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ウチの推しメン!田中 潤子「パワフルさ」と「解析に対する熱意」が推しポイント

APCのエンジニアが自社の推しメンを紹介する「ウチの推しメン」!

第5弾は、ゼロトラスト化支援コンサルティングと各種ソリューションを提供するチーム”0-WAN”を率いるエンジニアリングマネージャー 山根の推しメン、田中潤子のご紹介です!

推しポイント
「パワフルさ」と「解析に対する熱意」です!
入社前は専業主婦をされていましたが、10年以上のブランクから復帰してAPCに入社。二児の母として平日は毎日塾の送り迎えや家事を、土日はお子さんの習い事である野球にと、そんな日常をおくりながらも、フルタイムでの仕事とエンジニアとしての知識習得も行っているという非常にパワフルなワーママです。
業務では10年以上のブランクなど微塵も感じさせず、セキュリティエンジニアとしてSOC(Security Operation Center)でセキュリティインシデントの解析などを担当されています。そのスキルレベルはTry Hack Me(テスト環境をベースにハッキングのシナリオに沿ってサイバーセキュリティのトレーニングが実践できるサイト)では上位2%に入るほど。これまで半年に一度のペースでセキュリティインシデントが発生していたという新規のお客様を担当してもらったところ、その発生を”0(ゼロ)”に抑え込むことができており、これも田中さんの活躍のおかげです。

推しメンインタビュー:田中潤子

——田中さんのバックグラウンドと、現在の業務内容を簡単に教えてください。

私は大学卒業後、SI企業にプログラマーとして新卒入社しました。その後13年ほど経験を積んだ後に、妊活のタイミングで専業主婦になりました。エンジニアの仕事が本当に好きだったので、徹夜をしても残業があっても全然苦にはならなかったのですが、年齢を考えると当時の働き方と妊活の両立は難しかったんです。そこから2人の子供に恵まれ、15年ほど専業主婦としての時間を過ごしていたのですが、2023年5月、52歳にしてAPCのセキュリティエンジニアとして復職することになりました。

現在は、iTOC事業部 BzD部 0-WANのSOCチームにて、セキュリティエンジニアをしています。主にCROWDSTRIKE社のEDR(エンドポイントセキュリティを担うサービス)製品を導入いただいたお客様へのインシデント対応支援がメインです。他には、プログラマーとしての過去の経験を活かし、サービスポータルサイトの一部機能について設計構築を担当しています。

<関連記事:0-WAN チーム紹介>

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<関連記事:担当しているお客様のインタビュー>
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——情報セキュリティの分野に興味を持ったきっかけは何ですか?

専業主婦として過ごす中で少しずつ時間ができ、エンジニアとしての復帰を漠然と考えるようになりました。そんな時、セキュリティコンテストイベント『SECCON』の存在を知って。カンファレンスやワークショップなどのほかに、ハッキングコンテスト「CTF(Capture The Flag)」が開催されていて、これに参加してみたことがきっかけですね。
「CTF(Capture The Flag)」は、簡単にいうと旗取りゲーム。専門知識や技術を駆使して隠されている答えを時間内に見つけ出し、合計点数を競い合います。私も挑戦してみて、全く分からなかったけれど、ものすごく楽しかったんですね。日本トップレベルのハッカーに囲まれているその雰囲気もとても刺激的!自分もその仲間になれたらいいな……という気持ちで参加していました。

もう一つは、サイバーセキュリティのトレーニングが実践できる『TryHackMe』の存在です。ゲーム感覚で楽しく学んでいくことができて、毎日続ければ続けるほどポイントが貯まって、スキルが上がっていきます。セキュリティに関する深い知識が得られるし、英語のサイトなので英語の勉強にもなるしで、このサービスにハマってしまって、現在で750日以上続けています。
ただ単に問題を解いていくだけだったらここまで続かなかったと思うのですが、私はコンテンツを隅々まで読み込んで、リンクがあれば全部飛んでその先のコンテンツも読みまくってました。情報セキュリティにおけるナレッジが確実にたまっていく手応えがとても面白かったんです。

<関連記事:田中のTryHackMe紹介Blog記事>
TryHackMe Advent of Cyber 2023から2024へ(1) What is TryHackMe?

——“サイバーセキュリティ”というものをピュアに楽しんでいる。そんな印象を持ちました。

それはあると思います。私は試行錯誤するのが大好きなんです。これやってみたらどうだろう?あれをやったらどうだろう?と考え抜いて、そこで答えが出た時にものすごく喜びを感じます。
すぐに答えが見つかるよりも、様々なツールを利用してファイルの種類を把握したり、呼び出される関数からおおよその機能を読み解いたり…。あらゆる角度から分析し、一つひとつピースをつなぎ合わせて、問題の原因を探り解決するところに面白さを感じる。サイバーセキュリティの分野は、そんな私の好奇心を最大限に満たしてくれる領域なのだと思いますね。



——10年以上のブランクからの復帰とのことですが、転職活動での苦労はありましたか?

ありまくりでした(笑)。
私は2人の子供がいて、上の子が幼稚園に入った時に復帰を意識し始めました。エージェントに登録したのですが、これが全くひっかからない。ブランクや年齢もそうですし、リモートワークが主流ではなかった時代に、子育てとの両立からリモートワークを条件にしていましたからかなり厳しかったのだと思います。スカウトメールをもらって応募してみるものの、面接に進むことはほとんどありませんでした。厳しい現実を目の当たりにして、落ち込む日々が続きました。

転機がおとずれたのは2023年の年明けです。新しいエージェントに登録して、エージェントと面談をしたところ「とにかくたくさん応募しましょう」とアドバイスをもらい、約60社にエントリーをしました。書類選考に通ったのは2社だけでしたが、企業研究や自己アピールなど徹底的に準備をして面接に臨み、そして2023年5月、APCへの入社が決まりました。

——実際に働いてみて、どのような感想を持ちましたか?

これまた毎日が本当に刺激的です。豊富な経験や優れたスキルを持ったエンジニアに囲まれて働ける環境がとにかく楽しいですね。こうやって考えるのか、こういうやり方があったのか……とまだまだ知らない世界を見せてもらえる。そして、新しいものに出会うと、私も真似をしたくなるんですよ。“私もやってみたい!”“自分にもできるかな”とどんどん意欲がわいてくる。これは、プロのエンジニアに囲まれて働くからこそ得られる体験ですし、大事にしたい場所だと思っています。

——今後は、どのようなことに取り組んでいきたいですか?

80歳まではエンジニアを続けたいです。もっと経験を積んでスキルを磨いて、日本だけじゃなく世界で通用するエンジニアになりたいと思っています。
それから、今、私が力を入れているのは『CTF for GIRLS』というコミュニティの運営です。情報セキュリティ技術に興味がある女性を対象にした集まりで、ワークショップやイベントの開催を行っています。日本トップレベルのスキルを持った女性エンジニアたちと共に、さまざまな取組を通じて、これからエンジニアを目指す人に向けて多くのナレッジを共有していきたいですね。

——最後に女性エンジニアにメッセージをお願いします。

“こうあるべき”に縛られすぎず、自分に対して柔らかく、もっと優しくしてあげられるといいのかなぁと思います。私自身も過去を振り返ってみると、特に子育てをしているときには“母親はこうあるべき”みたいなものに固執してしまって、それが上手くいかないと一人で落ち込む…なんてことがよくあったんですよね。
そんな経験を経て思うのは、自分が嬉しいことは何だろう?自分が楽しいと思うものは何だろう……?そんなふうに考えられると、よい時間が過ごせるような気がしています。
もし何か上手くいかないことがあったとしても、自分を責める必要はないと思っていて。できないってことは、何かやり方に問題があるケースがほとんどだと思うんです。手段を変えたら簡単にクリアできちゃうことがたくさんあるのだと思っています。諦めずに試行錯誤を繰り返して、トライしていたら、新しい道が見えてくる……私はそんなふうに信じています。

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