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アプリMirrativのサーバーサイドの新機能開発や運用を担うバックエンドチーム。スマホゲーム配信者数日本一の配信プラットフォームを支える業務の魅力やチーム編成について、バックエンドチームのマネージャーを務める平松 達也が語ります。
バックエンドチームマネージャー 平松 達也
京都大学大学院修了後、世界一周の旅を経てITコンサルティング会社に入社し、技術基盤開発に従事。旅行系スタートアップtrippieceのリードエンジニアを勤めた後、2019年9月よりミラティブに入社。
目次
- 人と組織から感じられた確かさが転職の決め手に
- Mirrativのユーザー体験の要を支えるバックエンドチーム
- より成長するために、チームの力を増やしていきたい
人と組織から感じられた確かさが転職の決め手に
ーーミラティブ入社前のキャリアについて教えてください。
平松「新卒でITコンサル系の企業に入社し、企業の業務改善に資するシステムを作っていました。その後、旅行関連事業を展開するスタートアップ企業へ転職。いずれにも5~6年在籍していました」
ーーミラティブは前職と同じスタートアップ企業ですが、業界は全く異なりますね。
平松「そうですね。前職でスタートアップ企業が事業を成長させていくために大切なことが何なのかをある程度理解したので、転職活動中は今後成長を期待できる企業を探していたんです。もともとゲームが好きだったこともあり、ミラティブの事業内容にも興味を持てました」
――ミラティブに決めた理由は何だったのでしょうか?
平松「一番の理由は、人材や組織設計がすばらしいことです。ミラティブのエンジニアはスキルが非常に高く、仕事に対する姿勢もストイックでした。また、個人の素地を活かせる組織やカルチャーがあったので、この会社なら大丈夫だろう、と。転職前に副業という形で2~3ヶ月チームで働いてみて、転職を決意しました」
――社内の人材が転職の決め手になったわけですね。
平松「スタートアップ企業が成長していくためには、目まぐるしい時代の変化に対応する柔軟性やスピード感が必要です。それらがどこから生まれてくるのかといえば、やはり企業を形作る人材だと思います。ミラティブのメンバーは、そこにしっかり対応していけるスキルとスピード感、熱量があると思いました」
Mirrativのユーザー体験の要を支えるバックエンドチーム
――現在はミラティブでどのような役割を担っているのでしょうか。
平松「バックエンドチームに所属し、サーバーサイドの機能改善や開発を担当しています。チームの人数増加に伴ってバックエンドチームを2つに分け、私はそのうちの1つのチームのマネージャーになりました」
ーーバックエンドチームについて詳しく教えてください。
平松「バックエンドチームには現在9名のエンジニアが在籍しており、目的別で組まれたチームに各メンバーが分かれて働いています。配信プラットフォーム、エモモ、ゲーム企業と連携した機能開発、基盤チームにそれぞれ分かれ、各領域ごとに改善を重ねています」
(ミラティブエンジニア向け会社紹介資料/Engineer's Handbook より)
――Mirrativの技術的な難しさはどこにありますか?
平松「まず、提供しているサービスが、リアルタイムで配信者と視聴者がコミュニケーションを取るプラットフォームなので、高トラフィックという特徴が挙げられます。
私たちが適切な修正を反映できないと、即座にユーザー体験に影響が出ます。ユーザーさんの体験を損なわないよう注意しながら開発を進めるところが、難しいところです。
また、3Dアバター機能エモモやリアルタイム配信を支えている、裏側のサーバーやライブ視聴プレイヤーは、自分たちで独自のものを開発しています。その仕組みを理解した上で新機能を追加していかなければならないので、そこも難しいところかもしれません」
ーー既出のシステムを使わず、あえて自分たちで作っているんですね。
平松「他のところからもってきた仕組みだと、私たちが目指すクオリティやスピードは出ないんです。例えば、視聴者からのコメントに対する配信者のリアクションが視聴者に届くまでの時間を最小限にするためには、独自システムを作る必要がありました」
ーー現場の開発のスピード感が伝わるエピソードがあればお聞きしたいです。
平松「そうですね、例えばエモモチームは、4~5種類のイベントを毎週順番に開催しています。ひとつのイベント終了後にそのイベントの結果を分析し、終了から1週間後くらいに機能改善案がまとまるんですけど、そうすると改善を反映する同じ種類の次回イベントはもう2~3週間後に迫ってるんですよね(笑)。もちろん、優先順位を検討しつつ可能なところから改善していくのですが、イベント改善に注力するときだと、最短2週間サイクルで開発し続けていることもあります」
(2021年7月にミラティブ内で開催したイベント。ルーレット(すごろく)や、ガチャ形式で贈るギフトなどあり、全て配信者と視聴者が一緒に楽しめる仕組みになっている)
ーー相当のスピードとスキルが求められそうな環境ですね……!
平松「私が入社した頃は個々人のスキルが頼りという感じでしたが、今はチームで協力しあいながら進められる環境が整ってきたので、個々が頑張るというより、組織力でカバーしていくような印象が強くなってきました。スケジュール管理体制もずいぶんと整いましたから、これから入社する方は働きやすいかもしれません(笑)」
より成長するために、チームの力を増やしていきたい
ーーバックエンドチームをどのようなチームにしていきたいですか?
平松「目的によって分けられたチームとは別に、あえて職種で分けたチームがあるのですから、こちらでは互いの専門技術やノウハウを共有し合い、組織知を高めていきたいです。バックエンドチーム全員で底上げした技術を、各々の目的に応じて活用できることが目標です」
ーー実際働いてみて、ミラティブはどんな会社だと感じますか?
平松「まず、全社員がプロダクトやユーザーさんに向き合っています。その上で、Mirrativをより良くしていくためにこれを作ろうよ、新しくこれをしようよ、と、次々に挑戦していくチームだと感じました。
このチャレンジングなカルチャーは、企業の強さでもあると思います。転職したときに感じた『ミラティブなら大丈夫』という感覚は、間違っていなかったようです」
――どんな人と働きたいですか?
平松「ミラティブが目指す世界に共感できる上で、人と働くことが好きな人が向いていると思います。『わかりあう願いをつなごう』という理念を掲げている企業なので、チーム、社員、ユーザーさん……さまざまな人と向き合うことの大切さを理解できる人が望ましいです」
――ミラティブで働くと、どんな体験ができますか?
平松「自分で作ったものがユーザーさんに届くのを、自分の目で見られます。ユーザーさんの反応を肌で感じられるので、やりがいにつながりますね」
Mirrativのユーザー体験をより良くするべく、自らの手で開発した礎に磨きをかけるバックエンドチーム。難しい課題を解決しながら前に進んでいく原動力は、スキルの高いメンバー同士の協力と、組織知のアップデートです。将来性を感じたミラティブという環境で、平松の挑戦は続きます。
【取材・執筆 宿木 雪樹】