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環境を作り変えるのは自分自身。インターン生に伝えたい”自分起点”な仕事論【PR TIMES インターン交流会×三浦和樹トークセッション】
ここ数年増え続けているPR TIMESの在籍インターン数は、今や約30名に。インターン生同士が繋がりを作り、業務の中でより積極的に行動を起こすきっかけとなるよう、対面型のインターン交流会を8月9日に初開催。企画・運営はインターン生自身が行いました。
今回は交流会の中で行われた、PR TIMES執行役員兼カスタマーリレーションズ本部長三浦和樹と、モデレーターを務めた営業本部インターン生の森下奎志によるトークセッションの様子をお届けします。
三浦:まずは私の経歴からお話ししたいと思います。最初に配属されたのはマーケティング本部(現・営業本部)でした。お客さまや、まだ登録いただいていない企業に挨拶回りに行っていましたね。その後、マーケティング本部に在籍しながら、経営企画本部で動画PRサービスの新規事業開発を兼務することに。実験的だった動画サービスが軌道に乗ってきたタイミングで事業化し部署ができると、そちらの事業部長に就任し、営業を離れることになりました。ただこの後、全然活躍できなくて(笑)。事業を伸ばせず営業本部に戻った後は、新たにカスタマーリレーションズに挑戦することに。その後去年9月には本部長に就任し今に至ります。
森下:かなりいろいろな部署を経験されていたんですね。
三浦:そうですね。社内で一番異動しているような気がします。
経営者の近くで学んだインターンの経験が、理想の働き方を形成
森下:今回はインターン交流会なので、三浦さんの学生時代のお話も聞いていけたらと思います。学生時代はどのようなインターンを経験されていたのでしょうか。
三浦:PR TIMESでもインターンをしていましたが、それ以前に2つの会社でインターンを経験しました。1社目は、今で言うインフルエンサーのような方との仕事が多い会社で、メンバーは共同代表2人と声を掛けてくれた先輩と僕の4人。ただインターンと言っても、仕事内容はアルバイトとほとんど変わらないようなものでした。インターンを始めたのも就活目的ではなく、サークルの先輩に声を掛けられたのがきっかけでしたね。2社目は、経営者、エンジニア、ビジネスマーケティングのメンバーを含め5〜6人が在籍するスタートアップ系の会社。それ以外にもインターンと並行して、約3年間携帯ショップの販売員のアルバイトをしていました。
森下:これまでのお話を聞いているとアルバイトをはじめ、インターンなど多くの経験をされていたと思うのですが、何か学生時代に持っていた軸はあったのでしょうか。
三浦:理想の働き方は何となく決まっていました。PR TIMES以前のインターン先はスタートアップの企業だったので、社長が自分でお金をつぎ込んで会社を建てていたんです。さらに役員報酬も会社員時代と比べると低かったでしょうし、定時や休日という概念もなく毎日朝から夜まで働いているし、仕事を選ばないし…。彼らは何とか事業を伸ばそうと必死なんですよ。必死なんですけど、すごく楽しそうだったんですよね。9時に出社して17時に退社するとか、“なるべくコスパよく働く”といった働き方があまりヒットしなかった僕にとって、インターン時代の社長たちの働き方は理想でした。
学生時代を振り返って感じる、解釈の仕方の重要さ
森下:その後、大学4年生の10月からPR TIMESの内定者インターンを始められたと思うのですが、インターンではどのようなことをされていましたか?
三浦:最初の10月〜12月までは少し記事を書いたり、サイトのデータベースの入力作業を任せてもらっていました。年が明けてからは、「CAMPFIRE」との業務提携に向けた提案書や資料作りなどに取り組んでいました。
森下:インターンとして働いていた学生時代は、PR TIMESに対してどのような印象を抱いていましたか?
三浦:いろいろな経験はさせてもらっていたのですが、特に大きな成功も失敗も体験できなくて。正直当時は「あまり任せてもらえていないのかな」と思っていました。何かあったら危ないからとか、週2〜3回しか出勤できないからセーブされているのかなとか。もしかすると今就業しているインターンの皆さんの中にも同じ様に思っている人がいるかもしれません。ただ後から気づいたのは、自分の解釈次第だったということ。例えば、先ほど話したように提案書を作る機会があった場合、当時の僕は言われた通りに提案書を作って提出したのですが、言われたこと以外にもいろいろな提案をしてみたら良かったなと、今振り返って思います。たとえその案が却下されたとしても、また提案して、却下されて…ということを繰り返しているとその内、質の良い提案ができていたはず。なので、働く環境自体は事実ものすごく良いと思うのですが、自分自身の解釈の仕方が悪かった気がします。
森下:確かに私も普段受け身になってしまうことが多いので、すごく説得力のあるお話でした。三浦さんはインターンを終えた後、新卒でPR TIMESに入社されていますが、そもそも入社されたきっかけは何だったのでしょう。
三浦:ノリと勢いですね! でもちゃんと理由もあります。まず、インターンを経験したスタートアップ企業の社長のように、めちゃくちゃ働きたいと思っていたんです。それに加えて当時、代表の山口さんがおっしゃっていた「グローバル規模のインターネットサービスを作りたい」という思いと、面談の際にお話しされていた「若手で活躍する人材が1人でも現れるような組織にしたい」という部分が自分の思いと合う気がして。なので、元々自身の中にあった働くことへの思いと面接での話が重なって最終的に入社を決めました。ちなみに最終面接は60分間だったのですが、僕は自己紹介をしたぐらいで50分以上は山口さんが話していましたね(笑)。
会社の欠点や不足も、見方を変えると自身の成長機会に
森下:社員となった今感じる、PR TIMESの良さは何だと思いますか。
三浦:組織に関することで個人的にすごく良いなと思っているのは、競わせないことですね。例えば、営業成績を順番に張り出されるような会社だときっと行かなくなるぐらい、競争が得意ではないので…。あとは脳みそがずっと沸騰しているような状態が続く、知的なタフさが求められるのが良いですね。
恐らく多くのメンバーが感じているであろう良い部分は、会社のミッションが素晴らしいことや真面目な人が多いことだと思います。また会社が派閥というものを嫌っているので、仕事がやりにくいということもないですし、みんなに賛成・反対を募って多数派が少数派を囲うようなこともありません。責任を持つ人に任せて決めさせる方針も良いなと思います。
反対に多くの人は良いとは思っていないであろう、個人的に好きな部分でいうと、カルチャーや福利厚生などの制度がまだまだ出来上がっていないことです。一見「何が良いの?」と思う人もいるでしょうが、愛は盲目と言うんですかね? 会社のことが好きなので、欠点や不足すら可愛らしく見えてくるんですよ(笑)。 それに欠点や不足があるということは、ある意味僕が会社に寄与できる可能性や、成長余地があると解釈していて。カルチャーの形成や制度などについて新たに提案できるし、それにより会社のレベルが上がれば自分の評価も上がるし。むしろ完璧なところに行くと、自分の存在意義が分からなくなると思うんですよね。
森下:なるほど…。正直学生の立場からすると、整っていない部分もポジティブに考えるというのは難しい気がするのですが、その考え方は学生時代から持っていたものだったのでしょうか。
三浦:この視点が生まれたのは入社5、6年目ぐらいからだったと思います。1年目の時は仕事のやり方に対して「あれはこれは」と文句を言うだけの“野党”でした(笑)。 でも年数を重ねることで、「整っていない部分は自分で直していけばいいか」という考え方になったのだと思います。
事業に関しての良い部分で言うと、「創業者が在籍中である」というのは就活の時のキーワードでもありました。創業者の権限が大きいこと、つまり会社の意思決定をする権限をしっかり持っていることも僕的には重要でしたね。と言うのも、現状山口さんは実質CEO、COO、CFOを兼任しているのですが、その分負担は大きいんですよ。でも、誰もが知っている世界的IT企業のような大企業になると多くはその役職を分散させている。つまり今後PR TIMESが偉大な会社になるにつれて、そのポジションを誰かに受け渡すことになると思うんですね。そういった意味で、個人的にすごくチャンスというか、成長の余地があると思っています。また、これまでずっと業績が安定していた訳ではなく、苦しい時期もあったという会社の歴史が、くじけても腐らず頑張ってきた証になっていますし、今後大きなトラブルがあったとしても対応できると思っています。
インターン生に伝えたい「遠慮せずに質問する」大切さ
森下:内定者インターン時代、新卒1年目、そして新卒7年目の現在の視点から見た会社の印象の違いはいかがでしょうか。
三浦:正直6年、7年前とそこまで変わっていないと思います。社員数も増え、オフィスも広くなりましたが、支社がすごく増えた訳でも、売り上げが数千億単位で変化している訳でもない。ただ僕自身のサービスや会社を見る視点や視野の広さ、視座が少し変わってきました。なので、会社自体はそこまで変わっていないのですが、自身の解釈の仕方が変わってきたことにより入社当時とは全く別の組織に見えています。
入社当時から会社の行事にも一生懸命参加していましたし、それなりに営業も頑張っていましたが、入社1年〜4年目までは先ほども話したように“野党”のような感じがまだ残っていました。ただ5年目ぐらいからは会社の不備も不足も自分ごと化して自分で解決したり、自分で解決しようとする人を応援したりできるようになりました。この考えの変化は意図的に変えたのではなく、いろいろな経験をして自然と変わってきたのだと思います。
森下:なるほど、確かに今のお話は三浦塾でも話されていましたよね。会社ではなく、PR TIMESという事業の印象の違いについてはいかがでしょうか。
三浦:PR TIMES STORYなどを見ているとすごく熱を帯びているような、グッとくる記事があるじゃないですか。ああいうのに何度も触れることにより、「今後PR TIMESはとんでもないサービスになれるポテンシャルがある」と思うようになったのが、入社時との印象の違いですね。僕は「コップ理論」を勝手に拡大解釈しているのですが、「国内で見るとPR TIMESは割と良いポジションにいる」と思っていたのが内定者時代でした。その考えも1、2年目になると国内や広報だけのコップではなく、「働く人が成果や結果を伝えるコンテンツになるかも」「このコップでかくない?」という考えに変わっていきました。そしてアメリカへの子会社設立など、会社として新たなチャレンジも決まった7年目の現在、まだまだコップに水が入る余地があると感じていますし、自分たちで水を入れていかないといけないと感じています。それと同時に改めて仕事って楽しいなと思いますね。
そして最後にインターン生の皆さんにお伝えしたいのは、「遠慮せず質問してほしい」ということ。と言うのも先ほど話したように、実は環境の良し悪しには大きな違いはなく、問題は自身の解釈の仕方なのだと思います。なので、部長やマネージャーが思っていることや考えていることについてとにかく質問して、彼らが不足していると感じていることを聞き出し、その中で自分がチャレンジできそうなことやしてみたいことを提案する。こうすることで環境自体が変わらなくても、自分自身で今ある環境を作り変えられると思いますよ。
「環境自体が変わらなくても、自分自身で今ある環境を作り変えられる」
三浦さんのその言葉通り、PR TIMESではインターン生も常に自発的な「行動者」であることを目指しています。決して仲を深め合うだけではなく、部署を超えて切磋琢磨し更なる行動を生み出す場として、今後もインターン交流会を定期的に開催していきます。
ぜひ、PR TIMESインターン生の今後の活動にご注目ください。
執筆=藤井美帆 構成=田代くるみ(共にQurumu)