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公務員から教育業界へ転職した私。何事も遅すぎることはありません


山田美紀(やまだ・みき)。長年勤めた国家公務員を退職。
その後、「自分が本当にやりたい仕事は何なのか」考えてみると、「教えることが好き」という昔から持っている気持ちから、教育業界に携わりたいと思う。自分の体験から「何度でもやり直しができる社会をつくる」という言葉に強く共感してキズキ共育塾へ。
何事も遅すぎるということはないんだ、ということを伝えたい。

長年勤めた公務員を退職し、かねてから興味のあった教育業界へ

国家公務員として19年務めた後、退職しました。

「誰かの役に立ちたい」という思いから志した職業でしたが、長年務めてみて、結局この仕事を通じては、自分のやりたいことはできないという思いが募ってきたんです。

退職時期は、2011年、東日本大震災の直後です。

残務を整理している最中に震災が起きました。

退職後は、ボランティアとして岩手県の陸前高田市に数回足を運んだ後、難民問題を扱うNPOやストリートチルドレンを支援するNPOの活動に関わっていました。

それから、企業の営業職として1年間働いたんですが、仕事に馴染めず、さらに悪いことに、公務員時代から抱えていた病気が悪化。

そこで、治療に専念することに決め、仕事を辞めてから、2か月間ほど療養しました。

この間に、自分が本当にやりたい仕事は何なのか、改めて考えてみました。

そして、教育業界に携わりたいという思いが日に日に強まっていきました。

教えることが好きなのだと最初に気づいたのは、大学生時代に塾講師としてアルバイトをしていたときです。

当初は、自分の好きな勉強を通じてお金がもらえるという理由から、軽い気持ちで始めたアルバイトでした。

それが結果的には一番楽しかった。そのまま大学卒業まで続けました。

公務員時代においても、小中学校の体験学習などの企画を担当することが多かったので、子どもたちと接する機会は多かったです。

子どもたちが新しいことを知ったときに浮かべる、すごく生き生きした表情を見るのが本当に嬉しくて。

ですから、「やっぱり自分は教えることが好きなんだな」という思いは、その当時もずっと感じていました。

病気療養を終えて思いを新たにし、とある塾で講師として働き始めました。

「何度でもやり直せる社会をつくる」というキズキの考えに共感した

最初に働き始めた塾はキズキ共育塾とは別の塾なんですが、そこも進学指導一辺倒ではなく、学習障害を抱える子どもさんや、集団に馴染めない子どもさんについても指導対象にしていました。

「いわゆる『落ちこぼれ』として扱われてしまっていた私の同級生たちも、このような障害を持っていたのだ」…そこにはひとつの新鮮な驚きがありました。

そういう生徒さんは少しでも勉強がわかると、満面の笑みを浮かべて心から嬉しがります。

その姿を見て、「この子たちのように、自分一人だけでは十分に学習を進められないような生徒さんたちに、勉強を教えられたらいいな」と思うようになりました。

その塾は授業時間を主に夜に設定しています。

そこで、昼間の時間帯にできることはないだろうかと探していたところ、キズキ共育塾を発見したのです。

合わせていくつかの団体について調べましたが、中でもキズキ共育塾のホームページから一番温かみを感じました。

理事長の安田さんの言葉に感銘を受けましたし、キズキが掲げている、「何度でもやり直せる社会をつくる」という言葉に強く共感できました。

私自身、長年勤めてきた公務員の仕事を辞めて、現在塾講師として働いているということもあり、この言葉には心に染み入るものがあったんです。

キズキでは「目の前で苦しんでいる人の支えになりたい」という思いが共有されている

一口に生徒さんといっても、小学生から社会人まで、いろいろな方がいらっしゃいます。

そして、皆さんそれぞれに大変な苦労を経験されています。

講師やスタッフは、その一人一人に対して最適な支援の仕方を日々考え続け、試行錯誤しながら対応していて、そのような姿を見て、学ぶことは多いです。

一般的な家庭教師や塾講師の場合は、担当している生徒さんの抱えている問題を、単独で解決しなければなりません。

一方、キズキ共育塾では、例えば定例ミーティングの場において、問題解決のために何が出来るのかを、講師とスタッフ皆で議論しながら考えていきます。

ミーティングなどを通じて、生徒さんに対してよりよい支援方法を提案できるのはもちろんのこと、個々の講師・スタッフも、自身の支援のスキルを磨くことができます。

「目の前で苦しんでいる生徒さんの支えとなりたい」という思いを共有した方々が、一丸となって働いているというのがキズキ共育塾の魅力であり、これは他の塾にはないものだと思います。

「失敗から学べることもたくさんある」 自身の経験を伝えることが生徒さんの気持ちを軽くするのに役立つ

やはり、自分の授業が生徒さんの役に立っているのを見ると、嬉しい気持ちになります。

塾講師として蓄積してきたノウハウだけではなく、ときには公務員や営業職として働いていた経験、病気に苦しみ、療養した経験を伝えることが、生徒さんにとって役立つこともあります。

そういう意味では、これまでの私の人生経験全てが、今の私の授業を形作っていると思います。

例えば、公務員時代は転勤・出張稼業でしたし、旅行も好きですから、出身地や行ったことがある土地などで生徒さんと共通点が多く、話が盛り上がることがよくあります。

あるとき、私の失敗談を生徒さんにお話ししたら、「先生は完璧だと思っていたけどそんな抜けたこともするんだあ」と変に感心されたんです。

「そうよ、失敗からいっぱい学ぶことだってあるのよ」と伝えたところ、失敗することに対してプレッシャーがなくなったようで、授業を真面目に受けてくれるようになりました。

授業を受けた生徒さんの気持ちが少しでも軽くなったり、学んだことが今後の糧になったりしてもらえればいいですね。

生徒さんには、授業を通じて、知らなかったことを知る喜びを感じてほしいと思っています。

でも、一人一人能力や興味のある分野も違うので、どういう切り口で教えていくか、日々考えています。

勉強面だけでなく、メンタル面を考慮して、どのように接していけばいいのかも大切です。

親身になってともに悩むのがいいのか、それとも悩みを明るく笑い飛ばすのがいいのか、生徒さんの様子を見ながら判断していきます。

単に教科書の内容を教えるということ以上に、このことはずっと大変だと思います。

また、先ほどもお伝えしたとおり、キズキ共育塾の生徒さんの年齢層は幅広いです。

その点も考慮して、接し方を変えていかなければなりません。

担当する生徒さんにとっての最適な距離感を保ちながら、授業をするように心がけています。

「また学び直したい」という思いを形にする

キズキ共育塾には、山田先生のように、過去に苦労を乗り越えた経験を持つ講師が多数在籍しています。そのような経験を活かし、生徒さん一人ひとりの悩みに寄り添い、気持ちをくみ取りながら、学習面とメンタル面のサポートを行っています。

「一度は勉強から離れてしまったけれど、また学び直したい」。キズキ共育塾の講師、そしてスタッフは、生徒さんのそんな思いを形にする手助けを行っています。

キズキ共育塾のお仕事に興味を持ってくださった方からのご応募を、心よりお待ちしております。


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