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ウォンテッドリー株式会社 Legal Squad Leaderの古賀と、 General Affairs Squad LeaderとHRを兼任する中沢にインタビューを行った。
2人はウォンテッドリーの営業として活躍したあと、法務・人事にそれぞれ軸足を移した。そんな2人が語るのは、「全員、営業をやったほうがいい」ということ。営業の経験が、今の仕事の土台となっているという。
営業からコーポレートへ自身の立場を変えながら、2人はウォンテッドリーで6年の年月を過ごしてきた。どんな変化があり、変わらないものはなんなのだろうか。
今回は、6年の月日の中で感じたウォンテッドリーの変化と、「全員営業」という言葉の真意について語ってもらった。
◆ 古賀 史啓 (Profile)
ウォンテッドリー株式会社にインターンとして参加後、2017年10月に新卒として入社。4年ほど新規営業・既存営業を経験し、2021年9月に法務へ異動。24年4月時点でウォンテッドリー歴6年6ヶ月。古参。海外進出を目論んでいる。
◆ 中沢 夏美 (Profile)
2015年大手保険会社に入社。
2018年5月ウォンテッドリー株式会社に入社。インサイドセールスのリーダー、ビジネス側の採用活動に従事。産休・育休を経て、復職後カスタマーサクセス部門(オンボーディングとエンタープライズ)の統括リーダーを担う。2023年9月コーポレートに異動し、現在に至る。
「全社員、営業をやってみたほうが良いと思う」言葉の真意は、営業に働くエッセンスが詰まっているから
ーー「全員営業した方が良い」と以前、古賀さんからお伺いしたことがあって、その真意から聞いていきたいなと思っているのですが、いかがでしょうか?
古賀:そう、わたしは全員営業をやってみたら良いと思っているんです。営業の経験は、法務になった今も活きていますね。全ての職種で活かすことができる経験だったと思っています。
ーーなぜ、「営業が全ての職種で活かせる」と思われているのでしょう?
古賀:3つあると思っていて、1つ目は事業理解。お客さまに伝えられるよう、噛み砕けるくらいには、解像度を上げる必要があるので、営業を通して理解が深まると思います。全員が、自社製品を熱く語れるのは良いなと思いますし、そんなウォンテッドリーであり続けたいですね。
2つ目は、数字を追いかける姿勢を身につけられることです。数字を追いかけるのは、苦しい反面、分かりやすい。日々のモチベーションに左右されずに全力で駆け抜けられることもあると思っています。
今、法務を担当している中で、定量化できない業務も多々あります。でも、全力で駆け抜けていたい。そのためには、いかに目標をシンプルにするかを常に考えています。この思考ができるようになったのは、営業をやっていたからこそだと思っています。
3つ目が、これが1番大事なんじゃないかと思うんですけど、自分以外の都合のスケジュールの中で、いかに結果を出すか、その創意工夫を学べるところですね。お客さまのご要望にお答えするために、厳しい場面ももちろんあります。できませんと言うのは簡単ですが、いかに工夫をしてご期待にお応えするか。このマインドセットはどの職種でも重要だと思います。
営業という仕事を通してこのマインドセットが身についていったなと、振り返ると改めて思いますね。
ーー営業を経験されてきた中沢さんも、「全員営業した方が良い」と思われますか?
中沢:思いますね。自分自身、人事としても総務としても経験が活きていると思います。おそらく、営業経験の活き方は、職種によって違いますが。
わたしは、ウォンテッドリーで、営業や採用担当、リーダーの経験もさせてもらいました。様々な経験ができたことはすごくありがたいなと思っています。この6年間は楽しいばかりではなく、苦しい思いをしたこともありましたし、歯をくいしばりながら壁を乗り越えたり、ひとことでは言い表すことができません。
この言い表せない感情を、当事者として味わってきました。だからこそわかること、だからこそ改善したいと思うことが生まれました。
現場を知っているからこそ、当事者の気持ちを想像することができる。これが今のわたしの、働く原動力になっていると思います。
仕組みが意思決定を加速させる。”成功の再現”への意志が、この6年の大きな変化
ーー6年間、ウォンテッドリーを支えてきたお2人が感じる、会社の変化が気になります。
中沢:入社した当時は、本当にカオスでした。出会ったことがないような優秀な人たちと肩を並べる必要があり、しかも日々起こる問題に向き合わなくてはならない…毎日必死だったと振り返ります。
その頃は、なにかやろうと思ったら、アイディアがベースで進むことが多かったんです。成功するかどうかはわからない。仮説検証も置いておいて、とにかくやる。振り返ると、成功した要因が施策の質なのか個人技なのかもわからないまま、とにかく突き進むような状況でした。
ここ最近のウォンテッドリーでは、ノウハウの体系化が進んできたなと感じています。成功を再現できるよう、ウォンテッドリーの全員がノウハウを享受できるような仕組みを整えてきました。属人化を減らし、ノウハウへの導線を整備することで、人数を増やすこともできると思います。
まだまだ発展途上ですが、再現できるようにしようという意識を全員が持つようになったことが、この6年の大きな変化だと思っています。
古賀:確かに、交通整理が進んできましたね。体系化された仕組みによって、意思決定が何に基づくかが定まった感覚があります。判断基準が明確だからこそ、意思決定の速度が上がりました。仕組みによって速度が上がってきたなと。
あとは、働く環境が整備されてきましたよね。コーヒーが無料で飲めるようになったり、オフィスファミマも導入されたり、オンボーディングも体系化されてきましたし。もちろん、まだまだ十分ではないかもしれませんが、当時のカオスな状況からは脱したのかなと思いますね。
代表のスタンスとスピードは、当初から変わらない。
ーー仕組みや設備が整備されて、意思決定が早くなっていったのですね。逆に変わらないものはなんだと思われますか?
中沢:仲さん…でしょうか。気さくで話しかけやすい社長。それはずっと変わっていないですね。
この6年間でウォンテッドリーという会社の、あらゆる変化を見てきました。わたし自身リーダーとして悩む経験もしました。そんなとき、どうしても会社の状況に納得がいかない時があって…仲さんと話す機会がありました。
仲さんの目の前でぼろぼろと泣きながら、これはわたしも若かったと思いますが、号泣しながら意見を述べました。仲さんは頷きながら、しっかり受け止めてくれて、そのときのことは今でも強く印象に残っています。
社員の人数が増えたことにより、直接仲さんと話す機会は減ったように思いますが、本質的に、仲さんが社員の話を聞こうとする姿勢は、変わっていないんじゃないかなと思います。
古賀:仲さんの変わらないところでいうと、スピードですかね。とにかく早い。早すぎて、聞いているこちらの理解が追いつかないこともしばしばあります。
でも、それはこちらの努力が必要かなと思っています。思考速度に追いついて、走り抜けていくときに必要なものを、補うように準備していく。補うどころか、先回りする。仕事を先回りしてカバーしながら、自分の守備範囲を広げていく。これがウォンテッドリーで面白く働くコツなんじゃないでしょうか。
「支える準備はできている」法務と人事として、ウォンテッドリーの挑戦を加速させたい
ーー自分の守備範囲を広げていくことが面白く働くコツ、この辺りについてもう少し詳しく聞きたいです。
中沢:たとえば、今のコーポレートチームを見ると、リーダーの森田さんに支えられてばかりだと思っています。その仕事を、信頼をもとに少しずつもらって、こちらで自走できるようにしていく。メンバーが仕事をもらうことにより、リーダーの手があくと、新しい取り組みが生まれて、面白いことが増えていきます。
会社としての成長にもつながりますし、新たな取組みがはじまることによって、自分の成長の糧にもなります。そのために、持ち場で成果を上げながら、上司の仕事をもらっていくことが、仕事を面白くしていくためには必要なんじゃないかなと思っています。
古賀:たしかに、新たな施策の起点になるひとを、より自由にするとより面白いことが起きそうですし、自分が起点になるチャンスも巡ってきますよね。リーダーの森田さんからは、もっと仕事をもらっていきたいです。
わたしが担当する法務という仕事は、会社に動きがあってこそ仕事が生まれます。ウォンテッドリーはもっとボトムアップの動きもあっていいと思っています。業務の中で生まれるアイディア、たくさんあると思うのですが、ぜひ法務にも相談してもらいたいです。法務の観点から、アドバイスできることがあると思います。
会社の動きを徹底的にサポートしていきたいと思っていますし、サポートできる体制を整えて待っています。準備はできています。
中沢:人事としても、働くメンバーの全員をサポートする仕組みを、より一層整えていきたいなと思っています。モチベーションの維持は、つくづく難しいなと思っています。上がる日もあれば、低い日もある。低い日にこそ、自分の心に着目して欲しいです。
わたしたちは、シゴトでココロオドルひとをふやすために、日々活動をしています。もし自分がオドラナイ→オドルに変化できたとき、それは会社にとっても学びになると思うんです。そんなお話を、みんなとしていけたら良いなと思っています。
さいごに
「仕組みが意思決定を加速する」その仕組みを築いてきた2人から見る、ウォンテッドリーの変化と、変わらないところ。代表を筆頭としたスピード感のある意思決定は変わらずに、成功の再現への意識が高まったことが大きな変化だと2人は語る。
ウォンテッドリーというフィールドの中で、守備範囲を広げていく。コツは、信頼を得て、仕事をもらっていくこと。役職関係なくそれぞれが守備範囲を広げ、新しいことにチャレンジしていく姿勢は、ウォンテッドリーに限らず重要なことである。
ビジネス組織で成果を上げ続けた2人は今、法務と人事として会社を支えるミッションを果たすべく、奮闘している。「支える準備はできている」と語る2人を大いに頼りながら「シゴトでココロオドルひとをふやす」歩みをウォンテッドリー全員で進めていきたい。