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【社員インタビュー】スペシャリストが語る、やりたいことの見つけ方と仕事への向き合い方。

ライターの上村さんとSEOの鄭さん。職人のように黙々と作業しながらファンネルアドのマーケティングを支えるお二人にお話を伺いました。

ーーお二人はコミュニケーションデザイン部で普段から一緒に仕事をすることも多いと思うのですが、お互いの最初の印象と今の印象を教えてください。

上村:最初鄭さんが入社されたときは、すごく落ち着いていて白馬の王子みたいな人だな、けどどこかした闇を持ってそうだなとなんとなく雰囲気で感じていました。だから勝手に「ブラック白馬の王子」と呼んでいました。

ーー流石のキャッチコピーですね!

上村:でもめっちゃ頭良さそうとも思っていて、最初は掴みどころがなかったかも。

鄭:ただ緊張してただけです(笑)

上村:年も近くて同年代が入ってきてうれしいなとも思ってましたね。仕事を一緒にしてきて感じたのは、いつも的確な意見を言ってくれるめちゃくちゃ頼れる方だなと。

SEOという専門性の高い分野を担当していらして、自分もライターのスペシャリストとしてそこにシンパシーを感じて嬉しいなとも思っています。

ーーありがとうございます。鄭さんはいかがですか?

鄭:僕は上村さんとは歓迎会ランチで最初にお話しして、ずっとライター1本でやってこられたというのがすごいなと思っていました。SEOはライティングと近い分野なのでWebライティングをかじってはいたんです。だからこそセールスライティングとしてずっとやってこられたのはすごいなって。

あと僕も最初はキャラ掴めずにいたんですけどね。いつもぼそっと面白いことを言うなと思っていました。

仕事をして思ったのは、上村さんはディテールへのこだわりがすごいタイプの人だと思うんですけど、スピードもめっちゃ速いじゃないですか。どっちかに寄ってる人が多いと思うので完璧主義というかプロ意識を感じています。

ーープロ同士が語るプロへの印象、かっこいいですね…!

鄭:僕はやりたいことを重視してしまうタイプなんですよね、ちょっと遅くなっても。本当はダメなんですけど(笑)

上村:制作物って絶対に納期があるので、それは守りつつ自分の100%は出したいなというのが自分のポリシーとしてあるんですよね。



ーーありがとうございます。では次にこれまでのご経歴を教えてください。

上村:はい、僕は実は高卒でして。大学に入ったんですが合わなくて1年で辞めてしまって、その後に軽い気持ちで半年間アメリカに留学しました。その時は英語も別に好きじゃないし、英語を使って何かをしたいとも思ってなかったんですけど。世界観を広げたいなと思って行きました。

アメリカから帰ってきても別にやりたいことは見つかっていなくて、バイトを転々としていました。飲食店、カラオケ、ダーツバー、イベントスタッフとか色々。その中で一度パソコンを使う仕事をしていた時があって、そこから社員登用で正社員になり書くことの楽しさを知りました。でもその時は、書くこと以外自分に何もできないと感じたのがライターやろうと思ったきっかけになりました。

その会社にいた時に大手広告代理店の主催しているコピーライター養成講座にお金を払って通っていたりもして、その頃からライターとしての道に本格的に進み始めました。

実際にライターとして仕事をやり出したのは前前職からでした。投資系の情報商材のライティングをやっていたんですけど、メディア系のライティングから始まりセールスライティングも学んで、7年半くらいその会社にいました。その期間に19億6050万4130円をプロモーションで売り上げたっていうのが自分の唯一の誇りです。

ーー19億!すごい!!!

上村:でも一昨年に会社の方針が変わって合わなくなってきたのと、もっと色んなジャンルにチャレンジしたいなと思って転職を決意しました。その次の会社はマーケティングを学びたくて入社したんですけど半年で解散になってしまって、今はファンネルアドでやったことのないブランディング分野のライティングにもチャレンジしています。それを経てまたセールスにも携わっていくんですが、そのように自分のライティングの幅をさらに広げようと毎日励んでいます。

ーーありがとうございます。ちゃんと聞いたのは初めてかもしれませんね!次に鄭さんお願いいたします。



鄭:僕は元々すごく漫画が好きで、出版社に入りたかったんです。就留していたんですがダメで、単位をほぼ取り終わっていたので在学中からインターンとして正社員同様にフルで働ける条件をくれたIT企業にそのまま入社しました。それがWebマーケティングに関わり始めたきっかけです。

ーー意外と意欲的な感じではなかったんですね。

鄭:そうですね。出版社って中途入社が難しい業界だし、就活ミスったら基本終わりだと思っていたので正直そんなにモチベーションもなかったんです。やりたいこともそんなにないからとりあえずやってみて考えようと思って始めたら結構向いてるなって。

最初にSEOの部署に配属されたんですけど、基本的なことを教わってそれがギリギリ終わるくらいのタイミングで上司が立て続けに辞めてしまって、社内でSEOできる人がいない状態になってしまったんです。しかもその頃ってまだGoogleがそんなに賢くなくて、ユーザーのリテラシーも低かったからとりあえずアルゴリズムをハックして上位に!みたいな時代が終わりつつあるタイミングで。今までのやり方じゃ無理だからちゃんとマーケティングとしてやらなきゃやっていけなくなっていて、サービスも変革しなきゃいけなくなっていました。

せっかくならと思って自分で勉強しながら社内でサービスを立ち上げて、それが上手くいって部署もできて軌道に乗ったタイミングで転職を考えました。そこではクライアントワークだったので事業にあまり深くまで入っていくことがないし、やったことのインパクトも結局はクライアントからいただくお金でしか測れないのが不満だったので、やったことが自社の利益につながる事業会社で働いてみたくて探している中で、この会社に出会いました。

ーー2社目なんですね!

上村:僕は転職しまくってるけど。

ーー対照的ですね。

鄭:僕ももっとしておけば良かった。同じことをしている時間が長かったなって思いますね。

ーーその分スペシャリストとして活躍できているのが素敵じゃないですか!本当は逆がよかったりするんですか?

上村:う〜ん、僕は自分が小さい頃思い描いていた、普通に大学卒業して定年退職して、みたいな人生とは大きく違ったんですけど。ただ生まれ変わっても自分はライターをやるだろうなとは思っています。

ーーかっこいい!魂にライターが刻まれている!鄭さんは、生まれ変わったらどうですか?

鄭:マーケティングにはまた携わりたいですけど、せっかくならSEO以外の分野を専門的にやってみたいですね。SNSのチームなんか見ていると、世の中の空気の変化を捉えて臨機応変に施策を打つ必要があったり、一つ一つの投稿のパフォーマンスがすぐに測れるからPDCAを回すサイクルが早かったり、SEOとの違いが面白くて自分でもやってみたいと思います。それにこの会社に入ってからは、せっかくだから他の媒体とも関わっていきたいなと思ってます。

ーーなるほど。では次に現在のお仕事内容について教えてください。

上村:ライティングに関しては、文字通りLPやプレスリリースの記事の作成や紙媒体の資料とか色々書くんですが、書くまでにもコンセプトメイクや市場リサーチも含まれていて、実はただ書くだけではないんです。書くだけのライターならそこまで重要ではないかもしれませんが、基盤からどういうコンテンツを作るか考えられるクリエイターが今後強くなるのかなと思っています。



鄭:SEOは検索エンジン最適化って略されるもので、Googleで検索したユーザーに対して最適なコンテンツを表示して集客やブランディングに繋げていこうっていう施策です。キーワードで検索される順位を上げていくためには、ニーズに応えられるコンテンツでユーザーの求める体験を提供できるように動くものです。どんな人が向いてるかというと地道にコツコツできる人ですね。あとはWebマーケの領域の中では理屈っぽく考えられる人が成果を出しやすいと思います。ベースの考え方はどの分野でも同じだと思うんですけど…SNSマーケはどちらかというと数値化できない定性的な面が混じる一方で、SEOはテキストベースで記載された情報が正しいかどうかが数値に如実に出ます。だからセンスとかは自信ないけど理詰めでゴリゴリ戦えるっていう人は向いてるかもしれないですね。

ーーでは次に、以前の経験が今のお仕事で役に立っていることを教えてください。

上村:結論から言うと、全てです。ずっとライティング一筋でやってきたんですけど、さっき話したバイトや他の仕事もライティングに活かすことができると思っていて。ライティングに重要なのはインプットだと思うんですよね。全ての経験はインプットになるので無意味なものは一つもないと思っています。

鄭:僕は、SEOを通じて得た考え方みたいな部分ですかね。SEOはWebマーケの中でも「銀の弾丸」って呼ばれているのをご存知ですか?

上村:シルバーバレットですか?名探偵の漫画でも出てきますよね。

鄭:はい。難しい問題をすごく簡単に解決できる手段みたいなものなんですけど。どうしてそう呼ばれているかっていうと、マーケティングは基本的に強いサービスがあってニーズがあってそれを届けるための仕組みですが、SEOだけは昔ちょっと違う部分があったんです。

Googleのアルゴリズムをハックしてしまえば検索の上の方に持ってこれたんです。で、サービスとか商品の質が良くなくても売れたんです。Googleにさえ詳しければそれができて、マーケの分野の中でも特殊な立ち位置だった時代があったんです。「ブラックハットSEO」って呼ばれていたんですけど、ズルして成果に繋げられるみたいな。だから当時SEOは本来マーケの手段なはずなのに目的にしちゃう人がすごくたくさんいて、ダメなGoogleが賢くなるに連れて真っ当なマーケティングができないから淘汰されちゃうマーケターをたくさん見てきたんですよね。それから何事も目的から考える方法が身についたなと思っています。マーケティングだけじゃなく何をやるにも使える考え方なので、それが良かったかな。

賢い人とかは学生の時点でこう言うことを考えてたんだろうなとも思いますね。視点が上にあるなって人いるじゃないですか。あの時すごかった人たちってこう言う考えだったんだ、って。

ーー到達したんですね!

鄭:それはまだわかんないです(笑)

ーーでは次に、お二人の学生時代について聞きたいなと思います。

上村:学生時代は基本的に何かしらのスポーツやってたんです。小4年から中3まで剣道やって、高校ではラグビーやってて。剣道の時は副部長、ラグビーの時は主将やっててスポーツばかりの学生時代ではありました。頭も別に良くなくて、ライターだけど文系のものも赤点取るくらい勉強が苦手でした。

あとは友達が多くてたくさん遊んでいました。

学生時代は「これがやりたい!」みたいなものは無かったし、ライターという仕事も知りませんでしたね。テレビドラマ見て「ホテルマンかっこいい!」とは思っていた時期もあったんですが…接客は苦手みたいで。

でもドラゴンボールやジャッキーチェンとか、1つのことをとことん好きになるタイプではあったんです。ライティングを突き詰めてきたのも、昔から変わってない自分の性格に合っていたのかな、と思います。



ーー何か一つのことに熱中できるのはいいことですね!

上村:自分は何かしらに特化してるのが好きなんですよね。そういう自分の好みもあって、突き詰めたいのかも。

鄭:僕は学生時代は小中ぐらいまではすごく厳しい教育を受けていて、体育会系のサッカー部に入っていたんですけど、それがマジで合わなかったんですよね。高校は帰国子女の多い学校で、常識が違う自由な人たちを見て何をやってもいいんだと思えるようになったんです。そこからダンスを始めて、大学はほぼダンス漬けで勉強とか何もやってないです。(笑)

ーーええ!

鄭:タイプは割と上村さん寄りで好きなものを突き詰めるタイプです。大学の出席しなくちゃいけない授業を1日にまとめて、週4で昼にバイトをしてサークルが始まるまで名画座で映画見たり、ネカフェでずっと漫画読んだりしていました。本当に好きなことしかやってなかったんです、ダンス・漫画・映画って(笑)

ーー意外!そうなんだ!

鄭:だから就職も出版社行きたかったんですよね。

ーーうんうん、納得ですね。

鄭:今に繋がってるかと言ったら全然繋がってなくて。向き不向きとやりたいことは違うんだなと思いますし。やりたいことじゃなくてもどうにかなるんだって(笑)やってみたら面白かったですし。今思うとならなくてよかったなって思います。作る側になったら楽しめないって言うじゃないですか。

ーーありがとうございます。ではキャリアについてのお考えや、下の世代に伝えたいことがあれば教えてください。

上村:はい。まず、今後自分が成長する必要は死ぬまであると思ってて、でも自分が成長するとともに新たなライターも育てていきたいなって思っています。マネジメントする立場になったとしても、現場にはずっといたいと思ってて。やっぱり現場から離れてしまうとライティングっていうスキルもどんどん落ちていってしまうと思うんですよ、英語と同じで。だから自分は常に最前線でプレイヤーのポジションであり続けたいです。

あとこれから大学を卒業してお仕事を始めるっていう方に伝えたいこととしては、仕事をやる上で自分が何をしたいかは、これから社会に出て見つけてもいいんじゃないかと思います。自分も社会に出て見つけたので。何をしたいかわからないって方も焦らなくていいんじゃないかと思います。社会人になって数年の間って、自分が本当に何をやりたいか見つける期間でもあると思いますし。

その中でライターの選択肢も持ってくれれば嬉しいなと思ってて。ライターはパソコン一つあれば、会社に来なくてもできるし海外でもできるし。取りかかりやすいからこそ難しい職業でもあると思うんですが、だからこそやりがいある仕事だと思います。

ライティングする上で楽しいところって、文字だけで人の心を動かせるところだと思うんです。文字ってデザインとかWebページとかたくさんのクリエイティブが世の中にある中で、最も古い歴史を持っているものだと思うんです。何百年前の本とかめちゃくちゃ昔のものでも、文字によって現代の人にも伝えられる。それってすごいことだなって思います。

それから文字って極端に言うと白と黒の世界で、その中でどのようにして人に伝えるかを考えるのがめちゃめちゃ楽しいんです。

ライターをやってみたいっていう人はまず自分が書いた文章で人の心が動くこと、そこに一番の魅力を感じてほしいなと思います。



ーー上手なまとめ方!(笑)ありがとうございます。鄭さんはいかがでしょうか?

鄭:まず自分のキャリアでいうと、マーケティングの領域を広げていきたいと思っていて、最終的には一つの事業のマーケティングプラン全域を考えて実行していくようなスキルが欲しいなと思っていて。なんでかっていうと、マーケティングから考えて勝てる事業を生み出すこともできると思っているんですよ。そういうことができるようになるまで、自分の価値を高めていきたいなと思っています。それで事業会社に入ったっていうのもあるんですけど。

ーーかっこいい野望ですね…!

鄭:あと新卒へのメッセージとしては、これがやりたいです!っていう人が多かったり、あるいはやりたいことないんですっていう人も多いイメージがあるんですけど。やらなきゃいけないことから一度考えてみてほしくて。っていうのも会社に入ったらそもそもどうして雇われるのかっていう理由があるはずです、こういう風に動いてこれをやってほしいとか。その時点でやらなきゃいけないことが自分の意思とは別に一個できるんですよね。

そこから考えて、それが自分のやりたいことと全然違うなら違う会社に入るべきだし、それとどう擦り合わせられるか考えてみてもいいし。会社っていう団体と自分との関係性からやりたいこと・やるべきことを考えてみると働きやすくなるんじゃないかと思います。

ーーこういう素直なキャリアへの考え方って、1番聞きたいけどなかなか聞けないところだと思うんですよね。貴重なお話を聞けて嬉しいです。

上村:僕も一回やってみてから、自分の進みたいキャリアを見つけたんですよね。前前職の時って、何か書きたいです!って入ったんだけども、動画も作ったし画像も作ったしページも作ったし撮影もしたし、実はライティングだけをやったわけじゃなかったんですよね。色んなことをしていく中で1番好きなことが見つかったんで、やるべきことの中で好きなものを1つ見つけるっていうのは大切なことかなと、鄭さんのお話を聞いて僕も思いました。

ーーそうですね。お二人ともありがとうございました!

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