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2007年のサービス開始から16年に渡り、企業の情報発信プラットフォームとして成長を続けてきたPR TIMESは、さらなる飛躍を目指してシステム再構築に取り組んでいます。2021年にCTO金子達哉を迎えて始まった大改革はプロジェクトの進め方自体にも及び、プロジェクトの立ち上げ段階からQAエンジニアが積極的に加わるなど、QAチームの活動の幅は大きく広がりました。
本記事では、QAチームの発足時から関わっているエンジニアの安食理恵に、「今、PR TIMESでQAをするおもしろさ」を中心にお話を聞きました。
(プロフィール)
2019年11月、PR TIMESへ入社。開発本部QAチーム所属。
QA経験は長く、ハードの検証含めゲームから銀行、音声AIまで、数多くのプロダクトの検証を経験、HTMLマークアップを2年経験。
PR TIMESでは、開発本部のテスト実施からQA立ち上げ。UX含め全体的な品質の向上・部署・チームの問題改善など行っている。
頼れる仲間と一緒に、「眼前に広がるサバンナを切り拓いていける楽しさ」がある
-初めに、現在のQAチームを取り巻く状況について教えてください。
ひと言でまとめるなら、「広大なサバンナに飛び込んで、ガンガン開拓を進めている」といった印象です。それは21年から始まったシステム再構築の影響が大きいと思いますね。現在、QAチームは各プロジェクトの操作確認手順や共通動作のテキスト化、および自動化などをメイン業務として取り組んでいます。他にも、ユビキタス言語の策定やデザインシステムの立ち上げを中心に「全体の認識共通化」を進めたり、取り組みたいプロジェクトはいくつもあるのですが、認識違いによる齟齬や無駄が出ないように、まずは下地作りを行っている状態です。
まさに未開拓状態ですので、「開拓のしがいがある」という点は大きな魅力だと思います。ただ、システムリプレイスのスピードに対してチームの力が足りない状態なので、早急に強化したいところではあります。現在のQAチームは全メンバー中プロパー社員が2名なので、一緒に働く仲間を増やして、組織強化を図っていきたいですね。
QAチームとしてやろうとしている課題は山積しているのですが、目の前の業務に追われてなかなか着手できてないところがあります。チームの基礎力が高まることでそちらもケアできると良いですね。
-QAチームの印象はいかがですか。
かなりポジティブな印象があります。開発の他のエンジニアとQAとの距離感が近くて交流が多いのも、うちのQAチームの明るさを表していると思います。
QAの仕事って「一人でやること」がほとんどないんですよ。基本はチームで一丸となって取り組むんです。そんなときにポジティブ要素の強いメンバーが集まっていることが心強く感じます。高いコミュニケーション力が役立っていると感じます。
コミュニケーションスキルの高さは、そもそもPR TIMESの開発全体に共通している気がしますね。エンジニアの対話力がとても高いし、素直で良い人が多いんです。なので、中途入社で入ってくる場合でも、すぐに馴染めると思います。
-PR TIMESのQAチームに入るメリットには、どんなものが挙げられますか。
「やろうと思えば何でもできる」点が一番の魅力だと思います。現状、開拓していくフェーズなので、QAエンジニア本人が課題だと感じたことに対してどんどんドライブしていけます。基本的にNGはないし、失敗しても怒られない。仕事を始める心理的障壁は限りなく低い職場だと考えています。
先ほど述べたように、「やろうとしている予定はたくさんあるけど、チームの処理力が追いついていない」ところがあります。これは逆に言うと、「今入ることで、既存メンバーと一緒に新しいことをやっていける」というメリットになるのではないでしょうか。
課題を見つける目と意欲さえあれば限りなく影響範囲を広くできるので、仕事が楽しくなりますよね。「エンジニアとQAの垣根の低さ」というのも、PR TIMESのQAチームの持つユニークな魅力だと思うんです。「QAだからコードは書いちゃダメ! QAの仕事はここまで!」という縛りはなくて、自由に切り拓いていける。自分から動いていける人には、とてもおもしろい職場になると思います。
企業の一次情報を預かるシステムでのQAの重要さ
-QAチームに関わるまでの経緯を教えてください。
私がQAという仕事に出会ったきっかけは、とある現場に派遣されていたときにQAに参画したことです。QAチームに入ったのは偶然だったのですが、自分が携わった製品のCMが流れて、多くのユーザーが使用していると実感したときには強い感動を覚えましたね。今では、QAとして製品の完成度を高めてユーザーにより良い体験を届けること、そして、それによって世の中が変わっていくことにやりがいを感じています。PR TIMESのサービスは官民問わず多くの企業が利用していますし、影響する範囲が大きいですね。
-PR TIMESのQAチームに向いているのはどんな方ですか?
「QAチームは一人で仕事をすることがほとんどない」というのが事実なので、積極的に人を巻き込んでいける方に向いていると思います。難しい課題があったとしても、自分起点で動いて、周りを巻き込んで、乗り越えていける人が向いていると思います。
QAチーム内はもちろん、開発エンジニアとのコミュニケーションも含めてチームプレイばかりなので、「QAとしてチームのために、どのように進んで動けるか」は重要ですよね。
QAエンジニアという仕事自体、「自発性」と「謙虚さ」が本当に大切だと考えています。「自分はこれがやりたいから、これをやる」というエゴを優先しないで、「チームやサービスにとって最善だと思うから、これをやる」と視座の高いアクションを出せる人がいいですね。
そういう人と、これからのQAチームを作っていければと思います。私たちが扱っているプレスリリースは企業の一次情報ですので、いわばQAは開発サイドの「ゴールキーパー」というぐらい重要なポジションだと思うんです。プレスリリースはお客さまの望む時間に出さなくてはいけないもので、それより遅くても早くても問題になるんです。
一般的な会社は「クライアントファースト」だと思うのですが、PR TIMESは「パブリックファースト」なのもユニークな点だと感じています。特定のお付き合いのある会社を中心に置くのではなく世の中を第一に考えて、「社会を盛り上げていくにはどうしたらいいのか」をベースに課題へ取り組んでいく。それがPR TIMESのバリューであり、在り方を示しているところだと思います。
ミッションやバリューに共感できるかはもちろん、テストケースやテスト観点、ユーザーストーリーの作成経験など、QAとしての一般的なスキルも大切ですよね。
もちろんQAとしてのスキルは大前提にありますが、私はそれ以上に「自分から動いて問題に取り組む力」や「チームで立ち向かえるマインド」のほうが重要だと考えています。「QA経験のある人」で、なおかつ「自分からアクションする気持ち」と「チームプレイ精神」を併せ持った人に向いているのではないでしょうか。
エンジニアとQAとの間には、「双方向のリスペクト」がある
-チーム内のコミュニケーションを促進する施策はありますか。
週一で「QAシェア会」というものをやっています。自分のプロジェクトで起きた問題事例や、そこで得た知識、現在困っていることなどを出し合って情報共有をする場ですね。例えば、「入力画面でインシデントがあった」ことが話題にのぼると、他の人たちもそのフィールドに来たときにテストを追加するようになります。
個々のプロジェクトでやっていると全体が見れなくなることも多いので、情報の共有やルールを共通化できる仕組みは必須になりますよね。施策というわけではないのですが、QAチーム内部は当然のこと、QAから開発エンジニアへ連絡するフットワークが軽いところがいいところだなと思っています。「Slackとかの文面だとわからない問題があったら、Google MeetやSlack ハドルを使って対面ですぐ聞こう」という姿勢が感じられます。
QAがエンジニアをリスペクトしているのが強いですね。やはり、エンジニアありきのQAなので。
私はQA経験が長いですが、PR TIMESは今までの中でもかなりQAの仕事がやりやすい環境ですね。「クオリティについての発言がしっかりできる」のと、「エンジニアのみんながちゃんと話を聞いてくれる」というのは大きいですよ。ちょっとしたことであっても傾聴してくれます。
「QAの存在って大事だよね」という意識が浸透しているんですよね。下地がちゃんとできているから、現在もこれからもQAの仕事がやりやすい環境だと思います。
-QAチームの今後の展望を教えてください。
他社が参考にするような、PR TIMESならではのチームを作っていきたいです。QAチームとしてインシデントゼロを目指していきつつ、いろんな取り組みを次々と打っていけるようなチームにしたいです。社内外から「PR TIMESのQAチームに任せたら安心・安全だ」と思ってもらえるようなスキルと気持ちと実績のあるチームに成長するといいですよね。
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