人気YouTubeチャンネル『ボンボンTV』で活躍する「りっちゃん」こと松田 理沙子さんは、実はカヤック社員でもあるのです!なぜ人気YouTuberがカヤックで会社員をしているのでしょうか?転職の経緯やYouTube活動との両立など、詳しい話を聞いてみました。
松田 理沙子
1993年生まれ、2021年カヤック入社
面白プロデュース事業部/ディレクター
日課は、お風呂に入ったあと、必ず化粧水と乳液をつけることです。
転職のきっかけは、まさかの「うんこ」!?
―りっちゃんといえばYouTuberとして有名ですが、カヤックに転職したということはYouTubeをやめちゃったんですか?
YouTubeはやめてないです(笑)。いまはカヤックで会社員をしながら、YouTubeでの活動も続けています。平日はカヤックの社員として働いているので、出演は月1、2回くらいですね。複業でYouTuberもやっているイメージです。
―今のような働き方をしてみようと思ったのはなぜですか?
前職では動画しか作ったことがなかったので、もっといろんなコンテンツをつくりたいと思ったのがきっかけです。
―なぜカヤックに入社したいと思ったのでしょうか?
転職にあたっては広告業界の企画・制作会社を探していました。特定のアウトプットに限定されず、色々なコンテンツ制作に関われると思ったからです。
カヤックが気になったのは「うんこミュージアム」がきっかけですね。YouTubeの活動をする中で、私は自分の考えた企画で誰かを楽しませることが好きだと思ったんです。「うんこミュージアム」はまさにそれを実現していると思ったんですよ!それで調べてみたら、カヤックが企画していることがわかって、「働くならここだ!」とカヤックへの転職を検討し始めました。
企画と制作進行管理、どちらもこなすのがディレクター
―入社前と入社後で、カヤックのイメージは変わりましたか?ギャップがあれば教えてください。
「面白法人」と名乗るくらいだから、変わった人が多いんだろうなと思っていました(笑)。変わり者の集まりというイメージが先行していたので馴染めるか少し不安だったんです。でも実際に入社してみると意外とまともな人が多くて、すぐに溶け込むことができました。
YouTubeの活動とのギャップというか大きな違いは、クライアントなどステークホルダーが多いことですね。YouTubeの企画は基本的に、一緒に撮影をするメンバーの合意だけで進めることができます。チームが小さい分、自分のやりたいことをコンテンツに反映しやすいんです。
でもカヤックの面白プロデュース事業部での仕事は、基本的には最終意思決定者のクライアントが納得できるものじゃないと企画を進めることができません。単に自分が面白いと思うだけでは企画が実現できないのはこの仕事の難しいところですね。
―入社後は、どのような仕事(役割)を担当しましたか?
入社した直後はTOMARIGIというプロジェクトの制作進行管理を担当しました。私がプロジェクトに参加したタイミングでは、仕様とリリース日が決まっていたので、それに合わせてスケジュールをつくりました。ほかにも、デザイナーやエンジニアの作業進捗を確認したり、クライアント、外部ディレクター、弁護士の方々とのコミュニケーションをとったりしていましたね。
▲「TOMARIGI(トマリギ)」はSNSでのつらい体験・トラブルの裁判例共有サイト
他には企画コンペにも参加させてもらいました。プロジェクトの与件に合わせて企画アイデアを出したり、企画書の一部をつくったりしました。企画は一人だけで担当するのではなく、クリエイティブディレクターや他のディレクターと一緒に相談しながら進めました。
―入社当時、企画や制作進行管理という役割は未経験だったと思いますが、仕事はうまくいきましたか?
制作進行管理に関しては、YouTubeの撮影でもスケジュール管理を担当していたので、その経験を活かすことができました。ただ、期日を過ぎているタスクの担当者に状況を聞いたり、作業を急いでもらいたいときに、どう伝えればいいか迷うことはありますね。
アイデアを出すことは前職でもやっていたので苦労はしませんでした。だけどクライアントが納得するようにアイデアを企画に落とし込んだり、資料をつくったり、説明したりすることは、はじめての経験でした。単に面白いアイデアを考えるだけでなく、施策として効果があるのか、実現することができるのかなどを踏まえて企画にする必要があります。今も難しいと感じる部分ですね。
―企画と制作進行管理の両立は大変ではないですか?
両方をバランス良くできるのは良いことだと思います。企画も制作進行もやることで、自分がこのコンテンツをつくりあげているという実感が湧いてくるんです。YouTubeも制作進行管理と企画の両方やっているようなものなので、慣れっこですね。
みんなで考え抜いて、いいものが生まれた
―自慢したいお仕事を教えてください
『sail夢プロジェクト』の公式サイトを制作するプロジェクトですね。それまではアイデア出しだけの作業や、制作進行管理だけを担当していたんですが、このプロジェクトで初めてディレクションを担当しました。
クライアントや制作メンバーと一緒にみんなで「いいものをつくり上げるにはどうすればいいんだろう」と考えたので、初めてのディレクションでもなんとかなりました。制作中は「もっとこうした方がいいんじゃないですか?」という意見を積極的に発言したんですが、それが制作物に反映されたので、自分の力でつくっている実感が湧きましたね。
▲世界の日本語話者と、気軽に安全に、交流を楽しむことができる会話コミュニティ・サービス『Sail』の日本語スピーチコンテスト『Sail夢プロジェクト』のWebサイト。カラフルなアニメーションでワクワク感を伝えつつ、図やアイコンを使って情報をシンプルにみせることを大事にしたデザインに仕上がっている。
―他にはありますか?
手応えを感じたのは「キャリアのトリセツ」というプロジェクトです。三井化学株式会社が推進する自律的キャリア開発支援施策の一環として、単語帳型カードの企画・制作をカヤックでお手伝いしました。三井化学の社員のみなさんが自分自身のキャリア開発に興味を持ってもらえるように色々な企画を考えました。
▲「キャリアのトリセツ」は「キャリア自律」の支援ツール。ゆるいキャラクターたちがキャリアに対する言語化を助けてくれる。
当初は社内だけで閲覧できるイントラネットのデジタルコンテンツとして企画が進んでいました。しかし、急遽、イントラネットへの掲載ができなくなり、印刷物をつくることになったんです。企画が白紙に戻った上にデジタルが使えなくなるという新しい制約ができたので、こりゃ大変だぞと思いました。
でもそこで投げやりにならずに、印刷物という制約をうまく活かしながら、社員の人が興味をもってくれやすい形にできないかをチーム全員で再検討しました。考え抜いた結果、単語帳というアイデアにたどりつくことができ、最終的には以前よりもいいアウトプットにすることができたと感じています。
カヤックでしかできない、仕事終わりの過ごし方
―転職後、間もなくして逗子に引っ越したそうですね。逗子での生活はどうですか?
いやー、最高っすね(笑)。都会と違って急いでいる人がいないし、空が広いです。
逗子に引っ越してからめちゃくちゃ元気になりました。元々オープンな性格でしたが、さらにオープンになった気がします。
自転車で通勤しているんですが、天気がいい日は気分が良くなっちゃうので、歌いながら自転車をこいでいます(笑)。
▲通勤に使っているお気に入りの自転車
―お気に入りの過ごし方はありますか?
森戸海岸にあるOASIS(オアシス)という海の家で、お酒を飲みながら音楽を聞く時間が大好きです。仕事終わりにエモいことができるのは最高ですね。東京で働いていたら経験できなかったことだと思います。
▲毎年、夏になると同僚と一緒に通っている海の家「OASIS(オアシス)」
―仕事終わりにスナックのママをすることもあると聞きました。
「まちのスナック」がオープンするときに誘われたのがきっかけで、たまにママとしてカウンターに立っています。昼間は社員として働きながら、夜はスナックのママになるって面白そうだなと思って引き受けました。鎌倉に縁のあるお客さんが来て、色々な話を聞けるので世界が広がります。一緒にシフトに入って他のママと友達になったこともあります。
▲「まちのスナック」でママとしてカウンターに立つりっちゃん(右)とカヤック社員の白鳥さん(左)
―カヤックに転職したいと思っている人へメッセージがあればどうぞ
私が所属している面白プロデュース事業部は、アウトプットを限定せず、色々なコンテンツをつくりたいと思っている人におすすめですね。
あとは都会での生活に疲れた人にも、カヤックはいい会社だと思います(笑)。鎌倉や逗子に住んで働くってなかなかない機会だと思うので、興味がある人はぜひカヤックを受けてみてください。
(取材・文 高田一史)
りっちゃんはTikTokでも活躍中!
りっちゃんは、カヤックのTikTokでも動画に出演しています。カヤックの様子を知りたい方はぜひご覧ください!
@ricchan_kayac りっちゃん@鎌倉のIT企業で奮闘中
カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2023/07/interview_matsuda
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