社員500名 全員オンライン!8時間の大規模イベントを気合とハックでやりきった話。|にゃり|note
こんにちは、ムーブメント研究所のにゃりです。 この度の新型ウイルスの影響で、前々から準備していた企画が振り出しに戻って発狂しそうな方いませんか? 入社式、懇親会、全社合宿、株主総会等々...。 おそらく影響0という会社さんはほとんどいないのではないでしょうか。 ...
https://note.com/nyari114/n/nba2e37a2544f
freeeが在宅勤務を導入して早1年弱。この1年でオンラインのイベント設計にも数多く取り組んできました。毎回もうこれ以上のことは無理かも・・・とネタ切れ感に苦しんだり、不安や焦りを小脇に抱えながら企画づくりに励んでいます。
きっと同じ気持ちの会社様も多いはず。
そんな中、今年も年度始めの全社キックオフイベント「フリスピフェス」を丸一日オンラインで開催したので、その様子を共有します。
去年の様子はこちら▼
「フリスピ」とは、freee spiritの略で、年に1度の全社オフサイトのことを指しています。freeeでは6月末が決算なので、7月から新年度がスタートします。そんなfreeeにとっての年明けのタイミングで、新たな経営方針を理解し、組織について改めて考える機会としてフリスピを開催しています。
弊社は今年6月22日に新ブランドを発表し、ロゴも新しくなりました。「誰もが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム」として、プラットフォームの提供だけでなく、スモールビジネスに携わる人の環境そのものを良くしていくことを改めて宣言しています。
イベント開催は7月2日なので、まさにブランド変更のタイミングとも重なるため、そういったfreeeの新たな世界観(ビジョンやブランドコア)を体感してもらえる日にしたいと考えました。
ブランドコアにも表現されている「自然体」や「解放」、「ちょっとした楽しさ」が体験を通して感じてもらえるよう、今年は【フリスピフェス2022】と称したオンラインフェスの開催を決めました。
コンセプトワードも考えました。
今年のフリスピは”フェス”。
フェスで表現したい世界観は、日々の業務から一歩離れた非日常さや解放感。フェスに行く目的は人それぞれ。もみくちゃになりながらノリノリで音楽を楽しみたい人もいれば、一歩離れた静かな場所から雰囲気を楽しみたい人もいる。好きなアーティストに狙いを定めて個人で参加する人もいれば、仲間とワイワイできればそれでいい人もいる。楽しみ方は人それぞれ。大切なのは、周りの目なんて気にせず、自分らしく自然体で溶け合うこと。
無理しなくていい、あなたにとって心地いいテンションと温度で。
オンラインならではの、自分らしい乗っかり方で。
みんなで創るフリスピフェス2022。7月2日開幕。
「フェス」と聞くと、一見ノリノリなイメージがありますが、今回フェスに込めた想いは、周りを気にせず自然体に、自分にとって心地いいテンションや楽しみ方で参加して欲しいという想いがありました。フェス好きな人のために向けたイベントではありません。
この想いをみんなに知ってもらうために、全社ミーティングにも登壇し、「抵抗有り派」と「抵抗なし派」のメンバーの率直な声と共に告知も行ないました。
当日に向けてのワクワクを高めていくために行なった、5つの取り組みを紹介します。
①ティザーサイト公開
ティザーサイトには、テーマムービーを載せたり、イベント情報を少しずつ公開していきました。
②ボランティアスタッフの募集
今までのfreeeの社内イベントはネタバレ厳禁。コンテンツをひた隠しにすることで、当日を一気に盛り上げるスタイルが多かったのですが、今年は事前から少しずつ全貌を明かして輪を拡げていく形を意識しました。
▼社内SNSのボランティア部屋にも総勢100名を超える人たちが参加してくれました。
③フェス開催記念クイズの公開
ボランティアメンバーの協力のもと、今年度の船団長(=事業部長)を紹介するクイズも公開しました。正解は当日まで内緒。もちろん、ティザーサイトにも公開!
クイズの設問はメンバーのタレコミを元に作成されています。なので、ガセネタも答えに含まれています。
▼こんな感じのクイズが計18問。
④フリスピフェスLuchy Bagの発送
当日のフェスをより楽しむためのアイテムをみんなの自宅に送りました。
中には、お昼に食べるフェス飯や、オリジナルマフラータオル、フェイスシール、線香花火、ラバーバンド、型抜きラムネが入っています。
お子さまにも大好評の様子でした。
⑤カウントダウン
フリスピフェス開催の10営業日前からカウントダウンしました。
ボランティグループで呼びかけ、乗っかってきてくれた10名のメンバーが日替わりで社内SNSに投稿しました。
社内のオリジナルキャラクター「わカルさん」を描いたかわいい投稿も!
(今見返すと、オリンピックの開会式のようにも見えますが、こちらの投稿の方が随分前ですw)
総合司会の2人が開催直前に投稿しました。
ここからは当日の様子をフォトレポート形式でお届けします。
(当日は感染予防対策の観点から、参加者はオンライン参加。出演側はマウスシールドを使用し、感染対策も徹底しています)
【当日使用したツール】
①Workplace Live(LIVE配信はすべて社内SNSに集約させることで、アーカイブとしても見返しやすく、当日参加できなかったメンバーや育休中メンバーも視聴できる形を取りました)
②Remo(グループワーク用に使用。テーブルのみ使用し、ステージモードやコメント機能はほぼ使用しませんでした。ちなみに会場の画像はオリジナルのものを用意しました)
10:00〜 オープニングムービーの上映後、司会が登場
6/22に公開されたfreeeのブランドムービーで使用されていた場所にちなんで、大三島を背景に司会のdaasoeとnatsuが登場しました。
(※大三島でリモートワークをしているメンバーに実際の風景動画を朝・昼・夜と3パターンで事前撮影してもらったものを背景に投影することで、時間ごとに背景の空や海の色が変わる仕掛けになっています)
ちなみに今回の配信も、2名のエンジニアメンバー主導による全て内製で構成しました。
趣味のガジェットや配信の知識を駆使しながら、配信技術だけではなく、全体設計や企画にも関わってくれている頼もしい存在です。
▼本人が社内イベントについて書いたBlogはこちら
10:10〜 自己紹介タイム
今回のチーム編成は、部署が同じメンバー2名もしくは3名をかけあわせた5名〜6名を1チームにしました。
なるべく『顔見知り×ハジメマシテ』の融合になるように組み合わせてみましたが、これだけ組織が大きくなると部署が同じでも全員はじめましてのケースも多々あります。
なるべく打ち解けやすい雰囲気になるよう、話す順番やトークテーマを準備した状態で各チームのアイスブレイクが始まりました。
10:50〜 ds Interactive Live
今年度freeeが目指すビジョンや方針についてCEO佐々木(通称ds)がLiveプレゼンをしました。
フェスステージっぽい背景と、Tシャツ短パンサンダルというカジュアルなスタイルで届けました。
フェスのLIVEといえば、コール&レスポンス!ということで、今回はただ視聴するのではなく、Live(プレゼン)に対する感想や質問をチームで考えて投稿してもらう時間をとりました。
11:40〜 新ブランドムービー制作ストーリー
130を超える各チームの質問を精査している間、新ブランドムービーの制作秘話について、トークセッションをしました。ブランドチームの2名を交えて、制作の裏話や、BGM制作における音楽の世界観の共有など、より新ブランドやムービーへの愛着が深まる時間となりました。
freeeのブランドムービーはこちら↓↓
11:55〜 ds Interactive LIVE Q&A
みんなから集まった質問を「ブランド」と「3年目標」の2つのセクションに分けてQ&Aタイムを行ないました。
このコーナーもdsだけでなく、そのセクションに深く関わったメンバーにも登場していただき、カジュアルなトークスタイルで配信しました。
今回のトークセッションスタイルは好評で、参加者アンケートでも90%以上の人から「経営方針の理解が深まった」との回答が得られました。
午前中の最後はfreeeのCTO(通称YJ)とfreeeのグループ会社であるNINJA SIGNのCEO鬼頭さんの2人に各自宅からリモートで登場いただき、一言ずつコメントをもらいました。
▼フリスピフェスのグッズを身に着けてノリノリの様子。
(コメント欄では、似てるという声も殺到しましたw)
最後はfreeeでお馴染みの一丁締め(OYAKUSOKU)で午前中のコンテンツを締めました。
12:30〜 お昼休憩
お昼ご飯は、カレーとタコライスの2種類の中から好きな方をご飯にかけて食べてもらうフェス飯形式をとりました。
カレーは「早稲田メーヤウ」のレトルトカレーをオリジナルパッケージにしたものです。
複業で早稲田メーヤウカレーのオーナーをしている高師さんに美味しく食べるコツを説明してもらいました。
▼高師さんが「早稲田メーヤウ」を事業継承した際の奇跡のストーリーはこちらの記事にも詳しく書かれています。
メーヤウカレーを美味しく食べるコツ
・ラッシー・牛乳・ヨーグルト等の乳製品と一緒に食べる
・オススメトッピングは、素揚げしたじゃがいも。素揚げが面倒だったらレンジでチンでもOK
・ナンプラーをかけるとより美味しい
・更に辛くしたい人は青唐辛子を刻んで入れる
・ゆで卵とルーを一緒に口に運ぶ
▼忠実に再現したメンバーの投稿画像
みんなの感想も「想像以上に辛かった」という声や「これは単なるランチではなく体験だった」など、多くの感想が寄せられました。
味が気になる方はこちらから購入可能なので、良かったらチャレンジしてみてください♪(辛いけどおいしいよ)
13:40〜 Lunchセッション「フェスクイズ答え合わせ」
午後の部が始まる前に、事前にティザーサイトで公開されたクイズの正解発表がありました。この時間は入社年度も部署も様々な3名で企画&進行をリードしてもらいました。
各事業リーダーたちの共通点を見つけ出し、楽しくインパクトのある形で紹介してくれました。
普段一緒に業務をすることのないメンバーが、短期間の間に1つの企画を作りきるのは大変だったと思いますが、見事やりきってくれました🎉
14:00〜 午後の部スタート
さていよいよ、ここからは午後の部です。
(司会の背景の景色も午後仕様になっています。)
14:05〜「パラレル屋台」
この時間は社内の有志で集まった「屋台オーナー」が自身の趣味や思いつきをもとに屋台ブースを出店し、参加者は興味のある屋台へと自由に移動しました。
すなっく交差点屋台
リモートカラオケ屋台
LOVE拉麺屋台
手品屋台
ほかにも、「地方Life LT祭り!!」や「ガジェット雑談」、「PCを掃除しながら雑談する屋台」もあれば、「世界標準の経営理念からfreeeを見てみる屋台」といった本編よりも熱い議論が繰り広げられた屋台などもありました。(参加者談w)
全部で30以上もの屋台が集まり、幅広い嗜好性にも対応できたことから非常に盛り上がりました。
15:00〜「チームチャレンジ 〜神からの挑戦状〜」
フリスピフェスも折り返し地点を過ぎ、この時間では全員で1つのミッション達成に向かって、数々のお題に挑戦したり謎を解いていくゲームコンテンツを行ないました。このゲームは一人の力ではクリアすることが出来ないので、ゲームを通じて多くの人を巻き込むムーブメント的な体験を味わってもらうことを目的に実施しました。
※こちらは「ハグル」という前提情報や勝利条件が明かされていない中でゴールに辿り着くというゲームをfreeeオリジナルにアレンジしたものです。昨年のオリジナル謎解きに引き続き、今年も株式会社IKUSA様にご協力いただきました。
はじめの導入説明が長すぎた点や、ルールの複雑性、アクセシビリティ観点など反省点もありますが、ゲーム自体は楽しんでいただけた声も多く、無事ミッションもクリアすることが出来ました◎
17:40〜 「シークレットライブ」
最後のコンテンツは、freeeユーザーさん且つプロのアーティストとしてもご活躍されている方に弊社にお越しいただき、サプライズでシークレットライブを開催しました。
今回のフリスピフェスでは、freeeの新ブランドを体感してもらうことが1つのテーマだったのですが、アーティスト活動を通じて、「自由」や「自然体」を体現されているユーザーさんを目の前にすることで、改めて一人ひとりのミッション実現に向けての意識をより高める機会となりました。
完全シークレットなので、詳しく書けないのがもどかしいですが、「最高すぎる」「こういう人たちを応援できる世界にいるって考えると胸が熱い」といった声など、わずか30分で1,000以上のコメントが集まり、オンラインでも熱気が集う最高のひとときとなりました。
▼照明はエンジニアメンバーがHueでプログラムを組んでくれて、ボタンを押すと色が変わる仕組みを作ってくれました。ちなみに当日のカメラも同じメンバーがプロの技術で届けてくれました。
18:10〜 「エンディング」
最後はスペシャルエンドロールを上映。事前準備の様子や当日の風景を入れたムービーに加え、事前にみんなから集めた「freee(ブランドムービーの曲)歌ってみた / 演奏してみた(動画)」を組み合わせたものを流しました。
エンドロールムービーを上映し、終了かと思いきや・・・
「オンラインでも集合写真を残したい」という一人のエンジニアの想いから、オンラインで集合写真を撮影する仕組みをエンジニアのjaxxさん、ymrlさんの力を借りて、見事実現に至りました。
▼左が集合写真ツールを開発してくれたjaxx(じゃっくす)さん、右がymrl(やまーる)さんアバターverです。
会場にいる運営メンバーと合成し、オンラインで1つの集合写真が完成しました!
集合写真を終え、今度こそ”本編”はフィナーレを迎えました!
本編終了後は、集合できるメンバーでGoogle Meetに集合し、一斉に線香花火をしました。司会の二人は浴衣と甚平に着替えて、野外から中継配信を行ないました。
※雨の中でしたが、なんとか決行することができました。(配信&撮影のメンバーには感謝しかありません)
ーーーームーブメントは小さな火種からはじまる。ーーーー
線香花火の火種は「今日ここからムーブメントの火種が生まれる」という想いが込められています。
こちらの線香花火は、筒井花火さんのオリジナル花火を注文させていただきました。当日もオンラインでご登場いただき、線香花火そのものや製作過程について等詳しく教えていただきました!
※筒井花火様は、2021年8月15日の情熱大陸にもご出演されています。(弊社の様子も後半に少し取り上げていただきました)
こうして、長丁場だった全社キックオフ「フリスピフェス2022」は幕を閉じました。
オンラインでの新しい可能性を見出した昨年度に続き、今年度はイベント後の状態ゴールを意識し、コンテンツでの感情曲線やストーリーを可能な限り綿密に設計することで、今回の形に辿り着きました。
オンライン・オフラインでそれぞれの特徴や制約条件はありますが、今回の経験を経て、改めて、制約にとらわれず、まずは理想ドリブンで考えることや、多くの人の才能を見出し、ムーブメント的に巻き込み、参加者と企画の壁を可能な限りなくすこと大切さを感じました。