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素の自分と向き合い、認めることで見つけた過去の経験の生かし方【三島塾・後編】

前編では、三島さんのキャリアプロフィールや仕事に対する姿勢、ひとつの物事に本気で向き合うことの大切さをお話しいただきました。

後編は、三島塾に参加した社員からあがった質問に対するFAQの内容をご紹介していきます。

個性は、とらえ方次第でポジティブ変換ができる

Q色々な仕事をされていると思うのですが、ストレスが溜まった時の向き合い方は?

三島:性格上と行動の2つあって。前提、僕のキャラクターが”鈍い”という上で、行動としては、いやなことがあったらいつもよりちょっと早く寝る、ですね(笑)性格上でいくと、そもそも過ぎたことは良くも悪くも忘れるタイプで。事実としては覚えているけれど、基本寝ると忘れてしまいます。

Qご自身を時間がかかるタイプだとおっしゃっていましたが、業務時間との付き合い方はどうしていますか?

三島:仮でスケジュールを立ててはいるものの、はみだすことがほとんとです。でもひとつ言えるのが、世の中に効率的にできる人は少ないと思っていて。人と関わる仕事だと特に、イレギュラーが起こることも多いですよね。それも織り込み済みで、発生した場合にも焦らず優先順位を変え取り組んでいく、ということを繰り返しやっていますね。

Q何か行動するときに、過去の経験から今こうしている、など理由が明確にならないと不安になるのですが、三島さんが目の前のことだけに向き合える理由ってなにかありますか?

三島:キャラクター的に、そんなに苦しむことは無くて。山口代表にも「三島さんは欲がないよね」と言われたことがあるんですけど、給料で還元しようとしても喜ばないし何をしたら喜ぶのかわからない、と(笑)。自分の場合は、目標やありたい姿を設定してしまうと、現状とのギャップに苦しむんですよ。なので、タイプが違うから共感できなくて申し訳ないのですが…一度理想とかを手放してみてもいいかもしれないですね。今、担当しているものをいかに良いものにするかにフォーカスする、とか。

自分も、自分以外の人のことも“信頼”する

Q三島さんが新卒だった時代と今とでは、社会や会社のあり方が異なると思うのですが、部下との関わり方で気を付けていることはありますか?

三島:その人を”信頼する”ことは心がけています。これも理由として失敗談があって、過去に部下が仕上げてきてくれたものを「これ違う、これも違うからやり直してきて」って、ヒントも与えずに返していたんですよね。でも、それって自分の中にすでに答えがあって。その回答に沿ったものが提出されなかったからダメ出ししてしまっていて、良くなかったなと反省したんです。なので、まずその人が出すアイデアを信じてみるということをしています。また、失敗してしまった時も、押しつけのようなアドバイスはしないように心がけていますね。それは本人の成長にもならないと思うので。まだまだできていないけれど、その辺を意識しています。

Q苦しいことに向かっているときに、考えていることや取り組んでることってなんですか?

三島:軸が決まれば、そこに沿って向かうだけだと思っていて。なので、その軸を見つけにいくということを、まずはするかもしれないです。取り組んでいる最中に、迷ってしまったときは一度、実務を離れてフラットに考え直すということをしています。元々誰にどうなって欲しいんだっけ?というところに立ち返って、大事な観点をはっきりさせてから取り組むようにしています。

Q過去の失敗のせいで行動に移せないこともあると思うのですが、そこを克服する行動に移せるためにした、小さなことでも、はじめたことがあれば教えてほしいです

三島:小さなことでいうと、先ほど話にも出た「迷ったときはシンプルに」という部分で、スピート返信をするだとか、そういったことをしていきますね。何か自分がいやだなと思うことがあったときに、全部をしようとしないで一番シンプルな自分ができそうなことから取り組んでいくといいのかなと思います。

Q三島さんの人生におけるライフミッションのようなものがあればお伺いしたいです

三島:一生をかけて成し遂げるみたいな遠い先のことはイメージできないため、ライフミッションなるものはありませんが、手前のDreamならいくつか分散的にあります。「無名で広報ノウハウが無くても"伝わる"PRプラットフォームをつくりたい」「April Dreamを文化にしたい」「鳥の声で目を覚ます家に住みたい」「ピアノバーで気ままに余生を過ごしたい」この4つですかね。

ほとんどの要素は自分の中にある。「自分を愛する」ということ

Q白黒つけすぎず自分の中の割合を変えるみたいなお話をされていたかと思いますが、そこに至った経緯があれば教えていただきたいです

三島:自分なりに演技メソッドを研究していた時、ほとんどの要素は自分の中にあると気付きました。子ども、頭脳明晰、錯乱、障害、大スター、殺人犯…。日常生活の中では「社会性」という鎧(よろい)を付けることでものすごく割合を小さくしていますが、要素は5%とか10%とか自分の中に元々あるんです、ゼロってことはないと思います。
意図的にそのゲージを上げていくと、日常の自分とは別の人格のようになると考えて、役になりきる方法を採っていました。その実践を経て、人は可能性も危険性もある存在だと思いました。変われるということでもあるし、うっかりすると堕ちてしまう。だから他者と自分を区分するのでなく、全てはグラデーションで繋がっていると考えるようになりました。

Qマネジメントにおける持論が知りたいです

三島:プロジェクトでもチームでも、whyを見出すのを大事にしています。お話しした通り僕は時間がかかりますが、一番大切な軸さえ定まれば、後はブレずに判断していけると思っています。メンバーもリーダーに一貫性を感じられると、多少しんどくても付いていけると思うように思います。「経営管理本部は会社のBASEを、出来るだけ頑丈で広くする。」「夢が、世界を変える。April Dream」など、軸さえ決められると後は具体施策や個別判断は付いてくると思います。

Q 世の中の動向で気になっていることがあれば知りたいです

三島:僕は大雑把に捉えてしまうので、あまり繊細な変化を気にしていなくて。これは良くも悪くもです。一般的にはあまりよろしくないと思いますが。世の中は、今こそ最大の変化の時だと騒ぎ立てますが、歴史を振り返るとどの時代の人も、我々こそが今まさに最大の変化に見舞われている…!云々と言っています、本当にどの時代の人もそうです。

人間は自分本位で、現代こそ最も変化していると「リアルタイムのバイアス」が常に掛かっている状態で、それで時が一緒に流れていくので、永遠にそうなんだと思います。変化を捉えて対応すること自体はとても大切で、自分も細々と臨機応変にやる方ですが、動向そのものはマクロで捉えたら大した変化ではないと思っているのが本心ではありますね。もし強いて挙げるなら、今年アメリカ政府がUFOに関する分析の公式見解を発表するらしいので気になります。

Q自分が晩成型っていつ分かったのでしょうか?

三島:いつ分かったのか、はっきりは覚えていませんが、自分の人生を振り返った時に、遅いけど長続き、要領悪いけど集中できる、といったことを改めて思いました。ごはん食べるのも人一倍遅い、受験も4年かけて合格できた、演技も不器用だけど味で勝負、ピアノも同じ曲を弾き続ける。本や漫画も読むのは遅いけど、話しかけられても気付かないくらい集中して深読み。没頭できるのが特徴なんだと知りました。シングルタスクは深く集中できるけど、マルチタスクを並行できないことも知りました。器用な友達から笑われながらも、真似できない魅力もあると教えてもらいました。自省と、相対評価から、見えてきたんだと思います。

最終的には、自分を愛す、ということかと。誤魔化さず、素の自分を見つめて、そんな自分を認めて、これまでの実績から生かし方を再発見するということかなぁと。

最後に

いくつになっても、素直と謙虚さ、そして初心を忘れず物事に取り組むこと。そして自分と自分以外では成長のスピードも、経験や能力も違う。できない自分も認めながら、三島さんの言う「何か始める時に意思はいらない」を胸に、自分自身も「よし、頑張ろう!」という気持ちになりました。


執筆=倉本亜里沙、構成=田代くるみ(Qurumu)

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