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New Businessチームで「freee会社設立」のマーケティングを担う山本 瑠々花。2021年に新卒として入社してから、2022年現在までを振り返り、自身の展望と、これから社会人となる学生へ向けた就職活動や社会人活動のヒントを語ります。
本音と建前。自分がのびのびと働ける環境を選んだ
(▲バングラデシュ留学中の一枚)
「はじめからfreeeに入りたかったわけではない」と言う山本が、入社に至るまでの本音を明かします。
山本 「留学先のバングラデシュから帰国した後、初めて選考を受けたのがfreeeでした。正直練習程度の感覚だったので、肩の力が抜けた状態で面接を受けていました」
この肩の力を抜いた、ありのままの状態で臨んだことが、freee入社の決め手となります。
山本 「自分を繕うことなく、面接に次々と受かっていったので、freeeでは自然体で働けるだろうと感じました。嘘をつかなくていい環境だということは、率直に魅力的でした」
山本は、採用担当の対応も、印象的だったと言います。
山本 「『freeeは第4志望です』とお伝えしていたのに、当時の採用担当者の方は、内定承諾までの約4カ月間、待っていてくださいました。今面接官をしている立場からすると、『悪いことしたなぁ』と思いますね(笑)」
選考が進むにつれ、山本はfreeeと自分の間に“スモールビジネス”という共通点を見出します。
山本 「『スモールビジネス』を全面に押し出しているのは興味深く感じました。バングラデシュで国際協力に携わっていたとき、中小企業や、経理・バックオフィスと関わってきたので、freeeとの接点になるなと思いました。またその経験を通して、すべて紙で行われるバックオフィス業務の煩雑さに、大きな課題感を抱いていました。
スモールビジネスと自身の生活が近いと思うこともあり、freeeには『あったらいいな』をかなえるサービスがあったのもまた事実です」
山本はfreeeに対して、嘘をつきたくないという自身の想いが尊重される環境だと感じたと言います。
山本 「お客様をだまして商品を売る、ということは、したくないと強く思っていました。その考えは、freeeが大事にしている『マジ価値(ユーザーにとって本質的に価値のあること)を届けきる』とよくフィットしたので、事実を偽ってまで売ることを強いられないだろうと感じたんです」
第1志望、第2志望の会社からはあと一歩のところで内定が得られず。意気消沈しましたが、第3志望の会社とfreeeには受かり、最後は自身の感覚を頼りに、就職先にfreeeを選択しました。
山本 「第3志望の会社に就職しないことにしたのは、面接を重ねるつれて違和感を覚えたからです。面接官の方とのコミュニケーションが窮屈に感じました。面接官は、後に自分の上司となり得るわけですから、この違和感は見逃さないほうがいいと思いました。
一方freeeは、面接のたびにアトラクトされていきました。freeeの人たちには『いい人だな』という印象を抱きましたし、単純に面接が楽しかったです。自然体で話した上で受かったという事実も、やはり重要に感じました」
入社後から今までの歩み。ふと立ち止まって、目の前の仕事との向き合い方を考える
(▲新卒同期と研修終了の打ち上げ)
研修後、New Business船団の中で「freee会社設立」のセールスを経験し、「freee会社設立」のマーケティングを担当している山本。当初セールスに配属されたときの心境は複雑でした。
山本 「架電やノルマに苦手意識を感じて、セールスへの配属にはあまり喜べなかったのが正直なところでした」
最低限のやるべきことに取り組みながら、これでいいのかと考え始めた山本は、仕事への向き合い方を変えていきました。
山本 「苦手かどうかなんてやってみないとわからないのに、結果が出るまでやり切る前から『苦手だ』と判断するのはおかしい、と思いました。
そこから『一度やり切ってみよう』と、セールスの成績トップを目指し、その結果達成しました。この経験をきっかけに楽しさを感じられるようになったんです」
一方で、マーケティングに強い興味があった山本。マーケティングのフィールドに移るために、セールスでできる範囲のことに取り組みました。
山本 「チームのジャーマネ(※)にもマーケティングをやってみたいという想いを伝え、セールスの中でやるべきことをリストアップし、実行に移していきました。
数字に強くなったり、企画書づくり・仮説検証・アイデア出しなどを行ったり、マーケのミーティングに参加したりして、アピールを重ねていきました」
※マネージャのこと。freeeではマネージャは、単にメンバーの上に立つ者のことではなく、“タレント”であるfreeeのメンバーを叱咤激励し、成長・活躍をサポートする役割だと考え、ジャーマネと呼ぶ
マーケティングに異動するまでの間、ジャーマネの存在は大きな支えとなりました。
山本 「私のジャーマネは、『自身の意思と異なる配属をされたらモチベーションが下がってしまう。そうならないように自身の能力を可視化しておこう』と言ってくれました。freeeにはやりたいことに対して耳を貸してくれない人はいないし、会社を挙げて新卒を大事にするカルチャーがあるので、希望や意思は尊重してくれます」
セールス担当の期間で十分な準備をした山本。2022年7月、念願のマーケティングへ移動しました。
山本 「よりプロダクトに携わる工程に身を置きたかったので、異動はとても嬉しかったです。今はお客様の課題を解決するためのさまざまな施策を考えていくことに楽しさを感じています。
セールスはリストに載っているお客様だけにアプローチしますが、マーケは誰にでもアプローチできるという自由度の高さにも魅力を感じています」
山本はマーケティングチームに移ってから、どんどん施策を立てて実行していきました。
山本 「基本的なことは確認した上で、すぐに実際の業務に取り掛かりました。どんどん実行に移していくというスタイルは、freeeのカルチャーです」
培った経験と価値観をもとに、マーケティングのフィールドで専門性を磨きたい
入社までのキャリアパスに影響を与えたのは、山本の計画的、戦略的な側面でした。
山本 「もともと自身の進路を決めてから取り掛かるタイプで、留学も戦略的に行ったものでした。将来のために必要だと論理的に判断した結果、留学したんです」
そんな山本にとって、freeeへの入社は計画にない想定外のことでした。
山本 「就活は思い通りに行きませんでした。志望していた会社には落ちてしまったので、freeeに入社するということは完全に計画していないことでした。
また入社後の研修まで思い通りに行かないことも多かったので、今考えるとやさぐれていましたね(笑)」
想定外のことに翻弄される中、インターン先で一つの重要な価値観に出会います。
山本「信頼できる方に相談したところ『結局選んだ道をどうにかしていくしかない』と言われました。自分が選んだ道が、計画通りでも、想定外でも、それを正解にできるのは自分自身なんだということです。
その言葉通り、セールスの仕事をやり切った結果、経験できたことにはかなり価値があったと感じています」
これまでの経験と、それに影響を及ぼした価値観から、山本はマーケティングの力を磨いていきたいと考えるようになりました。
山本 「内定が出た後に実際にfreee社員と話せたことも、入社のきっかけになりました。キャリアパスを聞いて『こんなキャリアを歩むことが可能なら、この会社に入ろう』と思えたんです。
その方はマーケを専門にされていて、私もマーケの知識・技量を磨き、専門性を高めたいと思いました」
マーケティングの専門性を高めていきたいという考えは、freeeの中での働き方に限らず、今後の中期的な社会人生活の軸にもなっています。
山本 「将来的にはマーケの専門性を磨いて、それを活かせる環境を探していくことになると思います。
もともと自分に誇れるものがないことにコンプレックスを抱えていて、どこか『手に職』に憧れがありました。何か誇れるものを一つ持っていたいと思い、マーケの技量を手に入れることが目標になりました。
今後はIT×マーケ、会計×マーケといった、自分ならではの領域で力をつけ、どこにいても、自身のスキルで呼んでもらえるようになりたいです。
またこれまでの経験を通して、打算的になりすぎないようになりました。進んだ道を正解にすることに、よりフォーカスを合わせれるようになりました」
24、25卒の学生へ──自分がたどり着いた環境で、最大限の努力を
就職活動では、自分がどんな環境に身を置くことになるかを考えて重視すべきだと山本は考えます。
山本 「会社選びでは、自分を大切にしてくれる会社だからこそ、社会人生活が続けられることを意識しておいてほしいですね。心の土台作りができた上で、気持ち良く楽しく働けるかどうかが大事です。
私の大学の同期で転職している人の多くが、環境や人間関係を理由に転職しています。職場の人や環境は働く上で重要なファクターなので、就職活動の段階で、面接官とのコミュニケーションなどを通して、その会社で働く人たちの人となりをつかんでいく必要があると思います」
自分に合う会社への道をつかむためには、就職活動に全力で向き合うことが必要です。
山本 「就活生は選ばれる側であることと同時に、就活生側からも会社をジャッジすることが大切だと思います。そのためには、就職活動はぜひ頑張ってほしいです」
社会人生活をこれまで経験してきた結果、山本は選んだ道を正解にすることの大切さを強く感じています。
山本 「就職活動で、自分が思い描いていた通りにならなくても大丈夫です。最終的に進むと決めた道で、まずは頑張って、いずれ次の環境へと向かえばいいと思います。下積み期間は誰にでもあるものです。今できることを探し、何が得られるかを考え、前向きに何にでも取り組んでいければ、良いサイクルがきっと生まれると思います」