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【働くママパパの本音対談】双子を育てながらでも、スタートアップで働けますか?

現在ワンキャリアでは、さまざまなライフステージのメンバーが働いています。特にこの数年で増加したのが、子育て世代です。女性はもちろん、男性の間でも育児休業(以下、育休)を取得する人が増えました。実際に2023年12月期時点で、女性社員は100%、男性社員は約83.3%が育児休業を取得しています。


今回インタビューに協力してくれた和田と若山も、現在進行形で子育てに励むメンバーです。実は彼らにはある共通点があります......それは、子どもが「双子」ということです。ワーママ・ワーパパとして働く彼らに、双子育児の実情や生活の様子などを通し、「ワンキャリアで働きながら双子を育てること」について本音で語り合ってもらいました。


▼こんな人に読んでほしい
・子育ても仕事も妥協せず取り組みたい方
・子育てをしながらの転職に不安を抱えている方
・双子や三つ子などの多胎育児をしながら、仕事復帰または転職を検討中の方
・スタートアップにおける子育て世代の働き方と実情を知りたい方


▼プロフィール

若山 隼佑(わかやま しゅんすけ):滋賀県出身。大学卒業後、2社経験後、2017年4月よりワンキャリアに入社。入社後はコンサルティングセールス事業部で、マネージャー、シニアマネージャーを務める。2023年より人事部に異動し、人事部シニアマネージャー兼人事戦略室室長として自社採用の戦略設計、採用活動を行う。2023年に双子に恵まれ、4ヶ月の育休を経験。

和田 香名美(わだ かなみ):大阪府出身。大学を卒業後、レストラン・ウェディング・ホテルマネジメント事業を手がける企業にてウェディングプランナーを経験後、管理部へ異動し店舗の採用や店舗内の新規部署立ち上げに携わる。2020年に双子出産した後、2022年にワンキャリアに入社、営業事務を経て現在MA(メディアアドバイザー)に従事。企業が掲載する記事の確認や、営業担当のサポート業務を行う。現在3才となる男の子の双子を育児中。


双子を育てる2人のキャリアとその子どもたち 

ー これまでのキャリアについて簡単に教えてください。

若山:新卒では、駅ビル型ファッションビルなどを運営するLUMINE(ルミネ)に就職し、大宮店の食品フロアに配属されました。その後、社会人研修の会社へ転職し、オープンセミナーの企画・運営に携わります。ワンキャリアに転職したのは2017年4月です。社員が10名の時に入社し、コンサルタントセールスとして働くなかで、マネージャー、事業部長とキャリアを重ねていきました。現在は、人事部採用戦略室 室長、ならびに人事部全体のシニアマネージャーを務めています。会社全体の採用戦略の立案、中途採用などが主な業務です。育休は2023年に4ヶ月間取得し、最近復職しました。現在は子育てとの兼ね合いもあり、リモート勤務をメインに働いています。

(若山さん)

和田:レストラン・ホテル・ウェディングを扱う会社へ新卒入社し、約10年ウェディングプランナーとして働いた後、新部署立ち上げのサポートなどにも携わりました。同社で1度目の育休を取得した後、2022年5月にワンキャリアへ転職しました。ワンキャリアには営業事務として入社し、5ヶ月後にメディアアドバイザーチームへ異動しました。同チームでは、求人掲載の内容確認やサービス操作に関するサポートなど法人向け対応や営業の事務周りの支援などを担当しています。現在は第3子を妊娠中で、実はちょうど明日から産休に入ります。


ー お子さんについて教えてください。

若山:生後6ヶ月の双子の女の子です。双子と判明したのは2回目の検診だったため、結果を聞いた時には「えーっ!」と驚きました。ちなみに当初は1人だと思い母子手帳を発行してしまったため、2人の母子手帳の日付は1週間違います(笑)。

和田:うちは、3歳の双子の男の子です。子どもを授かったことは嬉しかったのですが、双子だと聞いたときは驚きを通り越し、絶句しました(笑)。今は絶賛イヤイヤ期です。若山さんの娘さんたちは、何分後ですか?


ー すみません、「何分後」というのはどういう意味ですか?

若山:双子親の間では、子どもたちが生まれてきた時間差を聞くときに「何分後ですか?」と尋ねることがよくあるんです。ちなみに、うちの長女と次女は1分違いです。

ー 知りませんでした! 他に双子ならではのエピソードがありましたら教えてください。

若山:双子と暮らすなかで、双子にゆかりのある人と出会いやすくなりました。例えば社内なら、和田さん以外の双子親の社員からも声をかけられたり、部署のメンバーに「私も実は双子なんです」と言われたりするようになりました。街中でも、駅のホームで一緒になった人や自転車ですれ違った人に「うちも双子なんですよ」と声をかけられることも。

和田:分かります!私は街中で双子を連れた人たちとすれ違うと無言で会釈しちゃいます。心のなかで「お互いに頑張りましょう」とつぶやいています。

双子育児は大変さしかない

ー ここからは双子のママ・パパならではのお話についてお伺いしていきます。双子の育児は、正直大変ですか?

(和田さん)

和田:お子さんが6ヶ月の若山さんは、特に今が大変な時期ですよね? 

若山:そうなんですよ。今、大変なことが3つあって。1つ目は「ミルクを嫌がる」です。下の子が80mlぐらいミルクを飲むと、「もうこれ以上飲みたくない」と泣きじゃくるんです。いろいろと試していますが、毎回飲み切るまでに60分はかかります。2つ目は「睡眠時間を十分に確保できない」です。どうも寝返りが楽しいようで、姿勢を直してもすぐに戻っちゃって。夜も気が抜けないため、夫婦で寝不足です。3つ目は「人見知り、場所見知り」です。下の子にその傾向があり、先日帰省した実家ではずっと泣いてました。


ー 和田さんのお子さんたちはいかがですか?

和田:うちも大変ですね。イヤイヤ期に入り、何をしようにも「ヤダ!」しか言いません(笑)。子どもたちが縦横無尽に動き回るため、捕まえるのも一苦労です。成長とともに走るのも速くなるため、1人を抱っこしたままでは追いつけなくなってきました。公園で「ちょっと待ってー!」と大きな声で叫んでいると、周囲の人が捕まえてくれることもあります。トイレトレーニング(以下、トイトレ)も一苦労です。順番でトイトレをしようにも、子どもたちが同じタイミングでトイレに行きたがることがあって(笑)。「ちょっと待ってな〜」と言いながら交代でトレーニングしています。

ー 双子同士の交流についてはいかがですか?

若山:すでに始まっています。近くでコロコロ転がっている相手の方へ行き、そっとお尻や頭に手を当てていることがあります。片方を抱っこすると、もう片方が嫉妬して泣くときもあるぐらいです。それぐらいお互いを認識しているのだなと感じています。

和田:毎日のようにケンカをしています。主におもちゃの取り合いですね。靴も見分けがつきやすいように色違いを買ったら、2人とも「同じカラーが良い!」と言い出して。仕方がないので、2人に一足ずつ、グレーとネイビーの靴を履かせています(笑)。

一足ずつ色違いの靴を履いている様子(和田さん)

子育てをしながら働く、2人のスケジュール 

ー 平日はどんな生活スケジュールで過ごしていますか? 
和田:6時半ぐらいに起床し、朝ご飯〜保育園へ送りまでは夫の仕事なので、その間に洗濯などの家事を済ませます。

フレックスタイム制を活かし、仕事は8時開始にしています。17時まで勤務後、保育園のお迎えから寝かしつけまでは私の担当です。徒歩でお迎えに行くのですが、安全のために手をつなごうとすると、嫌がられることも。「死にたいんか!」と東京のど真ん中で関西弁で怒鳴りながら帰宅することもあります(笑)。

夜のお風呂から寝かしつけまでは私の仕事です。子どもたちのご飯は、週末に夫が子ども用の1週間分の作り置き料理を作るため、それを温めて出します。寝かしつけてる間に夫が帰宅し、そのまま夫が大人用の晩ご飯の調理に入ります。ただ最近はもっとママと遊びたいと言い、なかなか寝ついてくれません。21時半過ぎに夫婦で晩ご飯を食べ、22時半〜23時頃に就寝しています。


ー 若山さんの平日のスケジュールを教えてください。

若山:5時〜5時半に1回目のミルクを飲ませるために一度起きます。ミルクは大体4時間おきに飲ませます。7時半に再度起床し、夫婦で朝ごはんを食べます。9時半に2回目のミルクを飲ませたら、僕はそのまま仕事を始めます。現在は在宅勤務中心のため、ミルクの時間にはミルクをあげながら働いていますが、最近子どもたちが昼寝をしてくれず、60〜90分おきに目覚めています。2人の相手をしながら仕事をする日も増えました。

お風呂は17時半頃です。お風呂だけはワンオペが厳しいので、夫婦でお風呂の時間は必ず空けるようにしています。

19時半ごろに20分くらいでパパッと夕ご飯を食べ、22時に最後のミルクを飲ませ、そのまま寝かせるのですが、子どもたちはテンションが上がってしまい寝てくれません。日によっては90分ぐらいかかるため、寝かしつけが1日で一番大変です。


ー 若山さんは4ヶ月の育休から復帰されたばかりですが、育休中の生活について、どのような感想を持ちましたか?

若山:最初は楽しかったのですが、「平坦な毎日をどのようにマネジメントするか」について考えるようになりました。子どもの成長は嬉しいし、触れ合いも楽しいのですが、達成感などの目に見える満足感が得られるかと言うと違うと思っていて。

同時に、育児って怪我や病気をさせたら大幅減点という雰囲気があり、「満点取って当たり前」というプレッシャーを常に感じていました。なだらかな毎日が続く一方でも、緊張感は常にありました。

自身のメンタルマネジメントも大変だなと感じました。子どもが寝ないことやミルクを飲まないことなど、うまくいかないことに対してネガティブな気持ちを抱くことがあり「そんな自分もいるんだ」と知れましたし、メンタルをコントロールする方法を考えるきっかけにもなりました。

何より育休を取らなかったら、家庭が回らなかったと思います。娘たちは切迫早産で予定よりも早く生まれ、妻も手術後で体調が回復していない状態だったからです。男性社員にはパートナーを支える意味でも、1ヶ月間ではなく、できたら長期間の育休を勧めたいです。

睡眠時間が確保できず、寝落ちしそうになることもしばしば・・・

「最初の5ヶ月は半分しか働けなかった」自分を責め続け、何度も辞めようと考えた

ー 和田さんはワンキャリアへの転職をきっかけに仕事へ復帰されましたが、最初はどんなことに苦労しましたか?

和田:保育園に行き出した子どもたちが毎日のように風邪をひくという、まさに「保育園の洗礼」を受けました。1人が風邪で3〜4日ダウンし、治ったと思ったら今度はもう1人が風邪にかかります。そうなると1週間は会社に行けなくて。やっと出社できたと思ったら、またその翌週に2人とも風邪でダウン。「2週間に1回のペースか......」と絶望したのを覚えています。

この時、感情の持っていき方に苦労しました。風邪をひいている子供達が心配なはずなのに、イライラしてしまう自分がいて。朝、子どもの熱を測って38度を超えていると、まず初めに「やばい、もう休むと言えない…最悪だ…」と思っていました。夜になり、気持ちが落ち着いてくると、「体調の悪い子どもに、最悪だと思う私はキツいな」とへこみました。

1人分の業務が満足にできていない現状に、皆に申し訳なさすぎて辞めた方がいいのかなと何度も考えました。「保育園の洗礼」を考慮し、ワンキャリアの入社を入園から1ヶ月後ろ倒しした5月に調整したにもかかわらず、最初の5ヶ月間は半分しか働けなかったからです。


ー ご自身の内面と相当な葛藤をしていたのですね。

和田:周囲からは「今だけだから」と励まされました。私自身も、ワンキャリアで働くなかで長い目で見たら5ヶ月は一瞬のことだろうし、後々笑い話になるだろうなと考えるようにしていましたが、このときは渦中にいることが辛くて。今だけだから大丈夫と思っても、10秒後には「やっぱり無理だよー」と葛藤していました(笑)。

ー どのようにしてこの現状と向き合っていきましたか?

和田:休みが続いていたときに異変を感じた仲間が「大丈夫?」と声をかけてくれて。自分としてはネガティブな気持ちを周囲には話せないと思っていたので、その人に聞いてもらえたおかげで気持ちを打ち明けられました。

ー 同僚のサポートはどうでしたか?

和田:めっちゃありましたし、サポートがなかったら続けられなかったと思います。例えば、私の勤務時間は8時〜17時ですが、会社は私の終業後もまだ動いています。私が退勤した後や急に休まないといけないときに同僚たちが対応してくれるお陰で安心して働けます。

週末は二人を連れて外出するも、追いかけるのが大変

ワンキャリアなら、子どもを育てながら働ける

ー 保育園からの急な呼び出しなど、子育てをしていると、いつ何が起こるか分からないというのがあると思います。日頃から意識していることがありましたら教えてください。

和田:基本的にスケジュールをギリギリにしないことを心がけています。自分で対応・調整できそうなことは1〜2日前倒しして組んでいます。在宅勤務のときは、上手くいけば子どもが家を出た7時半から仕事を開始できるため、できる限り営業の方々が活発になる前に今日やらないといけないことを済ませておくようにしています。

若山:「今できることには、今集中する」を心がけています。育児を始めてみてわかったのですが、育児を頑張ると仕事に引け目を感じてしまったり、仕事を頑張ると育児やパートナーに引け目を感じることがあります。どちらかを頑張ると、どちらかに罪悪感が生まれるんですよね。両方ともどうにもならないと割り切った結果、このマインドセットにたどり着きました。

このインタビュー直後から離乳食が始まったとのこと

ー 改めて、社内の理解や協力についてはいかがですか?

若山:とても理解があるというのが僕の感覚です。経営陣含め、多くのメンバーが育児をしながら働いているのが大きいと思います。実は僕は10月末で育休を終える予定でしたが、想定を遥かに超えて家庭が回らなかったことから、急遽2ヶ月間延長させてもらいました。この時に取締役の長澤さんが電話で相談に乗ってくれたり、社内メンバーは行政で利用できそうなサービスを紹介してくれたりと、全体を通してメンバーに助けられました。現在、リモート中心で働くことを受け入れてもらっているのも含め、感謝しかありません。

和田:ワンキャリアであれば、子供を育てながら働けると思います。特に在宅看護をしながら勤務ができるのは、かつて現場で接客業をしていた身としては衝撃でした。子どもが家にいながら仕事ができる環境そのものがありがたいですし、オンライン会議に急に子どもが出てきても嫌がられないので安心できます。また、Slackのプロフィール部分に「在宅看護」などの状況を入れると周囲が状態を慮り、協力してくれる環境は温かいなと思いました。何より、それが当たり前に動いている状況に転職当初は驚きました。

ー 最後に、子育て中で転職を検討している方にメッセージをお願いします!

若山:ワンキャリアには、皆さんの背景を汲み、実現したいキャリアを一緒に考えてくれるメンバーが大勢います。もちろんご家庭によって、お子さんの成長や発達状況は違いますし、パートナーやお住まいのご状況なども変わるため、全ての場面で力になりきれるかと言われると、正直分かりません。

しかし、さまざまな状況を抱える人が働くなかで、求職者や企業に最大限の価値を届けるために、個々人が最大限パフォーマンスを発揮できる組織をどう作っていくのかを考えるのが僕ら人事の仕事です。もし不安なことがあれば、選考過程で人事に話してください。必ず相談に乗りますので、遠慮なく話してもらえると嬉しいです。

和田:ワンキャリアに転職して感じたのは、「最適なキャリアや働き方について向き合い続けてくれること」です。

私は入社当初思うように働けませんでしたし、焦りもありました。しかしメンバーたちと、「どうやったら無理なく仕事を続けられるか?」「こういう業務ならできるかもしれない」と話すなかで、今の最善の働き方を模索することができました。その結果が、私の場合は営業事務からメディアアドバイザーチームへの異動でした。

私のように転職してきたばかりで、かつ異業界出身で実績もない状態にも関わらずここまで考えてもらえたのは嬉しかったです。今振り返れば、「皆が一緒に考えてくれるのなら、もう少し頑張りたい」と私も諦めずに働き続けられているのだと思います。

今回の記事では、双子育児中のワーママ・ワーパパの2人に焦点を当てました。子育て世代の多いワンキャリアでは、各種フォローやサポートが充実しています。ワンキャリアのことが少しでも気になった方はもちろん、子育てをしながら働くメンバーと実際に話してみたい方もぜひ以下のリンクから気になるポジションをのぞいてみてください!

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企画・取材・編集:山下 麻未
執筆・撮影:スギモトアイ


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