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日系大手メーカーで海外赴任して気づいた、自分らしく働ける環境を選べることの幸せ【Interview / Sales Squad 村瀬令奈】

『シゴトでココロオドルひとをふやす』というミッションを実現すべく、最短距離で最大社会的インパクトを出そうと日々奮闘しているウォンテッドリーのメンバーたち。年齢も趣味も経歴も異なるメンバーが様々な業務に向き合いながら、何を想い・何を目指すのか。今だからこそ伝えたいメッセージをシリーズでお届けします。

今回は、セールスチームの村瀬さんにインタビュー。留学経験をキッカケに、日本のものづくりに携わりたいと日系大手メーカーにてキャリアをスタートさせた村瀬さん。そんな彼女がなぜ大手メーカーからウォンテッドリーに飛び込んだのか。人生の転機に迫ります。

◆登場人物
ウォンテッドリー株式会社 / Sales Squad 村瀬令奈
2018年日系大手メーカーに新卒入社し、一貫して電子部品を中心としたBtoB営業を担当。1年目は新入社員トレーニーとしてドイツに赴任し、欧州の代理店営業を担当。2年目以降は東京で日系大手顧客の営業窓口を行った。2021年3月にウォンテッドリー株式会社へ転職し、現在はセールスとして活躍中。

新卒でドイツ赴任に抜擢。「必要とされない苦しさ」を味わった1年目

就活時代、1社目を日系大手メーカーに決めた理由やキッカケとは?

学生時代に中国に留学したことで、日本の「ものづくり」に携わる仕事をしたいと思ったのがキッカケです。留学先で日本製のコスメやヘアドライヤーは、現地の友人から使わせてほしいとせがまれるほど大人気でした。中国では日本製品を持っているだけでステイタスだったのです。反日デモなどが起こることもありましたが、MADE IN JAPANの製品はそれすらを凌駕してしまう魅力があることに誇りを感じたのを覚えています。

就活ではその経験を元に、営業職でありながらも「ものづくり」に携わることができるBtoBの電子部品営業を目指し、最終的にご縁のあった日系大手メーカーに入社を決めました。

ー新卒入社後はどうやって海外赴任することが決まったのでしょうか?

入社後配属された部署では「新入社員海外トレーニー制度」がちょうど1年前から新設されており、新卒が海外に1年間赴任するチャンスがある部署でした。ただ、誰がどの国に赴任するのか内示が出るまで全く分からない状態だったので、正式に内示が出た時は驚きました。

ドイツ支社はヨーロッパのハブとなっている拠点だったので、赴任できることはとても楽しみでした。ただドイツに派遣される新入社員トレーニーは私が初めてでしたし、配属部署はローカル社員のみで構成されており日本人がいないと聞いていたので、不安な気持ちも大きかったです。また、新卒で何の経験や知識もないまま現地に行って大丈夫だろうかと緊張していたのを覚えています。

ードイツ支社で印象に残っている出来事はありますか?

ワクワクと不安が混ざった気持ちでドイツに向かったは良いものの、赴任後半年間は正式な仕事がない状態でした。トレーニー制度でアメリカにいった同期は、早々に仕事を任せてもらっているのを月報で知り、その差に悲しい気持ちになりました。

ドイツの同僚は優しい反面、仕事では信頼されていないことが明らかでした。ローカル社員は「なんで日本の新卒がドイツにいるの?」という状態で、トレーニー制度の存在が浸透していなかったのです。「仕事をさせてほしい」と頼んで回ってやっと書類をコピーする仕事をもらえるくらいの状態で、みんな私の扱いに困っていたと思います。

同期と比べて明らかに何の役にも立てていない自分が情けなくて仕方なかったです。「期待してるよ!頑張ってね!」と送り出されたのに、実際はまるで期待されていない。「なんで自分が選ばれたんだろう?私はここにいて良いんだろうか」と毎日思いつめていました。異国の地で相談できる相手もおらず、居場所がないことに押しつぶされそうだったのを覚えています。

ー1人で心細かったですよね…。辛い日々から抜け出したキッカケは?

日本人出向者に頼って仕事をもらおうとしていた自分を変えようと、ローカル社員に積極的に関わるようになりました。まずは私の存在を知ってもらわないといけないと思い、必死でした。

次第に言語の壁を越えてコミュニケーションが取れるようになり、最終的には顧客対応を任せてもらえるようになりました!自ら働きかけた結果「お客様扱い」されなくなったことがとても嬉しかったです。友人と呼べる同僚もでき、もっと早く勇気と覚悟を持って自分をアピールすれば良かったと感じました。ローカル社員に受け入れていただけたことで、ようやく居場所ができた感覚でした。

赴任期間が終わって日本に帰国する時に開いた送別会で、「レナはトレーニーではなく、一人前の社員として働き、活躍をしてくれた」とローカルの部長がスピーチをしてくれた時は、本当に頑張ってきて良かったと感動しました。思い悩んだ時期もありましたが、居場所を自ら作り爪痕も残せたので胸を張って日本に帰国できると、とても安心しました。


転職が当たり前の世界から見えた、日本の大企業ならではの課題

ー海外赴任を経て、価値観や仕事観に変化はありましたか?

実は、海外赴任の経験から転職を考えるようになりました。もし海外赴任がなかったら、転職していないかもしれません。ドイツでは、転職は特別なことではありませんでした。自分の生活をよりよくするために職場を変えることは、とても自然なことだという感覚があるからです。一方日本では、「仕事から逃げたら負け」という雰囲気が非常に濃いと感じます。

日本ならではの考え方のせいで、自分に合わない環境と分かっていながらも「逃げたと思われたくない」という理由で働き続けるのは健全ではないと感じるようになりました。ドイツで1年間過ごしたことで、転職に対してのイメージが変わったのだと思います。

ー確かに、日本独特の「短期間で辞めたら良くない」という風潮はありますよね。

海外赴任に加え、職場環境や人事制度に課題を感じたことも転職のきっかけでした。
希望通りのカンパニーに配属をしていただいたこと、海外赴任という得難い経験をさせていただいたことには、今でも心から感謝もしていますし、新卒入社としてベストな選択をしたと思っています。ただ、ドイツでの辛い経験を思い出すと、どうしても複雑な気持ちになってしまいます。個人的には非常にいい経験になったものの、人事の立場で考えると、あの時の私に対する扱いはやはり不適切だったのではないかと思います。

私が未熟だったこともあり、結局帰任した後もこの不信感を解消できませんでした。仕事は大好きなのにどこか会社を信頼できないという不健全な状態に陥ってしまい、必要以上にストレスを抱えていたと思います。また、日本の同僚はドイツ時代の同僚に比べて楽しそうに働いていない点も気になっていました。「みんな働いていて、本当に幸せなのかな?」と漠然と考えていました。

次第に「日本企業の人事制度や組織は、大幅に改善をする余地があるのではないか?」という考えに至っていました。人事や組織を変えるために力を注ぐことが、これからの日本を変えることに繋がるのではといった想いが強くなり、転職したい気持ちが明確になりました。

ー初めての転職活動で、不安なことはありましたか?

もちろんありました。仕事は大好きだったので、離れることへの名残惜しさは感じました。やりがいもあり、お客様のために頑張ることも好きでした。
ただ、今決断しなければこの先はもう動けなくなると思ったので、思い切って転職して良かったです。転職意欲が強くて勢いがあるタイミングで、飛び出すことも大事だと思いました。


耐えるだけが正解じゃない。「自分らしく働ける環境」を見つけて

ー転職活動中、ウォンテッドリー株式会社に出会ったキッカケは?

ウォンテッドリーに出会ったのは、転職活動のために情報収集をしていたタイミングです。「Wantedly」は学生時代から登録していたので、転職を考えた際に久しぶりにログインして使い始めました。

情報収集にはカジュアル面談がちょうど良く、色々な企業に「話を聞いてみたい」とエントリーしていました。特に人材系の企業に絞っていたわけではなく、転職初期は趣味で絵も描いてたので、アートの業界で趣味を仕事にしても面白いかもと考えたり、海外に関わる仕事も視野に入れて探していました。

ウォンテッドリーからは、ある日偶然スカウトをもらい、カジュアル面談に参加しました。面談や選考を通じて、「やりたいことは、これだ」という運命的なものを感じ、内定をいただいて入社を決意しました。

ー様々な選択肢があった中で、なぜ「ウォンテッドリー」を選んだのでしょうか

私がやりたいと思っていることと、ウォンテッドリーのミッションが近かったのが決め手です。「仕事が好きでも、職場環境に左右される世の中を変えたい。皆が自分らしくイキイキと活躍できる世の中になればいいな」と考えていたのですが、まさにウォンテッドリーが掲げているミッションそのものでした。

「シゴトでココロオドルひとをふやす」ことを本気で目指すウォンテッドリーでなら、私が成し遂げたいことへのヒントが貰えるかもしれないと感じました。今はセールスとしてWantedlyを世の中に広めることで、微力ながら日本社会を変えていきたいと思っています。

ー大企業からベンチャー企業に入社し、想像と違った部分はありますか?

決断のスピードが早いことは、ベンチャーならではの魅力だと感じます。コミュニケーションがフラットなので、人間関係のストレスも少ないです。また、社内の情報はすべて一気通貫で見れる部分は驚きました。前職では個人・チームごとの個別のやり取りが多く、他部署の動きに関する共有は少なかったので。

「もっとこうした方が良いのでは?」と意見すると、「じゃあやってみようよ」と当たり前に言ってもらえる環境であることが驚きでした。入社してから、与えられた業務のみではなく、気づいたことがあれば自ら挑戦すべきだと思えるようになりました。前職を懐かしく思うこともありますが、新しい世界に飛び込んだ今の私の方が、私らしくて気に入っています。

今後、村瀬さんのように大企業からベンチャーへ環境を大きく変えようとしている方へ、メッセージやアドバイスがあれば一言お願いします。

「日本では耐えてでも同じ場所で長く働くことが賞賛されるけど、自分に合う環境を自ら選べることも同じくらい素晴らしい才能よ」

これはドイツに赴任していた時、仕事がもらえない自分を変えようと必死で足掻いていた私に、ドイツ時代の親友がかけてくれた言葉です。日本ではあまり浸透していない考え方だと思いますが、私はこの言葉にどれだけ救われたかわかりません。

もし今の環境や仕事に違和感があるなら、耐え続けることだけを正解にしないで。「自分らしく輝ける環境を選ぶ」という視点もぜひ持ってみてくださいね。

今回は大手企業から思い切って大きく環境を変え、転職したメンバーのインタビューをお送りしました。彼女の転職経験や入社後の働き方・考え方に興味を持っていただけたら、ぜひカジュアル面談してみませんか?
現在、当社では積極的に採用中です!ご興味がある方は、下記またはこちらより気軽にエントリー下さい!それでは次回のストーリーもお楽しみに。

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