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クリエイティブ・テックエージェンシーTAMには、新しく入ったスタッフに「専用」の先輩が一人配置され、なんでも相談できる相手としてサポートをする「メンター制度」があります。
新しい職場に馴染んで仕事を覚えるだけでも大変な新入社員時代に、このメンターの存在は大きく、「本当に助かった」と振り返るスタッフが多くいます。
本日お話を伺ったのは、そんなメンター/メンティーのペアであるOHTAMの本間奈緒美さんと林美衣さん。お二人とも未経験でエンジニアとしてECチームに入社し、現在活躍されています。
3年のTAM歴のギャップがありながらメンター/メンティーとしてフラットになんでも話せる関係性のお二人に、キャリアの歩み、女性エンジニアならではのお悩み、今後の展望、お互いのことなどをざっくばらんに語り合っていただきました。
未経験&異業種からのエンジニア転職
ーーまずはお二人の自己紹介からお願いします。
本間(メンター):ざっくりバックグラウンドをお話しすると、私も林さんもTAMに入社する前は全然違う仕事をしていて、どちらもエンジニア職未経験で入社しています。
私自身は入社して今年5年目なのですが、普段の業務はOHTAMのメイン事業であるクライアントのECサイト構築です。私はそのうち上流のほうの仕事、例えば、クライアントと話し合ってどういうふうにECサイトを構築していくかを決める「要件定義」の仕事から入ります。要件がある程度決まったら、チームみんなで役割を決めて構築を進めていく流れになっています。
最近だとそのフローの中で、私から林さんに「じゃあここの担当をお願いします」みたいな形で一緒に仕事をすることが多いです。また、私たちのチームはその受託サービスとは別に、Shopifyというカートシステムで使えるアプリケーションの開発・運用も行っています。そこでは、PM・開発・CSなどサービスの全体に携わっています。
株式会社OHTAM フロントエンドエンジニア 本間奈緒美
製薬・化粧品メーカーで商品企画・研究開発職を経験した後、独学でプログラミングの勉強を行いエンジニアとして2020年にTAMに入社。大手ECサイトの構築や自社サービスの開発・運用に従事
林(メンティー):私もエンジニア職未経験でTAMに入社して、ちょうど1年ぐらいが経ちます。業務内容は先ほど本間さんが説明されたように、要件定義されたものから担当が決められて、主にECサイトのユーザーインターフェイスを構築しています。そのほか、運用しているサイトのUXの修正や、毎週の更新に関してクライアントと連絡を取りながらやっています。
株式会社OHTAM フロントエンドエンジニア 林美衣
1997年生まれ。前職では、鉄道会社の情報職として鉄道に関わる多様なDX案件を経験。2023年10月にTAMに入社し、現在はECサイト運用・構築やLP作成などの業務に携わる
――お二人がエンジニアに転向することを決めたのはなぜでしょう?
本間:私の場合はコロナ禍に、「今会社が潰れたときに自分はちゃんと生きていけるのか」みたいなことを考えたときに、やっぱり会社の力がないと難しいなと。「会社がなくなっても自分の力だけで稼げるスキルを身につけたい」と思ったのが、大きな理由です。
前職は化粧品メーカーの研究開発、処方設計だったんですが、それはやっぱり大掛かりな設備も必要だし、原料も高価なので、個人でできる仕事かというと決してそうではなくて。一方でエンジニアの仕事は、スキルとPCとWi-Fiさえあれば最低限できるので、やってみようかなと思いました。
また、私の人生の目標の一つに「世界遺産を回れるだけ回りたい」というのがあるのですが、それは研究室に行かないとできないメーカーの研究職の仕事をしているかぎり実現できない。「場所に縛られない仕事をしたいな」とも思いました。
林:私は前職で鉄道会社の技術系総合職として、駅の案内ロボットを開発する仕事をしていました。
ただ、パンデミック中に導入されたリモートワークが、コロナが明けた途端、「週一に抑えよう」とかいう話になって。せっかく便利な労働環境だったのにやっぱりそっちに戻っちゃうんだとがっかりしたし、総合職なこともあって「どんどん上を目指せ」みたいな上司の圧力もあって。なんかこう・・・ 上だけを目指したいわけではないんだよなあ、と。
「自分のしたい仕事とは違う」という違和感が大きくなっていく中で、大学時代にプログラミングをしていたことを思い出し、「やっぱり自分で手を動かしてモノを作る仕事がしたいな」と思いました。大学時代にしたことがなかったフロントエンドを少し勉強してみたら楽しくって。やっぱり作ることが好きだったんです。
自分専用の先輩、「メンター/メンティー」の関係
―お二人は本間さんがメンター、林さんがメンティーという関係なんですよね?
林:はい。ECチームには、エンジニアテストみたいな、未経験者が入社してからのフローがちゃんと用意されていて。研修期間の課題や、それと並行して業務として働くための知識をつけるための手順がちゃんと用意されていて、私自身、滑らかに運用案件に入れたなという記憶があります。
かつ、本間さんのような「メンター」もついてくれて。メンターは会社が決めてくれるんですが、「もし分からないところがあったら、とりあえず第一にこの人に聞いてくださいね」という、自分専用の、仕事をイチから教えてくれる先輩みたいな存在です。
「上司」っていう距離感ではなくって、もう「なんでも聞ける人」みたいな距離感ですね。本間さんは、とりあえず親だと思ってついて行っています(笑)。
本間:私が東京オフィス、林さんは大阪オフィスということで、最初は音声だけでのやり取りだったんです。女の子らしい、ふわふわした印象を受けてちょっと心配していたんですが、めちゃめちゃ根性がある子でした(笑)。でも、頑張り屋さんすぎて心配になることもあって。
林:私は入社面接の段階で、自分と同じように未経験で入社した女性が東京オフィスにいると教えてもらって、「そんな方いるんだ、ちょっと心強いな」と感じて、入社してからずっと会ってみたいと思っていました。
入社した日にオンラインでちょっとご挨拶させてもらいましたが、実際に対面で会えたのが半年後。でもその前からリモートで一緒に仕事はしていて、すごくきちんとやり取りを返してくれるし、優しい言葉をかけてくれてメンタルも癒やされて、ちゃんとレビューもしてくれて、仕事が丁寧だなあ、めっちゃ完璧だなあと思っていました。
本間:ちょっと恥かしいですね(笑)。一方私も、「メンター」という形でしっかりと人を育てるのは林さんが初めてなこともあって、最初はめちゃめちゃ緊張していました。自分自身、まだ自信が持てていなかったこともあり、「せっかくやる気があって頑張ってくれている人の可能性をつぶしてしまったらどうしよう」と。
でもあんまり考えすぎずに、ただ、「なるべく辛い思いをさせすぎないようにしたい」という思いは強くって。そもそも未経験な時点で大変なので、なるべく寄り添えるように試行錯誤しながらやってきました。
林さんはレスポンスがすごく早いし、仕事がすごく丁寧で、アドバイスは自分の中でしっかり噛み砕いて理解して、ちゃんと実行した上にさらに応用もしてくれるので、「5を伝えたら10で返してくれる」みたいなところがあるんです。仕事のミスも少ないし、視野も広くて・・・ 要するにもう土台が出来上がっている。
ただ先ほども言ったように、ちょっと抱え込みがちなのは弱点と言えば弱点でしょうか。みんな林さんに仕事をお願いしたいんですが、林さんはちょっと立場上断るのも難しいので、その物量を私がコントロールしてあげられたら、とは思っています。
―本間さんと林さんの関係はあまり「上司と部下」という印象を受けませんね。
本間:TAM自体、役職がないし、エンジニアもデザイナーもディレクターもみんなフラットなんですよね。社歴が長い人が先輩風をビュービュー吹かせるとか、そんなのが全然なくって(笑)。
結構みんなお互いを尊重して、一緒に仕事をしていくのが当たり前な感じですね。私も自分がすべて正しいだなんて思っていないし、みんなそれぞれ得意分野があるので、ぜひ私もみんなからアドバイスがほしいし、あまり指示しないようにしています。
それと、「すごいな」と思ったら、ちゃんと褒めるというのは意識していて。特に真面目で頑張り屋さんな人は、自分ができたことに目が向かないことが多いのかなと思うんですよね。できなかったことばかりに目が向いてしまう。それでこう落ち込んじゃったり、「モチベーションが維持できない」みたいなところはあると思っていて。
あとは否定しないようにしています。私、新卒でメーカーに入って、まわりにすごく優秀な女性の先輩が多かったんですけど、めちゃめちゃ怖かったんですよ(苦笑)。だからなるべく自分の下の子たちには、そういう気持ちはさせたくないなと思って。
なんでも言える環境のほうが人はどんどん成長していくので、「心理的安全性」がすごく大事だなと思います。先輩のご機嫌伺いに無駄なエネルギーを使わせたくない。
とはいえ、メンティーに会社に慣れてもらうためにある程度のリードは必要なので、最初は難易度がそこまで高くない仕事から入ってもらって、慣れてきたら、今まで私が担当していたような少し複雑な仕事をまかせていきます。なおかつ、その中で林さんが興味があるものがあれば、「じゃあこっちをやってみようか」みたいな形でお渡ししたり。
あとは、ECチームの代表や技術責任者と2カ月に一回くらいミーティングして、その中でやりたい仕事を聞いてくれるので、それが叶いそうなプロジェクトにアサインする。これがECチームのいつもの流れですね。
林:私の場合は、1年間は基礎を固めて技術力も上げていくことが目標だったので、運用案件に放り込んでもらって現場でたくさんの案件をさばきました。
先日のミーティングでは、生成AIなど新しい技術を学んでいきたいので、それを使う案件に入れてもらって、最新の情報をキャッチアップして、時代の流れを見極められるようになろうね、みたいなそんな話をしました。
本間:こういう個人の興味をキャッチするために、エンジニアは「朝会」という時間があって、今やっている仕事や最近ハマっていること、最近詰まっていることとかをざっくばらんに話したり、雑談したりもしています。
「女性エンジニア」としてのキャリア相談
林:せっかくなので伺いたいんですが、そもそもキャリアプランとかって考えていたりしますか・・・?よく聞かれるけど、めっちゃ難しいじゃないですか。
本間:めっちゃ難しいですね。
林:女性って、結婚・出産がテンプレートで入りがち。でもそんなの予想できないじゃないですか?「なんか、(仮)でプランを置いているが・・・」みたいなところがあって。
本間:私もエンジニアとして今後どういう道を歩みたいかは、今模索中ではあるんですよね。
たぶん方向性としては、スペシャリストになるか、ジェネラリストになるかみたいに、大きく分けてその2つになるとは思うんですよね。ただじゃあ、自分はどういうところに強みがあるのかみたいなところが・・・ まだあんまり見えてなくって。私も他の人に相談したばっかりなんです。
林:本間さんからそういう話を聞くと安心します。
本間:TAMの人たちと一緒にモノづくりをするのはすごく好きだし、楽しいので、「エンジニアが働きやすい、やりたいことをやれる」、そういう状況を作っていけたらいいなとは今思っています。逆に、林さんがさっき「めっちゃ難しい」と言っていたのは、例えばどんなことで・・・?
林:やっぱりなんかその・・・ 世間的に、出産とかがあると、女性のキャリアプランって一時中断されがちですが、その一時中断の期間がどれくらいになるのかも分からないっていうのも先が見えなすぎるし。逆に「絶対に子どもを産む」という確証もないから、予定も立てようがないというか・・・。
まとまらないんですが、要するに予定の立てづらい未来にどう抗いつつ最適化していくか、みたいな課題というか。キャリアプランなんて思い描いてもその通りにはいかないんだろうけど、でも立てないといけないんだろうなという漠然としたプレッシャーがあって。そこがジレンマなんですよね。
本間:うんうん。私も今独身だけど、将来子どもができたらいいなあとは考えていて・・・ だけど、あんまり「いつまでに」とかは考えていないです。
でもTAMはリモートが主流になってきているから、結構子育てとか、ほかのことをしながらでも働きやすいのかなと。そういうのが結構、当たり前の時代になってきているのかな? TAMはだいぶ前から世界各国、全国各地からリモートで働いている方が多いですけど。
それに、TAMだとあんまり「男女差」を感じることがないですね。「男性だから、女性だから」っていうのは全然なくって。平等に仕事は割り振られるし、フラットに接してもらっていると感じています。
林:それは本当にそうですね。
本間:でもね、実はメンターになると自分もすごく成長する、一緒に成長していけるっていうのが、本当にあるんです。やっぱり視野が広がるというか。
実装の仕事だけやっているときは本当にコードのことばかり考えていましたが、ビジネスの観点で考えることもだいぶ必要になってくるので。背景や全体を理解したうえで、メンティーにレビューする立場になると、解像度が上がりますね。
これでやっと、本当に「仕事として」案件やプロジェクトに携われるようになった気がします。
[取材] 岡徳之 [構成] ウルセム幸子 [撮影] 蔡昀儒