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「開発者ブログ」で一人ひとりが発信できる環境を活性化 #PR TIMESな人たち

迷わず突き進んでいるように見える人ほど、実は見えない葛藤が多いもの。『#PR TIMESなひとたち』は、PR TIMESらしさってなんだろう? について、社員の挑戦や、努力の裏側、周囲からは見えづらい地道な一面に迫り、わたしたちの日常をお届けしていくコーナーです。

今回は、PR TIMES事業ユニット 開発部長CTOを務める金子 達哉さんにインタビュー。2024年4月に開催された「2023年度通期社員総会」で社内外にPR TIMESの価値を高めブランドを強化したチームに贈られる「Lead the Public/Social賞」を開発本部の開発者ブログが受賞しました。

金子さんが入社されてから、開発本部のメンバーによる開発者ブログを始動。そこに込められた想いや1年を振り返り感じたことを伺いました。



金子 達哉(かねこ たつや) PR TIMES事業ユニット 開発部長CTO 兼 第一開発グループ長 兼 コーポレートチームマネージャー

ピクシブ・メルカリを経て現職。LINEヤフー株式会社主催イベントISUCONにてISUCON9予選・ISUCON6本選出題。ISUCON9予選では問題・ベンチマーカーを実装。達人が教えるWebパフォーマンスチューニング(通称:ISUCON本)の著者の1人。



開発組織の課題に向き合う

「社員一人ひとりが行動者であり、開発者一人ひとりにスポットライトが当たる、そんな文化を作りたい」


社内外にPR TIMESの価値を高めブランドを強化したチーム・プロジェクトに贈られるこの賞を開発本部が運営する『PR TIMES 開発者ブログ』が受賞しました。

2023年度通期のピッチと受賞スピーチから2023年度通期の金子達哉さんの考え、開発者ブログへの想いに迫ります。



入社してすぐに開発者ブログを立ち上げる

2021年の初投稿以降、書き手を増やしながら社内外関わらず開発や技術に関する情報を公開し続ける開発者ブログ。PR TIMESを支える行動者へスポットライトを当て、社会へ還元する取り組みや姿勢は、まさにPR TIMESの価値を高め続ける存在となり、Lead the Public/Social賞を受賞しました。

開発本部(現:PR TIMES事業ユニット 開発部)を率いて、PR TIMESをより良くするために開発者ブログを立ち上げた金子さんの行動に示された考えとは──。



金子:PR TIMESというサービスは認知されていても、その背後にある開発者の存在が知られていない。
開発組織のメンバーの目も内向きになりがちでしたし、外部とのコミュニケーションは不足。社外から見ればPR TIMESのレガシーは克服可能な課題に見えるのに、社内では非常に大きな壁に見えました。

私は、社員一人ひとりが行動者であり、開発者一人ひとりにスポットライトが当たる、そんな文化を作りたいと思って、入社してすぐに開発者ブログの立ち上げを行い、メンバーに開発者ブログを書く意義を伝えています。

ブログを書くことで、社外の人とのコネクションを作りやすくなって情報収集もしやすくなるとか、自身の市場価値が上がるとか、これまでの取り組みのドキュメント化が進むとか、記事が増えれば採用につながるとか、例を挙げて説明しました。

何より、自分が行ったことは人に伝えなければ意味がないので発信することの大切さ、一人ひとりの発信が集まる開発者ブログが会社にとってメリットが大きいことを伝え、社内のメンバー一人ひとりに声をかけて、定期的な投稿を促していきました。そうすれば、実際に行動した一人ひとりにスポットライトが当たります。

始めた当初は懐疑的な人も多かったです。社内のメンバーに向けて「常識を変えて新しいことにも挑戦してほしい」ということを伝え、私自身も自ら行動で示すようにしていきました。

実際に開発者が担当したタスクの中から記事化するよう提案し、タスクを示して文書のレビューとともにサポートを進めていくといった、まずは挑戦してみることを臆さない空気に変えていきました。

そして、2021年から3年間続けて約24万PV。3年間で公開された記事数172記事、記事執筆者数45人といった、成果につながりました。


発信が楽しいという文化を創出

金子:レガシー改善はつらいことが多いですけど、開発者ブログの発信にはつなげやすいんですよね。開発者ブログを通じて、一人で戦うのではなくチームで取り組み、それをネタにできることがひとつのモチベーションにもなって、レガシー改善の原動力になっていきました。

さらに、サービスが改善されていくことでお客様体験にも直結します。サムネイル画像の画質改善の記事のように、開発に関わらないお客様からも大きな反応がもらえる記事も生まれました。そうやってブログを書くことが当たり前になったメンバーが、周りに影響を与えて、発信することが楽しいという文化が広がったのです。

まだ道半ばです。私が書いた記事は本当に全体のごく一部でしかなくて、これまで記事を書いてくれた45人が発信したから今があります。

まだ発信できてないことも多いです。なので、この開発者ブログを通して、お客様にもっとPR TIMESが良くなっていくという実感を持ってもらいたいです。

そして、これからも開発者ブログは続けていきます。

技術、教養の文化を広げていく。一人ひとりの成長の糧にしていく。未来の社員に届けていく。
これを引き続きやっていきたいと思っています。


受賞後のスピーチ

金子:開発者ブログは本当に私が入社してすぐのタイミングで、これからどうなるか全然わからない、誰が書いてくれるかもわからないみたいなところから始めました。でも、必ずできる、うまくいくはずだって信じてここまで突き進んできたので、ここまでこられて嬉しいですし、これからもどんどん発信していきたいと思っています。


これからのPR TIMESを考える

今回の受賞を機に、これからのPR TIMESについてどんな考えを持っているのでしょうか。

開発者ブログを立ち上げた金子さんが大切にしていることをはじめ、今後どうなっていくことを望むのかを伺いました。


PR TIMESの価値を高めるために開発者ブログを続ける

金子:まずは、開発者ブログを目的としてやっているわけじゃなくて、PR TIMESを良くしたい。ここが前提にあります。

一人ひとりがアウトプットできる開発者ブログは、社内のメンバー同士が互いに影響し合えるきっかけになり、切磋琢磨し合える場にもなります。さらには、社外の人がそれを見てこの会社に入ろうと、選択してくれる呼び水になりえます。

そういった、「PR TIMESを良くしたいからこういうことをしましょう」というのが先にきたのが開発者ブログです。

開発者ブログを始めた当時、ベトナム国籍のメンバーが4人いました。言葉のハードルがある中でも、私は気にせずにどんどん彼らにも重要なタスクをお願いしました。すると、とてもやる気を出して頑張ってくれて、開発者ブログも書いてくれたんですよね。

一人が書いたらほかの人も「自分も書きたい」と言ってくれて、連鎖的にほかのベトナム国籍のメンバーも影響を受けて、どんどん成果を出して、開発者ブログも書き始めたというのは、組織としては大切な変化かなと思います。

開発者ブログそのものが目的ではないので、「開発者ブログをもっとこうしていきたい」っていうよりもちゃんと一人ひとりが発信できる場を提供し続けたいですね。

とはいえ、会社としては何ヶ月も何年も誰も投稿していないみたいな状況じゃなくて、ちゃんとコンスタントに記事を出し続けているといった環境は必要です。気軽に投稿できるような環境っていうのは維持したいと、すごく強く思っているところではあります。

一人ひとりにスポットライトが当たり、社会へ還元できる取り組みである開発者ブログという場が絶対に必要だと思っているので、これからも続けていきます。


金子 達哉さん、本日はさまざまな質問にお答えいただきありがとうございました! あらためてLead the Public/Social賞の受賞、本当におめでとうございます。

※この記事は、2023年通期社員総会での開発者ブログを代表し金子さんのLead the Public/Social賞受賞時のスピーチ、および後日社内で行われたインタビューを元に作成されました。

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