2023年3月から Engagement 事業の Tribe Leader へ就任した橋屋さん。この事業を一段成長させていこうとしている今、改めて Engagement に留まらずウォンテッドリー全体へのご自身の想いについてお伺いしました。
登場人物プロフィール ウォンテッドリー株式会社 Engagement Tribe Leader / 橋屋 優理
Engagement って何? Tribe って何?と思った方は以下のストーリーを参考にしてみてください。
明確化した自分の Will とウォンテッドリー ー本日はよろしくおねがいします!まずはじめに、橋屋さんの今までのキャリアについて教えてください。
2009年に新卒でシャープ株式会社に入社し、キャリアをスタートしました。 シャープではテレビや空気清浄機など、いわゆる一般家電の法人営業と営業企画を担当しました。
親ほど年の離れた先輩方に社会人としてのベーシックスキルを教わったことが、今の自分の礎になっているなぁとしみじみ思いますね。
仕事もそうですが、今思い出すと毎日のように飲みに連れてってもらってました。 ピッチャーで頼んだ安い酎ハイを大勢で囲んで、それを飲み干すと上司が「ピッチャー交代!」とおかわりを告げるという、なんというかノスタルジーな時間を過ごしました。
上司はなかなか厳しい人で、業務中は滅多なことでは褒めてくれませんでしたが、私が通算500本塁打を達成した選手をそらで言えることだけは手放しで称賛してくれました。 嬉しかったですし、温かったですね(笑)
ニュアンスが正しく伝わるかわかりませんが、「チームは仕事だけで繋がるものではない。」ということを日々の関わりの中で教わったような気がします。
実は在籍した時期は内定と入社の間にリーマン・ショックが起きたタイミングで、少なからず経営にも影響がありました。目まぐるしく変わる情勢に対し、組織として正しく対応をしていくことの難しさを目のあたりにしました。
自分の代わりに先輩方が火の粉をかぶってくれた部分が大きく、私が大変な思いをしたという感覚は正直少なかったです。ただその過程で個人や組織が疲弊していく状況に直面して思うことは多くありました。
個人として出来ることはちっぽけな範疇だが、それでも組織は個の集合体でしかなく、一人ひとりのパフォーマンスが組織に波及的に影響を与えるというパラドクスを体感し、 「働く人と組織をより良くする」 ことが、自分のキャリアで掲げたいテーマになっていきました。
ーもうすでにこのタイミングからそんな気持ちが生まれていたんですね。
そうですね、そういった想いも募り「HR」の文脈で転職活動をして、エムスリーキャリアに入社しました。医療に強い興味があったわけではなかったのですが、圧倒的に優秀な社員の方が多く、ここから自分の「HR」のキャリアを始めようと思いました。
ところが、後にも先にもあんなに仕事でつまづいた事はないくらい、入社後はうまく行かなかったんですよね(笑)求められているトーンを見誤って、挨拶するだけで「私はファーストフードの店員と電話してるんじゃない!」とクレームを頂いたこともありました。
もちろんスキルや知識が足りていなかったのはありつつ、今まで自分の強みと思っていた明るさの部分で顧客を不快にしてしまっていたので、自分らしさとか言ってる場合じゃないなと悟りましたね。
誤解なく伝わるといいのですが、成果を出すためにどうしようと考えた結果、自分らしさや積み重ねてきたものを完全に捨ててみたんですよね。その覚悟をしてから状況はどんどん改善されました。
今思うと、あのタイミングで自分が培ってきたものをスクラップ・アンド・ビルドして成果を出し直すみたいなサイクルを回したことは、「成果>自分」という価値観を強固にしました。出来る人の完コピを試みた結果、退職するまでぼそぼそ喋ってましたもんね(笑)キャリアの方向性を変えた、大きい原体験の一つだったと顧みています。
そんなこんなで問題児の状態からスタートしたんですが、周りの甚大なサポートを受けながら安定して成果があげられるようになって、ミドルマネジメントも任せていただきました。
KPI の設定と管理がとにかく精密な組織だったので、それに触れられたのも自分にとっては財産ですね。 今は自分で KPI の設計もする立場になりましたが、いつもエムスリーキャリアの管理体制を理想の姿としてます。未だにあのレベルのものは作れたことはないですが、いつか到達したい領域です。
ー橋屋さんにも伸び悩んだタイミングがあったんですね。かなり意外でした!その後はどんなキャリアを歩まれたんですか?
「市場価値=くぐった修羅場の数」という信念のもと、30代前半は修行のつもりで、いくつかの企業を渡り歩きサービスの企画・立ち上げの責任者として働いていました。
うまくいったりいかなかったりでしたが、自分の経験として「新規事業開発」が加わったことで、キャリアにおける「テーマ」と「スキルセット」がこれに定まりました。
別に“新規事業”という領域を狙ってたわけでは全然ないのですが、自分の性格やスキルに合う領域だなぁと思うことも多く、結果ハマったという形です。キャリア形成はどこか偶発的なものですが、頑張っているとご褒美があるなぁと感じています。
そして前職では「楽しく働ける人を増やしたい」、「強い組織づくりに貢献したい」という Will を掲げてそれに関連する事業をしていました。
しかし、残念ながらこの事業は理想的に進捗させることが出来なかったんです。結果的に携わり続けることが難しくなってしまい、これからどうしていこうかなあと考えていました。
そんな時にたまたまタクシー広告でウォンテッドリーの Engagement 事業に出会って、今に至ります。
ー紆余曲折、今までのキャリアだけで語れることがたくさんありそうな人生ですね...!(またぜひ聞かせてください。) 続いての質問です。ウォンテッドリーへ転職した理由を教えてください。
自分の Will は変えるつもりがなくて、今後もこの Engagement 領域に命を燃やしたいというのは決めていたんです。その中で、ウォンテッドリーを選んだ理由は大きく3点あったかなと思います。
ミッションへの共感 Wantedly Visit(採用サービス)があること 自分の活躍イメージがわいたこと 1つ目のミッションについてはもう、 共感というか一致くらいの感触でしたね 。 自分がずっと持っていた小さい旗を、大きく振っている会社に出会えたと思いました。
また、2つ目にウォンテッドリーが採用のサービスを中心に据えながら、Engagement 事業を展開していた点も大きなポイントでした。
私は採用・Engagement それぞれの領域で事業を作る経験をしましたが、特に Engagement 事業は単体で価値をだすというより、採用と相互に絡み合って初めて大きい価値をもたらすものだなと実感していたからです。
Engagement 施策って、要は組織・個人の矢印を揃えるってことだと思うんですが、Wantedly Visit は世にある採用サービスの中でも、「矢印がそろいやすい個と組織」のマッチングに最も長けているサービスだと思うので、この会社で Engagement 事業を展開することに意義を感じました。
3つ目は自分の活躍イメージというと僭越ですが、役に立たないと意味がないので気にしていましたね。 自分の経験である「営業・営業企画」「新規事業/顧客開発」「Engagement の経験」などが募集内容と相性が良さそうでした。
さらに加えるとマーケの支援が手厚いのは個人的には大きかったです。 私の強みって、顧客起点でニーズを整理してサービスや戦略を作っていく所と認識しているので、リードが枯れちゃうとあまり強みを活かせないなというのは感じていて。 それこそ最初の出会いがタクシー広告だったので(笑)この点も後押しした要素でした。
でも、よくよく考えたら結局一番の決め手になったのは現 COO の恩田さん( プロフィール )とのカジュアル面談ですね。
同い年なのですがすごく話しやすい方で、バックボーンでもニアミスしてる部分もあったりして盛り上がりました。勝手に意気投合したと思っています。
あと恩田さんと私って、強みが表裏一体というか、私が得意じゃないことを恩田さんは物凄い出来たり、逆に恩田さんがそこまで好きじゃなさそうなことを自分が得意だったりする所があるんですよね。
入社後もそれはギャップがなかったですけど、カジュアル面談のときからそのイメージが持てたので、恩田さんと一緒にできるというところで成功確率がぐっと高まる感触を得ました。
ーありがとうございます!ミッション・サービス・経験がぴったりとハマった出会いだったんですね。これぞウォンテッドリーだなと思いました。
入社後に感じる感謝の想い ー続いてですが、ウォンテッドリーに入って良かったなと思うことを教えてください。
まず、メンバーの皆さんが前向きで最高ですよね。 最近でこそ Engagement Tribe は調子がいいですが、やはり新規事業なので一山超えるタイミングはトンネルの出口が見えないもの。 でも道中楽しく、精力的に課題に向き合って乗り越えられました。 結局仕事は人だなぁとよくいいますが、おかげでエキサイティングな毎日を過ごせていますね。
あとは、結果を出していく過程で様々なことに裁量を与えていただきますね。 基本的に自分やチームの意思決定を経営も尊重してくれています。
一方でちょっと困ったなってときの支援も手厚く、マネジメントレイヤーが働きやすい会社です。 私はまだ入社して一年あまりなんですが、すでに事業のコアな部分に触れさせていただいています。 この手のスピード感は、味わえる会社はそんなに多くないので、入って良かったと感じる点です。
ー逆にもっと良くしたいこともありますか?
全社的にまだ最適化はされていない領域が多いので、もっと良くできるところはたくさんあると思ってます。 シンプルにボールが転がりまくってるので、全員の守備範囲を広げるとともに、優秀な方にジョインいただいて、一緒にボールを拾って打ち返していきたいですね。
ー確かに今をより良くしていくことへ面白さがまだまだたくさんある組織ですよね。質問の雰囲気が結構変わりますが、橋屋さんは入社早々に MVP を獲得していましたよね?その時のお気持ち聞かせてほしいです。
タイミングだったりチームの数字を各人が立ててくれたり、そういう要素が全てハマった感じで、受賞自体はただのラッキーだったと思っています。受賞後は交通事故に気をつけていました(笑)
ただ、入社4ヶ月目での受賞というのは一人ではなし得ないことだったので、来るもの拒まずのウォンテッドリーの風土が素晴らしいなと痛烈に感じましたね。
ー具体的にはどんなことがあったんですか?
まず上長の恩田さんはもちろんのこと、メンバーも快く自分を受け入れてくれました。
私、機械音痴なところがあって、新しいツールに慣れるのに時間がかかるんですよね。 メンバーの森本さんが、ツールで何かわからないことがあると、嫌な顔ひとつせずにささっとレクチャーしてくれて、ありがたかったですね。
あと、Engagement Tribe ってどうしても Visit のチームとの接点は減りやすいと思うんですけど、チーム外の方も皆さんがすれ違うと初対面の私に積極的に声をかけていただいて。 ちょっと若い人が多いので大丈夫かな?と思ってたんですがおかげで早々に溶け込めました。
話を戻すと、MVP もそもそも入社4ヶ月の人をちゃんとフラットに対象にしていただける懐の深さと、活躍までのサポートを丁寧にしてくれたおかげだと思います。
私の功績としては、それほど大きなものではなかったと思いますが、ウォンテッドリーが入社される方へのリスペクトが大きい組織である、ということが証明されたエピソードだったと思います。
ー素敵な組織の雰囲気と思うとともに、橋屋さんの謙虚で素晴らしい人柄を感じました。続いてですが、メンバーがシゴトでココロオドルために意識していることはありますか?
結局は委ねることと自分が介入していくことのバランスだと思うんですが、常に最適な均衡かどうかは意識しているかもしれません。
前提、マネージャーだからといって自分が偉いわけでも優れているわけでもないんですよね。 そしてチームの皆さんのことを心から尊敬していますし、自律性を大事にしたいと考えてます。 実際メンバー起点のアイデアが事業にとても良い影響を及ぼしていることも多くあります。 そういう中でもどう介入していくかみたいなところの判断軸は、やはり成果インパクトですね。
新規事業なので、シンプルに事業を存続させることが最優先という観点はもちろんあります。 でもそれだけではなくて、マネジメントの観点で、“成果”そのものが、成長やココロオドルための一番の良薬であると信じています。
仮に私のアシストがあったとしても、それを含め、成果はその人のものです。 私はチームが勝つことによって、みんなでココロオドル状態にありたいと思っているので、成果をもたらすと判断すれば、遠慮なく意見させてもらっています。
チームの皆さんはそれに応えてくれる人たちなので、ただただ、ありがたいですね。
ようやく届いた Will とそこに向けた覚悟 ー今月橋屋さんは Tribe Leader に任命されましたが、その時はどう思いましたか?また Tribe Leader としての意気込みを教えてください。
正直、組織の変化に伴う役割分担のチューニングと捉えていて、比較的フラットな気持ちでしたね。
ただ業務内容は拡張しますし、それにあたって自分に足りないことも多いと気づくので日々粛々と勉強しています。役職が変わった瞬間に出来ることが増えるわけでもないので、丁寧に一つ一つクリアしていきたいです。
これまでのキャリアを振り返ると、自分の Will を叶えるために、Can にフォーカスした時間が長かったんです。今回のウォンテッドリー の Engagement 事業を大きくする役回りは、完全に自分の Will が叶うんですよね。 ようやくここまできたという気持ちですが、こういうめぐり合わせを思うと、全方位的に感謝の想いが溢れます。
将来どうしたいとかでなく、この仕事に巡り合う事自体が、自分にとっては到達点と思っているので Tribe Leader だからというよりは、一兵卒として この事業に自分の人生を捧げる覚悟で今後も邁進していきたい と思います。
これからのウォンテッドリーをともに創る仲間へ ー最後の質問になります。もし自身のような既に豊富な経験や実績のある方にウォンテッドリーを勧めるとしたら、どんなメッセージを贈りますか?
ビジネスモデルが非常にユニークな立ち位置にある会社で、それを動かす人もとてもエネルギッシュです。 働くことをアップデートしにいくようなチャレンジが出来る会社です。
一方で、事業成長に対してマネジメントレイヤーの層はまだ不足気味で、例えば一人、優秀なマネージャーの方が入るだけで、ぐっと事業が前に進むイメージが持てます。
ここまでの事業規模と影響力を得た企業で、個人単位で事業に大きいインパクトを与えられる環境は珍しいように感じます。
ミッションや事業内容に共感いただけて、上記のようなダイナミズムに興味をお持ちいただける方、ぜひ一緒にウォンテッドリーのサービスを大きくしていきましょう!
▼Engagement 事業を推進している Customer Development Squad へのインタビューはこちら