何でも屋キャリアに悩むあなたのために|あさみゆうき
こんにちは!浅見です。「良い景気を作ろう。」をミッションに掲げるログラスで、カスタマーサクセス責任者をしています。 私自身これまで人材領域で仕事をしていたり、自身でも何度か転職をしたこともあり、よく身近な方からキャリア形成や、就活・転職の相談をいただくことがあります。 その際によくある悩みごととしてあがるのが、 ...
https://note.com/yukiasami/n/na9ae66eba9b4
この記事はログラスカスタマーサクセスの浅見が投稿した記事です。
こんにちは!浅見です。「良い景気を作ろう。」をミッションに掲げるログラスで、カスタマーサクセス責任者をしています。
私自身これまで人材領域で仕事をしていたり、自身でも何度か転職をしたこともあり、よく身近な方からキャリア形成や、就活・転職の相談をいただくことがあります。
その際によくある悩みごととしてあがるのが、
「自分はあまりキャリアについて深く考えられていないままここまできてしまった、キャリアデザインができていない。」
「短期間で自分が関わる部署や仕事内容が変わっており、自分のキャリアの先がよく見えない(あまり想像がつかない)、これはよくないことではないか」
みたいなことが多いです。
私自身も今思い返すと、20代半ば頃はずっと「何者」かになりたくて、今何でも屋的に自分が取り組んでいる仕事ってどんなキャリアに繋がっているんだろうということはめちゃくちゃ意識していました。
簡単に私の経歴をあげると、
新卒~社会人3年目:NPO職員(職員数少ないので何でも屋)
社会人3~6年目:医療系ベンチャーで新規事業担当(≒何でも屋)
社会人6~8年目:福祉・人材の上場企業で事業責任者
社会人8年目~:ログラスでCS組織の立ち上げ
といった感じで、かなり一貫性のない何でも屋キャリアになっています(笑)
聞こえよく言うと、ジェネラリストと言えるキャリアなのかなと思います。
この辺を詳しく知りたいと思ってくださる方は、自分のキャリアまとめnoteをご覧いただければ幸いです。
LITALICO在籍時(28歳くらい)に書いた記事(今度書き直します)
ログラス入社時(30歳くらい)に書いた記事
そんな私ですが、現状も、ぶっちゃけた話として自分の歩んでいくキャリアが解像度高く見えているわけではないです(笑)
ただ、それは決してネガティブな意味ではなく、キャリアの多様性が広がっており、先々においても自分が色んなことにチャレンジできるイメージは明確に持てています。
それは、この何でも屋キャリアが特にスタートアップや新規事業環境で働くにおいては、ジェネラリストとして強烈なストロングポイントになると確信を持てたためです。
私自身、そのような確信をもてるようになったのは周囲の方の助言やサポート等、環境に恵まれたに尽きますが、何かしらこの経験を還元できればと思っています。
そこで、今回は私と似たような何でも屋キャリアで、「このままでいいのか?」と考えている方の背中を押すような記事を書いていきたいと思います。
タイトルはちょっとスタンスを取ってるのですが、あくまでn=1の意見として書かせていただいておりますので何卒ご容赦ください!
本記事はこんなキャリアを歩まれてきた方、考えを持っている方に当てはまるかな?と思います。
なお、それっぽく書くために、以降何でも屋のことをジェネラリストと表現します。
まずは、ジェネラリストがなぜ今必要とされているのか?ついて書いていきます。
ここについては背景情報をいろいろ調べて書こうと思ったのですが、、
ChatGPTに聞いたらそれらしいファクトをかなりわかりやすくまとめてくれたので、そのまま載せてしまいます(笑)
ChatGPTでジェネラリストが必要な背景を聞いてみた
でもこれはその通りだと思っていて、まさにこの様にGPTで依頼すればかなり的確な情報提供やアドバイスがもらえるようになっており、本当に様々なところで改革が進んでいくのだなと思います。
想像もしてこなかったようなソリューションが技術革新によって生まれ、これまでの手法はすべて不要になってしまう、といった世の中は本当に起こりえます。
そういった意味では、スペシャリスト(=特定の領域に特化したスキルセットを積むこと)を目指すことは必ずしもキャリア形成上は安定したものとは言えないかもしれません。
逆に、私自身はジェネラリストとしての幅広い実務経験が評価されると感じる場面は増えてきている実感があります。
例えばスカウト媒体等でいただくご評価ポイントとしても、以下のように何かのスキルに特化したということではなく、カバー範囲の広さを評価していただくことが多くなってきました。
参考:実際にいただいたスカウトの一部抜粋
また、今だから言える話なのですが、私自身ログラスを受けた時は入社の最後までどの職種へのアサインかはわかりませんでした(笑)
これはその時の組織や事業の状況にあわせて柔軟にアサインをしていきましょうと、代表の布川とも話しながら進めたものであり、自分のジェネラルな経験が活きた結果としてよい選考ができたのではと思っています。
ジェネラリスト(複数の部門やミッションを担ったことがある方)の共通背景として、自身の役割が変わる度に学習をし直してきた経験があるはずです。
この経験は実はとても重要で、役割の変化がある前提で仕事をするとその都度学習をするようになるため、学ぶことが苦じゃなくなります。
以下のハーバード・ビジネス・レビューの記事でも、不確実性の高い環境において適応力(ラーニング、アンラーニング、リラーニングをすること)のある方がいかに重宝されるかについて書いています。
私たちの学習能力は、キャリアを通して取引される通貨になりつつある。かつては仕事を覚えるために職場に行っていたが、いまでは「学びが仕事」になった。適応力のある積極的な学習者は、組織にとって非常に貴重な戦力である。私たちは学習に投資することで、キャリア開発に長期的な利益をもたらすことができる。
参照:ハーバード・ビジネス・レビュー
「学習を習慣化することで、キャリアに持続的な成功をもたらす」より
https://dhbr.diamond.jp/articles/-/8205
スタートアップや新規事業部門は一般的に育成リソースが不足しやすく、メンバー1人1人が自立してキャッチアップしていくことが求められるので、そういった意味でもジェネラリストな経験をしてきた方はかなりフィットしやすいと言えます。(当然ながら会社側にも教育体制の強化は求められるので、ここに頼りきってしまうことは組織スケールの観点では必ずしも良いことではないですが)
また、たとえ職種が変わらなくても、会社が変わったり、事業のフェーズが変化してくれば、自分の現在のスキルセットだけでは100%のバリューが発揮できないことがあります。そうなった時、スペシャリストの方も含めてこの学習はとても重要になるのです。
これも仮説をGPTに叩きつけてみました(笑)
ChatGPTでジェネラリストが発揮するバリューを聞いてみた
本当にそのまま文章としてもあげていいなーというくらい的確でした。
で、その中でも4番のコミュニケーション改善等はまさにジェネラリストではないと発揮できないバリューだなと思います。
SaaS事業で言えば、組織が拡大する中でのセールス⇔カスタマーサクセスで起きやすいコミュニケーションの歪みによる顧客体験の悪化や、ビジネスサイド⇔プロダクトサイドでの役割の違いによる開発優先順位の複雑化等は起きやすい事象です。
その際に、両者の立場を理解しながら目線合わせをし、コミュニケーション改善を促していく役割はかなり重要になってきます。
私はこの役割を、各パーツが動いていくためのつなぎ目としてのバリューを発揮している蝶番(ちょうつがい)のようなものだと思っています。
私自身もCSマネージャーの役割を持ちつつも、ビジネスサイド⇔プロダクトサイドでのコミュニケーション強化は注力して取り組んでいます。
以下は、プロダクトチームとの連携PJTについての記事です。
特にスタートアップや新規事業の中で起きやすいのですが、事業や組織が拡大していく中で、担わなければいけないミッションが生まれ、それを遂行する新しいポジションが必要になってくることがあります。
SmartHR創業者宮田さんの記事でも「たらい」が2回まわったら新ポジションの合図とも言われますが、こういった場合の新ポジションは、現在存在するポジションの間に落ちやすいボールを拾える人、捌ける人がその役割を担うのに適していると言えます。
すなわち、新しく必要とされるスペシャリストは、実はジェネラリストから生まれることもあるということです。これはまさに私自身もログラスでチャレンジしているポイントなので、この取り組みについても今後発信していければと思っています。
ここまでずっと持論(+GPT論)をあげてきたので、参考までに私がいつも大切にしている「キャリアドリフト」という考え方を紹介しておきます。
これは神戸大学 大学院経営学研究科 教授の金井壽宏先生が提唱されている考え方で、書籍等でも触れられています。
超ざっくりまとめつつ実体験と照らし合わせていきます。
そもそも「キャリアデザイン」って言葉自体が10年前くらいからよく使われるようになり、我が母校の法政大学でも「キャリアデザイン学部」などが設置されたりしました。
現在の日本社会は大きな変化のただなかにあります。とりわけ、個人の人生に大きな影響を及ぼすのが、働き方の変化や生き方の多様化です。生涯同じ会社に勤め続ける、あるいは結婚して退職し、専業主婦になるといった、少し前まで〈標準〉的であった生き方が、必ずしも誰もがたどる生き方ではなくなりつつあります。また終身雇用制がくずれ、派遣社員・契約社員・パートタイム・アルバイトなど、雇用形態も多様化し、経済情勢の変動が直接個人の暮らしを脅かすことも少なくなりません。
そうした、生き方・働き方をめぐる大きな変動の中で、キャリアに関わる多様な選択肢を前に個々人の判断が求められる場面が増えています。そのような時代だからこそ、一人ひとりが、暮らし方、学び方、働き方をめぐる社会のしくみみや変化をしっかりと理解し、自立/自律的に自ら学び、考え、行動できる力―まさにキャリアデザインの力を身につけていくことが求められているのです。
出典:キャリアデザイン学部とは(法政大学)
https://www.hosei.ac.jp/careerdesign/shokai/gakubu/
ざっくりと言えば「世の中の変化が激しくなっている中なので、ちゃんと個々が自分のキャリアに責任をもっていきましょう」みたいな考え方かなと思っていて、それはまあその通りだなと思います。
でもこれ、解像度高く自分のキャリアをデザインするのってなかなかしんどいタスクなんですよね。
学生からすればそもそも働いたことない人たちがほとんどだから、どんな働き方が自分に向いているかなんてまったく見当もつかないし(私はそうでした)、
20代の若手ビジネスパーソンとしても、例えば最初に配属されたのが営業だったから「自分は営業で飯を食っていかなきゃいけないのか?」と考えてしまうのもやや短絡的なのかもしれないなと思います。
一方で、なんも考えないで過ごしていると、たとえうまくいってる(仕事が楽しかったり、年収やポストが上がったりしている)としても、「自分、このままでいいんだっけ??」みたいな漠然とした不安に襲われることもあったりします。
そうなると、自分の先の見通しを考えるって結構難しいことだなあと思ってて、金井先生もこんな風に仰ったりしています。
コンサルタントなどに『キャリアはデザインするものです』と言われた途端、真面目な人は『そうか、一生をしっかりデザインしなきゃ』と考え込んでしまう。その結果、始終どう生きるべきかと悩み、キャリアは変えるものだということが前提になってしまっている人も少なくないのです
こうなると、たった今携わっていることに身が入らず、成果も出しにくくなってしまう。周囲とのネットワーク構築でもつまずくことが増え、負のスパイラルに陥ってしまう恐れもある。
反対に、厳しい時代になったとはいえ、偶然に任せるだけでもなんとかやっていける人も多いだろう。しかし、流されるだけで、自分で選び取ったという自覚がなければモチベーションも上がらず、自身の成長もない。
出典:あしたのヒント 神戸大学 キャリア・デザインは節目だけ|ぶーめらん
https://www.shimadzu.co.jp/boomerang/30/06.html
そこで提唱されているのが「キャリアドリフト」という考え方です。
誤解を恐れずに端的に言えば、「深く考えすぎずに、ポジティブに流されてみるキャリア形成」ということです。
「何十年にも及ぶキャリアの全体をデザインしきれるはずがありません。時には流された方がいい、いやむしろ流されるべきです。そうしてこそ思わぬ掘り出し物や、新たなチャンスに巡り合って大きく飛躍できる。流されるというと聞こえが悪いですが、ポジティブに捉えれば、偶然も『味方につけながら』、流れの勢いに乗るという意味合いにもとれます。節目でキャリアをデザインしたら、しばらく流れに乗る。この繰り返しが、よいキャリアを築くことにつながるのだと思います」
出典:あしたのヒント 神戸大学 キャリア・デザインは節目だけ|ぶーめらん
https://www.shimadzu.co.jp/boomerang/30/06.html
いいことがあったり、あまりよくないことがあったり、うねうねとしばらく流れにのっている(ドリフトしている)期間がありつつも、
要所で自身のキャリアをデザインしたり、ドリフトしていく中で掴んだチャンスによって、自身のキャリアアップを叶えていこうとこうという考え方のほうが、無理せずやっていけるんじゃないかなと思います。
また、このドリフトを楽しむことができるようになることで、想定外の出来事が起きても、「まあ、とりあえず頑張るか」と目の前の成果を出すことに集中できるので、結果的に自分のスキルが高まったり、できることの幅が広がったりするのでおすすめです。
一方で流されるだけでなく、常に「1年先の自分はどんなんだろう?」というイメージをつくっておくことも重要かなと思います。
「自分がどの方向に進んでいるのか」がわかっていないと、本当に流されてどこ着くわからない漂流者になっちゃうので、方向感覚を持ちつつ、節目で軌道修正(実際のアクションとしては、社内異動や転職とかが多くなるのかもしれませんが)ができるようになるといいかもしれないです。
代表の布川は、常日頃から「ログラスマフィアをどんどん輩出したい!」という言葉を繰り返し社員にメッセージとして伝えています。
これは、ペイパルマフィアになぞらえて、社会にインパクトを与える人材をログラスから生み出していきたいという想いが言葉になっています。
現在もビジネス・開発・コーポレートなど多くのポジションで募集をしており、まだまだ組成フェーズのチームもあるので、ジェネラリストの活躍ポイントがたくさんあります!
ミッションへの共感はもちろん、何か大きなことを成し遂げたい!そのためのキャリアを歩んでいきたい!と考えている方の募集を熱狂的にお待ちしております!(待つだけでなく、僕らからお声がけもします!)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!