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Mirrativユーザーの分身である「エモモ」。そのエモモの制作マネジメントを務める岡田裕次郎は、前職でのクリエイティブチームのマネジメント経験を生かし、ミラティブのエモモデザインチームの業務最適化やフロー改善などに携わっています。チームマネジメントや予算、スケジュールなどを広い視野で見渡す岡田が、エモモデザインチームの魅力や仕事に対するマインドについて語ります。
エモモデザイン部 部長 岡田裕次郎 / Yujirou Okada
2005年にゲームパブリッシャ―の株式会社ネクソンに入社。Webディレクターでキャリアをスタートし、2015年に非デザイナーながらクリエイティブ部門全体のマネージャーに就任。2021年に同社を退職後、ミラティブにジョインし、エモモデザイン部の部長を務める。
目次
- 会社ごと愛せるから――17年目で決意した転職
- 高品質な3Dアバター「エモモ」を高頻度でリリースし続けるエモモデザインチーム
- デザイナーが表現したい世界感を追求できるエモモデザインチームの魅力
- 子どもに胸を張れる仕事がしたい――そのマインドを支えるミラティブの環境
会社ごと愛せるから――17年目で決意した転職
――はじめに、これまでのキャリアについて教えてください。
岡田「株式会社ネクソンにて、クリエイティブチームのマネジメントを行ってきました。経営陣と対話し、中長期的な目標策定から予算管理、制作物のクオリティ管理に至るまで、上流から下流まですべてに携わりました。
現場を8年ほど経験した後、プレイングマネージャーとなり、その後マネジメントの専門職として働きました。合計16年間のキャリアを重ねて、2021年9月にミラティブへ転職しました
――転職に至ったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
岡田「僕は企業もプロダクトも含め、ネクソンが大好きでした。ただ、経験年数を重ねるごとに、自分自身が業務のなかで学べることが少なくなってきて。さらなるスキルアップのために転職するなら今だな、と思いました。
前職と同じように会社ごと愛せるような環境を探していたとき、ミラティブの『わかりあう願いをつなごう』というミッションや、現状の規模感に惹かれました。ここでなら、会社の成長と共に自分自身も成長できると感じたんです。40歳を過ぎても成長できるような仕事を探すのは苦労しました」
――ミラティブの選考過程で、印象深いエピソードがあれば教えてください。
岡田「選考中、丁寧にコミュニケーションの場を設けてくれたことが印象的でした。
UI/UXデザイン部の部長であるエイジさんとカジュアルにお話したのですが、実は少し身構えていました。だって採用サイトの写真見ました? いかつい革ジャンとか着てるんですよ! この人と合わなければきっとやっていけないだろうな……とすごく不安だったのですが、実際話してみたら気遣いのできる優しい人でした。
『ネクソンがとても好きだ』と伝えたら、『ミラティブをそれよりもっと好きになってほしい』、『何を紹介したら好きになってくれるかな』と楽しそうに話していて。ああ、この人は本当にミラティブが好きなんだな、と感じたんです。僕は会社やプロダクトを好きな気持ちが働く原動力になるタイプなので、エイジさんとの対話に背中を押されて、入社の決意を固めました」
高品質な3Dアバター「エモモ」を高頻度でリリースし続けるエモモデザインチーム
――ミラティブで現在担っている役割について教えてください。――ミラティブで現在担っている役割について教えてください。
岡田「ミラティブの事業収益の柱はいくつかありますが、そのうちのひとつがエモモイベントです。イベントでは、テーマにあわせた新規のエモモアイテムを提供しており、僕はそのエモモアイテムを制作するエモモデザインチームのマネジメントを行っています。」
――岡田さんの視点から見たエモモとエモモデザイン部、それぞれの強みはなんですか?
岡田「エモモはスマホサービスとしては極めて高品質なグラフィックを使用しています。ユーザーさんの満足度を維持できるコンテンツとして、エモモは大きな強みだと思います。
また、エモモはほぼ毎週新作の衣装やアイテムをリリースしています。高品質な3Dアバターをこれだけ高頻度でリリースするサービスは、他に類を見ません。ハードな制作過程を毎週フィニッシュまでもっていき、期限内にリリースできていることが、エモモデザイン部の強みです」
――サービスの品質や頻度を担保するために、意識していることを教えてください。
岡田「最大の失敗は『新作を期限内にリリースできないこと』だと思っているので、ユーザーさんの期待を裏切らないためにも、スケジュールのコントロールを第一に意識しています。
かといってデザインを犠牲にしていいわけではなくて……。Mirrativのエモモデザイン、見ていただけました?公式Twitterアカウントで毎月4テーマ分公開しているのですが、ほんっと可愛くて!このクオリティを維持していくのは本当に大変です。
こまめなスケジュール管理、次にデザインのクオリティを落とさない工夫が必要です。ミラティブではイベントテーマを決めるときにデザイナー本人の発案がまずあります。デザイナーの得意不得意によってスケジュールとクオリティが大きく変わるからですね。その上で各月のテーマのバランスを見て調整をし、決定していきます。
すでに制作のフローはできていますが、私の役目としては既存のフローをさらに効率化したり、デザイン環境に不足があれば予算を確保して機材を購入したりといった裏方業務になるのかなと思っています。
今わかっている問題の中でもかなり大きな部分を占めるのが人材不足でして…採用活動には私のリソースの多くを割いていますね」
デザイナーが表現したい世界感を追求できるエモモデザインチームの魅力
――エモモデザインチームの課題はありますか?
岡田「さっきも話したとおりデザイナーが足りていないですね。
いまの月4本のテーマ制作はできていますが、エモモデザイン部の未来を考えたときに、『エモモアイテムを作るだけのチーム』でいいとは思っていないんです。
新しいサービスにもチャレンジしたいし、常に前向きで、スキルも実績も伸び続けるチームでありたい。ミラティブの行動指針のひとつである『期待を超え続ける』をちゃんと、体現したいです。
それには人手が足りないので採用活動をするしかないのですが……これが難しい。下原と加藤の対談でも話していますが、エモモは様々な可能性を秘めているものだったりします。というかミラティブに『応募しようかな』と思っているデザイナーさんには、私の話なんかじゃなく是非ともあの対談を読んでいただきたいですね! ふたりともエモモが大好きなんだなと思えますし、ふたりともお互いにリスペクトしてるんだよな、って伝わってくるので。
それでエモモですが、これは自己投影する方もいれば、MVを作る方もいたりと、ユーザーさん同士のコミュニケーションの中で多種多様な使われ方をするんです。ゲームのアバターのように『剣と魔法のファンタジー』などの世界観すら決まっていないので、白雪姫の翌週に宇宙服が出てきたりする。そうなるとデザイナーに求められるスキルはどうしても幅広くなってしまいます」
――どのような経歴の方ならうまくマッチされると思いますか。
岡田「2D、3Dともに何らかのアバターサービスを制作した経験のある方はキャッチアップが早いだろうな、と感じます。その他にも、等身のあるゲームでのキャラクターグラフィック制作や、VTuber制作の知見がある人、アイドル系ゲームのキャラクターデザインを経験した方でしょうか。
エモモは表現できる幅が広く奥が深い。一方でしっかり制限もあって…難しさと可能性が同居しているような感覚があります。デザイナーさんの中でも様々なアバターデザイン案件に取り組まれた方や、あるいは会社で作業したものだけでなく、プライベートで様々な表現に挑戦している方はミラティブにマッチすると思います。あとはやはり『アバター』なので、服飾のデザインが好きな方はとてもいいですね。ポートフォリオに現れるので、見ていてわかります」
エモモアイテムの一例
――ミラティブだからこそ体験できることや、職場環境の魅力について教えてください。
岡田「一般的なゲーム開発現場、あるいは制作会社さんでは、ディレクターやアートディレクターからオーダーがあってそれをデザインしていくような業務フローが多いのかなと思います。ミラティブでは、先ほど話しました通りデザイナーがまずいくつもテーマを発案し、そこからテーマを選んでいきます。
それに、リリーススパンが短いのでユーザーさんからの反応もダイレクトに伝わってきます。ミラティブでは運営による『公式配信』をよく行っていますが、そこでは来月リリース予定のエモモアイテムをご紹介したりしていて、うちのデザイナーたちも配信を見ながらユーザーさんのコメントを読んでSlackで盛り上がっています。
自分の作ったものが、ちゃんとユーザーさんに見てもらえて、反響がある。この手ごたえはたまらないですよ」
子どもに胸を張れる仕事がしたい――そのマインドを支えるミラティブの環境
――最後に、岡田さんが仕事をするうえで大切にしているマインドを教えてください。
岡田「根底にあるのは、暗い気持ちで働く姿を、父親として子どもに見せたくないという思いですね。子どもに『お父さん、どんな仕事してるの?』って聞かれたら、ちゃんと胸を張って『お父さんは、こういう仕事をしているんだよ』って言えるような仕事をしたいです。
これはユーザーさんに対する姿勢としても同じで、『私たちデザインチームは、全力でユーザーさんに喜んでもらえるデザインをしています』といつでも言えるようでなければならないなと」
――ミラティブの職場環境と、ご自身のそういった仕事に対する意識との間に、ギャップを感じることはありますか?
岡田「まったくありません。むしろ、ミラティブは高い熱量を持って働いている人が多く、サービスに対して前向きに、集中して取り組んでいけています。
自分の仕事に向き合って、いいものを作りたい。それでユーザーさんに喜んでもらいたい。ミラティブは、そんなマインドで働いている人が多いと感じます」
会社を愛し、プロダクトを愛し、妥協せず仕事に向き合い続ける岡田。彼が率いるエモモデザインチームは、ミラティブの事業であるとともに、ユーザーさんの新たな体験を生み出しています。