みなさん、こんにちは。
ENECHANGE株式会社の中村です。
今回は、ENECHANGEのプラットフォーム事業部をご紹介をします。
プラットフォーム事業部はなにをしているの?
産業革命以来、100年越しにおとずれたエネルギーの構造改革。
エネルギー業界に変化をうながす大きな潮流を、ENECHANGEでは「エネルギーの4つのD(※1)」と整理し、事業領域に定めています。
プラットフォーム事業部は主にデジタル化(Digitalisation)の領域を担い、エネルギー事業者の効率化、収益性を高めるためのサービスを作り、提供しています。
ここからはプラットフォーム事業部の事業部長である草間さん(※2)に、プラットフォーム事業部について、お話をうかがいます。
◆ENECHANGEメモ(※1) エネルギーの4つのD
「エネルギーの4つのD」のことをもっと知りたい!という方は、「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲーム・チェンジ」という本がおすすめです。
◆ENECHANGEメモ(※2) 草間さん
ENECHANGE株式会社の執行役員であり、プラットフォーム事業部の事業部長の草間さん。「さわれるもの全部、デザインの視点で取り組む」を旗印に、日本のエネルギー業界の転換点をしっかり支えるプロダクトを生み出そうと日夜奮闘中。工場・発電所などの見学が好物。
プラットフォーム事業部がうまれたきっかけは?
(オフィスのある日本ビル13階にある大手町牧場に併設された屋外のカフェにて撮影)
草間:
ENECHANGEは創業時から、利用者にとって最適な電力・ガス会社、プランを診断し、切り替え手続きまでおこなえる「エネチェンジ」「エネチェンジBiz」というサービスを展開をしています。そこで集まったデータをもとに、自社サービスの改善を行っていましたが、ミッションである「エネルギーの未来をつくる」を実現するには、自社サービス「エネチェンジ」が占めるシェアはまだまだ小さく、社会にインパクトを与えるためには、エネルギー事業者が保有するチャネルでの消費者体験も改善していくことが必要、という想いに至りました。そこでうまれたのがプラットフォーム事業部です。
当初、プラットフォーム事業部のサービスは、スイッチング受付機能(※3)の提供に集中していましたが、エネルギー事業ってさまざまなところで「あれ?これ各社が個別で作るのもったいなくない?」みたいなコトがあるとわかってきたので、現在はエネルギー事業者の小売業務の広い領域に協力させていただく形になってます。
事業部が帯びているミッションは「4つのD」におけるDigitalisationの推進ですが、Digitalisationがもたらすべき結果に関しては、新たなサービス・新たなプレイヤーを市場に生み出すことである、と位置づけています。
◆ENECHANGEメモ(※3) スイッチング受付機能
ユーザが契約する電力会社を切り替えることをスイッチングと言います。ここでいう「スイッチング受付機能」とは、切り替え先の電力会社のお申込みページなどのことを指します。
どうしてプレイヤーがうまれる動きが必要なの?
草間:
電力・ガスのエネルギー小売が自由化(※4)したことの価値を最大にするためには、多様なプレイヤーの業界参画が欠かせないからです。
もともとエネルギー事業は薄利多売の構造であり、その内側で値下げ競争が行われている。自由化初期においてこそ価格の引き下げ効果がありましたが、もともとが薄利なので、その競争ってほっといたらどこかで限界に達しちゃうんですよね。また一方で、価格競争以外にエネルギー業界でチャレンジしたいことがあっても、前提として薄利かつ初期投資が高額、ゆえに参入できないプレイヤーもいる。
エネルギー事業者が僕らのサービスを使い、薄利という特性を改善できたり、参入への壁を突破できれば、ENECHANGEひとりでなんとか業界を変えようと暴れるよりもずっと効率が良いはずです。
事業を続けていくことへのハードルを下げること、事業拡大の支援をすることはもちろん、新しい企業がエネルギー事業に参入しやすいよう、独占されない道具をつくり、サービスとして提供すること。これらがプラットフォーム事業部の基本的な考え方です。
◆ENECHANGEメモ(※4) 電力・ガスエネルギー小売が自由化
2016年4月に電力、2017年4月にガスの小売が全面自由化されました。これにより消費者が自由に電力会社、ガス会社を選べるようになりました。
どんなサービスを提供しているの?
草間:
主力は「エネチェンジ」のシミュレーション、受付フォームをベースにしている「EMAP BASE」で、高いコンバージョン率、精度の高いシミュレーション結果を提供しています。オンラインの受付だけでなく、オフライン、対面においてもデジタル化を普及させる「Smartsale」、事業者の中のひとが戦略を立てるときに使う、分析系の「ZELOS」なども作っています。「EMAP」というプラットフォーム(※4)をつくることで、フロントだけでなく、バックエンド領域にも取り組んでいます。
◆ENECHANGEメモ(※4) EMAPというプラットフォーム
EMAPとは、Energy Marketging Acceleration Platformの略。「EMAP BASE」「Smartsale」「ZELOS」など、エネルギー事業の効率化、収益性を改善するサービスをつくり、提供しています。
受託開発的な取り組みなの?
草間:
それは……、一番やりたくないことですね(笑)
「EMAP」というプラットフォームを通して僕らが提供したい価値とは、画面やシステムだけではなく、ベンチャー型のスピーディーな改善と状況把握のサイクルそのものなんです。
たとえば、受託開発をする一般的なベンダーの発注の場合、公開(納品)しておしまいという開発になることが多いと思いますが、プラットフォーム事業部が提供する「EMAP」は、公開後も高頻度での改修を前提としたSaaS型のプロダクトであり、公開後、運用しながら改善を重ね、成長を支援します。
クライアントであるエネルギー事業者が言っている通りにつくるという、いわゆる受託開発的な取り組みではなく、こういう悩みは他業界で使われているあのアイデアを使えば解決できるかもしれない、そもそもこの悩みってなんで起きているんだっけ?という議論を深めながら、エネルギー事業者のパートナーとして、僕ら自身が答えを持って、悩みを解決し、ともにつくりあげるということが重要だと考えています。
プラットフォーム事業部、どんなひとがいるの?
2019年8月現在、プラットフォーム事業部には22名(正社員、契約社員、業務委託含む)のメンバーが在籍しています。
みんなの職種は?
エンジニア、デザイナーが大半ですが、事業拡大にともない、セールスを含むさまざまなポジションで採用活動を行っています。
草間:
プラットフォーム事業部はエンジニア比率が高く、ともするとソフトウエアの受託開発チームとみられがちですが、あくまでソフトを作っている目的は、エネルギー事業者向けのプラットフォームサービスの提供であり、そのサービスをつくり、支えるためにエンジニアの割合が多くなっているというのが実態です。
メンバーは技術の追求を楽しんでいますが、ただ高い技術を求めるのではなく、安定運用するため、効率的に、よりよいサービスを提供するために、さまざまな気配りをし、社内外、他職種のメンバーとコミュニケーションを重ねながら取り組んでいます。
現在は2週間に一度、エンジニアだけでなく事業部のメンバーが参加し、プロダクトの改善や新しい取り組みについて、それぞれが新しい情報を持ち込んで自由活発に議論をしていく場があり、職種関わらずみんなでコミュニケーションをはかりながらものづくりをすすめていくカルチャーです。
みんなの社歴は?
ENECHANGEは2015年4月に創業、現在4年目の会社です。
事業成長にともない、2018年下期からは毎月新しいメンバーが入社(※5)をしています。全社としても、入社1年未満の方が全体の38.8%にものぼります。
◆ENECHANGEメモ(※5) 新しく入社するメンバーが入社
新しく入社するメンバーが、早く会社に慣れ、ご自身の力を1日も早く発揮できるよう、支援する取り組みを強化しています。くわしくは「新しく入社するメンバー向けの取り組みをご紹介!」をご覧ください。
入社してみてどうだった?
2019年に入社されたエンジニアの深堀さん、ディレクターの吉田さんに、お話をうかがいましょう。
深堀さん(2019年3月入社)
Q. ENECHANGEを選んだ理由、教えてください
個人的にいちばん大事だったのは業界。エネルギー業界は社会に与えるインパクトが大きいと感じた。また、その中で急成長しているENECHANGEだからこそ、ポジションも裁量も任せてもらえたのはとても大きいです。
Q. 入社してまもなく半年ですが、いかがですか?
入社して3ヶ月目くらいには、担当しているプロジェクトで、ある程度の裁量をもらい、意思決定をさせてもらえた。信頼してがっつりと任せてもらえたことはとてもうれしかったですね。ふつうは短期間では難しい場合が多いけれども、同僚がなだらかにその役割を担えるように尽力をしてくれて、苦労なくそのポジションをまわせるようになっていました。
Q. エネルギー業界で働くにあたり、不安はありましたか?
エネルギー業界は初めてでしたが、事前に推薦図書を提示してもらえたのはよかったですね。業務のキャッチアップにとても役立ちました。また、社内で行っているエネルギー業界出身の顧問による勉強会があったのも大きく、本だけではわからないこと、最新の状況を伝えてくれる取り組みがあるのは非常にありがたかったです。
Q. どんなひとと働きたいですか?
スタートアップなので、個別のチームは大きくない。チームメンバーを尊重できることは、エンジニアリングのスキルよりも大事だと思っています。また、プラットフォーム事業部は規模の大きな会社と取り組むことが多いので、最新技術を追い求めるマインドセットでいると、思っていたのとちょっと違うなと思うかもしれない。一方で、安定して、運用も含めてサービスを継続して提供していこうというマインドの人は向いていると思います。
吉田さん(2019年2月入社)
Q. 入社前の、ENECHANGEの印象について教えてください。
実は転職しようと思ったタイミングの前からENECHANGEを知っていたんです。エネルギー業界はどちらかというと古い業界というか、変化のほとんどない業界と思っていて、スタートアップが入るような領域ではないと思っていたのですが、その領域を切り開こうとしている会社があるということに衝撃を受け、印象に残っていました。
Q. 入社してみて、ENECHANGEのここがよいなと思うところ、ありましたか?
いくつもあるのですが、最初にすごいなと思ったのはHappyFriday(※6)。入社する前からブログを読んでいて知ってはいたのですが、ほんとうに2週間に一度の頻度で開催していたので、会社としての努力を感じました。同じ会社にいても知らないひと、話さないひとがいるという職場は少なくはないと思うのですが、会社としてコミュニケーションを深める場を提供しているのはすごいなと思ったんです。部署が異なる同僚と知り合うきっかけになっていることはもちろん、社外のひとが参加したりもしていて、今後も社内外のコミュニケーションが深まる場だといいなと思っています。
あとは、スタートアップということもあるのだとは思うのですが、自分のアイデアが通りやすいというのはいいなと思っています。たとえば僕の場合、入社2週間目であるコンソーシアムに参加したいと申し出たら、「ぜひ行って話を聞いてきて」と言ってもらえたり、入社して3週間ほどでアイデアソンを実施できたり。アイデアを伝えると、けっこうすぐに「やってみたら?」と言われことが多くて、考えやアイデアを受け入れてくれる会社だなと思いました。
◆ENECHANGEメモ(※6) HappyFriday
2週間に一度、雇用形態に関わらず誰もが参加できる懇親会「HappyFriday」を開催しています。くわしくは「二週間に一度、誰もが気軽に参加できる懇親会が開催されています」をご覧ください。
Q. どんな職場ですか?
全社でいうと、「オンボーディング」という新しく入社するひと向けの取り組みを行っていて、エネルギー業界が初めてなひとが多いなか、スムーズに理解できる仕組みがあって、安心できました。
プラットフォーム事業部でいうと、明るくてやさしい人が多い。バラバラな感じはしないです。業務も使命感を持って取り組んでいる人が多くて、「ここはこうできたらよいよね」と積極的に話すひとが多いなと思っています。また、事業部内でのアイデアソンの機会も頻繁におこなわれています。
(ENECHANGEの会議室で行われたアイデアソンでのひとこま。エネルギーにテーマを絞らず、ペインポイントの発見・ソリューションの見出し、という練習の場でもあるそうです)
Q. ENECHANGEで働くには、どんなひとが向いていると思いますか?
雇用形態に関わらず、アイデアを持っているひとを受け入れる会社だなと思っていて、自分はこう思っているということを伝えることが好きなひとは向いていると思いますね。そういうひととビジネスアイデアを考え、プロダクトをつくり、成長させていきたいです。
デジタル化を推進するプラットフォーム事業部
プラットフォーム事業部には互いを信頼し、アイデアや意見を尊重し、活発に議論を重ねるカルチャーが根付いているようです。
事業成長を続けるプラットフォーム事業部、まだまだメンバーが必要です。
「社会に大きなインパクトを与える仕事をしたい!」「ディスカッションを重ねながらアイデアをサービスに落とし込み、サービスを成長をさせたい!」というお気持ちの方がいらっしゃったらぜひいちど、ENECHANGEに遊びにきてくださいね。
◆プラットフォーム事業部、エンジニア田中さんのインタビュー
◆プラットフォーム事業部で募集しているポジション