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巨大なエネルギー業界をドライブさせる存在でありたい / ENECHANGE株式会社の創業ストーリー(城口・有田編)

ENECHANGEの創業ストーリー「「エネチェンジ」を完成させることが僕らのゴールではない / ENECHANGE株式会社の創業ストーリー(有田・白木編)」に続く第2弾は、城口(きぐち)・有田編です。

なぜエネルギー事業をイギリスで始めたのか、共同代表となった背景や今後のENECHANGEのビジョンにのほか、お互いへの想いなどをうかがいました◎

◆お話をしてくださったのは、このおふたり…!

城口洋平:代表取締役会長 兼 SMAP ENERGY社 CEO(キービジュアル:左)
東京大学法学部卒、ケンブリッジ大学工学部博士課程(休学中)。ケンブリッジ大学在学中に電力データに関する産学連携研究機関、「ケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ社」を設立。その研究成果をもとに、ENECHANGE株式会社(日本)とSMAP ENERGY社(イギリス)を創業。2017年6月、ケンブリッジ大学博士課程研究期間修了(博士論文執筆のため現在休学中)により、両社の代表に就任。 現在は、ENECHANGE株式会社 会長 兼 SMAP社 CEOとして、海外事業と電力データ事業を中心に事業を推進する。2017年「Forbes 30 Under 30 Europe」 に日本人として初選出される。
有田一平:代表取締役社長(キービジュアル:右)
早稲田大学大学院理工学研究科修了。在学中には自然言語処理の研究を行う。JPモルガン証券株式会社で市場分析システムやリスク管理システムの開発、グリー株式会社で海外向けサービスの開発に携わる。その後、英国ケンブリッジにてケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ社の共同創業者として発電、需要予測システムのアルゴリズム開発やソフトウェア設計を担当。2015年4月、ENECHANGE株式会社を設立し代表取締役社長に就任。

◆インタビュー(初心者)と編集は…

中村有希:サービスデザイナー
「これまで選べなかった“でんき”を選べるようになると、どんなことがおこるのかな、どんなことができるのかな」という興味から、エネチェンジ株式会社に2015年9月に入社。
SEOやコンテンツ制作・編集、広告プランニングなどのWebマーケティングやディレクションのほか、サービス開発やUXディレクション、ファシリテーション、時々営業など、気づけばいろいろやっています◎

エネルギー事業に取り組むと決めた、アブダビでの経験

中村:突然ですが、城口さん!エネルギーで事業を作ろうと思ったきっかけはなんだったのですか?

城口:エネルギーに興味をもったきっかけは、3.11の東日本大震災。僕だけじゃなく、日本全体がエネルギー問題に関心が高まったと思う。神戸出身ということもあって、もともと地震に対して、エネルギー問題とは別の軸で思い入れが強かった。東北にもかなりの回数、土日を使ってボランティアに行ってたんだよね。

(ボランティアをしたときのひとこま。城口さん変わらないです◎でもちょっと若い!)

(ボランティアで訪れた、被災した学校の様子)

中村:そうなのですね。では、東日本大震災がきっかけで、エネルギー分野で事業をつくろうと思ったのですか?

城口:エネルギー分野に対して問題意識を持ったのは、アブダビでの経験がきっかけだな。2012年の春から秋にかけて世界中を旅をしていて、アブダビではAirbnbを使って、アブダビの空港職員の28才くらいのお兄さんの家に泊めてもらったんだよね。彼は空港で入国審査のスタンプをしているんだけど、一緒にごはんを食べに行くと、僕だけじゃなくて、隣の席の分まで払ってしまうような羽振りの良さだったんだよね。

中村:すごい!アブダビ行きたい!w

(アブダビの砂漠にて)

城口:なんでそんなに羽振りがよいのかを聞いてみたら、結論、日本が原発を止めたことが影響していた。もともと日本は、主に中東を中心に年間20兆円ほどの化石燃料を輸入してるんだけど、原発が止まったことで、5兆円くらい追加で緊急輸入したと聞いた。緊急輸入ということで、日本が通常よりも割高で輸入したということもあって、アブダビ全体が豊かになった。その結果、空港職員までボーナスが支給される状態になったらしいということだったんだよね。

有田:それはすごい!

城口:東日本大震災の後に原発反対・賛成で議論がもりあがったよね。それによって原発を止めるのは別にいいんだけど、でも、なにかで代替しないといけなくて。代替のブレークスルーが、再エネや省エネになるのかもしれないけれども、少なくとも今日明日という単位では、多くのお金が海外に流れていく。

中村:たしかに。

城口:日本人からしたら、年間の電気代がひと世帯数千円あがるくらいで、そんなに気づかないかもしれないけれども、アブダビに行くと、ひとりあたりのボーナスが2,000万円くらいもらえることになっている。これって、エネルギーのグローバルのダイナミズムだなと思った。

中村:というのは?

城口:原発問題に対しても、反原発に対する答えは再エネだというようなシンプルなものではなくて、すごく複雑で。すごく重要な問題だから、もっと多くの優秀な人がこの問題に取り組んでいかないといけないなと思った。

中村:なるほど。

城口:たとえばトヨタで稼げるのは年間売上高が28兆円、この前最高益がでて2.4兆円(2018年5月時点)。トヨタがどんだけ稼ぎ出しても営業利益が2.4兆円しかならないのに、日本は化石燃料でトヨタの売上高に匹敵する年間20〜25兆円のお金を海外の国に支払っている。この問題に対して、商社や電力会社は取り組んでいるけれども、多くの日本人がもっと真剣にビジネスを取り組まないといけないと思った。このままでは日本はもたなくなるなと思ったのが、アブダビにいて感じたこと。

中村:そうなのですね。アブダビの空港職員の方と出会っていなければ、今は違うことをしていたかもしれないですか?

城口:そうだよね。当時、ヘルスケア、エネルギー、財政赤字の3つが、日本の経済にとって最重要のテーマという認識を持っていて、自分が次の10年、どのテーマを取り組もうかを考えながら、世界を旅していたんだよね。アブダビでの出来事がなければ、もしかしたら他のことをしていたかもしれない。実際、シンガポールでは、ヘッジファンドを勉強するために、灘高の先輩の村上世彰さんのところに会いに行ったんだ。だからエネルギー分野に決めてなかったかもしれない。

中村:そうだったのですね。

城口:次の10年をエネルギー分野で取り組もうというのは、自分のスキルセットではなく、イシューから定めているから、まずは自分エネルギー分野でのスペシャリストになりたいと思って、勉強しようと思っていた。

中村:なるほど。

城口:スキルセットとして、統計・データ解析(いまでいうAI)に興味が当時から強くあって、それとエネルギー分野の交差点として、「スマートメーターのデータ解析によるエネルギーシステムの効率化」に興味が湧いてきた。それを研究テーマとして、ケンブリッジ大学に願書だしたら、運良く通ったという感じ。

中村:なぜ、ケンブリッジだったのですか?

城口:イギリスは日本と地理的な条件、制度的な条件が似ていて、当時からエネルギーに対して先進的な国といわれていたこともあり、日本および世界で仕事をする上でイギリスがいちばんよい場所と思ったんだよね。

中村:たしかに、他の国と比べて共通点が多いですよね。

城口:そうして、「スマートメーターのデータ解析によるエネルギーシステムの効率化」の事業化に向けて作ったのが、Cambridge Energy Data Lab。その名の通り、ケンブリッジにあるエネルギーデータの解析に関する研究所だよね。

◆ENECHANGEメモ
その後、ケンブリッジで勉強している城口のもとへ、岩崎前会長が訪ねて、エネルギーデータの研究・開発をする拠点(Cambridge Energy Data Lab)を立ち上げることとなります。

城口、有田、白木の3人チーム誕生秘話!

(社長の有田。なんだかうれしそうです)

中村:その後、Cambridge Energy Data Labを立ち上げられて、立ち上げメンバーの募集をし、たくさんの候補者の中から、有田さんと白木さん(CTO)が選ばれたんですよね。その時はどんなチャレンジ(最終面談)だったのですか?

有田:バリバリのエンジニアとしてのチャレンジだったんだよね。データを利用したサービスを考えて、それを行う上でのシステムの構成を考えて、みんなの前で発表というものだった。

城口:ちなみに裏話だけど……

中村:裏話聞きたい!大好きですw

城口:その時の面接官は、僕と岩崎さん(前会長)ともうひとりの関係者のほかに、落合くんにも参加してもらったんだよね。

中村:あの、現代の魔法使いの落合陽一さんですか?

城口:そうそう。落合くんは大学時代からの大親友で、ふたりで海外旅行に何回も行ったりしてるんだよね。

中村:そうなんですね◎

城口:落合くんは当時から天才的だったから、彼にお願いして、技術的な視点で面接官に入ってもらったんだよね。

中村:なるほど。

城口:その時のチャレンジは今とちょっと違っていて。イギリスに拠点をつくるから、僕のほかに、VISAの関係であと2名、イギリスに行くメンバーを決めるというものだった。僕を含めた3人のチームづくりという視点での採用で、僕との相性だけではなくて、チームとしての相性も重要だったんだよね。

中村:そこで選ばれたのが有田さんと白木さん!

城口:候補者には、自分が選ばれるとして、一緒に働きたいひとを第一志望、第二志望ということで書いてもらったんだけど、有田さんと白木くんの名前がダントツで多かった。有田さんは白木くんって書いていたし、白木くんも有田さんと書いていたんだよね。

中村:お見合いみたい!有田さん、ダントツ人気、すごいですね!

(有田さん:にやける)

中村:有田さんは、白木さんがよかったんですね◎

有田:これって相性だから。自分と同じスキルセットなひとだとダメだなって。僕が持っていないものを白木くんは持っているなと思ったから白木くんって思った。3人でいろいろ話し合って決めないといけないわけだしね。

中村:なるほど。ありがとうございます!その後のイギリスでの様子は、創業ストーリー(有田・白木編)に書いたのですが、電力自由化が始まるちょうど1年前の2015年4月に有田さんと白木さんが日本に戻って、エネチェンジ株式会社を創立したんですよね。

城口:その時僕はイギリスで、イギリスにいるメンバーとともに、スマートメータデータ解析をベースとした新しい事業、会社を立ち上げないといけないというミッションを持っていて、忙しく過ごしていた。それがやっとかたちになったのが2016年2月。SMAP ENERGY社を創立したんだよね。

◆ENECHANGEメモ
現在も、エネチェンジの最終面談は「チャレンジ」と呼ばれる、候補者のポジションに即したプレゼン形式で行われます(エンジニアであればコードレビュー)。

共同代表になったのは、シナリオどおり

(2018年4月、設立4年目の集合写真!)

中村:時は経ち、2017年7月には、城口さんと有田さんは共同代表になられましたね。なにか変化などありましたか?

有田:いや、特にないかな。もう役割分担は明確だったからね。シナリオどおり。

城口:そうだよね。僕と有田さんとしてはなにも変わってない。2017年6月にSMAP ENERGYがENECHANGEグループになったのもあって、それぞれの役割がより明確になったという感じかな。国内事業および短期・中期的な事業は有田さん、海外事業と長期的な事業は僕という感じで。

中村:おふたりは変わってなくても、まわりが変わったなと感じることはあるのではないですか?

有田:イギリス時代は、社員5〜6人で、一緒に住んでいたこともあるし、当時はみんな「家族」って感じだったからね。毎日いっしょにごはんを食べたり、休みの日も一緒に過ごしてたけど、規模が大きくなることで、会社っぽくなってきた。僕に話しかけづらい人もいるようだし、少し距離感はできているのかもしれない。

城口:そういう背景もあって、「代表ごはん」という取り組みを始めたんだよね。

◆ENECHANGEメモ
四半期に一度、従業員2〜3人と城口、有田とランチ、もしくはディナーを一緒に食べるという「代表ごはん」という取り組みがあります。ざっくばらんにいろいろなことを話せる貴重な会を積極的に作ってくださる、イケてる代表です◎詳しくは「ランチや夜ご飯でも交流を!エネチェンジの社内制度のお話〜代表ご飯〜」をご覧ください。

ミッション、ビジョンをより強く表すための社名変更

中村:会社ができて4年目。5月には「エネチェンジ株式会社」から「ENECHANGE株式会社」に変更し、ロゴやコーポレートサイトなども変わりましたね。これまでは、日本の「電力・ガス比較サービス」にフォーカスしていたところから、スマートメーターのデータ解析などを含めた事業を、グローバルに展開していこうという意思を込めて、刷新するということに至ったのですか?

有田:いや、刷新という感覚ではないんだよね。変えたわけではなく、もともとそうだったから。Cambridge Energy Data Labのときから、エネルギーのデータ解析を基盤としている会社だった。日本の電力自由化に合わせて、「エネチェンジ」という比較サイトがメインで取り上げられて、その事業が顔となっているけれども、実際にやっているのはそれだけではないよね。電力・ガス会社に提供しているプラットフォーム事業(EMAP)やスマートデータ解析事業のSMAP ENERGYもしているよね。

中村:たしかに。

有田:比較サイトのところだけがフォーカスされすぎていたところを、会社の本来あるべき姿に、実態に合わせた姿をしっかり示そうという意図が強いと僕は捉えてます。

城口:そうだね。ケンブリッジ時代から、エネルギーデータを活用して、AIの技術をエネルギー分野に応用して、エネルギー業界の変革をおこせるような事業をしていこうというのがもともとの会社創業からの狙いであり、ミッション。

有田:そうそう。

城口:だから、そもそも僕らは最初から、エネルギーデータをみていたし、グローバル・マーケットをみていた。そのなかの「電力自由化」「日本」という一側面を担っていたのが、「エネチェンジ」という事業。僕らがやっている事業のひとつのサービスでしかない。

中村:たしかに。

城口:日本で会社をつくるにおいて、わかりやすくしたほうがよいという理由もあって、比較サイトの名前と同じ「エネチェンジ」という名前で創業したけれども、僕らのルーツはCambridge Energy Data Labにある。「エネチェンジ」と「SMAP ENERGY」を統合したタイミングで、本来あるべき、Cambridge Energy Data Lab時代の戦略とかビジョンに戻るために、しっかり僕らのミッション、ビジョンを示したというのが強いね。

◆ENECHANGEメモ
プラットフォーム事業部では、電力・ガス小売事業者向けのサービスを展開しています。その中のひとつが、クラウド型ソリューションサービス「EMAP」。詳細はプレスリリースをご覧ください。

ENECHANGEの今後の展望

中村:今後の展望について、おうかがいしたいです!

城口:いわゆる「4つのD」と言われるような基本戦略。4つのDとは、「Deregulation(規制緩和)」「Digitalisation(デジタル化)」「Decentralisation(分散化)」「Decarbonisation(低炭素化)」なんだけど、海外でも「3つのD」と言われていて(すでに規制緩和がない場合もあるので「Deregulation」は含まれない場合も多いそう)、ヨーロッパの電力会社のひとたちも使っている。

中村:そうなんですね。

城口:「Deregulation(規制緩和)」に対してはエネチェンジ、「Digitalisation(デジタル化)」に対してはSMAP ENERGYのスマートメーターのデータ解析でアドレスをしていて、この2つはまだまだ伸びている分野だし、まだまだ伸ばしていく。

有田:うんうん。

城口:一方で、そろそろ2020年に向けて、残り2つの「D」についても取り組んでいくフェイズだと思っていて、具体的なかたちのひとつが、JEC(Japan Energy Callenge)。JECとは、日本企業が欧州のベンチャーを対象にした事業開発のプログラム。海外企業との取り組みは、日本においてはもっともうまくアプローチできているし、ENECHANGEはイノベーティブに取り組んでいる会社だと思っている。

(JECでの集合写真)

(JECで採択された英国スタートアップ企業のメンバーとともに)

有田:僕らは最初の2つの「D」をタイミングを合わせてミートさせてきたという実績があるし、残り2つの「D」についても、事業機会を見極めて、結果を出せるように準備をしているよね。

◆ENECHANGEメモ
「4つのD」のことをもっと知りたい!という方は、「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲーム・チェンジ」という本がおすすめです。また、JECについては、プレスリリースに詳細を記載しています。

直接会って、話を聞くことが一番重要

中村:海外の話で思い出したのですが、城口さんは、1年のうち5%は飛行機に乗ってる時間と聞きました!

城口:これは会社の経営方針なのだけど、「4つのD」という大きなテーマを定める上で、どれをどの国でどのタイミングで実施するかは「マーケットイン」って言うんだけど、消費者というかお客さんの声を聞いて決めます。必要な声を必要なタイミングで届けることにこだわっている。

中村:そうなのですね。

城口:僕は会長というポジションで、会社の大きな方針を決めて、リソースを決めていく立場だから、お客さんの声を聞くというのが一番重要だと思っている。日本の電力会社もそうだし、イギリスや海外の電力会社もそうで、直接僕が会いに行って、話を聞きます。やっぱり僕が行くことで、それなりのひとが出てきてくれるから効率がよいし、ENECHANGEはそういうパワーを持っている会社なんだよね。

中村:海外と日本の、エネルギービジネスにおける課題の違いって感じることは多いですか?

城口:エネルギービジネスというのはファンダメンタルには一緒。発電して送電、売電する。国ごととか会社ごとに抱えている問題点は、国ごとの制度とか発達状況、GDPによって微妙にちがう。僕は、それらを日本人のエネルギー関係者の中でもっとも理解しているひとのひとりだと思っている。僕が積極的に情報を集めていることがうちの会社の方向性を決める上での強みになっているかなって思ってます。

エネルギー業界をドライブする存在でありたい

中村:最後に。エネルギー業界にとって、ENECHANGEはどういう存在でいたいなと思われていますか?

城口:会社のビジョンとして、「エネルギーの未来をつくる」というのを掲げているし、そうでありたいと思っている。そのなかで、プラットフォーマーというとやや強く聞こえるけれども、触媒媒介、ドライバーでありたい。

中村:ドライバーというのは?

城口:エネルギー業界っていうのは世界で一番大きな業界で、その未来をエネチェンジのような、ひとつのベンチャーが作れるとは思ってはなくて。巨大プレイヤーが変わっていかないと世界のエネルギー問題は究極、変わらない。

中村:なるほど。

城口:僕らはベンチャーだからできるフットワークよく、イノベーティブにできる取り組みもある。僕らはある意味、ニュートラルな立場だからこそできること、いろいろな会社と幅広くしかけていくということがENECHANGEの良さだと思っている。日本と世界で、いろいろな電力会社と取り組みをしているけれども、一緒にエネルギー事業をつくっていくエネルギープレイヤーの数を増やして、彼らと一緒に「4つのD」が実現するような取り組みをしていきたいという想いがあります。

中村:城口さんにとっての「エネルギーの未来」ってどういうものを思い描いていますか?

城口:「4つのD」がきれいに実現された未来が、エネルギーのあるべき未来であると思ってるし、業界のコンセンサスであるとも思っている。自由化をして、デジタル化して、分散化して、脱炭素化した未来というのが、世界中で2050年くらいまでには実現しないと地球がもたないというのは議論の余地がないと思っている。

有田:うんうん。

城口:エネルギー業界のひとたちがみている目標の2050年くらいののイメージはだいたいみんなおなじで、それをどういうふうにたどり着くかという、順番かなぁと思っている。僕個人の2050年のビジョンではないんだよね。

中村:有田さんはどうですか?

有田:城口くんの考えと一緒。その「4つのD」を進めていくのはみんな考えていることだけど、がちっとしたイメージはまだないと思っている。だけれども、大きなコンセプトが実現できるよう、フットワーク軽く、うまく軌道修正しながら進めていけるのがENECHANGEなのかなと思っています。

おふたり、それぞれへの想い

中村:あ、もうひとつ聞きたくなってしまった……!これでほんとうに最後です。有田さんから城口さんに言いたいことありますか?w

有田:会社の大きいビジョンを創ることや海外事業は城口くん、国内事業は自分という、役割分担がより明確化されて、お互いに理解しあって、お互いにやっていることがどんどんスケールして、お互いうまくできるようになった。信頼関係がどんどんどんどんできていると思っている。あとは、お互い自分のやるべきことに集中しすぎず、無理をしすぎて健康を害さずにいてくれたら……。城口くん、無理しすぎたり、体調悪いときもがんばりすぎるから。

中村:そういえば城口さん、最近、痩せましたよね?

城口:いや、それは単純にダイエットw

中村:失礼しましたw

城口:有田さんとは、2013年に知り合ってちょうど5年。しっかり仲良くやれてこれて、結果がついてきているし、当時、想像していた5年後の未来の最上位シナリオに今いると思っている。充実した日々を過ごせていてありがたいなと思っているし、一緒にやってきてくれた有田さんと白木くんには感謝しかないです。

(有田さんはうれしそうな表情◎)

城口:究極僕らは2050年の世界の未来にむかって仕事をしていて、「4つのD」というのを事業として落とし込まれていくフェイズというのは2020年代くらいまでかかると思うから、エネルギーっていうのは事業のスパンとして長い。

中村:そうですよね。

城口:エネルギーの事業は50年100年という単位で考えていかなければいけないけれども、僕たちの人生は5年くらいでガラガラと変わっていく。そのなかで、みんながどうやったら会社がミッションとしている10年20年としている時間軸と自分のライフスタイルをうまくマッチさせながら、モチベーション高く続けられるようになるのかなぁと考えていて。シンプルにいうと、有田さんや僕、もちろんみんなが次の5年も10年も、どうやったら今まで以上に楽しく仕事がしていける環境をつらなきゃなという問題意識は持ってます。

有田:5年でけっこう変わるもんね。以前は完全にエンジニアだったし。

城口:ちょうど20代後半から30代って、結婚したり子供がうまれたりするから、本人が変わってなくても、まわりが変わっていったり、守るべきものが増えたり、優先順位が変わったりするもんね。

有田:そうだね。あ、ところで、城口くん、結婚のご予定は?

城口:今のところないですw

有田:次の5年くらいであるのかな?

◎編集後記

城口、有田の代表インタビュー、いかがでしたか?
ちょっぴり難しい部分もあったかもしれません。ごめんなさい。

わたしは、おふたりの話の節々から、創業者である城口さん、有田さん、白木さんの互いへの信頼の厚さを実感し、とても幸せな気持ちで話をうかがうことができました。

城口さん、有田さん、お時間をいただきありがとうございました!

エネルギーの未来をつくる、仲間を募集しています!

「4つのD」の実現にむけて、私たちは取り組みたいこと、チャレンジしたいことがたくさんあります。エネルギー業界に興味がある方はもちろん、今はまだエネルギー業界のことはよくわからないけれども、でもなんだか興味ある!という方はぜひ、気軽に、東京駅すぐそばのオフィスに遊びに来てくださいね◎

もし現在、エネチェンジが募集しているポジションに自分が当てはまるかどうかわからないな……という方も、どうぞお気軽にご相談くださいね。

みなさんからのお声がけ、心からお待ちしています!

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