4月12日(水)弊社オフィスにて、【採用につなげるオウンドメディアの立ち上げと運用方法】と題したイベントを開催しました!
想定より多くの方のお申し込みをいただき参加枠も増枠!
当日はたくさんの方にご参加いただきました。
なぜWantedlyはFeedを開発したのか?
突然ですが皆さん、会社の情報発信、どのように行っていますか?
今や、採用活動の一環として、企業自ら情報を発信することが欠かせなくなっています。
会社の規模に限らず、オウンドメディアやSNSを利用して多くの企業が日々、サービスや組織の認知度を高めるための活動を行っています。
Wantedlyには、Feedという社内のカルチャーやメンバー、考え方等を発信できるブログ機能があります。私たちは、企業が情報発信することが、ブランディングや採用に繋ると考え、Feed機能を開発しました。
実際にWantedlyのFeed機能を利用して、1記事で30万以上のPVを稼ぎ、採用やブランディングに成果を出している企業さんもいらっしゃいます!
そこで今回は、Feed機能リリース1周年を記念し、採用広報担当者向けに、自社ブランディングや採用のための情報発信やオウンドメディアの活用法に関するイベントを行うことにしました
登壇者LT
【私はどのようにオウンドメディアから採用まで繋がっていったのか】
サイボウズ株式会社
明石悠佳さん
サイボウズ株式会社は「チームワークあふれる社会をつくる」をビジョンに掲げ、チームワークを生み出す情報共有ツールとしてグループウェアを提供しています。新しい価値を生み出すチームのための情報サイト「サイボウズ式」は、2012年に始めました。
サイボウズ式は採用を一番の目的としている訳ではありませんが、実際にサイボウズ式をきっかけにサイボウズを知って入社する社員の方が増えているとのこと。明石さんも就職活動中に、サイボウズにもメディアがあることを説明会で知ったのをきっかけに、入社されたのだそう!
「会社のことはわからなかったけど、サイボウズ式の記事を読んでいくうちに『あ、何となくこの会社好きかも』と思った。」
サイボウズ式には、サイボウズを知ってもらい、好きになってもらう役割があるという明石さん。採用と言っても、どの部分に貢献するか目的次第で、メディアのあり方は変わってくるといいます。読者や自分たちが読みたいと思う記事にとことんこだわった記事は、サイボウズが大切にしている価値観の文脈に乗せて届けられています。
【低ITリテラシー企業の担当者が一人で知名度ゼロの状態から採用と売上アップのためにウェブでやったことと、その考え方】
木村石鹸工業株式会社
峰松加奈さん
木村石鹸工業株式会社は、家庭用洗剤や業務用洗剤を自社で企画開発から製造まで行う、大正13年に創業した老舗メーカーです。
以前は外資系消費財メーカーに勤めていた峰松さん。ITリテラシーの低さや、社内の協力を得ることの難しさなど、中小企業が抱える問題をどのように乗り越えたのかをお話ししてくださいました。
入社時、担当は峰松さん1人、限られた予算の中、最も効果を生むと考えウェブでの戦略的PRを行うことにしたそう。そんな中、オーガニックの安定したアクセスがあったブログを使うことにしました。
会長へのインタビューから同社の100年の歴史をまとめたり…
シーズンに合わせた売上をアップにつながる記事を書いたり…
なぜやるのか、将来何をやりたいのかを、社長に語ってもらったり…
メディア関係者を狙って、様々な角度のネタをコンテンツにしていったそうです。売上はもちろん、1年間で30媒体以上に掲載されるなど、老舗メーカーが運営するブログの効果は絶大だったと言います。認知度が上がった結果、積極的に募集をしていないにも関わらず、「この会社で働きたい」という問い合わせが頻繁にあり、実際に採用につながっているとのことでした。
※現在とくに募集を出しておりません
【サイタ開発者ブログ】
コーチ・ユナイテッド株式会社
貴山敬さん
コーチ・ユナイテッド株式会社は、全国6,000以上のエリアで300種類以上のマンツーマンレッスンをいつでも受講できる「サイタ」マッチングプラットフォームを運営しています。2011年に正式リリースされた「サイタ」は、45,000人を超える受講生に利用されてます。
今回は「小さな組織で採用のためのブログを片手間に運用して拡散する方法」をテーマにお話していただきました。
社員数20名の同社。実績や編集力に頼れない中でどんな記事が面白いか考えていた際に「実際の担当者がリアルなサービス開発の実務を、外部の人が見ても役立つノウハウの形ににしたものって、意外とないのではないか」という意見から、「サイタ開発者ブログ」は生まれたそうです。採用が主な目的であるものの、社内向け資料としての役割も果たしているといいます。
以前までは月1本というノルマを決めていたそうですが、現在は書きたい人が書いている体制をとっていると言います。その甲斐もあり、書きたい人が書きたいときに、その人にしか分からないリアルな実務ノウハウを書くことが可能に。結果的に良いコンテンツが拡散され、採用につながっているそうです。
【フツウのヒトを魅力的に書く3つの法則】
ウォンテッドリー株式会社
稲生 雅裕
採用広報として、一緒に働いているような、疑似体験をしてもらうことを目的にWantedly Blogを運営している弊社の稲生。「Weekly News」や、大人気「Wantedlyの中の人」を主に発信しています。稲生がBlogを始めてからPV数も増加、採用面接にくる候補者の方からも「ブログを読みました!」という声をいただくことも増えたそう。
そんな稲生は、より多くの方に読んでもらうために「読み物として、良いコンテンツを作る」ことを意識しているそうです。「Wantedlyの中の人」でも人気だった『こうしてニトリの販売員だった僕は、Wantedlyに入社して、DroidKaigiで登壇しました。』の記事を例に、ヒトを魅力的に書く3つの法則を紹介しました。
その1 〈GAP〉
その人に関する要素の中で、最もギャップのあるものをチョイス。記事だと「ニトリの販売員」と「DroidKaigi」になります。
その2 〈具体性〉
その人にしか言えないことを深掘りする。たとえば、「アプリのPVが上がって嬉しかった」も「ある日PVが跳ね上がっていて、Google Analyticsを確認したら、ブラジルから、めっちゃ流入してて(笑) あの時は、はしゃぎましたね」となると、より具体性が増します。
その3 〈共感〉
自分自身(インタビュイー)をターゲットに「教えてあげたい!めっちゃわかる!」と思えるような記事を書く。自分と似たような人が拡散したくなるようなイメージです。
質疑応答
- オウンドメディアが採用に貢献したかどうかは、どのように図っているのでしょうか?
稲生:「KPIは定めていませんが、PV数は追っています。また面接時にブログ読んでいるか肌感で確認をしています」
貴山さん:「KPIで把握はしていませんが、オファーを受けていただく率は以前よりも上がっています。また面接時にも『サイタ開発者ブログを見ています!』と言われることも多くなりました」
- 書きたい人が書く体制だと書かなくなる可能性もあると思います。社員に書かせるためにとっているアクションはありますか?
貴山さん:「ただ、書きたい気持ちが持ち上がってくるのを待っていて、自発性を大事にしています。そのおかげか、コンテンツのクオリティが上がっていると思います。ただ、PV数をチャットで取り上げたりして、盛り上げることはしています。フォローはほとんどしておらず、私がしているのはアウトラインの確認のみです」
- オウンドメディアは継続が大事だと思いますが、メディアが機能しだすまでのどれくらいかかりましたか?
峰松さん:「掃除の方法や洗濯槽の汚れのHOW TO記事や、社長の記事が人気で、それらの記事のPVが軌道にのるまで10ヶ月かかりました。その後1年で、オウンドメディアの成功事例として取り上げられるようになりました」
稲生:「エンジニアブログは去年6月から始めたのですが、採用で話題に出るまで半年かかりました」
明石さん:明石:「最初いくつかの記事がバスり、半年もすると営業先のお客様から『サイボウズ式を読んだよ』と言っていただけるようになりました。こうした外の声は社員のモチベーションにも繋がっています」
企業によって様々なオウンドメディアの活用。
しかし、会社や中の人を知ってもらう有効な手段であることは間違いありません。
私たちWantedlyでも、今後もブログなどを通して、様々な情報発信を行っていきます。
今後もWantedlyFeedをよろしくお願いします!
今回の発表資料はこちら!
サイボウズ株式会社
木村石鹸工業株式会社
コーチ・ユナイテッド株式会社
ウォンテッドリー株式会社