カヤックのコピーライターとして活躍する合田ピエール陽太郎さん。飲食業界でウェイターをやっていた彼が宣伝会議賞やOCC賞を受賞するに至った背景には、どんな取り組みがあったのでしょうか?受賞作や話題作を生み出す秘訣を聞きました。
合田ピエール陽太郎
1981年生まれ、2018年カヤック入社
面白プロデュース事業部/コピーライター
初老です。老眼始まったので、小さい文字は読めません。
ウェイターからコピーライターへ華麗なる転身
ー コピーライターを目指そうとしたきっかけを教えてください
僕は元々、飲食業界でウェイターをやっていました。その当時、たまに賞味期限が切れそうな食材があると、キッチンから「材料を使い切りたいから、この料理のオーダーとってきて」と言われたんです。最初は「売れるわけないよ」と思っていたんですが、どうやって売るか試行錯誤してみると考えるのがどんどん楽しくなってきました。それで同じことをもっと大きな規模でできないかと考えた結果、広告業界でコピーライターになりたいなと思うようになりました。
ー 異業種への転職ですが、すぐコピーライターになれましたか?
それが全然ダメで。面接で100社くらい落ちた気がします。やっぱりなんの実績もないと、どの会社も受け入れてくれないんです。だから転職活動をしながら宣伝会議のコピーライター養成講座に通っていました。勉強しながらいろんなコピーを書いたり、それをまとめたポートフォリオをつくったり、色々な賞レースにも応募したりしました。第51回 宣伝会議賞には1000本くらいアイデアを出して応募したんですが、そのうちの1つでCM GOLDを獲得することができました。数を出すってやっぱり大切ですね。おかげで大阪のクリエイティブエージェンシーにCMプランナーとして入ることができました。
活躍のチャンスを求めてカヤックへ
ー 念願叶っての広告業界ですね!前職ではどんなことをしていましたか?
とにかくCMのアイデアを考えて社内で提案することを繰り返していました。規模の大きなプロジェクトを請け負うクリエイティブエージェンシーだったので、企画には高い質を求められました。入社したての自分のアイデアは全然採用されませんでしたね。大きな舞台で失敗させてもらえることで学びもたくさんあったのですが、30歳を過ぎてから広告業界に入った自分には「もっと早く成長したい」という気持ちもありました。
力をつけるにはできるだけ多くの実戦経験を積みたかったのですが、当時いた会社ではプロジェクトの数に限りがありました。そこで転職をしようと考えたんです。何社か内定をもらえたのですが、アイデアを提案できるチャンスが一番多いだろうと思ってカヤックに決めました。
ー カヤック入社後は、すぐチャンスに恵まれたのでしょうか?
入社後はチャンスをつかめるように色々やりました。自分の得意技やキャラクターを知ってもらうために社内の発表会でアイデアをプレゼンしたり、社員の個性豊かなエピソードを紹介するチャットbotをつくったり。自分は何ができる人間なのかアピールしました。口だけでは説得力がないので、できるだけアウトプットして見せることを意識しましたね。
そのおかげで、いまはたくさんのプロジェクトを担当しています。Webサイト制作やSNSのバズコンテンツ、AIを使ったアプリといったデジタルコンテンツの他に、新聞広告などにも関われるようになりました。カヤックは企画と制作の両方を担当できるので、マスメディアからテクノロジーに関することまで幅広い相談をいただけるのがいいですね。
とにかく打席に立つ!OCC受賞作や話題作を生み出す秘訣
ー ピエールさんはコピーライターとして、どんな仕事をしていますか?
カヤックでは役割に関係なくアイデアを出す社風があります。だからコピーライターもすでに決まっている企画にあったコピーを書くだけではなく、企画を考えることから携わることができます。また、縦割りの体制もありません。もちろん自分が所属するチームはありますが敷居が低いので、自分が関わりたいと思ったプロジェクトには所属チームに関係なく手を上げて参加しやすい雰囲気があります。
ー 印象に残っているプロジェクトはありますか?
OCC賞 新人賞の受賞にもつながった『Art Beef Gallery』です。役割としてはコピーライターなんですが、アイデア出しや企画書の作成も担当しました。パッケージ制作に関わるのがはじめてだったので大変でしたが、アートディレクターやプロデューサーと一緒に試行錯誤するのは楽しかったですね。はじめてのことに挑戦するのはハードルもありますが、その分、学べることも多いです。(※詳しくはこちらの記事で紹介しています。)
また、『ゲムトレ』のメッセージ広告も頑張りました。コピーはもちろんですが、新聞広告やOOHの買付から入稿規定の確認まで、デザイン以外の色々な領域をほとんど一人で担当しました。
広告の入稿に関しても媒体側の担当者と直接やり取りをしていたので、スケジュールなどの融通を利かせてもらうように色々な交渉をしました。今後、同じようなことをする時に役立つ知識をたくさん身につけることができました。
ーどちらも話題作ですね!このような企画を生み出すために意識していることはありますか?
僕は中途でカヤックに入ったので、社内に師匠と呼べる人がいません。強いて言えばクライアントが学びの機会を与えてくれる先生なので、なるべく多くのクライアントと仕事をするようにしています。
あとは提案の機会があったら必ずアイデアを出すようにしています。秋元康さんや堀江貴文さんがよく「打席に立つことが、打率よりも大切。」ということをおっしゃっています。つまり、打席に立って、バットを振り、どれだけ試行錯誤したかで成功するかしないかが決まると。
自分は自分のことをコピーがうまい人だとか、いいアイデアを出せる人だとは思っていません。でも、そんな風にセンスがなくても、たくさん打席に立てば1本くらいホームランが打てるんじゃないかと思っています。だから声をかけてもらったプロジェクトには、忙しくてもできるだけ参加するようにしています。
ー最後に、これからどんな挑戦をしたいですか?
世界で戦いたいです!カヤックでは『ハイパーカジュアルゲーム』が世界を舞台に活躍しているんですが、それを見ると悔しいし、刺激になります。自分も世界で戦っていけるクリエイターになりたいですね。
(取材・文 高田一史)
カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2023/05/interview_gouda
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