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【デザイナーインタビュー(前編)】紆余曲折のキャリア、その先にあったもの。

「DMM WEBCAMP」「マケキャン by DMM.com」など、IT×教育事業を展開する株式会社インフラトップ。
全サービスのデザイン・制作を一手に担うデザインチームのリーダー、森真樹(もりまさき)に、インフラトップのデザインの特性や組織について、インタビューしました。
※前編・後編に分けて掲載します。

前編では、
”これらの制作物を生み出す原点でもある、「デザイナー」に囚われない森の幅広いキャリア”
”そんな森が、強い思いを持ってインフラトップにジョインした理由”
そして”あらゆる制作物に共通するインフラトップデザインチームの信条”をお届けします。

「顧客に誠実にサービスを届けたいと思うデザイナーの皆様」
「チーム感の強いベンチャーで挑戦したい皆様」
ぜひご覧ください!

紆余曲折の経験から見えたもの

—まずは森さんのご経歴を教えてください。

もともとパソコンとかゲームが好きで、高校で情報技術学科に入学しました。
プログラミングを学ぶ学科で、C言語やC++を黒い画面にひたすら叩き込んでいたのを覚えています。

その一方で、やっぱり当時高校生なんでオシャレに興味が出てくるじゃないですか。
当時はコンビニのファッション雑誌をみんな買っていて、「こういうものを作る仕事があるんだ!」と思ったのをきっかけに、広告やデザインの仕事に関心を持ちましたね。

それでデザイナーの専門学校に行ったんですが、合わずに中退して…
その後は本当に色んな経験をしています。

ゲームのデバッグの仕事で、ひたすら宝箱を開ける係をやったり(笑)
Webデザイナーとして入社したと思ったら、コーダー兼FLASHデベロッパーとして大手食品会社に2年間常駐したり。
その後、10人に満たないITベンチャーに入社して、制作に限らず、イベント設営に必要な機材・収容の確保、テレマみたいなこともしてました。あとは地域貢献として小さいお神輿も作ったり(笑)

そこから少しキャリアの休憩に入って、
ゲーム会社のWebサイトや説明書なんかを作りつつ、突然目覚めて、1年ぐらい書道教室に通った時期もありましたね(笑)

その後、ECやSaaSプロダクトの会社のインハウスデザイナーを経て、インフラトップに入社しています


—本当に幅広いご経験をされているのですね…!

そうですね(笑)
ただ、デザインの経験はもちろん、それ以外の経験も今に繋がっているなと思っています。

例えば、ゲームのデバッグの仕事なんかも、デバッグした内容を開発者が見て修正しないといけないので、その状況が伝わるように端的に説明する力がついたり。
あとは書道も、1枚の半紙に3.4文字ぐらい書くので、全体を俯瞰してバランスを組む必要があり、デザインと共通しているなと思います。
そんなことを考えて習い出したわけではないですけどね(笑)


—それぞれのご経験が、デザイナーとしての森さんの引き出しになっているんですね。

そう思います。
あとはスキルだけじゃなくて、色々な経験をしたからこそ、「自分が何をしたいか」がわかってきたのかなと思います。

例えば、大手企業に常駐させていただいた経験では、プロジェクト自体は大規模であるものの、自分が関われる範囲は限定的で。
アートディレクターや上流を担う会社が持ってきたものを改変していく程度なので、それ以上の手は加えられないという感じで、自分のやれる範囲を広げたいという思いを持ちました。

あとは、「納品した後の反応やサービスグロースに関われない」というのもモヤモヤを感じていましたね。
つまり自分は、自社サービスに貢献して成長も失敗も見届けたいっていう思いがあるんだと気付いて、そこからインハウスデザイナーが軸になりました。

インフラトップを選んだのも、それらが満たされるというのは大きかったです。

人生から”諦める”をなくす

—そんな森さんが、最終的にインフラトップに入る決め手になったものは何でしょうか?

何より、「人生から”諦める”をなくす」というインフラトップの想いに痛いほど共感できたというのがあります。

キャリアの途中に休憩、という話をしましたけど、
ほんとに先が見えないな、ってのを学生の頃から3回ぐらいやっているんですよ。多摩川の河川敷で座りながらこの先どうしよう…って(笑)

キャリアに迷ったり、仕事探しがうまくいかない時期もあったりして、
デザイナーを辞めようかと考えたこともありました。
シンプルに、転職って難しいなと。

迷いや葛藤もたくさん経験してきた自分だからこそ、
失敗してもやり直せる、学びや仕事を通じて新たな人生を切り拓くお手伝いをする、
そのビジョンを自分自身も実現したいなと思ったんです。

会社が掲げるビジョンや、学さん(クリエイティブグループマネージャー)をはじめとした社員の想いに共感できたというのが、最終的な決め手でした。

▲Grマネージャー小野寺学と。(過去写真)

—インフラトップのデザインチームのミッションを教えてください。

一言で言えば、「インフラトップの事業や思いを形にして、世の中にわかりやすく伝えていく」”代弁者”だと思っています。

会社のことはもちろん、”DMM WEBCAMP”や”マケキャン”をはじめとしたサービスのこと、さらに細分化してその中にどんなコースがあって、どんな思いで、どんなサポートを提供しているか、など。

届けたい人に対して、サービスの価値が最大限に伝わるようなクリエイティブ活動を行なっています。

▲デザインチームの手がけたアウトプット事例


—アウトプットを出していく上での、チームの全体方針や特徴はありますか?

大きく3つあります。

何よりまず、「伝わりやすさ」です。
もちろんどこの会社でもやっていることだとは思いますが、伝えたい情報、伝えなくてはならない情報を加味すると情報量は多くなるので、その中でどういう風にバランス取るというのは、時間をかけて調整しています。

その上で、目的に照らした「オリジナリティ」を出すことです。
スケジュール次第でもありますが、オリジナリティを加味して作れるものは作っていこうっていう気持ちはありますね。
既存の素材はすぐに使用できるというメリットもありますが、公開されているものである以上、伝えたいメッセージと100%一致していないということもあるので。
既存の素材を参考に、サービスのカラートーンや雰囲気などに合わせてアイコンを最初から描き直すなど、ものによっては完全に自分たちで作ることもあります。
もちろん、素材サイトなどで提供されているものも大変魅力的なものが多く、クリエーターへのリスペクトを忘れずに利用させていただいています!

▲サービスに合わせたトーンに調整したアイコン例


最後に、「安心安全な情報を届けること」です。
「そんなこと知らない」「聞いてない」みたいな情報の誤認があると、お客様にも我々にも不利益しかないので。
うちのバリューの一つに「With Pride(誠実な仕事をしよう)」があるように、
ただPVを増やしたり、短期的な売上が立てばいいというのではなく、長期的にお客様に満足してもらえるよう、伝えたいメッセージはしっかり届けつつ、安心感も両立できるよう意識しています。

チームで成果を上げ続けるために。

—実際に仕事をする上での、インフラトップのデザインチームだからこその特徴はありますか?

それでいうと、デザインチームで作ったものを、一度必ずデザインチーム内でレビューをするというのは特徴かもしれません。
マーケをはじめとした依頼部署に初稿を出す前に、デザインチーム内で確認し合うイメージです。

会社次第ではそのレビューは入れないこともあると思いますし、クリエイティブディレクターがいて、その人が一人でチェックしていくというやり方もあると思います。


—森さんだけでなく、メンバー同士も含む、チームでのレビューということですね。
 なぜわざわざそれを行なっているのでしょうか?

一つは、「属人化」しないためです。
誰か一人に任せすぎる状態ができると、制作物が増えたり、人が少ない時に、ボトルネックになって動きが完全にストップしてしまうリスクがあるので。
そういうのを避けようというのは、クリエイティブグループ全体の動きになっています。

むしろ何か不測の事態が起こっても、全員でフォローできるというメリットがあります。上長やメンバーという役割は一応あるものの、平準化してみんなで見れる状態にすることで、アラートが上がったらすぐにサポートし合える。全員が健全にパフォーマンスを発揮できるようにしたいと思っています。

また、チーム全体でデザインの視点を揃えていくという意味もあります。
結局デザインは主観的な要素も多分に含むので、一人だけでやっていったり、一人だけがレビューする状態だと、正確なレビューができない可能性があると思っていて。
自分だけの制作物だったらいいかもしれませんが、インフラトップとしてのあらゆる制作物をチームで作っている以上、客観的にみんなで視点を合わせていく作業は必要だと考えています。
ただ、結局はその人らしさや好みもあるので、「レビューがあっても全てその通りにする必要はない」というバランスも取るようにしています。

あとは、お互いのデザイン特性を理解して、協働しやすくするため、です。
やっぱり作ったものを見に行かない限り他の人がどんなデザインしているのかわからないので。
誰が何をしているか、何が得意なのかを知ることで、例えば「このデザインは〜さんに相談してみよう」とか、「この部分は〜さんにお願いしよう」という連携のコストが下がると思います。
うちの特徴として、アサインの仕方や仕事の進め方がかなりフレキシブルで、急ぎの場合は同じページを分担して作っていくこともあるので、お互いの特性を理解しておくことは重要かなと思っています。


—チームで成果を出し続けるためなのですね!
 そんな「チーム感」が発揮されたアウトプットの事例はありますか?

直近、地方創生事業の一環で・・・

後編に続く)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
以降、後編では、チームで作り上げた制作事例や、様々なキャリアを経験した森が感じる、この組織だからこその面白さをお届けします。

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