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多様なクリエイティブの価値観とワークスタイルを求めて! カヤック・プロジェクトディレクターが転職で実現したこと

渋谷から鎌倉へ。多様なクリエイティブの価値観と実験的なワークスタイルに惹かれてカヤックに転職してきたという、プロジェクトディレクターの松本さん。転職してからの1年半を振り返り、実現できたこと、働いてみての気づきについて語ってもらいました!

松本 亮平
1989年生まれ、2023年カヤック入社
面白プロデュース事業部/プロジェクトディレクター大事にしているモットーは "Think Globally Act Locally"、デジタルとリアルな空間の行き来、越境するプロジェクトマネジメント、クリエイティブディレクションが持ち味のへいへい(あだ名)です!

視野を広げるための挑戦

ー転職前の仕事と、転職のきっかけについて教えてください。

キャリアを遡っていくと、最初はオフィス家具メーカーの営業をしていました。次に、WEB制作や新規サービス・コミュニティを立ち上げるクリエイティブ系の会社で、プロジェクトマネージメントや制作ディレクションを担当しました。そこで初めてクリエイティブに対する考え方や価値観を吸収し、ひとつのものさしを学ぶことができましたが、「世の中は広いし視野を広げてみたい」と思い転職を決意しました。

ーもともとカヤックのことは知っていたのですか。

はい。空間のコンセプトづくりやディレクションのためのトレンドリサーチをする中で、カヤックを知ったんです。鎌倉というホームグラウンドを持っているところや、独自のワークスタイルが気になっていました。当時は渋谷の賃貸ビルのオフィスで働いていたので、その対比もあったんでしょうね。まだ転職を考えていなかった頃から、カヤックのプロジェクトの取り組み方やワークスタイルを事例紹介として取り上げたこともあります。「海風を感じながら過ごしたり、本社の隣のガーデンオフィスでコーヒー飲みながら働くのはどんな感じなんだろう」と興味が湧いて、プライベートの延長線上で鎌倉に行ってみたりもしました。

ー転職の際、どのような期待がありましたか。

期待としては、自分のこれまでの知見やスキルを活かせて、かつ一緒に時間を過ごすプロジェクトチームもクライアントも「三方よし」で楽しめる働き方・過ごし方をすること。前職でも心がけていたことを、鎌倉でも新たな形で実現したいと思っていました。
また、帰国子女的な能力を発揮するシーンをあまりつくれていなかったので、グローバルなプロジェクトに携わってみたいという思いも胸に秘めていました。

スキルを総動員したブランドガイドライン制作と海外進出

ー2023年に入社して1年半ほど経ちますが、松本さんが実現したいことは叶いましたか。

はい。初年度から、有名IP、キャラクターを使ったキャンペーンサイト、企業のブランディング支援のサービスサイトなど、短いサイクルで多様なプロジェクトを経験することができました。
並行して海外への意欲もアピールしていたところ、「うんこミュージアム」のプロジェクトチームに誘ってもらえて、ブランドガイドライン制作や、オーストラリアへの海外本格進出に携わりました。この二つはすでにカヤックキャリアのハイライトとも言える、思い入れのある案件です。前職で得たプロジェクト推進力とディレクション力、英語のコミュニケーション力をかけ合わせて活かすことができました。



ー「うんこミュージアム」のブランドガイドライン制作と海外本格進出では、どのような役割を担いましたか。

プロジェクトチームに参画したのは、「うんこミュージアム」がスタートしてから3、4年経った頃でした。社内でもこんなに長く続くとは思っていなかったそうで、打ち上げ花火的な感覚で発進したための課題もありました。例えば、コンテンツ独自の世界観・価値観・面白さや、日本の「kawaii」文化の解釈を、知的財産としてドキュメントや資料にできておらず、新しいプロジェクトメンバーや共創相手に伝えられるツールがなかったんです。そこで、「秘伝のタレ」のように都度バージョンアップし、更新し続けられるブランドガイドラインの制作を提案しました。
僕が旗振りさせてもらって、長年に渡って「うんこミュージアム」に携わってきたアートディレクターと新規参加したデザイナーの三人を中心に、言葉とビジュアルを紡ぎながらクリエイティブにおけるガイドラインをまとめました。外から来た自分だからこそ変化を持ちこめたのは嬉しいし、喜んでもらえて励みになっています。

ー日本語と英語でつくったそのガイドラインが、オーストラリアの「うんこミュージアムMELBOURNE 」への横展開に活かされたわけですね。

はい。「うんこミュージアム」は東京のオリジナルコンテンツをメインにした部分と、現地に合わせてカスタマイズしている部分で7対3くらいの割合になります。どんなカスタマイズが可能で、どこまでが許容範囲なのかなど、ガイドラインがあることで余計なコミュニケーションコストをかなり減らすことができました。
実は、海外での初展開の上海でけっこう苦労したらしくて......。当時その現場を経験したメンバーに、何が思うようにいかなかったのかを徹底してヒアリングしました。その学びもあって、メルボルンの現地制作チームに「先々こういうリスクが発生しやすいから事前に潰しておいてね」と共有できました。


撮影:NOREN inc.


自分自身、横展開のプロジェクト推進が初めてだったこと、カヤックで僕だけが英語でコミュニケーションできたこともあって、頭と口はずっとフル回転でした! でも、大変さより嬉しさが勝っていました。幼少期にシドニーに住んでいたので、オーストラリアの国民性に馴染みがありアウェイな感じが全然しないし、メルボルンという土地自体は新鮮で、この案件に関われたことがとても刺激的で......。
さらに、英語でもディレクションとマネージメントができるという自信がプラスアルファされ、すごくもとを取らせてもらったビジネストリップでした(笑)。


撮影:NOREN inc.



撮影:NOREN inc.


プロジェクトディレクターのやりがいとカヤックで働いてみての気づき

ーカヤックの「プロジェクトディレクター」とは、どのような仕事と言えますか。

抽象的ですが、僕がよく使うフレーズは「鳥の目と虫の目の行き来」です。
鳥の目とは、「みんなが楽しく滞りなく進んでいるか」「目指すアウトプットを描けそうか」など、中・長期的に俯瞰してプロジェクト全体を見渡す時間のこと。一方で、虫の目は細部に目を光らせる時間です。「目指す品質に到達できているか」「クリエイティビティは尖っているか、攻められているか」などを考えます。どちらかに偏るといけない、みたいな正解は無いと思っています。僕は両方を大事にしバランスを取るタイプ。「全方位的だね」と言ってもらえることがあるのは嬉しいですが、だからこその悩みもあります。

ーこの仕事の面白さややりがいは、どのような部分にあると感じていますか。

個人的にいいなと思っている部分は、参画するプロジェクトのテーマ、メンバー、体制に合わせて、自分の役割を自由に調節しデザインできること。プロジェクト期間によってマネジメントの緩急を調節し、ゆとりがある場合は、創造的な時間の創出や実験的なプロセスを取り入れる工夫も積極的にしています。プロジェクトごとにチャレンジポイントを変化させられるのが面白いです。

ー松本さんが気になったカヤックの課題はどんなことでしょうか。

カヤックは常に実験的なスタンスでブレスト力が高く、初動のスピード感に優れている分、プロジェクトが終わった時点や落ち着いたタイミングで振り返らずに次に進んでしまう時があるな、と感じました。せっかく面白いものを仕掛けて実験的なアウトプットやワークスタイルを日々出し続けているのだから、きちんとそれを記録し、後世に残そうよ、と思うんです。

ー「うんこミュージアム」でも話されていた「秘伝のタレ」づくりですね。

はい。新たな発見も継ぎ足しながらつくる「秘伝のタレ」は、魅力的なアウトプット、良いクリエイティブ制作の再現性を高めるための一要素となります。
デザインと聞くと、まだまだグラフィックデザインを想起する方が多いかもしれませんが、プロジェクトの進め方やプロジェクトメンバー間のコミュニケーションもデザインすべき対象だと考えています。余計な手戻りややり取りを減らし、コミュニケーションを健やかな状態にするための工夫は、絶対やって損はない。
プロジェクトディレクターという職種に限らず、プロセスの知見、課題や反省部分を形にして貯めていくことで、さらにカヤックは進化できるんじゃないでしょうか。「尖っている」「勢いがある」など、会社のブランドがすでに形成されているからこそ、それを下支えし、分かりやすく再解釈したり言語化したりするのが好きな人は、超、即戦力になれると思います。

転職して見つけた、カヤックで働く最高さとは



ー最後に、ワークスタイルについても聞かせてください。カヤックに入社してみて「最高!」と思えたのはどんな部分ですか。

やはり、働く環境の良さです。勤務地が鎌倉なので、ちょっと路地を歩いたり休憩時間にコーヒーを買いに行くとしても、リフレッシュ感が全然違います。カヤックには集中できる開発棟があったり、「ガーデンオフィス」というセミクローズドな庭があったり、少し歩けば海岸があり、多様な過ごし方の掛け算ができるところが魅力。
僕は若手から同世代のディレクターまで幅広く1on1をする機会が多いのですが、外でお茶を飲みながらとか、散歩しながら話すことも試しているところです。

あと、お世辞ではなく、圧倒的に高い心理的安全性も誇れます。ハードルが低いからしょうもないアイデアも言いやすい(笑)。クリエイティビティの障害になるのは、やっぱり心理的安全性の低さなんですよね。
先輩後輩間もフラットですし、多くのマネージャー層やリーダー層が、人間関係のリスクを防ぎ改善しようとしてくれるので心強いです。その人がベストなパフォーマンスを発揮できる状態にするにはどうしたらいいかを、忙しくても一緒に考えてくれるんです。

― チャンスがあれば会ってほしい社員はいますか?

総務部長兼面白プロデュース事業部マネージャーの、齊藤大輔です。飲食業界という他領域から転職してきて、エネルギッシュに新しい学びを吸収しようとする気概があり、刺激を受ける仲間です。御成町商店街理事会に加入するなど、地域に根付きながら働き、ご近所さんによく「だいちゃん!」と声をかけてもらっています。
自分も会社も、地域と溶けあうほど鎌倉にいる価値がどんどん上がっていくと思っているのですが、彼はまさに鎌倉を使いこなしている社員です。

― カヤックに入りたいと思っている方へメッセージがあればどうぞ

何かしらクリエイティブに携わったことがある人なら、カヤックでやりたいことや燃えることを見つけられるはず。まだ実績として無いテーマやプロジェクトでも、唱え続けていればすぐ実現できそうなノリのいい人たちや、心理的安全性の高い仲間に出会えますよ!

(取材・文 二木薫)

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