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「freeeにいると世の中が変わっていく瞬間を、たくさん味わえる」- APIプラットフォーム事業・Naoインタビュー

こんにちは、採用広報の西木です。
今回はfreeeのAPIチームのリーダー、Naoに話を聞いてみました。

APIチームは今年アプリストアをリリースするなど、freeeが次世代のプラットフォームになるための基幹となる組織。新進気鋭のメンバーが集まっています。
Naoにはチームの立ち上げの背景や、API事業を通してfreeeが目指す社会について語ってもらいました。

プロフィール
前村菜緒(Maemura Nao)
東京工業大学・大学院卒。学生時代、freee創業期の社員3名の頃からエンジニアインターンとして参画。新卒はGREEにてBIエンジニアとしてデータ分析に携わる。その後17人目の社員として再びfreeeにjoin。広報・マーケティング・事業戦略など幅広い分野に取り組む。個人事業主向け事業の責任者を経て、今年よりAPIプラットフォーム事業の責任者に。freeeでの代表作は開業freee、会計freee for 仮想通貨など。 趣味はゴルフ。

ー簡単に経歴を教えてください。

freeeは2012年7月に創業しましたが、私は学生インターンとして8月に入りました。当時freeeでインターンしていた友達に「遊びにおいでよ」と誘われたのがきっかけです。もちろん当時はプロダクトリリース前なので、皆で会計freeeのコードを書いていました。その後、2013年の新卒で別の会社に就職したのですが、2014年の2月に17番目の社員としてfreeeに戻ってきました。勤続5年超えてるのでフィギュアになってます(笑)。

職種としては、PR(広報)の立ち上げ、そしてお客さま対応(カスタマーサポート)、製品グロースハック、マーケティング、個人事業主向けの事業責任者など、ビジネスサイドを幅広く経験してきました。2018年に本格的にAPIの領域に注力し始め、今は独立したAPIプラットフォーム事業の責任者をやっています。

ーありがとうございます。ここからAPIについて聞かせてください。まずAPIってなんですか?

APIは一言で言うと、 “外部から自社サービスのデータを呼び出して利用してもらうための仕組み” です。freeeはこのAPIを無料で一般公開しているので、どなたでも自身が作成したプログラムからfreeeのデータにアクセスできます。

freeeでは、会計freee人事労務freeeのAPIを公開していて、既にたくさんの外部サービスと連携しています。これらのサービスは「freee アプリストア」で検索、連携が可能です。また、新しくfreee APIを利用してfreeeとの連携アプリを作成された方は、freeeアプリストアに公開申請ができます。審査をクリアするとご自身の作成したアプリがアプリストアに公開され、freeeを利用する100万以上のユーザーに届けることができます。

アプリストアには、レジや決済・グループウェアのサービスや、freeeが機能としてもっている経費精算、請求書発行、勤怠などのサービスも掲載されています。会計freeeの経費精算機能を使うこともできますし、すでに利用済のサービスがあれば、アプリストアから他社のサービスと連携して使うこともできます。

自社が提供している機能と同じ機能を持ったアプリが掲載されているのは、iOSのApp StoreやGoogle Playなどと同じですね。iPhoneの純正のカメラ機能をそのまま使ってる人もいれば、App Storeでインストールしたカメラアプリを使用する人もいます。個々人のニーズにあったものを選んで利用できるのが特徴です。

ーAPIチームはどんなチームですか?できた背景も含めて教えてください。

freeeが向き合うのは、400万社を超える全国の中小企業。freeeのサービスの進化に伴い、ユーザーが増え、ユーザーの規模や業種などが広がりニーズが多様化してきたからこそ、すべての課題をfreeeだけで解決するのは困難になってきました。そのためfreee以外の業務ソフトの力も借りながら、中小企業の課題を解決していきたいと思っています。

チームとしてはfreee APIを用いてユーザーへ提供される価値の幅を広げていくことがミッションです。freee単体の機能だけでなく、APIを通じて他社サービスとつながったり、自社向けにfreeeの機能をカスタマイズしたりして、もっともっとバックオフィス業務を効率化していただけるように日々活動しています。

実は会計freeeのAPI自体は5年以上前から公開していました。日本で初めて会計ソフトとPOSレジを連携したのがfreeeなんです。

今まで日本のBtoBサービスでは、自社のAPIをオープンにする事はあまり一般的ではなかったのですが、freeeは最初から他社サービスと連携させてより効率化していこうという発想でした。API連携を強化してプラットフォームを目指していくというのはユーザーが100万以上の規模になって本格化してきましたね。

ーチームのメンバー構成を教えてください。

APIチームはビジネスチームとプロダクトチームが一緒に活動しています。ビジネスサイドはマーケティング、アプリの企画、他社さんの開発サポート、事業開発など幅広く担当してます。プロダクトサイドはエンジニアとプロダクトマネージャーがいて、創業者でCTOの横路や以前Wantedlyにも登場したkotegawaらを中心に活動しています。CTOが自ら入るくらい、freeeはAPIを重要な領域だと考えています。

(チームビルディングの写真)

ーチームの運営や働き方について教えてください。

チームとしては、freeeのユーザーと開発者それぞれにどいういう価値を提供をしていきたいかを意識して戦略を立てますね。そこからOKRを作成します。

freee全体のOKRと矛盾が出ないように、またAPIチームの理想と現状をすりわせながら定義しています。今はこんな感じだけど1年後はユーザーさんにこんな状態になってもらいたいねと作文したりして、皆で話し合いながら。その中でサポートや開発が必要だったり、マーケティングが重要だったりしますが、全てOKRのどれかに紐づいてます。

ーチームの特徴を教えてください。

新卒3〜5年目くらいの20代メンバーと他社での経験豊富なメンバーのバランスの良いチームです。あるメンバーは夢に固定資産が出てくるほど会計が好き、あるメンバーは0→1のプロジェクトに携われることに喜びを感じている、と個々人の思いは様々ですが、APIがfreeeの起爆剤になっていくだろうという意識はみんなの中にあって、そんなチームのモチベーションにうまく沿うように事業を考えていくのが私の役割という感じもしています。

またAPIチームの活動が、freeeのユーザー、更には社会にどういうインパクトを与えるかを真剣に考えていて、そのために自分たちのチームは何をするべきかという視点で日々活動しています。

ーその意識はどこからもたらされていますか?

チームもかなり大きな目標を掲げていますが、freeeは本当に社会を変えられるぞと思ってやっている組織なんですよね。スモールビジネスの根底の基幹システムを変えるって、壮大なミッションで、本気でここに取り組む会社ってそんなにない。

freeeはそれに真正面から向き合ってる組織で、入社してくる人もみなfreeeがやろうとしていることに納得して入ってくるので、難しい目標にも当たり前の様に立ち向かっていきます。キャリアに箔がつくとかではなく、社会をどう変えてくかにしっかり焦点が当たっている人が多いなと感じます。

ーfreeeのマジ価値2原則のひとつに「社会の進化を担う責任感」とありますが、APIは社会を進化させるものだと思いますか?

もちろんです。freeeとしても大事ですけど、APIをもっとオープンに広めていくのは日本の中小企業のIT活用を考える上でかなり大事だと思っています。世界からすると相当遅れているので。

freeeがリリースされた頃は中小企業向けのクラウドサービスはまだまだ少なく、パッケージ型ソフトウェアが主流でしたので、サービスを”つなげる” という概念がほぼありませんでした。

しかし、ここ数年は様々な業務領域、業種に特化したクラウドサービスが出てくるようになりました。この流れを受けて、今後はもっとオープンにクラウドサービス同士がつながり、データをやり取りすることが当たり前になっていくと思います。

ー今までのスタンダードが変わるように?

PRチームにいた時、「中小企業の会計業務はクラウドで圧倒的に効率化できる、そして会計以外でももっとクラウドサービスが活用される社会になっていくべきだよね」と発信し続けていました。当時は中小企業向けのバックオフィス領域というと地味な領域の印象が強く、会計ソフトかぁ……どのへんが楽しいの?と友達にも不思議がられましたね。でも今、たくさんの中小企業向けクラウドサービスが日々出てきていますし、業界だけじゃなくメディアや政府機関にも注目されています。

クラウド型の会計ソフトのfreeeが世の中にリリースされて5年でこうなるのってめちゃくちゃ早いと思うんですけど、次はAPIを活用したサービス同士のつながりで社会の変化が実感できるようになりたいです。実はfreee社自身でもfreee API を活用して新サービスを提供していて、freee finance labが手がけている金融の新サービス(オファー型融資請求書ファイナンス)などは、freeeのデータを用いて中小企業の経営を変えていくことを目指しているので、今から楽しみです。

freeeにいると世の中が変わっていく瞬間を、たくさん味わえると思います。

ー最後に、長くfreeeにいる女性社員としての立場で、freeeは働きやすいと思いますか? freeeに興味のある女性に向けて意見を聞かせてください。

とても働きやすいと思います。実は男性だから女性だからという話は、freeeで何かをやる上では一度も出てきたことがないです。性別の観点が全く出てこないということがfreeeのダイバーシティのポイントで、むしろダイバーシティがあることの最たる例なのではないかと思います。

キャリアやライフプランニングの観点でも同様で、これも女性だから特別なわけではなく、freeeは個々人の仕事への向き合い方をとても尊重する文化なので、自身の希望するスタイルが実現できるようにジャーマネ(マネージャー)と日々相談しながら業務に取り組んでいきます。ですので、会社にキャリアプランを提示してもらうというより、自身できちんと目標や希望をもって、それの実現とfreeeのミッションの実現両方を目指していくという形ですね。壮大なミッションと、自身の自己実現を両方目指せる環境なので、とても生き生き働いている人が多いなと日々感じています。

ーありがとうございました!

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