組織が一丸となって事業を進め、社会にインパクトを与えるためには、「向かうべきベクトルを揃え、その大きさを最大化する」ことが重要です。
Mediiでは、このベクトルの向きを「ミッション」、その大きさを最大化するための指針を「バリュー」と定義しています。
私たちは、それぞれ異なる環境で過ごし、異なる背景や価値観を持っていますが、Mediiに集う仲間は、Mediiのミッションに共感し、バリューを大切に思う人たちです。その共通理解こそが、私たちの活動を力強く推進する原動力となっています。
この記事では、Mediiが掲げるミッションとバリューを紹介します。これらは、メンバー全員で何度も議論を重ね、一つひとつの表現に想いを込めました。ぜひ、私たちの目指す未来を感じていただければと思います。
※この記事はnoteの転載です(note)
ミッション
ミッション:誰も取り残さない医療を
英語表記:Leave No Patient Behind
ミッションストーリー
「何の病気かわからない」
「自分にとって良い治療かわからない」
そんな不安や苦しみを抱え続けたまま
取り残されてしまっている患者が世界中にたくさんいます。
そんな取り残された患者一人ひとりが納得できる医療を受けられることで
不安や苦しみから解放されてほしいとMediiは考えています。
医療は日々進歩しアップデートされています。
専門化・細分化している現在の医療構造では
ひとりの医師が全てを把握することは極めて困難です。
Mediiは、主治医とエキスパート専門医を繋げ
限られた知見がひとりの患者にしっかり届く世界をつくります。
“誰も取り残さない医療を”
患者に真摯に向き合う医師と共にMediiは挑戦し続けます。
このミッションを掲げるまでの経緯
「誰も取り残さない医療を」は、2023年10月に策定したミッションです。それまでMediiでは、別のミッション・ビジョンを掲げていましたが、再定義を行うことになりました。再定義の理由は以下の2点です。
①向きが明確になるほどの“シンプルで強いアイデンティティ”が必要だったから
②事業を進めるなかで見えてきた事実(ファクトフルネス)を反映するため
「誰も取り残さない医療を」は、Mediiが果たすべき使命であり、実現したい未来そのものです。このため、ミッションとビジョンを一つの共通の言葉にすることになりました。
▼再言語化の背景や理由について
ミッションの再言語化に込められた想い、このタイミングで刷新した理由とは?
▼再言語化のプロセス
【誰も取り残さない医療を】ミッション・ビジョン再定義の裏側
3つのバリュー
「誰も取り残さない医療を」というミッションの達成に「最短で」近づいていくためには、何を大切にし、どのように価値を発揮し、メンバー同士がどのように関わり合うチームでありたいのか、その価値基準を皆が共通で持つことが重要であると考えています。
「カスタマーハピネス」は、Mediiが最も大切にする上位のバリューであり、「成果最大化」と「Team Medii」は、下図が示すように心理的安全性を保ったハイスタンダードな組織、つまり高い生産性を出し続けられる組織であるために必要なバリューとなっています。
これから解説する3つのバリューとそれに紐づく4つの行動指針は、Mediiのカルチャーの根源です。メンバー全員が共有し、あらゆる仕事において大切にする価値基準となります。そして、バリューを発揮した仲間の姿勢・アイデア・行動に、称賛を贈る文化が根付いています。
▼バリューに対する考えを綴った代表山田のnote
Mediiが大切にしているバリュー、その誕生秘話
①カスタマーハピネス
私たちが「誰も取り残さない医療を」実現するにあたって、最も大切にしているバリューはカスタマーハピネスです。
「カスタマーハピネス」とは、私たちにとって最も大事なカスタマーたる主治医や、伴走するエキスパート専門医のニーズを満たしたり、課題を解決したりすることで、満足(ハピネス)を感じてもらいたいと願う姿勢や行動を表します。
主治医を通じて、最終的にその先にいる患者に「早期の適切な診断・治療」というハピネスを届けることで、より良い未来がもたらされることを目指します。
カスタマーに高い価値を提供するためには、課題やニーズを自分ごとのように想像することが大切です。
その際に、カスタマーの声に耳を傾けることはもちろん、その背景にあるカスタマーが声に出さない想いや、カスタマー自身がまだ見ぬより良い未来についても考えを巡らせる努力をし続けます。
そして、どうすればカスタマーに満足をもたらすことができるかを仲間とともに協力してサポートし合いながら、徹底して考え、対話し、行動に移していきます。
②成果最大化
私たちは「誰も取り残さない医療を」一日でも早く実現するために、成果の最大化を目指し続けます。
「成果」とは、自然の成り行きの結果ではありません。高い達成基準を持って掲げた目標に向けて、あるいは仕事を進める上で現れた課題の本質的な解決に向けて、真摯に努力して獲得した結果です。
また、「最大化」とは狙うべき成果を定め、成果の大きさのみならず、投資する人・時間・お金に対して得られる成果の効率を追求するという意味です。目立つ大きな取り組みだけでなく日常の小さな取り組みにも、戦略性や創意工夫をもって成果を最大化する機会があります。
私たちには、成果最大化を志向する上で、企業の成長ステージを踏まえて特に重視する2つの行動指針があります。これらは片方だけでは不十分であり、両方を意識することが大切です。
まずはやってみよう:0からは何も生まれない、上手く行かなくとも柔軟に改善して行けば良い、という考えのもと、スピードと行動力を大切にすること。
見える化アジャスト:課題を見極めて仮説を立て、成果を可能な限り可視化し、迅速にアプローチを改良すること。
③Team Medii
私たちは「誰も取り残さない医療を」実現するために、本質(ラテン語でMedii)を追求する発展的なTeamであり続けます。
「Team Medii」とは、Mediiという会社がありたい姿を表現しており、具体的には次の状態を意味します。
- どのメンバーも対等な立場でお互いに敬意を持つこと
- 心の壁のない、高い心理的安全性を保ち、自らの考えを互いにオープンに示し、背中を預け合える関係にあること
- 一人ひとりが持つ良さをかけ合わせたチームワークで、より大きな相乗効果を発揮すること
私たちには、Team Mediiであり続けるために、特に重視する2つの行動指針があります。
Talk & Next:より良い未来に向けた価値に繋げるために、立場・年齢・経験などに関係なく建設的な議論を積極的に行うこと。
ボールキャッチ:オーナーシップを持って会社全体や部門の目標・成果・失敗について自分事として捉え、より良い成果を目指して助け合うこと。
バリュー浸透の取り組み
Mediiでは、ミッションやバリューが日常の会話の中に自然と組み込まれ、それに基づいた行動がなされています。新メンバーが驚くポイントとして、「バリューへの本気度」がよく挙げられます。なぜここまでバリューが浸透しているのか、その理由となる取り組みをいくつかご紹介します。
①入社時のオンボーディング
入社後すぐに代表山田との個別ワークショップがセットされます。チームで成果を最大化するためのこの場で、なぜMediiがミッションやバリューを大切にしているか、その背景や考え方が共有されます。また、疑問点などあれば解消する機会にもなっています。
②Slackスタンプ
社内コミュニケーションツールとして使っているSlackには、3つのバリューや行動指針のスタンプが用意されています。メンバー同士が日常的にバリューを発揮した場面でスタンプを押し合い、バリューを称える文化が形成されています。
▲Slackで定期的にスタンプ獲得数が発表されます。
③月間MVP
Slackで押されたスタンプの累計数をもとに、最も多くスタンプを受け取ったMVPを毎月表彰しています。MVPを受賞するとスタンプ数がリセットされる仕組みのため、地道にバリューを発揮しているメンバーも活躍が評価されやすくなっています。
④バリュー発揮ノミネート
Slackのスタンプによる定量的な称賛だけではなく、定性的にもバリュー発揮メンバーにスポットが当たるよう、バリュー発揮したメンバーとその理由を専用フォームから投稿する仕組みがあります。Slackでは見えにくい部分で活躍しているメンバーも、毎週数多くノミネートされています。
⑤週間MVP
毎週水曜に行っている全社ミーティング「Medii Boost Meet」の中で、④でノミネートされたメンバーの中から、代表山田が毎週一人MVPとして選出し表彰しています。スタンプでは定量的にバリュー発揮や活躍がフォーカスされにくいコーポレートやエンジニアのメンバーなども素晴らしい活躍をこの中で紹介され、評価、称賛されています。
⑥Medii Value Award
半期に一度開催される全社合宿「Medii Boost Camp」での表彰式です。3つのバリューに基づく3つの表彰部門を設けており、全社員からのアンケートで推薦されたメンバーが表彰されます。さらに、②と④で称えられた実績をもとに、半期のMVPも発表されます。また、毎週欠かさずにバリュー発揮メンバーのノミネートを投稿していたメンバーも表彰され、称えあう文化をさらに深める機会となっています。
受賞者インタビュー:https://www.wantedly.com/companies/company_989579/post_articles/915787
Mediiでは、「誰も取り残さない医療を」というミッションを中心に、すべての活動を進めています。このミッションを支えるのが、メンバー全員で共有するバリューと、その浸透を支える数々の取り組みです。
日々の業務の中で、メンバー一人ひとりがこのミッションを意識してバリューを体現し、称賛し合いながら前進することで、Mediiの文化がさらに強固なものとなっています。
この記事を通じて、Mediiが目指す未来や、そこに向かうための姿勢、そして具体的な取り組みを感じていただけたなら嬉しいです。そして、このミッションやバリューに共感いただけた方、ぜひ一度お話してみませんか?