活躍されています。普段はクールな木村さんの、「お客さまをここまで思うのか!」と言いたくなるエピソードをインタビュー形式でご紹介します。 


JBAの魅力である「人間味」を感じてほしい

今回の話は「お客さま感動の20万円送別会」ということですが、具体的にどのようなことをされたのでしょうか。

 A社さまとは2011年からのお付き合いなのですが、取引を始めてから4年間ずっとお世話になった担当者さまが異動することになったので、送別会を開催することになりました。A社さまはJBAにとって最も大切にしているお客さまのうちの一つですし、担当者さまとは一緒に海外取材に行ったこともあるほどお世話になった方でしたので、盛大に行うことにしました。



具体的に何をしたかと言うと、まずA社さまの社内報の表紙や企画をパロディ化した冊子を作って、表紙をその異動される担当者さまの写真にしました。次に企画のうちのひとつを動画とも連動させることにしたのですが、本人に送別会のことを気づかれずに撮るのが大変で(笑)JBAが運営している情報提供サイト「社内報の教科書」に使うという体で(実際使わせていただきました)、なんとかごまかしました。そして当日、これらのプレゼントを渡し、小学校の卒業式でよく行われている「贈る言葉」を真似て、JBA社員から感謝の想いを伝えました。結果担当者さまに涙していただいて、みんな大号泣の心に残る送別会となりました。

「お世話になったので、感謝の気持ちを込めて盛大に送りだそう」という目的ではなかなか20万円も使うことにならないと思うのですが、他の目的はありましたか?

 もちろんありました。ただ、それは「送別会を開き、今後の取引額を増やしたい」というような思いではないんです。当日、その場に新しい担当者さまも出席することが分かっていたのですが、「私たちがどれだけ今の担当者さまに感謝しているか」知ってもらい、JBAの人間味を感じてもらいたかったんです。

確かに、JBAには暖かみのある社員さんがたくさん居ますよね。

 なんだか憎めない、「人に対する想い」が強い社員が多いですね。だから、「お客さまを喜ばせる」ために何ができるのかをよく考えている。今回のプロジェクトでも予算は決めていませんでした。これをしたい、あれもしたいが重なり、気づいたら20万円もかかっていたんです。



お客さまの感謝・感動を第一に

普通の企業ではなかなかできない、JBAだからこそのプロジェクトですよね。

 その通りですね。JBAが大切にしている考え方のひとつに、「お客さまに感謝・感動してもらうためには、一時のマイナスは意に介さない」というものがあります。利益が先ではなく、第一にお客さまの事を考えているんですね。その感謝・感動が、結果的に新たなチャンスに繋がることもありますし、JBAにとって決して損じゃないんです。損得を決めるものさしが、他とは違うと思っています。

その考え方は、JBAの社員皆が大切にしていることですよね。

 JBAで働いていると自然とそうなるという側面もあり、そうじゃないと仕事も楽しくないですよね。例えばよくある送別会だったら、「1人3千円でプレゼントを用意しよう」なんて場合が多いと思いますが、そういう気持ちでは今回のプロジェクトは実現しませんでした。この考えを共有してこれてなかったら、今のJBAはなかったんじゃないかな。

送別会の準備を進めていく中で大変だったことはありますか?

 この送別会の準備は私の主な業務ではなかったので、日々の業務の合間を縫って進めていく必要があったことです。また、一つの動画を撮るにしても、冊子を作るにしても、自分ひとりではできないので、一切お金を生まないプロジェクトに多くの人を動かさなければなりませんでした。主体性をもって取り組んでもらえるように、まずは理解を得ることからスタートし、カメラマンから映像スタッフ、ライター、デザイナーまで全ての関係者とコミュニケーションをしっかり取ることを大事にしました。担当者さまへの強い想いが皆さんにあったからこそ、できたことです。



JBAがするのは「誰かのためのストーリー作り」

コミュニケーション以外に、プロジェクトを進める上で大切にされていたことはありますか?

 「楽しむこと」です。相手に楽しんでもらうためには、まず自分が楽しまないと、本物の楽しさは生み出せないと考えているからです。あとは、ゴール設定も大事です。今回の場合は、「担当者さまに感動してもらう」というゴールがあったからこそ、単に楽しんでもらいたいという視点で企画するだけではなく、「こんなプログラム順で、ここで感動してもらおう」という細かいシナリオを描けました。これは日々の業務でも意識していることです。社内報でもWebでもゴールがあり、「そのゴールのために、どんなことをすれば人の心は動くのか」というシナリオを作っています。JBAの仕事はどれをとっても「誰かのためのストーリー作り」なんですよね。そこが面白いところです。




実際、担当者さまは感動してくださったんですよね。他に、このプロジェクトに関してお客さまからのリアクションはありましたか。

 私はその担当者さまとFacebookでも繋がっているのですが、「人生で泣いたことは数回。その一つがJBAからの卒業式」と投稿してくださったのを見ました。Facebookというプライベートなツールで紹介してくださるほど、担当者さまに響いたのだと知り、とても嬉しかったです。担当者さまだけでなく、その場にいたA社さまの部長からも「作り物ではなく、本物の愛がこもった会」とのお言葉をいただけました。

そのお話を聞くと、人の思いや心の動きと仕事の動きは関係していると感じますが、木村さんはどう思われますか?

 もちろん人の思いや心の動きだけでは、取引は大きくなりません。でも、その思いがゼロだったら、取引の動きは平行線になると思います。「思いを伝えること」が大事で、それが伝わっていくと、数字の動きにもつながると思います。仕事は「会社」と「会社」の話に見えますが、私は「人」と「人」の関係で作り上げるものだと考えているからです。

心の動きというと、このプロジェクトを終えて、木村さん自身の心の動きはありましたか?

 直接売り上げに関係しないプロジェクトでも、「ここまでやっていいんだ!ここまでできるんだ!」 ということを強く実感しましたし、一人の担当者さまに喜んでもらいたいという気持ちを何人もの社員と共有でき、そんな仲間に恵まれて幸せだと思いました。私はもともと、JBAを「喜ばせ屋」だと思っていますが、そんなJBAだからこそできたことでしたね。



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