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こんばんは!PR TIMESで代表を担当しています山口です。私とフラットに仕事する方をオープンポジションで絶賛募集しています。
先週末、SUSANOO Fes 2016に参加させていただきました。
実は、当社社員が今年6月から5ヶ月間、レンタル移籍していました。このレンタル移籍を仲介したのがLoanDEALさん、そして移籍先が防災ガールさんでした。
LoanDEAL代表の原田さんも防災ガール代表の田中さんもSUSANOO出身。そこで年1度の祭典でお話させていただいたわけです。
レンタル移籍それはあくまでサッカー、それもプロでの話。一般企業では関連会社に出向はあっても、期限付きで他社へ移籍するなんて思ってもみませんでした。しかも対象社員は余剰人員でもなければ研修目的でもありません。防災ガールさんで大活躍する人材を選抜するために、適性試験を受けて、防災ガール田中さんに候補者を面接いただきました。
もちろん移籍金が発生しないだけではく、LoanDEALさんからも防災ガールさんからもレンタル料を頂きません。当社から給与をこれまで通り支払うので、有給休暇状態です。
一聞すると損なことばかりなのに、レンタル移籍した理由は大きく3つあります。
#1 事業を通じた社会貢献を常に模索している
PR TIMESでは事業を通じた社会貢献の一環として、社会貢献活動に取り組む非営利団体へPR TIMESを無償で活用いただくプロジェクトを実施しています。
こちらです→ http://prtimes.jp/csr-pr/
正直、応募資格のハードルが高いです。活動期間が5年を越えていること、団体の支出のうち事業費が60%を越えているなどなど。そのため現在、あしなが育英会さん、TABLE FOR TWOさん、国境なき医師団さんなど、36団体に留まっています。今回の防災ガールさんも活動期間が3年なので、応募資格を満たしていません。だからこそ応募条件を見直す機会としても良い経験になると考えました。
結果、現在の応募条件をクリアする非営利団体が急速に増える環境にありません。今後、応募条件の見直して2020年度に100団体を目指したいですね。
#2 お客様の立場で考える
PR TIMESのご利用企業社数は1万5千社に到達しています。1日に500以上のプレスリリースが配信される日もあります。多くのお客様に活用いただき、本当にありがたい限りです。しかしクライアントが増えれば増えるほど、社員が増えれば増えるほど、クライアントの立場で考えることが薄れているような危機感を強烈に覚えます。
今、目の前にいるクライアントのご担当者に喜んでもらうと嬉しいものですし、「この人たちのために頑張りたい」と思う気持ちは良いことでもあります。しかしその積み重ねが必ずしも、クライアントの長期的かつ安定的な利益につながるわけじゃないんですよね。相手の立場に立つ最も単純な方法は、相手になることです。そこで社員を、しかもデキる社員をクライアントに派遣して、その立場を経験することにしました。
やや脱線しますが、PR TIMESはPR(パブリック・リレーションズ)サービスです。PRってメディアに記事を書いてもらうことではありません。クライアントと、そのクライアントにとって大切な人たち(従業員、顧客、見込客、株主、メディア、仕入先etc)との間で、お互いに利益ある関係を築くことが求められます。だから、クライアント・インタレスト・ファーストを積み重ねる先には、パブリック・ファーストと同意になると考えています。
#3 創業期フェーズを体験する
当社は今年3月に東証マザーズへ上場しましたが、その準備過程で部署をつくり職務権限を決め、社員一人ひとりの役割と責任を明らかにしました。ただ成長企業では日々、誰が担うのか決まっていない新しい重要な仕事が産まれます。当社も同じです。しかし一方で、上場準備の過程で、自分の責任範囲外のことに関与しづらい組織になってしまったと危惧しています。本能的にも組織は一旦出来上がると、変更や変化そして型破りに対して後ろ向きです。
最近読んだ「創業メンタリティ(ベイン・アンド・カンパニー著)」によると、当社のような成長途上企業には、「オーナーマインド」、「革新思考」、「現場へのこだわり」を有することで成長を持続できると書かれていました。
防災ガールさんはフルコミット3名の小さなチームながら、防災という重大なテーマで未来が変わるような大きな目標を描いています。創業3年。部署の壁ないどころか人がいません。
全員が意思決定に加わって、自らのリソースを超えて機会を追求しまくっています。だから失敗の連続かと思いきや、失敗しても失敗だと思っていないほど(移籍社員談)。まさに創業メンタリティにあふれるチームで働けるなんて、今の当社では得がたい経験だと考えました。
高知市や愛知県田原市にオレンジフラッグを掲げたり、ミサンガを発売したり、新聞の号外を発刊したりと、レンタル移籍社員曰く、社会人生活で最も働いた5カ月間だったそうです。
そしてこの5ヵ月で、300媒体以上に掲載され、276万以上にリーチ。またつい先日、福島県沖地震の警報ツイートは6万人以上が反応しました。
+α デキる人が新しい芽の成長を阻んでいる?
もうひとつ、当初想定していなかったけど得られた果実があります。
大活躍している社員が突然抜けると、思いのほか抜けた穴は大きかったです。正直、ちょっとしんどかったですね。ただ、その穴を埋めて余りある人材の台頭がありました。
実際に後輩社員が上期MVPを獲得し、年間MVPの副賞「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」へ大きく一歩近づいています。
常日頃、若さこそ抜擢の理由だと思っているものの、組織体制も職務権限も人事制度もそれを促していないなあと反省する気づきになりました。