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ミラティブの開発チームは、プロジェクトコミットと技術コミットの2軸によって構成されています。新規プロジェクトチームのバックエンドエンジニアの立野雅紘は、新規事業を育てたい想いをいだきながらミラティブにジョインしました。その経緯と現在の役割、ミラティブの将来性について語ります。
目次
- 破れた夢を取り返しに――大手を経験後ミラティブを選んだ理由
- ゲーム業界との連携から事業成長を支える新規プロジェクトチーム
- 変化を楽しみながら、スケーラブルな事業を育てていく
破れた夢を取り返しに――大手を経験後ミラティブを選んだ理由
――ミラティブ入社前のキャリア、そこでの経験について教えてください。
立野「大学卒業後、VCから資金調達した直後のスタートアップ企業に入社しました。自分が戦力として活躍することで上場に貢献したいという思いから4年半がんばりましたが、この会社は最終的に事業売却する結果に。ここでの経験は自分を成長させてくれたものの、目標を達成できなかったことは心に残りました。その後、DeNA、BCGにて事業開発やプロダクト開発に携わり、2019年1月にミラティブに転職して現在に至ります」
――これまでキャリア選択の軸にしてきたことは何でしたか?
立野「小学生の頃からパソコンでプログラムを動かしていたこと、大学では周囲に起業を志す人がいたおかげで、『事業を育てる』、『起業する』というビジョンが自然と育っていました。大手企業に就職して敷かれたレールに乗るのではなく、新しい会社を作って社会にインパクトを与えたい。幼いころから抱いていた希望が、一社目の選択やミラティブ転職へとつながっていったのかもしれません」
――ミラティブへの入社を決めた理由は何でしたか?
立野「前々職のDeNA時代、当時DeNAで働いていた赤川さん(現ミラティブCEO)のチームでPCユーザー向けにアバターを使った同期チャットのサービスづくりに取り組んでいました。それから年月を経た2018年夏、赤川さんのnoteでMirrativの構想について知ったのですが、彼のチームで以前取り組んでいたサービスと構成が非常に似ており、やりたいことのイメージが鮮明に浮かんだんです。
赤川さんはDeNA時代から失敗を重ね、Mirrativというサービスや事業をゼロから育てようと奮起していました。そして、みずからミラティブを創業しました。そのチャレンジを続ける姿が、私が学生時代から思い描いていたキャリアイメージにも重なりました。
これまでの経験をベースに、ライブ配信という新しい市場で事業成長を目指し、上場したい。1社目のスタートアップで破れた夢を取り返したい。そんな思いから、ミラティブへの入社を決めました」
ゲーム業界との連携から事業成長を支える新規プロジェクトチーム
――ミラティブでの役割、担っているポジションについて教えてください。
立野「新たに創設された新規プロジェクトチームに軸足を置いて開発業務を行いつつ、バックエンドエンジニアチームのメンバーとしてSRE業務も行います。
(ミラティブエンジニア向け会社紹介資料/Engineer's Handbook より)
バックエンド開発の主要言語はPerlからGoへ移行中で、プロダクト開発と開発効率化、そして全体的な負債解消のバランスを考えながら、日々プロジェクトを進めています。新規プロジェクトチームで取り組んでいる施策は、基本的な体験はできあがりつつあり、今は体験の裾野を広げたり、体験そのものをより楽しんでもらえるよう工夫したりしています」
――新規プロジェクトチームについて、話せる範囲で教えてください。
立野「新規プロジェクトチームは、ゲーム会社さんと連携し、新しい配信体験を作ることに特化しています。スマートフォンでゲーム配信するというMirrativのフォーマット自体がすでに新しいのですが、ここにゲーム会社さんとの連携が加わることで、Mirrativにしかできないおもしろい体験が生まれる。そういった試みを進めているチームです。
バックエンド開発としては、ゲーム会社さんとの連携を実現する仕組みを作ったり、技術的な面で運用の手間を省けるよう工夫したりするのが主な仕事ことです」
――新規プロジェクトチームの規模感やスピード感はどのようなものでしょうか。
立野「メンバーはPM・分析・デザイナー・エンジニア・運用メンバーがいて、10名程度です。複数の施策が同時に動いており、各施策の期間は3日~1週間程度。毎月数十本の施策を実施しています。各企画には企画者とオペレーション担当者がつき、エンジニアは個々の仕組みづくりに携わっています」
――新規プロジェクトを進めるにあたり、難しさを感じる部分はありますか。
立野「もともと新規プロジェクトチーム発足の前段階として、ゲーム会社さんと単発の企画づくりを試みていた時期があります。そのときから私も関わっていたのですが、ゲーム毎に最適な体験を作り込むということをしていると莫大な工数がかかるため、事業としては成り立たなさそうでした。
また、ゲームとMirrativを連携させるにあたって、ゲーム会社さん側でも企画立案やゲームの改修が必要だったりしますので、そういった部分を協力してもらえる関係を作っていくところも難しいポイントです。しかし、それでも会社としてチャレンジする価値があると判断したことから、正式にそのためのチームが立ち上がったのが2020年秋です。これまで約1年かけてブラッシュアップを繰り返してきましたが、まだ当分は試行錯誤が続きそうですね」
――新規プロジェクトに関わるやりがい、おもしろさを教えてください。
立野「新規プロジェクトチームは改善案が日々いくつも出てくる活発なチームなので、いちエンジニアとして刺激的な環境です。施策内容の改善を繰り返す過程では、ユーザーさんに向きあうだけでなくゲーム会社さんとも協力しながら進める必要があり、そういった点でもやりがいやおもしろさを感じられます」
――新規プロジェクトチームの将来性について、どう考えていますか?
立野「Mirrativはゲームを主軸にしたコミュニケーションプラットフォームです。ライブ配信という領域においては他社もさまざまな施策にトライしていますが、『ゲーム配信を“友だちと”楽しむ』というMirrativのコアは、ほかにありません。その点とゲーム会社さんとの連携を重ね合わせると、ポテンシャルが大きいと思います」
――立野さんがエンジニアとして今後挑戦したいこと、抱負があればお聞きしたいです。
立野「ゲーム会社さんとの挑戦は、改善を重ねるごとに仕組みそのものが複雑になりつつあります。それでもしっかり運用が回り続ける仕組みをつくることを目指して、これからも取り組んでいきたいです。そして、その挑戦の先にいるのはMirrativのユーザーさんなので、ユーザーさんに楽しんでいただけるものを届けたいと思います」
変化を楽しみながら、スケーラブルな事業を育てていく
――ともに働いているミラティブメンバーやカルチャーについてどう感じますか?
立野「基本的に全メンバーが“前のめり”ですね。今ある目標を達成するためにどんどんトライアンドエラーしつつ、一つひとつ積み上げていく人ばかりです。新規プロジェクトチームは、とくにその傾向が強いかもしれません。
また、ミラティブは組織としての変化のスピードが速いです。半年経ったら状況や方針が一変するなんてこともしばしばあります。私自身も準備を進めていた施策をストップし更地に戻した経験がありますが、そういった変化自体も楽しみ、柔軟に対応していく人が多いかもしれません」
――現在ミラティブへの入社を検討している候補者さんに、メッセージをお願いします。
立野「ミラティブは、良質な成功体験を積むことができる希少な会社のひとつだと思います。配信体験やユーザーコミュニケーションをいかに価値あるものにするのか。そういったテーマに興味がある方は、楽しんで働けるでしょう。
また、私たちが挑戦するライブ配信という成長市場は、これからどんな変化が起こるかわからないワクワク感があります。まずは日本市場での事業拡大を目指しますが、国内で成功すればグローバルにも展開していける可能性が十分あると思います。大手企業の存在感を無視することはできませんが、戦える企業だという自信があります。
新規プロジェクトチームについては、ゲーム会社さんと手を取り合いながら、Mirrativというプロダクトだからこそできる新しい体験を生み出す体験ができます。その施策でユーザーさんに熱狂してもらえれば、事業も組織も成長し、やがて社会により大きなインパクトを与えていくことにもつながる。そんな仕事に興味がある方と、ご一緒できたら嬉しいです」
これまで起業や事業拡大に興味を抱いていた立野は、現在ミラティブの新規プロジェクトチームに関わることで、まさに事業と会社の成長の礎を築くポジションで活躍しています。
【取材 宿木 雪樹、執筆 碧月はる】