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第一回目「「管理栄養士からみたおいしい健康の魅力」について
ー第二回目の今回からは、おいしい健康での管理栄養士の仕事についてインタビューしていきます。まず、サービス開発の仕事について聞いていきたいと思います。
福尾
サービス開発では、主に「おいしい健康」の新規病態の追加対応を行っています。おいしい健康は一つのアプリでたくさんの病態に対応していることが特徴の一つで、現在は57病態に対応しています。より多くの方が自分に合った栄養価で食事できるように対応病態を順次拡大しています。病態に合ったレシピを選ぶだけではなく、ユーザーさんにとってより使いやすいサービスにするためのコンテンツ作成や機能整備なども必要で、仕事内容は多岐に渡ります。
新しい病態対応を行う場合、まずは食事基準のガイドラインを読み込み、その病気の方々が必要とする栄養や困りごとを把握し、求められるレシピを調査するところから始めます。そして、病態に合う既存レシピをピックアップしたり、新規レシピ開発を検討し、コンテンツが十分かどうか検証します。
病態に合わせて新たにレシピ開発を行う場合は、レシピ開発チームのメンバーと一緒にレシピを作ります。また、既存の病態についても定期的に分析、コンテンツの見直しを行い、不足しているレシピ等があれば追加していきます。
レシピは栄養価等の数値を病態に合わせるだけではなく、手が使いにくいとか飲み込みづらいとか、その病態に特有の困りごとも考慮して、患者さんの生活に取り入れやすいレシピを作ることが大切です。
また、患者さんが自分に合ったレシピを探しやすくするためには裏側のデータベースが重要なので、データ整備も大切な業務の一つです。
おいしい健康はwebサービス、アプリとして提供しているので、病態を増やすためにどのようなサービス画面やボタンを追加すれば良いのか、UI/UXも考えて要件定義し、社内のエンジニアやデザイナーともにサービスを作っていく必要があるので、そういったディレクターとしての役割も担っています。
ーIT企業ならではの経験も積むことができるんですね。
杉林
おいしい健康に入社して、エンジニアが自ら考えてアイディアや改善点をどんどん発信することに衝撃を受けました。前職では開発は外注していたので、管理栄養士が要件定義をしてからエンジニアに開発を委託し、エンジニアは要件定義通りに開発するという流れでした。
福尾
当社のエンジニア、デザイナーは家族の健康課題や治療等をきっかけにヘルステックの道に進んだメンバーも多いので、一緒に議論しながらUI/UX設計をすることで、管理栄養士の目線に偏りすぎずユーザー目線を取り入れられます。また、管理栄養士にとってもエンジニアリングやデザインの知識を教えてもらいながら要件定義できることはメリットになると思います。いろんな職種のメンバーと切磋琢磨しあえる環境にいられることは、純粋に嬉しく、やりがいにも繋がっています。
メンバーみんながおいしい健康のサービスに自信を持ちながら、常により良くしたい、もっと多くの人に届けたいと思って開発に取り組んでいます。みんな積極的に意見を交わすし、アウトプットの実現も早い。自社開発、内製の素晴らしさを実感しています。
杉林
わたしもサービスに誇りを持っています。誇りを持てるサービスに携わることで楽しさややりがいを感じています。
ーおいしい健康では、これまでの管理栄養士としての経験を生かしながら、ITという新たな領域にチャレンジできるのが特徴ですね。第三回では、おいしい健康のレシピ開発についてインタビューしていきます。
次のインタビュー記事はこちら→第三回「『おいしい』と『健康』を同時に叶えるおいしい健康のレシピ開発」について