自分が使っているサービス「Tonamel(トナメル)」の求人があったから応募したゲームコミュニティ事業部の菊地さん。ユーザー側から開発側への転身には、どんな変化や面白さがあったのでしょうか?転職の経緯や好きなサービスに関わるやりがいを聞きました。
菊地 香里
1991年生まれ、2021年カヤック入社
ゲームコミュニティ事業部/バックエンドエンジニア
好きなゲームジャンルは格闘ゲームです。好きなゲームは『ストリートファイター6』、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、『ファイナルファンタジー7』です。
自分が使っているサービスの求人に応募してみた
― 前職ではどんなことをしていましたか?
前職にはエンジニアとして新卒入社しました。転職直前はYahoo!やGoogleへの広告入稿や管理をサポートするWebシステムを開発していました。
― なぜカヤックに転職しようと思ったんですか?
前職には7年在籍し、広告関連のシステムに携わって3〜4年くらいたっていたので、次はもっと自分の興味があることに関わる開発、具体的にはゲームに関するtoC向けの仕事をしたいと思いました。
ゲームと言っても、ゲームそのものを開発することに関心はありませんでした。それよりもゲームの競技シーンに興味があったんです。そうした背景があって転職活動をしているときにちょうど、サトケンさんがX (旧Twitter)で、Tonamel(トナメル)のバックエンドエンジニアを募集していたんです。
私が現在運用に携わっているTonamelは、トレーディングカードゲームやeスポーツなど様々な競技の大会やコミュニティイベントを簡単に開催できるサービスです。私はカヤックに入社する前からTonamelのユーザーで、このサービスを気に入っていたので、求人に応募してみようと思いました。
▲Tonamelは誰でも簡単に大会を開催できる大会主催・運用ツール。
― 入社して実現したかったことはなんですか?
いちユーザーとして「こんな機能があったらいいな」という思いがあったので、それを実現したかったです。例えばトーナメントを組む際にシード権を設定する「シーディング機能」や、予選と決勝のトーナメントを一つのイベントページで管理できる機能です。
開発前に内部構成の変更などの準備が必要だったので、作業に着手できたのは入社した1年後くらいですが、開発を担当することができました。
一緒にゲームするほど仲がいいチームに感じる、モヤモヤとは?
― 入社直後に大変だったことを教えてください。
あまり触ったことがない言語を書くのが大変でした。前職までは主にPHPを扱っていたのですが、TonamelはGoがメインで、Perlも使っています。でも私はどちらもほとんど未経験だったので苦労しました。またトーナメントの組み合わせをつくるマイクロサービスのアルゴリズムを理解するのも一筋縄ではいきませんでした。
最初は小さい機能の開発を担当していたのですが、そのうちに「コイツいけるぞ」と思ってもらえたのか、急に、実装に2、3ヶ月かかる、いわゆる重たい機能を任してもらうようになりました。正直、無茶振りされたんじゃないかなと思っています(笑)。
なんとかなったのは相談相手がいたからです。開発は2人体制だったので、何かあれば一緒に開発しているブライアンさんと話して分担を決めました。また当時リーダーだったマコピーさんもサービスの背景に関する質問や設計に関する話を聞いてくれました。2人とも相談しやすくて助かりました。
― いまのチームの良いところを教えてください。
Tonamelチームの良いところは、ゲームやTonamelが好きで、サービスをこうしていきたいという意見を持っている人が多いことです。メンバーの多くがサービスのユーザーなので、みんなでTonamelをつかったイベントを開催して楽しむことも多いですね。
最近は、『ストリートファイター6』『GUILTY GEAR -STRIVE-』『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』『バーチャファイターeスポーツ』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などで遊んでいます。オフィスにゲーム機やアーケードコントローラーが置いてあるので、そこにみんなで集まります。
あとは月1回の懇親会で様々なゲームを遊んでいます。Tonamelはスマホアプリのゲームやボードゲームなどで遊ぶ時にも使えるんですよ。ビデオゲームに慣れてない人でもできる簡単なボードゲームを使って遊ぶことで、普段一緒に仕事をしない人と交流したり、サービスの理解を深めたりしています。
― 逆に、いまのチームで、変えたいところはありますか?
エンジニアが開発に着手するとき、すでに仕様が決まっていることにもモヤモヤを感じていました。すでに決まった仕様に対しても、意見を言って反映することはできたのですが、企画段階のような柔軟な検討や変更はどうしても難しくて。もうちょっと融通が効く段階で意見が言えるといいなと思っていました。
そんな思いもあって、最近はTonamelに寄せられた要望リストを確認するミーティングにエンジニアも参加できるようになりました。みんなで企画段階からTonamelについて考えるきっかけを掴めるといいなと思っています。
ユーザーの生の声を見るのが面白い
― 最近はどんな開発を担当していますか?
大会を作成する機能や大会参加者の対戦組み合わせをつくる機能、大会の検索結果を出力する機能など、色々携わっています。
― 仕事をする上でこだわっていることはありますか?
本当にこの機能は必要なのかを考えながらつくっています。私はもともとTonamelのユーザーなので、その視点を活かしたいんです。言われたことを言われた通りに実行するのではなく、ユーザーにとって有益なアイデアがあれば意見するようにしています。
他に大切にしていることは、チーム内でのコミュニケーションです。分からないことをきちんと言語化して質問したり、少しでも気になることがあれば他のメンバーに知らせたりすることで、作業を円滑に進めたり、事故を防いだりすることにつながると思います。基本的なことですが、いわゆる「ホウ・レン・ソウ」を怠らないことですね。
― Tonamelの開発に携わる面白さや楽しさはなんですか?
いちユーザーだった自分がサービスの裏側を見ることができるようになったのは楽しいですね。ユーザーとして使う分にはシンプルにみえるサービスですが、裏側には色々な仕組みや経緯があることを知りました。
あとはリリースした機能への反響やサービスに対する要望など、ユーザーの生の声を聞けるようになったのも楽しみの一つです。toBだった前職と大きく変わったところですね。実装した機能にポジティブなコメントがつくとモチベーションが高まります。
― 思い入れのある開発や機能があれば教えてください。
「シーディング機能」ですね。競合サービスにはあったのに、Tonamelには無かった機能です。ユーザーとして使っているときからあったらいいなと思っていました。最近では海外のユーザーや大規模な大会での利用も増えているので、今後ますます重要になる機能だと思います。
一緒に働きたいのは、ユーザー目線でサービスを良くしたい人
― カヤックで一緒に働きたいと思うのはどんな人ですか?
サトケンさんは一緒に働きたいと思える人です。コミュニティマネージャーとして色んなコミュニティに参加して、実際に自分がゲームで遊び、ユーザーと関わりを持ちながら意見を吸い上げていた姿勢が好印象でした。いいサービスをつくるならユーザー目線を持った人と働きたいですね。
▲サトケンこと、佐藤 謙太。採用責任者を経て、Tonamelのコミュニティーマネージャーを担当していた。
あとは些細なことでも相談しやすい人です。気軽に相談できるとつまづく時間が減らせるので、仕事の進みが早くなります。チームリーダーのブライアンさんはコミュニケーションがうまいです。かゆいところがあったらSlackに書いてくれとリーダーが言ってくれるのはありがたいですね。
▲ブライアンこと、伊藤 悠真。Tonamelバックエンドエンジニアのチームリーダー。
― カヤックに入りたいと思っている方へメッセージがあればどうぞ
自分のやりたいことがカヤックにあるんだったら、積極的に興味ある事業部の人に話を聞きに行くといいと思います。Tonamelでは、サービスをより良くしていきたいという思いを持った人を募集しているので、ぜひご応募ください。
(取材・文 高田一史)
カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2023/10/interview-kikuchi
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