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「エネチェンジ」を完成させることが僕らのゴールではない / ENECHANGE株式会社の創業ストーリー(有田・白木編)

電力・ガス料金プランの比較サービス「エネチェンジ」、格安SIMの比較サービス「SIMチェンジ」などを運営するエネチェンジ株式会社は2017年4月27日で、2歳になります◎

そこで今回、代表の有田とCTOの白木に、ふたりの出会いからエネチェンジの立ち上げ時のことや、これから実現したいことなどをうかがいました。

◆お話をしてくださったのは、このおふたり…!

有田一平:代表取締役社長(キービジュアル:右)
早稲田大学でコンピューターサイエンス修了後、JPモルガン証券とグリー株式会社でソフトウェアエンジニアとして勤務。その後、英国ケンブリッジに渡り、Cambridge Energy Data Labで共同設立者としてシステム設計、Webアプリケーション開発からサービス企画や採用活動まで幅広く担当。日本法人設立にあたりエネチェンジ株式会社の代表取締役社長に就任。
サッカー観戦で世界中を巡るのが趣味。もちろんブラジルW杯も現地で観戦しました!
白木敦夫:取締役CTO(キービジュアル:左)
Cambridge Energy Data Labの技術屋さんとしてWebアプリ、機械学習等、技術関連を担当。
家で弟とスーパーマリオワールドを延々プレイしていたところ自分が作った方が面白いのでは?と思い立ち高校時代にゲームアプリを開発、10万DLを達成。ソフトウェア開発に目覚める。名古屋大学ではTwitterの「なう」を研究、東大時代は日本最大のクラウドファンディングREADYFOR?を開発。新卒ではソニー株式会社に入社しソニーのクラウド開発に従事。
最近は仕事で開発、休憩で開発、趣味で開発な素敵な日々を過ごしている。

◆インタビュー(初心者)と編集は…

中村有希:Webマネージャー / サービスデザイナー
「これまで選べなかった“でんき”を選べるようになると、どんなことがおこるのかな、どんなことができるのかな」という興味から、エネチェンジ株式会社に2015年9月に入社。
SEOやコンテンツ制作・編集、広告プランニングなどのWebマーケティングのほか、サービス開発やUXディレクション、ファシリテーションなど、いろいろやっています◎

もうすぐ設立2周年を迎えるエネチェンジ

エネチェンジ株式会社は、電力自由化を1年後に控えた2015年4月27日に設立されました。
その時のメンバーは、社長の有田、CTOの白木、編集長兼リードデザイナーの草間、リードエンジニアの田中、セールスの内藤の5名ですが、いまではなんと総勢50名を超える大所帯に…!

(2017年4月、スタッフ集合写真)

中村:私が入社した時(2015年9月)は、エネチェンジのスタッフは 10人ちょっとで、オフィスはゆったり広々しているなーって思ったんですが、いまはけっこう人が増えてきましたね。スタッフ全員で50人近くはいるはず…!

白木:そうですね、感慨深いですね。

有田:人増えたけど、根っこは変わってないんじゃない?

白木:たしかに、やってること変わってなくて、ひたすらいろんなプロジェクトを考えては形にしていくという…

有田:たしかに。

白木:あと、ステージ変わってきた感がありますね。

有田:そうだねー、昔は家族でわいわい楽しくという感じ。いまは会社っぽくなってきましたね。

中村:昔は会社っぽくなかったんですか?w

白木:かけらもなかったですねw

有田:サークルって感じ。

中村:(いまでもけっこう、サークル感はあると思いますw)

出会いは帝国ホテルのスイートルーム!?

中村:エネチェンジは創立2周年ですが、おふたりの出会いはそれよりも前になりますよね?どのように出会われたんですか?

(スカイツリーの右側にうつるビルの12階にエネチェンジのオフィスがあります)

有田:帝国ホテルのスイートルーム!

白木:たしかにー!

有田:会長の岩崎と城口が、ケンブリッジでエネルギーデータの研究・開発をする拠点(Cambridge Energy Data Lab)を立ち上げるメンバーをWantedlyで募集しているのをFacebookでみて、それに応募したんだよねー。

白木:そうそう。ものすごい応募があったらしいんだけど、書類選考などを経て、最終面接に残ったのが6〜7人。その最終選考の会場が帝国ホテルのスイートルームだった。

中村:なんと…!その時はどんなことをしたんですか?

有田:プレゼンみたいなものをしたなー、「こういう事業をするから、アイデアを持ってきてくださいー」というようなテーマで。

白木:もっと具体的に言うと、どういうシステムを作ればよいかを考えるやつ。いまで言うところの、「チャレンジ」だよね。

◆エネチェンジmemo
現在も、エネチェンジの最終面談は「チャレンジ」と呼ばれる、候補者のポジションに即したプレゼン形式で行われます(エンジニアであればコードレビュー)。「チャレンジ」が、立ち上げから行われていたということを初めて知りました◎また、会長の岩崎、城口については、次の機会にご紹介いたします◎どうぞお楽しみに…!

エネルギーにはもともと興味があったんですか?

(代表の有田)

中村:もともとエネルギーに興味があったんですか?

有田:僕はあった。もともと金融のエンジニアで、となりのデスクにいたのが、エネルギー系のトレーダーという職場環境もあったけど、「エネルギー」という小説を書いている黒木亮という作家が大好きで、発電所を作るときのプロジェクトファイナンスとか、エネルギー系の本をすごい読んでいた。

白木:初めて知った…!

中村:白木さんはどうですか?

白木:僕はあんまりなかったなー。あっ…!興味あったことにしたほうがよい?w

中村:いえいえ、嘘はつかなくて大丈夫ですw◎

白木:僕はもともとソニーでクラウドまわりの取り組みをしていた。そういうクラウド技術を活かせそうだなと思ったことが大きいかも。その時は、電力比較サービスの話ではなく、スマートメーターのデータを大量に集めて、それをどう処理するか、そこからなにを生み出すかということだった。

有田:HEMSを何十万台から何百万台かを配って、そのデータを集めていかに活用するかということ。

白木:そうそう。そのへんでフィットするかなと思ったのが大きいかな。

有田:最初からC向けのサービスというよりは、データ解析のほうが軸だったよね。

Cambridge Energy Data Labへの参画が決まって

(CTOの白木)

中村:立ち上げメンバーとして参画が決まったときはどんなお気持ちでしたか?

有田:僕の場合、大企業でエンジニアをしていたんだよね、だって僕らもともと、エンジニア採用だもんね。

白木:そうそう。

中村:えっ、そうなんですか?初耳…!

有田:いままでにない経験というか、チャレンジということはわかっていて、岩崎さんと城口くんの熱意と大胆な発想に惹かれて、なんだかおもしろそうだなーって思って。

白木:そうそう。

有田:一回こういう人たちに巻き込まれてみるのもよいかなー、失敗しても失うものないしなーって思っていたなw

Cambridge Energy Data Lab時代のこと

(Cambridge Energy Data Lab時代のメンバー)

中村:どんな環境だったんですか?

有田:こういうだだっ広い、いや、こんなもんじゃないな。錦糸公園の50倍くらいありそうな公園がいっぱいケンブリッジにはあって、緑に囲まれながら、朝から晩まで仕事してましたよ。

中村:そこでいまの、比較サービスとしての「エネチェンジ」の原型をどんどん作っていったという感じですか?

有田:最初は「エネチェンジ」という構想はなくて、原型をつくったというよりは生まれてきたんだよねー。

白木:たしかにエネチェンジが生まれたのは必然といえば必然で、その時は可能性のあるプロジェクトは全部やるっていうスタンスで。5〜6人しかいないのに、プロジェクトを5〜6個走らせてたから。

中村:どんなプロジェクトがあったんですか?

有田:伝説のプロジェクトもいくつかあって…w

◆エネチェンジmemo
数々の伝説のプロジェクトがあるようですw
いろいろお話ししてくださったのですが、今回は泣く泣く割愛いたしました(/Д`)
伝説のプロジェクトの内容、または行く末にご興味ある方、ぜひエネチェンジに遊びにきてくださいね。有田、白木がお話しします◎

いよいよ、「エネチェンジ」の生い立ちに迫ります…!

(クリスマスのひとこま。このサンタさんは…( ´艸`))

中村:「エネチェンジ」の生い立ちについて、聞きたいです!

有田:そもそも、イギリスにエネルギーデータの研究・開発をする拠点を立ち上げたのは、日本と同じ島国で、すでに電力とガスが自由化されていて、暮らしに根付いているイギリスの暮らしから学んで提供できるサービスを作ろうということでもあったんだよね。

中村:なるほど。

有田:「エネチェンジ」の構想が生まれたのは、2013年の年末。当時、みんなで一軒家に住んでいて、よくリビングで飲んでたんだよね。その時に、「もっと自分たちで考えて作っていきたいね」って話していたときに浮かんだのが電気・ガス料金の比較サービス。日本でもかんたんに、電気・ガスを選べるようにするのが自分たちの仕事なんじゃないかって。

白木:もともとデータ解析を得意としていたし、正確な予測に基づいた比較サービスが作れるっていうはずだと。

中村:たしかに、エネチェンジの強みですよね!

白木:日本はまだ電力自由化前で、今すぐは切り替えることができないから、まずは電気とガスの情報を提供するポータルサイトがあれば、みんなが興味を持ってくれるんじゃないか?って思ったんだよね。

中村:サービス名は最初から「エネチェンジ」じゃなかったんですよね?いくつか候補があったと聞きましたが…

有田:「絶対激安電力王」

一同:爆笑

白木:あったあった…!

有田:あとは「エネトク」とかもあったよね。でも、「エネトク」にしようと思ったらすでに商標登録をされててダメだったんだよね。

中村:「エネチェンジ」でよかったw

白木:4月に草間さんが入社して、「エネチェンジ」として、ちゃんと確立されていったんだよね。

有田:草間さんもWantedly経由だったんだよね。

白木:そうそう!ていうか、初期メンバーはみんなWantedlyという…!

有田:それからエンジニアの田中さんが入社したんだよね。

◆エネチェンジmemo
Wantedlyのみなさん、素敵な出会いをありがとうございます◎

日本法人設立のきっかけは、白木が彼女とラブラブだったから!?

中村:そこから1年後の、2015年4月に日本に戻ってくることになると思うんですが、きっかけってあったんですか?

有田:電力自由化の1年前か。

白木:自由化がどうというよりは…

有田:白木くんが、今の奥さんとラブラブで、奥さんに会いに日本に帰りたそうだったんだよね。

一同:歓声

白木:いやいや、ちょうどたまたまだから…!

中村:なんとも…!◎

白木:ちゃんと言うと、当時走らせていた複数のプロジェクトの中で「エネチェンジ」が最も価値を提供できると確信したから、すべてのリソースを「エネチェンジ」に集中させるべきと判断したんです。

有田:その「エネチェンジ」を成長させるために、日本に戻ってきて、チームを作ろうと。

◆エネチェンジmemo
次に入社したのは、セールスの内藤さん、エンジニアの川西さんとマーケターの曽我野さん。
そしてその後、副社長の巻口さん、デザイナーの星さん、エンジニアの佐久間さん、そして私、中村が入社します◎なつかしい…!

今までピンチなことってありましたか?

(白木、有田、中村)

中村:おふたりはいつもスマートだから、ピンチとは無縁な気がするんですけど、これまででピンチなことってありましたか?

白木:いやいや、毎日ピンチですよ。

有田:ピンチしかないよね。

白木:なんですかねー、言える範囲で一番ピンチなのは…

一同:笑

有田:電力自由化直前の年末年始が一番ピンチだったかもねー。あれやばかったよね。

中村:どうやばかったんですか?

有田:自由化に合わせて、開発が一気に全部立て込んで、「絶対にエネチェンジが電力自由化対応、初の企業になる…!」って思ってやってた時かな?正月も会社来てたもんね。

中村:9月末もピンチじゃなかったですか?

白木:たしかにあれもそうだねーw

有田:たしかに、あれも大変だった。なんかもういろいろ忘れてるなー。

◆エネチェンジmemo
電力自由化直前のテレビ出演のこと、直後の切り替え申し込みのことなどなど、ここでは書ききれなかったピンチの数々、とてもネタが豊富なので、別の投稿でご紹介しようと思い、今回は割愛しました。今回は教えてもらえなかった言えない範囲のピンチなことも、いつかご紹介できればいいなーって思います。

有田さん、社長3年目になりますね◎


中村:有田さん、社長を2年間やってみて、どうですか?

有田:えっ?w だいぶマシになったんじゃない?

中村:有田さん、とてもすてきな社長だと思いますよ。いつもみんなに声をかけてくれたり、褒めてくれたり◎イケメン社長です!イギリス時代から有田さんを知る白木さんとして、いかがですか?

白木: 最初、イギリス時代は、完全にふたりのエンジニアという感じだったんだけど、徐々にすみ分けていって、僕がテクニカルな部分をやって、有田さんはプロジェクトをまとめるという感じで。

有田:PMだったねー。

白木:そういう意味では、自然な流れでしたね◎

有田:覚えていることがあって、今後どういうチームを作ろうってなったときに、JIRAでアジャイル開発をして、GitHubでコードベースは管理してっていうことをピッチで提案して、それを実行して、今も続けられているという。

白木:たしかに。そういう意味では、ケンブリッジ時代からピッチという文化があったんですよね。社員5〜6人、それぞれがピッチしていくっていう文化。

有田:「スクラム開発とは」「ウォーターフォールとアジャイルの違い」みたいなのも話したもんね。

白木:その頃からピッチあるもんねー。ちなみに僕のピッチは「プログラミングコンテストっておもしろいよ」っていう、なんの業務に関係ないものだったなーw

◆エネチェンジmemo
エネチェンジは開発チームだけでなくみんながJIRAというプロジェクト管理ツールを使ったアジャイル開発を進めています。2週間ごとにタスクをプランニングをし、実行しています。
ピッチ(3分間のプレゼンテーション)も2週間に一度行われます◎

最後に、今後の抱負をぜひ…!

中村:今後、エネチェンジはどうあるべき、どうありたいと思われていますか?

白木:エネチェンジは「エネルギーの未来をつくる」というミッションを掲げているんですが、社員ひとりひとりの描く「エネルギーの未来」って違うなぁと思っていて。それは良い意味で。それをひとつひとつ実現できたらいいなぁと思っています。

中村:白木さんよいこという…!有田さんはいかがですか?

有田:やっぱり会社のミッションである「エネルギーの未来をつくる」というところだと思っていて。「エネルギーを選ぶ」ということをみんなが考えてくれるように変えていきたいなと思ってますね。白木くんがいったように、社員でもエネルギーがどうあるべきか、どういう未来をつくりたいかというのは違うんだけど、エネチェンジは中立的な立場で、どんな未来であっても、望んだ未来を個々が選べるという。選ぶのが当然だよね、っていう空気を作りたいですね。

中村:すてき◎

白木:エネチェンジ株式会社っていうと、「エネチェンジ」をやっているイメージだけど、僕ら的には「エネチェンジ」を完成させることがゴールではないって思っているので。もっといろんな視点でのサービスを展開していきたいなと思っています!

中村:イケメンっ…!とても素敵なお話をありがとうございました!

◎編集後記

(オフショット:ケンブリッジにゆかりのある「パンティング」のポーズ)

代表の有田、CTOの白木に、創業時のことやこれからの想いを聞く機会が全くなかったわけではないですが、改めてこれまでのこと、これからの想いをうかがうことができ、とても新鮮ですてきな時間になりました(独り占めしてごめんなさいw)。

実はもっとたくさんのお話をうかがっていて、お届けしたいことがまだまだあるので、また日を改めて、創業ストーリーの続編をお届けできればと思っています◎

エネチェンジ、いよいよ3年目へ…!

エネチェンジはおかげさまで、3年目に突入します◎
まだまだ取り組まなければならないこと、チャレンジしたいことがたくさんあります。そんなエネチェンジをちょっと気になっているみなさん、どうぞお気軽にエネチェンジに遊びにきてくださいね◎

もうひとつ。
もし現在、エネチェンジが募集しているポジションに自分が当てはまるかどうかわからないな…という方も、どうぞお気軽にご相談ください◎みなさんからのお声がけ、心からお待ちしています!

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