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人類を一歩前に進める。新執行役員が目指すのは、歴史に名を残すプロダクト | 執行役員 震明 徹也

9月の新年度の始まりとともに執行役員に就任して、名実ともにウォンテッドリーをリードしていく立場になった震明さんにウォンテッドリーの展望とご自身の想いについて伺いました。(ちなみに「震明」という名字は日本でたった10人しかいないそうです)

登場人物

ウォンテッドリー株式会社 執行役員 Visit ビジネス 担当 / 震明 徹也

同志社大学卒業後、2013年にTIS株式会社に入社しシステム開発を経験。アビームコンサルティング株式会社を経て、2018年3月にウォンテッドリーに入社。ビジネス組織の業務システム構築、オペレーション設計、セールスマネジメントを担当。2022年9月より現職。

求めていた自分のエネルギーをぶつけるフィールド

—本日はよろしくお願いします。早速ですが、震明さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

新卒は、Sler に SE として就職しました。その後コンサルを経て、4年半前にウォンテッドリーに入社しました。ウォンテッドリーに入社してからは、ビジネスサイドのシステム開発からスタートして、オペレーション設計、組織設計など、作るものが増えてきた感覚です。振り返ってみると会社づくりを土台からやってきたのだと思います。

—ありがとうございます。次にウォンテッドリーへ転職した理由を教えてください。

事業内容と個人的な興味・関心という二つの理由がありました。

事業視点では、ちょっと先の未来に向けて仕事をしたいと思ったことです。キャリアを積み重ねていく中で、個人的に仕事がお金を稼ぐという目的を超えて、知的好奇心を満たすためのチャレンジになっていく感覚がありました。同時に、社会の流れも仕事に様々な意味を求めるようになっていくのかなと感じていました。

そういった自分の感覚とウォンテッドリーのビジョンに重なっている部分があるなと思ったことが事業視点で魅力に感じたポイントです。

個人としては、思いっきり自分の仮説を試せる場所としてウォンテッドリーがとても良い環境だったということがあります。当時勤めていたコンサルでは古い仕組みを、制約がある中で、可能な限り効率的にするというミッションが多くを占めていました。いくら革新的で新しい手段があっても、既にあるアセットが膨大だと、許容できないトレードオフとなってしまうことが多くあります。そういった状況の中で、試してみたいけど実際の現場では試せないアイデアが自分の中に溜まっていく状態が続きました。結果として、エネルギーを持て余すようになり、合わせてそのエネルギーの発散場所を潜在的に探していました。具体的には、制約の少ない環境でSaaSなどの新しいツールを組み合わせて、システムや Operation が作り込まれた組織を構築したら、どれくらい強い組織になるのかということに強い興味を持っていました。

そんな関心を持っていた自分にとって、当時のウォンテッドリーのビジネスチームは仕組みがほぼないような状況かつ新しいテクノロジーに対して受容的な組織文化もあったため、自分の有り余ったエネルギーをぶつける場所として、とても良いフィールドだと感じました。

まとめると、未来を見据えたウォンテッドリーのビジョンとまだまだこれからという成長可能性に満ちたビジネスチームの現場がウォンテッドリーに入社をしようと決めた理由です。

—仕組みづくりをしたいとウォンテッドリーに入社し、早期に取り組んでいたのが DI(Digital Integration)チームの立ち上げでした。そこから自身として得たものはありましたか?

「会社」がよく見えるようになった気がしますし、他社も含めて会社を見るのが好きになりました。会社には「ビジネスモデル」と「業務遂行のための仕組み」と「そこで働く人の感情」といろんなものが渦巻いているということを身を持って知り、知れば知るほど興味が湧いてきたということなのかもしれません。

加えて、ウォンテッドリーはまだ組織として小さい分、社員一人一人の意思決定が全体に影響を与えやすいです。自ずと一つの施策をするにしても会社目線で最適なのかという視点で考える機会が増えます。当たり前ですが、会社目線での最適解を導き出すためには会社のことをよく知っている必要があります。そういった環境下で、日々考え続けていると自然と会社とはなんなのか、どうあるべきなのかという理解が深まったと思います。そう考えると自分にとって、ウォンテッドリーに入って得たことは大きかったと思います。

▼DIチームについてのストーリー

ビジネスチームに俊敏性をもたらす。Digital Integrationチームが司るシステムと仕組みについて | Wantedly Business Team Blog
『シゴトでココロオドルひとをふやす』というミッションを実現すべく、最短距離で最大社会的インパクトを出そうと日々奮闘しているウォンテッドリーのメンバーたち。年齢も趣味も経歴も異なるメンバーが様々な業務に向き合いながら、何を想い・何を目指すのか。今だからこそ伝えたいメッセージをシリーズでお届けします。 今回は、ウォンテッドリーのビジネスチームのシステム基盤を支え、整える Digital ...
https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/326887

多くのメンバーが「シゴトでココロオドル」仕組みづくり

—DI から始まり Sales、CS、MK と管掌領域が広がっていく中でマネジメント面で苦労したことを教えてください。

メンバーが増えていくと同時に、自分がメンバーとして仕事をしたことのないチームもマネジメントをするようになり、キャッチアップが大変でした。現場経験がない場合は、メンバーの考えや感覚を想像してマネジメントをする他ないので、自分のコミュニケーションの取り方や意思決定が必ずしもあっているかはわかりません。ただ、不安もありながらのマネジメントではあったものの、どちらかというと新しいチームや関わったことがない業務をするのは楽しかったです。

— 現場経験がないチームでのマネジメントはとても大変そうですね。実際にマネジメントにあたって、意識していたことはなんだったのでしょうか。

出来る限り一次情報に触れることです。現場の解像度を上げるために自分で作業してみる、商談同席をするといったことを意識的に行っていました。最終的には想像で補完する必要がありますが、可能な範囲で未知の部分を減らした上でコミュニケーションを取ることはとても大切にしています。

マネジメントは、正直試行錯誤をしながらの部分が多いですが、自分に合うスタイルを確立していくしかないと思っているので、自分の頭で考えて一つずつ責任を持って進めていきたいと考えています。

— 試行錯誤をしながらということでしたが、メンバーがシゴトでココロオドルために現在意識していることはありますか。

改めてになりますが、ウォンテッドリーでは、シゴトでココロオドルを「没頭することで成果を出し、成果を通じて成長を実感すること」と定義しており、没頭するために「自律・共感・挑戦」が大切な要素であると考えています。そしてこれは社内でのマネジメントでも同様です。

私は、社員一人一人が「自律」して仕事をするためには、「社員間で情報格差がないこと」が大事だと考えています。そのため、自分から情報を取りたいという意欲がある人には可能な限りそれに答えられる状態を組織として担保したいと考えています。

これは自分の過去の会社での経験から来ています。特にコンサルはクライアントワークのため、アクセスできる情報が限定的でもどかしかった記憶があります。そのような原体験もあったので、ウォンテッドリーでは Miro(オンラインホワイトボード)を使って、各々の仕事のつながりを説明したり、フローやドキュメント、ダッシュボードを充実させて、誰が何をしていてどこにボトルネックや課題があるのか、出来るだけわかりやすく開示されている状況を作っています。アピールが上手い人や、一部の関係者だけが情報にアクセス出来るのではなく、だれでも情報にアクセスできることで、多様なメンバーが自分の役割を超えて、自社について考えることが出来る状態を作ることを大切にしています。

「共感」に関しては、今の業務がどのように会社のミッション実現、社会へのインパクトにつながっているのかということを実感できることが大事だと考えています。

そのため、全体 MTG や個別に話すときなど、ところどころで各々の業務とその影響について認識できるようにコミュニケーションを取ったり、各チームの Mission・Vison・Value を言語化して定期的に確認する機会を設けています。自分の仕事が「シゴトでココロオドルひとをふやす」ことに、どのようにつながっているのかわかるようにすることで、メンバー自身も「シゴトでココロオドル」ということですね。

「挑戦」に関しては、各自に適切なチャレンジを与えることができているかが重要だと思っています。また、変化・成長が見えることも大切だと思っています。

具体的に意識しているのは、ステップを用意することとその可視化です。例えば営業職であれば、まずは個人達成しよう、次は連続で達成しよう、次はペアで、次はチームで、という流れで大きさを変えていくことで明確に進むべき道筋を示すことを意識しています。あとは、わかりやすい成果や結果が見えなくても、こんなこと色々やってきたよねというような実際にやってきたことを再認識できるような振り返りも変化や成長を実感するために大事にしているところです。

新執行役員に就任し、掲げる未来はピラミッド!?

—執行役員としてオファーされたときの心境を教えてください!

単純にまた新しい場所を見に行けるというわくわくがありました。新しい場所を見てみた先に、どんな気持ちになるのか、どんなことを考えるのか、そのような好奇心が大きかったです。

実際に就任したことを実感したのは、9月に全社 MTG でみんなの前で挨拶したときでした。結構な人数がオフラインで集まったのですが、めっちゃ人いるって思いました(笑)。同時に大きな会社なんだなって実感して、改めて責任感が湧いてきたところはありましたね。

—役員になる前と今では自分の中で何が大きく変わりましたか?また何を大事にしていきたいと思っていますか?

正直、大きく変わったことはない気がします。強いて言えば、部門をまたいだ話をすることが多くなり、特にコーポレート部門との関わりが増えました。また社外のステークホルダーをより意識するようになったことは少し変わったのかもしれません。それに伴って、今まで以上に説明責任を感じる場面が増えたとは思います。その点に関しては、進捗・結果がよく見える良い仕組みを作っていくことで対応できるようにしていきたいと考えています。

大事にしていきたいことは、現場と経営の透明性を高めることです。現場と経営の距離はもっと縮められると思っています。経営から見た現場、現場から見た経営、お互いの解像度はもっと上げられるというのを感じていますし、その役割は自分が担うべきだと自覚しています。

—これから震明さんが目指すウォンテッドリー(組織、プロダクト、サービス)について教えてください。

組織としては、「一見普通っぽいけど、よく見ると実はやっていることはすごい」という組織になれると良いなと思っています。例えば、自分がお客さんとして結構難しい質問を投げたとしても、期待以上のスピードで的確な回答が返ってきたら、なんかすごいな!みたいな感覚ってあるじゃないですか。そういう感じを関わってもらうお客さんやユーザーさんに味わってもらえるようになるといいかなと思っています。

プロダクトとしては、人類を一歩前に進めるプロダクトにしたいです。

時代の変化が反映されていて、あとから歴史を振り返った人がこの時代にこんなモノが作られたんだと感心するようなもの。簡単に言うと時代を代表するプロダクトを作りたいと思っています。

理由は単純に歴史が好きだからです。例えばエジプトのピラミッドは、あの時代にあんなに多くの人が協力できたのはなぜだろう。なんとなくは理解できるけど、完璧にはわからない。でも人間のパワーは感じる。そんなところにロマンを感じます。自分たちが作ったプロダクトが将来ピラミッドみたいに想いを馳せられるものだったら最高だなって思っています。

これからのウォンテッドリーをともに創る仲間へ

—震明さんから見て、ウォンテッドリーにはどういうメンバーが多いと思いますか?

以下のようなイメージです。総じて前向きに頑張る人が多いという印象ですね。

(ハッシュタグは著者による編集です)

#熱量高い #上昇志向 #人生に対して期待している人が多い

#一時的に落ち込むことあるけど、最後はみんな前を向いて決断していく

—最後に、もし震明さん自身のような既に豊富な経験と実績のある方にウォンテッドリーを勧めるとしたら、どんなメッセージを贈りますか?

ウォンテッドリーはもうそこまで若い会社というわけではないので、少しづつ仕組みも複雑化してきている会社だと思います。結果として、解くべき課題を見つけるのは徐々に難しくなっています。ですので、複雑で絡み合ってるように見えるものの中から解決したい課題を見つけられる人、そして自らその課題を解くことを面白がる人にとっては良いフェーズだと思います。

あなたの経験とウォンテッドリーが持っているものの掛け合わせで、いろんな化学反応が起こると思います。ウォンテッドリーにはポテンシャルはあるけど、まだピースが足りない箇所がたくさんあります。

何か自分の経験をウォンテッドリーに混ぜてみたいという方がいれば、ぜひお気軽に話を聞きに来てほしいです!

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