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バックグラウンドの“伏線回収”を楽しむキャリアづくりとは


オフィス家具メーカーの営業からクリエイティブ業界への異業種転身

―― まず、これまでの経歴について教えてください。

私は幼少の頃、父親の仕事の都合でオーストラリアで過ごしました。その環境でありがたくも、語学習得や、日本では体験できないような刺激的な経験もたくさんできました。反面、帰国した小学校高学年から中学校3年間の間は、学校生活が退屈に思えてしまうこともありました。そこで高校は、越境で寮生活にはなりましたが、インターナショナルスクールを選びました。そこで、様々なバックグラウンドを持った友人と交流をすることができ、求めていた環境を獲得することができた実感がありましたね。大学時代は総合政策学部で、国際問題やコミュニティ開発について学びました。

卒業後、最初のキャリアは大手オフィス家具メーカーにご縁があり入社しました。法人向けの営業が中心で、飛び込み営業も経験しましたね。ただ、日本企業のオフィス環境はどこもある程度整っていて、自分自身が提案することにどれだけ介在価値があるのかモヤモヤと考えることがあり、モノを提案するよりももっと手前のフェーズで何かクリエイティブな提案ができないだろうかと考え、転職を意識し始めました。



―― どのようなきっかけでクリエイティブ業界に?

ある日、大学時代の先輩に誘われて渋谷で開催されていたクリエイターが集まるワークショップに参加しました。それが、前職のクリエイティブエージェンシー・ロフトワークのオフィスで開催されていたものでした。ロフトワークは多様なスキルを持つディレクター集団なのですが、メンバーの国籍や経歴も多種多様で、「ここなら自分のバックグラウンド・価値観が合うかも」とカルチャーマッチも感じましたし、Web制作だけでなく、当時ではまだ実験的で個性的なプロジェクトもたくさん手掛けていて、自分のやりたいことの実現に近づけそうな予感がありました。


―― そこではどんな経験を積みましたか?

未経験ではありましたが、Web制作からスタートし、さまざまなクリエイティブ制作におけるプロジェクトマネジメントとディレクションのいろはを学びました。一通り仕事の進め方を習得できたタイミングで、「外の世界に出ようか、次に何をしたいか」と考えるようになりました。いきなり転職というのも考えましたが、まずは社内でのピボット転職として、その頃立ち上がった空間プロデュースを得意とする部署に異動し、オフィスや共創スペースの空間プロデュースに携わりました。ここで図らずも、1社目の業界経験が活きることとなり、自分としては良い流れで伏線回収ができたなと(笑)


カヤックへの転職とその決め手

―― カヤックに転職したきっかけは?

前述の通り、会社内でのキャリアチェンジはできましたが、同じ組織の中で画一的な価値観を持ってしまうことは良くないなと感じるようになり、「もっといろいろなクリエイティブに対する価値観やものさしに触れてみたい」と、Wantedlyに登録し、情報収集をするようになりました。

Wantedlyを選んだ理由は、“人が見える”感じがするなと思ったからですね。企業の記事やカジュアル面談を通して、社員の実際の声が聞けている感覚がありました。Wantedlyの使い方としては、転職しよう!というよりは、いつでも動ける準備をしようという形で、自分の経歴やポートフォリオを整理し始めて、自然に動き始められました。デザイン系の会社や、地域事業の会社などのお話を聞きましたが、カヤックからもスカウトをもらいました。カヤックのことは以前から知っていて、クリエイティブやテクノロジーの強みと鎌倉にオフィスがあるギャップが混在する社風に魅力を感じていたので、エントリーしました。



鎌倉タイム?w  独特で心地よい時間が過ぎる環境にトキメキ

―― 面接の印象はいかがでしたか?

ぶっちゃけると、現場のメンバーと話した時の印象は「雑談ばっかりだけど、これ本当に面接なのか?」と思いました(笑)。でも、最終面接ではしっかりとした緊張感があって、いい意味でのメリハリがあるなと感じましたね。最終面接は鎌倉オフィスでの実施だったので、鎌倉の街を散策しながら帰りました。自分がイメージしていた働く環境ともすごくマッチして、気持ちよく働けるなと思いました。その日は天気も良く、気分が良くなり、抹茶アイスを食べて帰りました(笑)。



入社後もさらに大きな伏線回収があった

――入社後はどのようなプロジェクトに関わったのですか?

1〜2年目は、まずはCanを見せていく時期と決めて、クライアントのプロモーションやブランディングをする面白プロデュース事業部で、プロジェクトマネージャーとして、今まで得意としていたWeb系のプロジェクトをはじめさまざまな案件の制作を行いました。自分のできることを周りに知ってもらう期間にして、自分の強みをたくさん知ってもらった最初の2年だったなと思います。

3年目を迎えた今は、Wantも大事にしていきたいと思っています。元々、カヤックがもつ面白がる力と地域系や空間系のプロジェクトを掛け算したプロジェクトに関わりたいと思っていたので、今は事業部を横断・越境して、ちいき資本主義事業部と一緒に、自治体が持っている施設空間のリニューアルプロジェクトにも参加しています。隙あらば自分のこれまでの経験や築いてきたバックグラウンドの伏線回収をしたいと思ってるので(笑)、ここでも1社目・2社目の経験がいかせています。


―― 特に印象に残っているプロジェクトは?

オーストラリアのメルボルンで出展をした、うんこミュージアムのプロジェクトに参画したことですね。ここでも、幼少の頃過ごし、語学力も培ったオーストラリアで、クリエイティブのディレクションをするという、自分のスキルと経験を最大限に発揮できる、大きな大きな伏線回収の機会に恵まれました。現地の方と、カヤックメンバーとの通訳も担いながら、海外での英語を使ったプロジェクトマネジメントの経験もでき、大きな自信になりましたね。話が上がった時には、「これは僕しかいないな」と思ってプロジェクトへの参画を決めました。(笑)

撮影:NOREN inc.


面白法人カヤックという会社の文化と仲間

―― カヤックの文化について、どんな特徴を感じていますか?

「実験的なカルチャーが根付いている」ところが魅力ですね。仕事のスタイルやプロジェクトの進め方など、自分のアイデアを試しやすい環境がある。ライフスタイルやワークスタイルも含めて、自分で工夫して働けるのが面白いです。


―― プロジェクトディレクターとして大事にしていることは?

「虫の目」と「鳥の目」を行き来することです。全体のスケジュール設計やチームマネジメントに注力したり、リスクを検討したりと、俯瞰する視点を持ちながらも、時には細かい部分のクオリティもこだわりにいく、最後まで粘り切る、ことが大事だと考えています。

―― 今後、どんなことに挑戦したいですか?

地域市民と建築、公園とテクノロジーなど、異なる分野を掛け合わせたプロジェクトをもっと増やしていきたいです。また、カヤックだからこそできる「実験的なプロジェクト」の創出を積極的に進めていきたいです。


―― どんな人と一緒に働きたいですか?

「芯を持っている人」ですね。自分のやりたいことを明確に持っている人が活躍しやすいと思います。カヤックは自由度が高い分、熱を注ぎたいテーマを自分で持っていないと、流されてしまったり、目の前の仕事ばかりでやりたいことができない状況に陥ってしまう恐れがあるので、キーワードやハッシュタグとかでも良いので、いくつか自分がチャレンジしたいことの「仮説」を持っている人が向いていると思います。カヤックでは得意分野がそのまま仕事に活かせる機会も多いので、〇〇さんはこういう人だ!この件に関しては〇〇さんに聞けばいい!という芯やカラーがある人は、仲間も増やしやすいと思います。


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