こんにちは!広報・PRインターンの住岡です。これから就職活動がより一層本格化する22卒が、納得できる就職活動を送る手助けになることができればと思い、Wantedlyを駆使して就職活動を乗り切った2021年3月に卒業予定の学生5人のインタビューを企画しました!
今回は前編として2名の21卒学生に、就活の軸や就活で気をつけていたこと、使ってよかったサービスなどを詳しくお伺いしました。自分が就活を始めるときに知っておきたかったことだらけの内容になっておりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
インタビュー参加者紹介
横浜商科大学 小松 潤平さん(株式会社IMOM入社予定)
横浜商科大学商学部商学科4年生の小松潤平さん(写真中央)。大学ではゴルフ部と卓球部、会計学研究部に所属している。経理の仕事をしている母親の姿を見て経理に憧れ、マーケティングや簿記会計をメインに取り組み、TAC主催の簿記チャンピオン大会で優勝を経験している。内定者研修ではIMOMが運営するカフェの売上原価の分析と社員インタビューの作成を行っている。
佐賀大学 中谷 優希さん(YADOKARI株式会社入社予定)
YADOKARI株式会社に入社予定の佐賀大学4年生の中谷優希さん。学生時代にしていたことは、トビタテ!留学JAPANでのドイツとオランダの留学やヒッチハイク。24ヶ国へ訪れており、印象に残った国はオーロラが見られたアイスランドと、世界で三番目に小さく、タバコを栽培している国であるアンドラ。
インタビュアー 明治大学 住岡 広亮(Wantedly, Inc. PRインターン)
インタビュアーを務める明治大学商学部4年生の住岡広亮。学生時代に、大学生向けWEBメディアの立ち上げと女性ファッションメディアでの編集者インターン、ウォンテッドリーでのPR・広報インターンを経験。
オンライン就活で良かったこと・悪かったこと
——コロナ禍により21卒は初めてのオンラインでの就活を経験したと思いますが、良かったことについて教えて下さい。
小松さん オンライン就活で良かったことは、金銭的、時間的余裕ができたことで対面でのイベントよりも数多く参加でき、なおかつ話す内容について準備ができたことですね。実際コロナが流行する前後で説明会を受ける数は劇的に増え、1日に3-4つ参加したこともありました。また、私は経理志望でしたがイベント業界や介護業界など、自分の興味のある業界以外の話もたくさん聞くことができましたね。
中谷さん オンライン就活で良かったことは、都市に住む学生との情報格差が縮まったことや、オンラインで時間や場所にとらわれず、自由度の高い就活ができた点ですね。
住岡 確かに、私も1日に何個も説明会に参加するのは金銭、時間、体力的に難しかったのでオンラインになって住む場所に関係なく気軽に参加できるのは大きかったですね。
——就活系イベントへの参加のハードルが下がるなどオンライン就活の良さがあったと思いますが、悪かったことについても教えて下さい。
小松さん 会社の雰囲気がオンライン上だけでは伝わりづらかったことですね。
中谷さん ほとんどデメリットは感じませんでしたが、オンライン上では自分の雰囲気や空気感を伝えるのが難しかったですね。
——なかなかオンライン上で非言語でのコミュニケーションは難しかったと思いますが、どう相手の雰囲気や空気感を掴んでいったのでしょうか?
小松さん 私は会社の雰囲気を掴むために、面接回数を増やしてもらい、会社の人に質問する回数を多くしていました。複数の人に「会社の雰囲気はどのような感じですか?」といった質問をしていき、複数の人が同じことを言っているかどうかなど、口コミでわからない部分を見極めていました。
——自分自身の雰囲気や空気感を伝えるためにしていた工夫はありますでしょうか?
中谷さん はっきりと顔が見せるための照明器具や有線のイヤホンを用いて円滑にコミュニケーションできるように工夫していました。また、オンライン面接時に映り込む背景の壁にヒッチハイクのときに使っていた傘など、自分を理解してもらえるようなものを置いていましたね。
住岡 自分を表すようなものを見える場所に置いておくのは斬新ですね。
中谷さん かばんメーカーを受けていた方で、その会社のかばんを見える場所に置いてアピールしていた方もいたらしいです(笑)
就活の軸や志望業界について
——就活をしていく中で重視していたことや志望業界について教えて下さい。
小松さん 私の就活の軸は2つありました。1つ目は経理の仕事が出来るかどうかです。会計簿記を学んできたこともあり、仕事に活かしたいと考えていました。2つ目は自主的に仕事ができるかどうか、やりたいことを言える環境であるかどうかです。面接担当の方に「どういうことをやってきたか」「これからやってみたいこと」といった点を聞くことで、チャレンジできる環境かを見極めていました。志望業界は主にIT系を見ていましたが、最終的に非IT企業に決めました。
——非IT企業の株式会社IMOMさんに決めた理由やきっかけって何だったんですか?
小松さん 決め手は2つあり、採用担当の方の熱が凄かったことと、社長のビジョン、レベルが高かったことです。1次面接の2日後に社長面接を控えていたのですが、面接前日に採用担当の方から電話が来て、「小松さんと働きたいと思っているので明日頑張って下さい!」と言われたことを今でも覚えていますね。最終面接でお伺いした社長のビジョンや、私の話を真摯に聞いてくれる点にも非常に惹かれました。
住岡 最終面接はスキルマッチよりもビジョンマッチが重要ですよね。
中谷さん 就活の軸は「自分らしく生きる人をふやす」という私のビジョンと会社がマッチするかどうかでした。自分らしく生きる人とは「have toとかshouldではなくwant toで動いている人」と定義しています。大学で自分らしく振る舞っている親友との出会いや、留学での経験を通じて本来「人は人、自分は自分」で良いのにも関わらず、周りの目を気にし過ぎていたことに気づかされました。そのため、自分の中に判断軸があり、自分らしく生きられる人を増やしたいと思いました。志望業界は絞らず、就活の軸に合う企業は受けていましたね。
——どのように自己分析をして就活の軸を決めていったのでしょうか?
中谷さん 自己分析はマインドマップを使って行いました。まず、絶対にやりたくないことを書き出しました。やりたいことをひたすら探すより効率的ですし、なによりミスマッチを防げます。そして色々な人の話を聞きました。ただ聞くのではなく、表を作ってもやもやするポイントや共感するポイントを言語化し、場合分けしました。そうすることで、興味あるところでもモヤッとしたり、興味ないところでも共感したりしていく中で自分の軸が定まっていきました。
——どのように自分のビジョンと会社がマッチするか見極めていたのでしょうか?
中谷さん 2点のポイントから見極めていましたね。1つ目は会社のビジョンと事業内容です。2つ目は、自分らしく生きる人を増やすのに必要なのが、「人の心に余白を与えられる事業」「価値観の枠を外し、普通を壊せる事業」だと考えていたのでこの2点のポイントに当てはまる事業企業を探していましたね。
就活で気をつけていたこと
——自分が納得の行く就活をしていくために気をつけていたポイントを教えて下さい。
小松さん 気をつけていたことは2つありました。1つ目は多くの人から話を聞くことです。会社の実態や雰囲気をより客観的に知るために10社以上の方と話し、その中から6社ほど面接に参加しました。2つ目は何を聞かれても答えられる準備をすることです。自信を持って話せるように、200問以上の質問を予想して、ノートで回答を準備していました。今までの成功体験や失敗体験は自分のことを理解してもらいやすい質問だったので、準備していて良かったですね。
住岡 頭で考えていることを文字に起こしてアウトプットするのは、自信がつくだけでなく考えがハッキリするので非常に重要ですね。
中谷さん 私が気をつけていたことは会社に合わせにいくような「就活脳」にならないこと、焦って妥協しないことの2つですね。
——自分らしく軸を持って就活してこられたと思いますが、どうブレずに自分をコントロールしていたのでしょうか?
中谷さん 意識していたことは、複数の人の話を聞いて重なっている部分をピックアップし、全てを鵜呑みにしないことですね。例えば「大手とベンチャーどっちが良い?」といった質問であれば、一人ひとりの定義が違いますし、どちらかに入っている人は片方の経験しか知らないため、両方を経験している人に話を聞きましたね。無意識に応援してくれる人の意見を取り入れてしまいがちになるので、共通項をピックアップすることで客観的に判断していました。
住岡 どうしても新卒就活はバイアスがかかった情報を鵜呑みにしてしまうことが多くあるので、色々な状況の人の話を聞きつつ、共通項をピックアップするのは情報を見分ける上で非常に重要ですね。
おすすめのサービスTOP3とその理由について
——就活を控える22卒の学生のために、使ってよかった就活系サービスTOP3とその理由について忖度なしで教えて下さい。(とはいえ気を遣っていただいたかもしれません。)
小松さん
1位:Wantedly
2位:大学独自の就活対策動画
3位:マイナビ
1位はWantedlyですね。理由はWantedlyで活動して、内定までいただいたからです。大学4年生の6月に就職関係サービスを探す中でたまたま見つけて利用し始めました。Wantedlyのいいところは募集記事で会社の実態がわかりやすく、他の媒体では分かりづらい会社の雰囲気やどういった人が働いているのかについて知ることができます。また、私の企業さんとの最初の接点は全てカジュアル面談だったためいきなり面接との比較は難しいですが、環境や人など会社のことをより詳しく聞ける機会だったので良かったですね。ただ、Wantedly上で気になる仕事を検索して見つけるのに時間がかかってしまっていたので、会社の規模や職種などで細かく検索できればもっといいなと思いました。
2位は大学独自の就活対策動画です。学生用HPに外部講師の動画があり、対面・オンライン面接で気をつけることやノックの仕方、着席の仕方、身だしなみについて学ぶことができました。
3位はマイナビです。応募という意味ではあまり活用していなかったのですが、大学の授業で登録する機会があり、企業を探したり、調べ物をしたりするときに使っていましたね。
中谷さん
■自己分析が終わっている人向け
1位:Wantedly
2位:オンライン就活
3位:Matcher
自己分析が終わっている場合、1位はWantedlyですね。理由として、日本に400万社会社がある中で、知らない会社が多く、この会社が大切にしていること、社員の考えを知るためにWantedlyを使いました。2019年に利用し始めて18社ほど話を聞きました。良い意味でも悪い意味でも、記事を見たときとの会社へのイメージのギャップがありましたね。またWantedlyのストーリーを代行で書く会社も有るので、カジュアル面談で生の声を聞く方が会社の雰囲気を掴みやすかったですね。
2位はGaiax社のオンライン就活ですね。模擬面接コーナーや多くの社会人の話を聞く事ができ、毎日利用していましたね。コロナ禍かつ地方で情報を得るのが難しい状況でも、毎日刺激を得られていたので良かったです。
3位はMatcherです。理由はオンライン就活と同じ理由で、多くの社会人の話を聞くことができ、面接の練習になったからです。実際23人の方とお話して、長期的にサポートしてくれた人もいました。対個人だからより気楽に聞けましたね。
■自己分析が終わっていない人向け
1位:オンライン就活
2位:Matcher
3位:Wantedly
自己分析が終わっていない場合、1位がオンライン就活、2位がMatcher、3位がWantedlyです。軸が定まっていないまま就活をするのは効率が悪いので、まずは自己分析をしてぶれない軸を追ってから就活に望むのがいいと思います。
これから先、挑戦してみたいことや22卒の皆さんへメッセージ
ーー就活も終わり、春から社会人生活を迎えますが、これから先挑戦してみたいことや22卒の皆さんへのメッセージを教えて下さい。
小松さん 経理兼総務の仕事を覚えたいですね。また、社長が上場を目標に掲げているので貢献したいですね。まだIMOMは愛知県にしかないので生まれ育った横浜や、ゆくゆくは全国展開できるように頑張っていきたいです。オンラインのみで面接や説明会が終わってしまい、企業の雰囲気を知ることが難しいかと思います。ですので、早め早めに就活を始めると同時に、質の高い質問を考え、知りたいことを聞き出せるように工夫してみてください。
中谷さん YADOKARIでやりたいことは、自分のクリエイティブ力を活かして、色んな人の価値観の枠を外し、自分らしく生きる人をふやしていくことですね。妥協も必要ですが、納得できる選択をしたほうが良いと思います。そのためには自己分析が大事です。やりたいことがみつからないと焦らなくていいと思います。やりたいことは常に変わりますし、見つけようとしても見つからないものだと私は思います。TODOよりもTOBEを考えて、そのために何のスキルが必要なのか考えて、それが得られる会社にいけば、やりたいことができなくても、なりたい自分になれると思います。
住岡 小松さん、中谷さん、ありがとうございました!
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