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ビジネスチームに俊敏性をもたらす。Digital Integrationチームが司るシステムと仕組みについて

『シゴトでココロオドルひとをふやす』というミッションを実現すべく、最短距離で最大社会的インパクトを出そうと日々奮闘しているウォンテッドリーのメンバーたち。年齢も趣味も経歴も異なるメンバーが様々な業務に向き合いながら、何を想い・何を目指すのか。今だからこそ伝えたいメッセージをシリーズでお届けします。

今回は、ウォンテッドリーのビジネスチームのシステム基盤を支え、整えるDigital Integration(略してDI)チームの2人にインタビューしました。リーダーがたった1人で立ち上げたDIチームが立ち向かう今後の目標とは?

◆登場人物:
ウォンテッドリー株式会社 / Digital Integration,Customer Devlopment領域責任者 震明徹也
新卒でTIS株式会社へ入社し、クレジットカードシステムの保守開発を担当。2社目のアビームコンサルティング株式会社では、金融機關向けのITコンサルティング、組織コンサルティングのプロジェクトに参画。
3社目となるウォンテッドリーへは2018年の3月に転職し、オペレーションチームで契約周りのフローやシステム構築を担当。その後DIチームの立ち上げを行い、CRM・MA・契約システム・自社採用データ管理システムなどの管理システム構築を通じて、ビジネストライブの活動で生まれる様々なデータの可視化を実現。現在は、DIチームの責任者とセールス組織を含むCustomer Development領域の責任者を兼任。
ウォンテッドリー株式会社 / Digital Integration,ISMS事務局 熊谷 啓
新卒でウェブリオ株式会社(現GRASグループ株式会社)へ入社。採用と、ウェブリオが参画する中高生向けのイベントの運営を担当。2020年3月にウォンテッドリーに転職し、インサイドセールスを経て、1年ほど前からDIチームに所属。Salesforceを中心としたビジネス組織が使うツールの開発、他サービスの連携、MAツールの移管などを行う。また、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の事務局に、ビジネス側のメンバーとして参加しており、セキュリティ面の保守運用を行っている。

1人から5人に!組織が拡大したDIチームのミッションとは?

ー現在の、DIチームにおけるミッションを教えて下さい

震明:
チームのミッションは、業務の自動化と可視化を通じてビジネス組織全体に"俊敏性”をもたらすことです。
“俊敏性のある組織”とは、多くの仮説検証を行い、仮説が外れていた場合はすぐに軌道修正ができる状態にある組織を指します。そのためには、できる限り解像度高く組織の取り組みが可視化されている必要がありますし、加えて、少人数の組織でも判断に必要な量のデータ(検証結果)を早く集められるよう、自動化が進んでいることも重要だと考えています。

ー具体的な業務はどのようなことを行っていますか?

震明:
具体的な業務はシステム構築及びオペレーション構築です。Digital Integrationという組織名から、システムだけを扱っているように思われるかもしれませんが、可視化・自動化を実現するためにはまず、オペレーションから構築していく必要があります。
例えば、商談の内容を営業担当者がどの項目にどのように入力していくかをセールスチームと共に決めることもこのチームの業務です。
その上でシステムを構築し、可視化・自動化を実現していきます。具体的には、Salesforce・Pardot・LookerなどのSaaS製品を扱ったり、外部接続処理や弊社固有の要件には、スクラッチでシステム構築を行います。また、最近ではシステムが大きくなるに伴い、システム自体の俊敏性を保つための非機能面の要件も増えました。

ーかつて震明さん1人で立ち上げたDIチーム。立ち上げからこれまでの期間で大きく変わったことはありますか?

震明:
チームメンバーが増えたことで可視化・自動化の範囲が広がったことが大きな変化です。立ち上げ期は主に営業活動データが対象でしたが、現在ではBISquadと連携しWantedlyのサービス利用データをビジネスメンバーも分析しやすくしたり、自社の採用データなどの可視化も実現しました。
また、1人からチームになったことで開発プロセスも正しく管理するようになりました。具体的にはカンバンでの開発工程管理やソースコードのバージョン管理などです。これによって多くの人に業務を切り分けて依頼することが容易になり、チームらしくなったなと思います。

熊谷:
確かに。僕が配属された1年前は、まだSQLや過去の実装内容、Salesforceのログの記載方法などが非常にバラバラで属人化していました。現在はそれらを整理・管理するようになり、過去に何があったのか追えるようになりました。様々な部署やメンバーと関わりのある人同士がDIチームになったことで、ビジネス組織内の多方面でもカバー範囲が広まったと言えそうですね。

ービジネス組織にもたらした変化も多々あったのでは?

熊谷:
SalesforceやLookerなどを駆使して、セールスやカスタマーサクセスのメンバー1人1人が、自分自身でデータを取りに行きやすくなったと感じます。そのデータを踏まえて分析をし、日々の営業活動や顧客サポートにデータドリブンな仮説をもって動いていけるようになったのでは。

震明:
そうですね!以前に比べてビジネスメンバー1人辺りが扱えるデータの量も範囲も格段に広がったと感じます。特に昨年は、コロナウイルスによって、弊社の事業も影響を受けた時期がありましたが、1日単位で細かく顧客や自分たちの動きをデータで見ていくことで、危機の中でも、冷静に事実に基づいて1つ1つの意思決定ができました。


スキルの底上げで、システムの拡大に伴う複雑化に立ち向かう。

ー大きく変わった一方で、課題に感じること・その解決のため今後取り組んでいくものはありますか?

震明:
どのシステムも、アップデートを繰り返し、進化させればさせるほど複雑になっていきます。そのため保守が難しくなっていくのは当然の課題です。新しい要件を取り込み進化させていきながらも、システムの俊敏さを失わないようにすることが重要かと思います。
直近ですと、弊社のCRMはこれまでノーコードの処理とコードで実装した処理が用途や特性に応じて両立していたのですが、システムの複雑化に伴って、コードで統一管理していく方が利便性を保てるようになりリファクタリングを行いました。
また、「処理時間の最適化」や後からジョインするメンバーが理解しやすいよう「設計の一貫性を保つためのリファクタ」「セキュリティ面での改善」などのイシューもこの半年で多く出てくるようになりました。

熊谷:
震明さんの言う”複雑さ”に関連して、1人1人のメンバーの対応できる範囲の深さも求められるようになってきました。僕自身、現在は主にSalesforceを管理していますが、Salesforceの構築以外の部分もできるようにならねば…と感じます。

ーなるほど。人数が増えたことによる反動もあったということですね。

震明:
メンバーが増えたことにより、課題が複雑化したり見えにくくなる傾向はあると思います。人が増えて複雑になった反面、1人に頼って解決するスタイルから脱却し、俊敏性を落とさないよう、全体を俯瞰して見れるようにしていく必要があります。
開発プロセスも、僕が1人だった立ち上げ当時は正確に定義付けていなかったのですが、現在はメンバー含めスタート前からレビューを行い、開発が終わったらリリース前のレビューや、リリース後の検証作業も行うようになりました。システムが複雑化し、参画する人の数も増えていくなかで、開発ミスを確実にゼロにすることは、俊敏性を損なうなどトータルで考えて現実的ではないです。
その代わり、不具合が起ればすぐ遡れるようにしていく必要があると考えいてます。これまであえてする必要がなかったものが、フェーズが進むに応じて必要になってきたと感じています。

熊谷:
また、Wantedlyは顧客やユーザーの個人データを取り扱うサービスなので、セキュリティ面の管理も非常に重要だと思います。
データで可視化できる範囲が増えるのは良いことですが、セキュリティを強化していくことも同時に進めないといけません。セキュリティの強化には、我々のビジネスへの信頼性にも影響します。今後より一層セキュリティに関しては意識して動いていくべきだと思います。

震明:
確かに、システムが大きくなってくるとセキュリティの抜け道、リスクも増えてくるのは注意したいですね。そういったリスクを気にしないといけない部分が以前より増えてきました。扱うシステムが大きくなればなるほど、扱う我々に求められるスキルも高まります。メンバーのスキルの底上げが今の課題ですし、取り組んでいることです。


全てが「なぜ?」からつながる。DIチームの人やカルチャーについて

ー熊谷さんは過去のキャリアやセールス部署での経験が、DIチームで活きている!と感じるものはありますか?

熊谷:
前職で行っていた採用やイベントの運営などは、構造的に考えて流れを組むという意味で今の仕事に近いものを感じています。また、その中で感じた「この単純作業は自動化できたらインパクトが大きそうだな…」と考えた経験は、今の業務の仕組み化を考える上で役に立っていると感じています。
「これって何のためにやるのか?本当に必要なのか?」と”なぜ”を考えるキッカケがあったからこそ、今そこに必要性と当事者意識を持って取り組めています。

ーリーダーから見た熊谷さんは、どのようなメンバーですか?

震明:
熊谷君は仕組みを理解することに興味関心が強いタイプですよね。「なんでこれがこうなっているのか?」という仕組みの理解が自然にできていますし、そこが一番の強みです。DIの仕事に向いているなと感じています!
本人の前で言うと照れくさいですが、業務においても熊谷君のレビューが通っていると安心感があるし、非常に頼りがいのあるメンバーです。

熊谷:
そういえば異動して間もない頃は、直接喋ったこともあまりなかったですよね。しかもコロナの影響で異動直後にフルリモートになってしまったのでコミュニケーションが難しかったのを覚えています。

震明:
そうそう。1日3時間ほどずっとPCを繋ぎっぱなしにして、一緒に課題の原因究明やトラブル処理作業、オンボーディングなどを実施したのも懐かしいです。

熊谷:
今では時々、震明さんとサシで飲みに行くまでになりました。よく立ち飲み屋に行くのですが、業務以外でも「なぜコレはこうなっているのか?」という課題に対する議論をしたりしています(笑)対象は何でも良くて、お酒を飲みながら僕の趣味である植物に対して話したり、気になったマニアックな話題やニュースになっている話題などをテーマに、抽象的な議論をするのが面白いです。

震明:
熊谷君とは特に似ていると感じますが、DIチームには他にも様々な個性のメンバーがいるので非常に頼もしいかつ面白いチームになっていると思います!

ーチームのさらなる発展を目指して、どのような方と一緒に働きたいですか?

震明&熊谷:
”なぜ?”という疑問がたくさん出てくる方、課題を抽象化し仮説・検証を粘り強く考えられる人と一緒に働きたいと思います。
また、システムの原理やコンピュータの原理・原則を知ろうとする関心が強い方もマッチすると思います。
DIチームでは、SalesforceなどのSaaS製品を扱うことも多いですが、製品特有のことはぱっと調べても答えが出てこないことも多々あります。そういう時、ある程度システムの原理原則的なところが頭に入っていれば、 ドンピシャの情報は出てこなくても、仕組み的に「これが出来ないはずはない」または「これは難しそう」といった予測を元に試行錯誤出来る力が大事です。
自社のビジネスが加速していくために、何が最適なのか?常に仮説検証を繰り返し、一緒に考えぬける人をお待ちしております!

ウォンテッドリーのビジネス組織を支え、さらなる事業の推進のための重要なミッションを担う、DIチームの2人のインタビューはいかがでしたか?ウォンテッドリーのビジネスメンバーは、誰もが必ず仕事で関わるDIチーム。そんなDIチームの進化が、ビジネス全体を更に進化させることは言うまでもありません。

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