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ミラティブエンジニアチームは、ライブ配信プラットフォーム『Mirrativ』のプロダクト改善を担う柱の一つです。週1回のペースでアップデートを続け、難易度の高い実装をも実現するチームを貫いているのは、技術力と“楽しさ”です。マネージャー・千吉良成紀が、エンジニアチームの現在について語ります。
クライアントチーム マネージャー 千吉良 成紀(ちぎら なるき)@_naru_jpn
東京理科大学物理学科修士課程を修了後、株式会社Timersに入社し、iOSのリードエンジニアとして開発業務に従事。 2018年12月にミラティブに入社し、開発業務に従事。現在は iOS リード兼クライアントチームマネージャー。
目次
- 役割に応じて柔軟な対応を続けるエンジニアチーム
- 個々の高いスキルを活かすチームワークが今後の課題
- 技術だけでなく人にも興味を――より強いチームを目指して
役割に応じて柔軟な対応を続けるエンジニアチーム
――はじめに、エンジニアチームについて教えてください。
千吉良「ミラティブのクライアントエンジニアチームはiOSとAndroidそれぞれ2名の社員で構成されています。2019年に公開されたnoteで、開発に向き合う日々がまるで"文化祭の前日”だという言葉を借りましたが、あの頃からその雰囲気は変わりません。短い期日の中で、質の良いものを作るために全力で取り組むチームです」
――ふだんのエンジニアの働き方について教えてください。
千吉良「コロナ禍以降は、基本フルリモートです。主なコミュニケーションツールはSlackですが、毎朝夕それぞれ1回、メンバーで集まって進捗を確認しあう会を設けています。ちなみに、この会はGatherというツール上で行います。
Gatherはバーチャル空間にメンバー同士が集まり、近くにいるメンバーと会話することができるツールです。朝会や夕会など集まる時間以外も、ここにメンバーがいることが多いです。私も業務中はなるべくこの Gather にいて、ちょっとした実装上の相談をしたり、業務に関係ない雑談をしたりして、お互い話しやすい場になるよう意識しています。フルリモートですが、オフィスのようなコミュニケーションが取りやすい環境だと思います」
――開発については、具体的にどのように役割分担していますか?
千吉良「ミラティブのエンジニアはいま、大きく3つのチームにわけられています。1つはライブプラットフォームチームといって、ライブ配信に関わるアップデートを担当しています。2つめはエモモチームで、3Dアバター機能エモモ周辺の改善やアップデートにあたります。そして、2021年から新しく増えたのが新規プロジェクトのチームです。
――エンジニアは3つのチームそれぞれに分かれて対応しているんですか?
千吉良「いえ、常に同じチームに所属するのではなく、プロジェクトに応じて必要な人員を配置しています。
ただ、チームによって技術的な慣れの方向性が若干異なるので、ミラティブのエンジニアは柔軟な対応と幅広いリクエストに応える技術力が求められると思います」
個々の高いスキルを活かすチームワークが今後の課題
――ということは、ミラティブのエンジニアは技術力が高い、ということでしょうか?
千吉良「エンジニアのレベルは高いほうだと思います。比較的少人数のチームで週1回リリースを続けるスピードと、エモモやコラボ配信など難易度の高い実装も実現し続ける技術力。この2つを持ち合わせたエンジニアが集っています。
実は、私自身がミラティブへの入社を決意した理由の一つが、このエンジニアのレベルの高さなんです。副業をしている中でミラティブのエンジニアと一緒に仕事をし、開発のスピード感とレベルの高さを感じ、一緒に働きたいと思いました」
――では、マネージャーの視点で見たチームの課題は何ですか?
千吉良「そうですね……流動性への対応力でしょうか。もちろんエンジニア一人ひとりのスキルが高いことは重要なのですが、流動的なプロジェクトの中でも、チーム全体で力を発揮できるような環境をつくりたい、と思っています。
とくにエモモチームと新規プロジェクトチームは、期間限定のイベント開催など、不定期かつ突発的な対応を求められることが多いので、なかなかチームワークを活かすのが難しいんです」
――その課題に対して現在どのような対策をしていますか?
千吉良「まずエンジニア同士のコミュニケーション面については、先ほど紹介したGatherなどのツールを使うことで、できるだけメンバーが気軽に情報共有できる環境を作っています。
また、比較的プロジェクトの見通しがつきやすいライブプラットフォームチームでは、お互いの作業状況がわかるようにタスク管理できる体制に切り替えました。以前は施策単位でしか作業が見えなかったのですが、現在はよりお互いの状況が見えやすい環境になっています。週1度すり合わせを行うことで、お互いタスクの軌道修正や優先順位の見直しがしやすくなりました。
この変更は、PMと話し合って決めたことです。試しにやってみたら良い形で回ったので、続けていこうという方針になりました。
今後はエモモチームや新規プロジェクトチームでも、よりお互いの作業が円滑になるような提案をしていけたらいいなと思っています」
――難しい条件下でも良い環境を整えていくのは、マネージメントの腕の見せ所ですね。
千吉良「先ほどお伝えしたように、ミラティブのエンジニアはとても優秀です。でも、どんなに技術力があっても、その技術をうまく活かせる、彼らの働きを支えるようなプロジェクトや体制がないと、その力を最大限発揮することはできません。
これからエンジニアの人数が増えてきても、一人ひとりが活躍できるようなチームづくりに取り組んでいきたいです」
技術だけでなく人にも興味を――より強いチームを目指して
――ミラティブで働いていてどんなことにやりがいを感じますか?
千吉良「ユーザーさんと距離が近いことです。自分が実装したものを、ユーザーさんが楽しんでくれる。その姿をすぐそばで感じられることは、開発のモチベーションにつながりますね。
全社員がユーザーさんの意見を確認する『ユーザーフィードバック』の時間も、ユーザーさんとの距離が近く感じられる大切な時間です。ストアのレビューだけでなく、SNSでの反応やメールのお問い合わせなども細かにチェックしていくことで、ユーザーさんが喜んでくれていること、あるいは改善が必要なことが明確にわかります。こういった環境や制度が、エンジニアのやりがいにもつながっていると思います」
(ユーザーフィードバックでは、SNSでの投稿やアプリストアのレビューを全社員で共有しています)
――チーム全体のカルチャーについて教えてください。
千吉良「私たちは『わかりあう願いをつなごう』というミッションを掲げていますが、社内外のあらゆるところにこの意識が根付いています。エンジニアがユーザーさんとわかりあいたい、ユーザーさん同士にもわかりあってほしい、社内全員がわかりあいたい……というふうに、関わり合うすべての人たちに対してそのきもちがあります」
――具体的にそのカルチャーを体現していることはありますか?
千吉良「難しいですね。一つひとつは本当にささいな、ちいさなことだと思います。たとえば、開発の進捗でわからないことや不安なことを言いづらい環境を、できるだけ作らない努力がその一つかもしれません。
互いの仕事を振り返ったとき、うまくいかなかったことを言える環境をつくる。そして、うまくいかなかったことをチームでカバーするためにどうしたらいいか、建設的な話ができるようにする。誰も悲しい思いをしないように進める、といえばいいのかな。そういうことの積み重ねを、チームや会社全体で心がけていきたいです」
――ミラティブに来てほしい人材像を教えてください。
千吉良「プロダクトにも人にも興味がある人ですね。『わかりあう願いをつなごう』という言葉に共感できる人、と言い換えられるかもしれません。
もちろん、エンジニアとして新しい技術や難しい課題に立ち向かうことを楽しめる素質は必要だと思うのですが、ミラティブで働くエンジニアの楽しさは、それだけではありません。自分の技術によって、ユーザーさんに喜んでもらえる。そこも同じくらい楽しめる人のほうが、向いていると思います」
――最後に、候補者に向けてメッセージをお願いします。
千吉良「私はこれから、ミラティブのエンジニアチームをもっと強くしていきたい、と思っています。そして私が考えるエンジニアチームの強さとは、チームで協力し、成長しあい続けていけることです。
そのためには、エンジニアとしての働きと、ユーザーさんにそれを届けられることを、“楽しみ続ける”ことがとても大切だと思っています。技術力を高め、仲間やユーザーさんと共に成長し続けることを楽しめる方と会えるのを心待ちにしています」
高い技術力を求められるミラティブの開発環境を心から楽しみ、ユーザーさんにより良いものを届けるために邁進してきた千吉良成紀。マネージャーになったことで見える風景は広がりつつも、楽しむ気持ちは変わりません。
配信アプリ「Mirrativ」のアプリ開発現場から千吉良 成紀さんと「配信アプリ「Mirrativ」のアプリ開発現場から」について話しませんか?meety.net
【取材・執筆 宿木 雪樹】