こんにちは!Wantedly福岡オフィスの椿原です!2018/6/25(月)に株式会社ヌーラボさまのオフィスにてHR Meetup Fukuoka#1 を実施いたしました。本日はその様子をお伝えしたいと思います。
当日の様子はTogetterにもまとめられていますので、そちらもご参照下さい!
なぜ HR Meetup Fukuokaを開催したのか
東京や関西では過去に何回か開催しておりましたが、福岡では今回が初開催となります。Wantedlyを活用していただいている企業様から他の企業様に対してWantedlyに限らず、採用全般に関連するノウハウや知見を共有していただく様なイベントです。
下記、過去のイベントのレポート記事です。
▼百社百様!各地域の採用担当者が語る、Wantedlyを活かした新しい採用のカタチ。 [HR meetup In京都]
▼【Wantedlyの使い方】HR meet up「噛めば噛むほど味が出る!? ~Wantedlyの使い倒し方~」イベントレポート
そして今回、福岡での開催!福岡でHR Meetupを開催したのにはいくつか理由があります。
①福岡で人事系/採用担当系コミュニティが活発ではない
東京ではHR関連のコミュニティがいくつも存在しています。そこで人事担当の方は他社の人事担当の方と情報交換などを行なうことで、採用のトレンドなどを把握したり、社内での施策などについて人事の知見を持つ方に施策の案について壁打ちをしたりすることが出来ます。しかし、その環境が福岡には無い...
また、福岡のIT企業、ベンチャー企業で「採用専任」の方が社内にいる例は非常に珍しいと感じています。普段から多くの採用に関わる方にお会いをしますが、めったに採用専任の方にお会いすることはありません。経営者の方、総務の一環として採用を担当しているケースが多数です。尚更、採用についても「何から始めてよいかがわからない」「他社ではどの様な業務を採用担当が行っているのか不明」など、初歩の初歩で躓いてしまう可能性があるなと感じています。
そこで福岡でも、採用について気軽に他社の方に相談をすることが出来、最新の情報が手に入れられる様なコミュニティ作りを行い、福岡の企業全体の採用力強化を図りたいと考えました。
②「福岡全体での採用力の向上」を目指す必要がある
福岡市では「スタートアップシティ」という方向性を提示しており、今後スタートアップ企業/IT企業などを中心に福岡を盛り上げていこうという機運があります。福岡の天神という中心エリアのど真ん中にも旧小学校跡地を活用したコワーキングスペースが有るほどです(非常にオススメの施設なので、福岡に起こしの際には是非お立ち寄り下さい)
福岡の企業同士で人を奪い合う状況だと、スタートアップシティとしては結局成長が出来ないため、必然的に九州全体から人を集めてくる、東京や他の地域からU/Iターンで人を採用してくる、他の産業から参加する人を増やすなどを行なう必要があります。
福岡の企業全体の採用力の底上げを行い一緒に採用上も協力を行なうためには、福岡の企業の採用/HRを軸としたコミュニティや、つながりが必要です。
HR Meetup Fukuoka #1 ~U/Iターンでも採用実績多数!! ヌーラボ採用担当が語る福岡ならではの採用戦略~
上記の様な背景を踏まえて、今回は株式会社ヌーラボの採用担当の安立さんにトップバッターとして登壇をお願いしました!ヌーラボさんといえばこちらの記事
Wantedlyをフル活用いただき、採用に成功するコツやデータなどを惜しみなく出して頂いた記事。この記事を読んで、是非お話いただきたい!ということで登壇を依頼しました。
それでは、当日の内容を紹介したいと思います。
お酒を片手にゆるっと話をすることが出来る。そんな空間を。
お酒の写真です。笑 今回のHR Meetup Fukuokaでは、懇親会のタイミングではなく、プレゼンを聞き始める段階から。みなさんお酒を片手にゆるっとお話を聞く事ができるような環境にしました。その方が、色々と聞きにくいことも聞けたり、参加者の方同士、仲良くなれたりします。
ということで、今回のイベントは「乾杯」からイベントはスタート!笑
会場はヌーラボさんのオフィスのCafeスペースをお借りしました。
最初にWantedly椿原から、福岡オフィス開設の経緯や、HR Meetup Fukokaの狙いを簡単にお話した後、すぐに安立さんのプレゼンに。内容を紹介します。
福岡は実は採用がしやすいエリア??
※今回のHR Meetup Fukuokaでの登壇資料はこちらにてご覧いただけますので是非ご参照下さい!
安立さんの考える福岡という街は「実は採用がしやすい街」これは東京にいる方や、他の地方中枢都市にいらっしゃる方からすると驚きの話かもしれませんが、理由は次のスライドに。(実際福岡に移住してきて1ヶ月強ですが、東京よりは採用が進めやすいだろうな〜という感想を私も持っています)
①採用競合が少なく、②コミュニティがあり、③Iターンが多い 一つ一つの要素を詳細に。福岡にいると「確かになー」とこの時点で既に納得感があったりします。
企業が選ぶのではなく、選ばれる企業に
こちらが某求人サイトでのITエンジニアの求人数。当たり前なんですが、やはり東京よりも遥かに福岡のほうが求人件数が少ないんです。往々にして地方都市で採用を行なう際に「何人くらい、採用ターゲットの人がいるのか...」と不安になることがあるかと思います。しかし、そうではなく「求職者から見た時に何社の候補になる企業があるのか」という求職者側の視点から考えることが大切ということ。
そう考えると、企業側は他の企業との差別化を少し頑張るだけで、そのエリアで仕事を探している、もしくは今後探そうとしている方々から「選んでもらえる」企業になることが出来るのです。
意外?!コミュニティの強固な街、福岡
次に、福岡はコミュニティが豊富な街ということが採用にとって大きなメリットになっているとのこと。実際に福岡に来てから多くのエンジニアの方がとお会いしていますが、勉強会のが結構な頻度で開催されているようです。もちろん東京全体と比べると正直少ないですが、渋谷単体のソレと比べると意外と戦えるのでは... と感じています。FBグループでもイベントの情報がどんどん飛んできます。
上記のFB上の福岡IT勉強会には私も入っているのですが、かなり活発なグループです。ちなみに謎のカバー画像はヌーラボ代表の橋本さんのチョイス。
他方で、コミュニティが強いからこそ、しっかりコミュニティに入っていくことが出来ないと苦労するケースも有り得るというお話もありました。ただ、福岡の方々は非常にオープンな方々が多いのでコミュニティに入っていくのにも時間はそれほどかからないかなと感じています。
特にFukuoka Growth Nextという天神のど真ん中にあるコワーキングスペースのStartup Cafeやawabarに行けば誰かしらがいるので、気軽にネットワーキングをすることが出来る環境が整っています。(こちらにきてから1ヶ月強ですが、この2つの施設にこの上なく助けられています)
▲福岡のスタートアップ/ベンチャー企業を掲載したマップ。だいたい徒歩+α圏内にIT系の企業が集約しており物理的な距離が非常に近いです。
U/Iターンで近隣県の人々が集う、ブラックホール福岡
ヌーラボさんでは、福岡にいる方々だけでなく近隣県の方々や東京にいる方々のU/Iターン採用も進められています。事実、福岡の方々に出身を聞いてみると、九州の他県や、山口県、鳥取、島根、岡山、山口などの中国地方から移住して来ている方が多くいらっしゃいます。
「九州に残りたいけど、地元だとIT系の仕事がない...」といった方々がかなり福岡に集まっている印象です。熊本などは新幹線で40分程度で帰ることが出来るということもあって、福岡に住んでいても気軽に地元を出る事が出来ます。
つまり、採用のターゲットが福岡に限らないので実は非常に多いということが福岡での採用の大きな魅力です。また「ブラックホール福岡」と呼ばれるほどに住む人々を魅了する街。本当にコンパクトで住みやすい。街自体の魅力も高く、その要素でもアトラクト出来るので、他の都市と比べて採用の難易度は相対的に低いと考えることができます。
採用がしやすい街、福岡でのヌーラボの採用で心がけていること
ヌーラボさんの福岡での採用だからこそ、心がけていることがコチラ。①は意外かもしれませんが「条件は首都圏基準」という点。こうすることで、物価の安い福岡で相対的に働き手にとっても可処分所得が増えるため「福岡で働きたい」という想いを強めることが出来ますね。
②面談はオンライン面談が基本!対面での面談にこだわる方もいらっしゃるかも知れませんが、ヌーラボさんでは最終面談もオンラインで行なうことが有るということ!これはお驚きでした!
やはり面談で他の都市に行くのは、受ける方からするとかなり面倒。それほど転職意欲が高くない場合などはそれがネックで諦めるということもあり得ますよね。地方都市の採用だと柔軟な対応が求められそうです。
③福岡以外もPR!他の拠点の存在もしっかり伝えていくことを行っているということ。他の拠点があった方が「直近は福岡にU/Iターンがまだ出来ないけど...」という層も「じゃあ一旦東京/京都で....」という風に取り込むことができます。
人事担当は焦るときほど、本質的な施策を
ここまで、福岡の採用市場の特徴とその中での採用についてのお話をしていただきましたが、エリアの関係ない採用一般についてのお話もいただきました。採用に困っているときほど、原因は採用自体にあるのではなくもっと上流に課題があるというお話です。
実際に採用をやっていると「どうやって目の前の数字を達成するか」「今すぐ効果が出るなにかをしなければ...」という風に考えてしまうことが有るかと思いますが、そうではなくあくまでも中長期で改善をしていく必要があるということです。やはり福岡でも東京でも変わらず大切なことですね。
上記を踏まえた上で、「発信が非常に大切」ということを熱弁される安立さん。実際に今回のイベントのきっかけになった記事も安立さんの発信の結果。しかし、ただ発信をすればよいということではなく、発信にもコツがあるということです。
①しっかりと自社についての言語化を行い、②コンテンツを候補者の方々が探す事ができる状態を作り、③他社との差別化を行なう。上記の3つをコツとして上げられています。そのためにヌーラボさんではWantedly Feedをフル活用されています。
会社説明はFeedの記事に集約をし、更にWantedly Feedの「スペース機能」を活用しカテゴリごとにコンテンツを分け、わかりやすくまとめています。
スカウトも発信と同時に活用
ここまで、採用広報を強化した採用についてお話をいただきましたが、ヌーラボさんは非常にWantedlyのスカウトの運用も上手で返信率30%以上を記録することも。実際にスカウト経由での採用にも成功をされています。
コンテンツを発信していくだけだと振り向いてくれない層にはやはりスカウトで能動的にアプローチをされていらっしゃいます。ただ、ヌーラボさんの場合は1返信 1面談 1内定 1採用を目指すというスタンスで絞ったスカウト運用をされていらっしゃるということです。
▲真剣にお話を聞かれる参加者の皆様
質問タイムもかなり活発に皆さん積極的に参加していただき、議論をすることが出来ました!非常に印象的だったのはヌーラボさんの採用では「面談前30分、必ず面接官で打ち合わせを行っている」「一年後の公開する記事の予定も決まっている」ということ。相性を丁寧に見極めることに力を入れており、発信も実際に徹底されていらっしゃるな〜と驚きました!
その後懇親会で皆さんでお酒を飲みながら、お話をさせていただきました。色々なお話をさせていただきましたが、その時のお話はお越しになられた方限定にて。
7月も開催します!
7月にもHR Meetup Fukuoka #2の開催をします!また、今回の安立さんのお話は大枠のお話がメイン。次回は細かいところの共有もいただけるということで、今回お話をしていただいた安立さんのワークショップも別途企画しておりますので、福岡の皆さん是非ご参加下さい!!
▲最後Wantedlyポーズ!
今回の記事を見て、福岡で働きたい!と思われた方がいらっしゃれば、下記に九州/福岡の企業特集もご覧下さい!
ご参加頂いた皆様、改めましてありがとうございました!