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HRの課題をデザインで解決できるチームに。異業界出身のデザイナーがワンキャリアで目指すものとは?

「ONE CAREER」「ONE CAREER CLOUD」「ONE CAREER PLUS」などのさまざまなHRサービスを展開するワンキャリア。その中でさまざまなクリエイティブを手がけ、サービスだけでなく企業としてのブランドイメージを作り上げているのが、デザイナーとして働くメンバーたちです。

今回は、オフィスや展示会の空間デザインをはじめ、コーポレート全体に関わるクリエイティブを幅広く担当する吉村と、企業向け採用クラウド「ONE CAREER CLOUD」のUIデザインを手がける守田に話を聞きました。

ワンキャリアは主にWEBサービスを手がける会社ですが、2人ともデザイナーとしてのファーストキャリアはイベント業界・ゲーム業界と全く異なります。2人はなぜワンキャリアに入社したのでしょうか。また、複数社を経験してきた2人だからこそ見える「ワンキャリアならではのデザインの考え方」についても迫ります。

▼こんな人に読んでほしい
・デザイナーとしての経験を活かし、キャリアをアップデートしたい方
・ワンキャリアにおけるデザイナーの役割について知りたい方
・デザイナーの組織作りに興味のある方

吉村 彩(よしむら あや)/コーポレートデザイン室
女子美術大学 デザイン学部 卒業。新卒でイベント展示会業界で空間デザイナーとして勤務し、その後数社を経て2019年にワンキャリアへ転職。オフィスや展示会などの空間からイベントKVやバナーなど、リアルのクリエイティブを中心に多岐にわたるデザインに従事。


守田 (もりた)/新卒プロダクト事業部 
多摩美術大学 美術学部 卒業。新卒でUIデザイナーとしてゲーム開発会社に勤務し、その後WEB業界に転向。2022年にワンキャリア入社後、主にtoBプロダクトのUIデザインに従事。(本人希望により、名字のみの掲載とさせていただきます)

空間デザイナーが、HR業界に関心を持った理由

ーまずはデザイナーになろうと思ったきっかけから教えてください。

吉村:女子美大の附属校に中学から通っていました。ですが、進学した理由は、母に連れて行ってもらった文化祭の演出に惹かれたからでしたので、特別絵が好きというわけではありませんでした。むしろ、入学してからはあまりにも周りのレベルが高く、絵が好きではなくなってしまった時期もあって。


ー 好きではなくなってしまったのに、デザインの道に進もうと思ったのはなぜですか?

吉村:一般大学への進学も考え始めていた高校生の頃、建築や空間デザインに対しての興味と、自身への可能性を感じ、デザインの道に進むことを決めました。きっかけは、高校で出会ったある先生の指導が、非常に論理的で分かりやすかったことです。

数多く在籍していたデザインの先生のフィードバックの中には、「この葉っぱ、お団子みたい」といった抽象的で考えさせる指導が多く疑問が尽きなかったのですが、その先生のフィードバックは数字やサイズを用いた具体的なもので、すごく腑に落ちたんです。「数字で示せるデザイン、建築なら向いているかも!」と気付くことができ、女子美大に進学して空間デザインを専攻しました。


吉村 彩:コーポレートデザイン室 シニアマネージャー

ー 卒業後は、展示会・イベントの空間デザインを手がける会社に入られました。

吉村:約10年間、あらゆる業界の展示会やイベントの空間デザインを手がけました。出産後はデザイナーとしての前線からは離れ、外部デザイナーのディレクションをしたり、購買部でパートナー企業とのリレーション構築を担ったりしました。


ー デザインからは少し遠ざかっていたんですね。

吉村:数百社以上のパートナー企業を取りまとめる仕事は面白くもあったのですが、やはり違和感もありました。ですが、購買部での仕事を通じて「人と向き合って、対話を通じて、未来のことを考えていくこと」の楽しさに気付くことができました。その後、HR業界に転身したきっかけにもなりましたね。


ー ワンキャリアに入るまでは、他にどのようなお仕事を?

吉村:1社目を退職後、数社を経験しました。ワンキャリアに入る前は、とあるHR会社でキャリアアドバイザーとして働く女性のキャリア相談に乗っていました。この機会にキャリアコンサルタントの資格も取得するなど、様々なキャリアを模索している時期でもありました。


ゲームグラフィッカー時代に感じたキャリアへの不安とは?

ー守田さんがデザイナーを目指したきっかけは何だったのですか?

守田:私は小さい頃から絵を描くのが好きで、高校では美術分野に特化したコースに進学しました。高校では油絵などを描いていたのですが、そこで「画家になるのは無理だな」と気付いてしまって。

それでも「何かを作って生きていくには?」を考えていた際に、職業体験でチラシのデザインなどを手がける地元のデザイン事務所を訪問しました。そこでデザイナーとして働くイメージを持つことができました。

守田:新卒プロダクト事業部 デザイナー

ー 大学では何を専門としていたんですか?

守田:多摩美の情報デザイン学科でメディアアートを学びました。

きっかけは、美大浪人時代、情報デザイン科の先生の話を聞いたことです。任天堂の「Wii」みたいな、体の動きとアニメーションが連動するようなテクノロジーを活用したアートが面白そうだなと思ったんです。


ー 大学卒業後はゲーム開発会社に入社されましたね。

守田:「人が触るものを作りたい」という思いでゲーム業界を志し、大学に求人票が出ていた企業は50音順で片っ端から受けました。履歴書とポートフォリオの印刷にはかなりお金がかかった記憶があります…。ゲーム業界のデザイナー採用って、ゲームグラフィックをバチバチに学んできた専門学生が強いこともあり、かなり苦戦しました。

退職するまでの6年間はゲームのUIデザインに携わりました。3DS用ソフトのUIデザインなども手掛けました。


ー デザイナー視点で、ゲーム業界にはどのような特徴がありましたか?

守田:ゲームグラフィックって、WEBと比較すると「アート」や「感性」が強く影響する世界観なんです。例えば「これを1ピクセル右に…」とか「このにじみの感じを、もっとふわっとさせて…」といった細部や感覚の部分にこだわり続けるのですが、私にはその修正に何の意味があるのか、最後まで理解できませんでした。

また、当時のゲーム業界は今ほどトレンドを取り入れる文化が浸透していない一方で、他業界に目を向けると、フラットデザインが流行り始めるなど新たな表現が生まれつつある状況でした。新しいデザインにも挑戦していきたい思いがある中で、ゲーム業界でキャリアを続けていくことに不安を覚え、2社目ではWEBデザインに転向しました。

振り返ってみると、ゲーム業界で求められる、感性に訴えたり同じ方向へ深く掘っていったりするデザインが私は得意ではなかったのだと思います。転向したことで、状況や効果を測定しながら柔軟に表現を変えていくWEB業界のデザインが性に合っていると気付くことができました。



「エンドユーザーファースト」のデザインを貫くカルチャー

ー ワンキャリアとの出会いについて教えてください。

守田:前職では働き方の面で、育児との両立が難しくなっていました。自分の希望する働き方ができる会社を探していたところワンキャリアを見つけた、というのが最初の出会いです。事業にも関心があり、入社を決めました。

吉村:スカウトをいただいたのがきっかけです。興味のあったHR業界で、組織の規模が現在よりも小さいフェーズということもあり楽しそうだと感じました。せっかくなら皆さんの顔と名前が一致する人数が良いなと。

ー ワンキャリア入社後、どのような仕事に携わってきましたか?

守田:入社後は人事向け採用クラウド「ONE CAREER CLOUD」を開発する事業部に所属し、主にATS(採用管理)サービスのデザイン改修を行っていました。その後、組織変更で「ONE CAREER」のデザインも見るようになりました。自身では引き続きtoBサービスのデザインを手がける傍ら、他のメンバーのデザインへのフィードバックも行っています。

守田がUIデザインを担当している「ONE CAREER CLOUD」

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