こんにちは、Wantedly の Infrastracture Team で Engineer として働いている南です。
自分は、先週1週間 Las Vegas で開催された AWS re:Invent に参加してきました!今日は、そのご報告をしたいと思います!
AWS re:Invent とは
まず最初に、簡単に AWS re:Invent についてご紹介したいと思います。
AWS re:Invent は AWS が主催する大規模なカンファレンスです。毎年 11月末に Las Vegas の複数のホテルを会場として開催されます。年々規模が大きくなっており、7年目の今年は参加者5万人超、セッション数 2,100超という大規模なものとなりました。
cf. http://reinvent.awseventsjapan.com/
AWS re:Invent では、毎年 AWS の新サービスや新機能が大量に発表されます。また、セッションで AWS の開発者と直接話したり、世界中から集まった AWS 利用者と交流したりする貴重な機会でもあります。AWS の利用者ならば、是非とも参加したいカンファレンスです。
AWS re:Invent 参加の経緯
Wantedly にはメンバーがグローバルに活躍する機会をサポートする制度として「Wantedly Internationalization Program(通称WIP)」があります。 WIP のなかには「海外トップカンファレンスへの参加支援」があり、自分はそれを利用して渡航費・宿泊費などの支援を受けて、AWS re:Invent に参加してきました。
cf. メンバーがグローバルに活躍する機会をサポートする新制度「WIP」が始まりました!
AWS re:Invent は Las Vegas という立地や、1週間という長期間のカンファレンスであることから、参加に40~50万円ほどの費用がかかります。会社の支援を受けて参加できるのはとてもありがたかったです。
また、日本からは AWS Japan の主催するツアーを利用した参加者が多く、自分もこのツアーを利用して参加しました。飛行機やホテルをまとめて予約してもらえるので、大変便利でした。
AWS re:Invent に参加してみて
AWS re:Invent には 11/25(日)から11/30(金)までフルで参加しました。前夜祭に相当する Midnight Madness に始まり、連日の Keynote やセッション、ワークショップ、後夜祭に相当する re:Play を楽しみました。
新サービス・新機能の発表について
Midnight Madness, Keynote など大きな発表のあるイベントは全て現地で参加しました。
- Midnight Madness
- Keynote by AWS CEO Andy Jassy
AWS re:Invent では、毎年新サービス・新機能の発表が行われます。今年の発表も例にもれず、大量の新サービス・新機能の発表が行われました。
その中で、特に自分たちのような Web サービスを提供している企業にとって特に嬉しいと感じた内容をピックアップして、以下に簡単にまとめてみました。
- 機械学習支援サービス
- Amazon SageMaker Neo
- Amazon SageMaker Ground Truth
- 機械学習の Inference コスト削減
- Amazon Elastic Inference
- AWS Inferentia という AWS 独自チップ
- AWS Marketplace の新カテゴリ
- Containers
- ML models
- Dynamo DB の強化
- Read/write capacity on demand
- Transaction サポート
- Amazon Aurora の強化
- Amazon Aurora Global Database
- Microservice
- AWS App Mesh
- AWS Cloud Map
- VPC 管理
- AWS Transit Gateway
- AWS Lambda の強化
- 多言語サポートの強化
- Firecracker など VM アップデート
- AWS Lambda レイヤーや ALB の Lambda サポート
- Streaming
- Amazon Manages Streaming for Kafka
- 機械学習ソリューション
- Amazon Textract
- Amazon Forecast
- Amazon Personalize
- etc.
たくさんありますが、これでもほんの一部です。AWS は尋常ではない勢いでサービスを拡充しています。
AWS re:Invent の期間中は、新サービスが発表されるたびに社内メンバーにチャットで共有して、すぐに情報を伝えるようにしました。発表内容は社内メンバーからも好評で、一部のサービスは既に社内で検証を始めています。AWS re:Invent の会場で感じた熱量を社内へ上手く伝えられたと感じています。
尚、発表された内容については AWS 公式が特設ページで紹介しています。気になる方は、そちらもご参照ください。
cf. https://aws.amazon.com/jp/new/reinvent/
セッションについて
Keynote 以外の時間は、ワークショップを中心にセッションを周りつつ、Expo(スポンサーブース)や Pub Crawl(参加者同士の交流会)など現地の人と交流できる場所にも顔を出す様にしました。
きっかけは、AWS Japan が AWS re:Invent 参加者向けに日本で開催したプレイベントで、去年の AWS re:Invent 参加者から「現地でしか出来ないことをしよう」というお話を聞いたことです。その時の内容は、「セッションは公開されるので後からスライドを見てキャッチアップする事が出来る。それよりは、現地でワークショップに参加して手を動かしたり、現地の人と交流したり、現地の会場で Keynote に参加して熱気に触れたりする方が大事」というものでした。その言葉が心に残っていて、そういった過ごし方をしようと決めました。
実際、ワークショップを中心に過ごしたのは正解だったと思います。手を動かしながら学べるので、満足度の高い時間の過ごし方ができました。また、新サービスを取り上げたセッションにも参加したのですが、Keynote の発表だけでは分からない細かい話や開発のモチベーションが聞けて、こちらも満足度が高かったです。
現地の人との交流については、交流出来ることが嬉しい一方で、自分の英語力の至らなさを痛感しました。1対1でゆっくりとなら話せるものの、相手に Natural なスピードで話されると聞き取りが難しく、気を使わせてしまうことを申し訳なく感じました。listening 力を鍛えて、もっと自然に会話して「楽しい時間を過ごしたい」と感じる様になりました。
現地に行ったからこそ経験出来たことも多く、行ってよかったと思います。
そのほかに気づいたこと
そのほか、Las Veags へ行ってみてから気づいた事がいくつかありました。 簡単にまとめておきます。
- 11月末の Las Vegas は気温や気候は東京とほとんど変らない。
- AWS re:Invent はホテルが会場になっている。年々ホテル数が増えていて、今年は 7つのホテルがカンファレンス会場。
- 会場のホテルは全て1階がカジノになっている。会場へ行くにはカジノの中を突っ切る必要があるが、スタッフに道を訊かないと迷ってしまうくらいに広い。
- Keynote は 8:00am か 8:30am に始まる。また、早めに並ばないと会場に入る事が出来ず、朝食は事前に食べておきたいので、結果として 6:00am 頃に起床する生活になる。早寝早起きで健康的。
- 最終日は午前で Session が終わる。午後は Las Vegas をゆっくり満喫することができる。ショッピングモールやシルク・ド・ソレイユなど、観光できる箇所が Las Vegas には豊富にある。
Las Vegas はホテルを始めとして様々な面白いスポットがあり、飽きない場所です。AWS re:Invent に参加した際は、Las Vegas 自体も楽しんでみてください。
まとめ
- 11/25(日)の前夜祭から 12/5(金)の最終日まで、会社の支援を受けて Las Vegas の AWS re:Invent に参加してきました。
- 今年もたくさんの新サービスや新機能の発表があり、その時感じた熱量を社内へ持ち帰ることが出来ました。すでに、新サービスを社内で試し始めています。
- 現地の人との交流や、英語力の必要性を痛感したことなど、参加したからこそ経験出来たことが多くありました。AWS re:Invent 参加はとても良い経験となったと思います。
最後になりますが、Wantedly は海外展開を進める中、海外カンファレンスの参加支援や英語トレーニング支援など、エンジニアのグローバルな活躍を後押しする取り組みを行なっています。こういった取り組みに興味のある方は、ぜひ話を聞きに来てください!
おまけ: AWS re:Invent の期間中に撮った写真
AWS re:Invent 期間中はたくさん写真を撮りました。雰囲気を知ってもらう為にも、一部を載せておきます!
- Las Vegas の空港。ゲートを抜けた瞬間からスロットが並ぶ。
- Las Vegas の夜景
- 宿泊した Treasure Island というホテル
- 会場の1つである Mirage というホテル。テーマは南国。
- メイン会場である Venetian というホテル。テーマはヴェネツィア。
- Venetian は、ホテルの中に(!)に川と空がある。この写真はホテル内部の2階で撮ったもの。
- Expo(スポンサーブース)の様子。Intel 提供の卓球台がある。
- 午前7:00に Keynote 会場への入場を待つ人々。後ろにはさらに長い行列が出来ている。
- Keynote の前には DJ が会場を暖めている
- Keynote by AWS VP of Global Infrastracture Peter DeSantis
- Las Vegas のカジノ
- 会場の1つである Bellagio というホテルの噴水
- re:Play の様子。トゲ付きボールを避けるゲームなど、会場には様々なアトラクションがある。
- re:Play の様子その2。会場ではライブを楽しむこともできる。