2019新卒・2020新卒エンジニアの中久保さんと秦さんに、カヤック入社後の成長や変化をふりかえってもらいました。入社に至るまでの心境や社内の雰囲気をはじめ、現在携わっているちいき資本主義事業部のサービス『まちのコイン』と『SMOUT』のやりがいや今後について、柔軟な働き方を楽しむふたりの本音トークをお楽しみください!
中久保 彰伽(左)
1996年生まれ、2019年入社
ちいき資本主義事業部/『SMOUT』フロントエンドエンジニア
新卒当初に福沢諭吉が好きだと言ったことであだ名が諭吉(ゆきっち)になったが、名前負けした人生を送っている。最近は原神にはまっている。
秦 彩歌(右)
2000年生まれ、2020年入社
ちいき資本主義事業部/『まちのコイン』サーバーサイドエンジニア
旅行や散歩、サッカー、音楽イベント、コーヒー、オンラインゲームなど途方もなく多趣味。月に1度は旅行に出て大量の写真フィルムを抱えて帰る時間と、音楽を聴きながらコーヒー豆を挽く時間が何よりの幸せ。
“二次元”がきっかけでエンジニアリングの世界へ
ー本日はちいき資本主義事業部のエンジニア、秦さんと中久保さんに、入社の経緯や社内の様子、仕事内容を紹介してもらいたいと思います。もともと学生時代は何を学んでいましたか。
秦
学生時代は制御情報工学科でロボット制御などのプログラミングを勉強しつつ、WEBも独学していました。
中久保
私は情報処理学を学んでいました。
ーそもそも、エンジニアリングに興味を持ったきっかけは何でしたか。
中久保
それはもう、“二次元”ですね。中学生の時に個人サイトをつくるのが流行っていて、それがきっかけで色々いじり始めました。
秦
めっちゃ分かります! 私も手を動かしたきっかけはファンサイト。アニメや漫画のイラストを描いて、それを保存する場所としてWEBサイトをつくっていました。
あとは、子供の頃からインターネット対戦をしていた世代というのも大きいです。ゲームで「サーバーに接続しています」というダイアログを見て、小学生の時から「サーバーというものがあるんだな」と漠然と意識していました。機械も得意だったから、何となくエンジニアリングの道に進むのかなと思っていました。
ー就職活動でカヤックを志望した理由について聞かせてください。
秦
カヤックは「何でもやる会社」というイメージがあり、多趣味な自分と重なるというか、馴染みやすいのかな、と思い応募しました。趣味が多いと言うと聞こえがいいですが、その分興味が分散しやすいところがあるので、事業範囲が広いカヤックなら面白がりながら長く働けるかも、と感じたことが決め手です。
ー「まちづくりからうんこまで」と言われるように、色々なことに挑戦できそうなところが決め手になったのですね。中久保さんはどうでしょうか。
中久保
初めてカヤックを知ったのは合同企業説明会だったと思います。就活する上では「会社にどんな人がいるのか」を重視していたので、社員の人とフランクに話す機会を設けてもらったり、インターンに行ったりしました。会社の雰囲気を実際に体験して、これだったらうまくやっていけそうと思えたんです。
秦
企業というより部活動みたいですよね。
入社式や研修の時もゆるい雰囲気でした。入社式で退職届を読み上げた時のことも印象深いです。
ーいきなり退職届けを読み上げる入社式は、メディアでも話題になっていましたね。社員がカヤックで成し遂げたいことを発信しつつ、制度自体をコンテンツ化して楽しむのだとか。
秦
新入社員の前に、まずは先輩がスライドで発表してくれるんです。詳しい内容は覚えていないのですが、すごいめちゃくちゃなことを書いていて、「え、これでいいの?!」とびっくりしたし、面白かったです。
中久保
「面白法人と言っていても上場企業だし、実際はお堅いのかも......」と気を張っていたので、だいぶ緊張が解けました。実際に入社した後も、ギャップを感じませんでした。
「いい意味での変態」が多いから、挑戦や成長の機会も多い
ーカヤックに入社してから、成長や変化はありますか。
中久保
常に変化を求められている感じはありますよね。
秦
常に変化していることが自分らしいから、カヤックで働いているんだろうなって思います。
中久保
気持ちの変化で言うと、エンジニアは体が資本だなと実感しました。みんな、ある日突然鍛え出しますよね、笑。
秦
わかります! 同じ部署には筋トレマニアのエンジニアがいて、ボディビルの大会に出ています。美味しさより栄養にこだわっているかのようなお弁当が話題になることも。
中久保
ストイックすぎる、笑。カヤックには極端な人、いい意味での変態が大量にいるので、そういう人たちから自分のためになるものをいっぱい見つけられるんです。
秦
そうなんですよね。「自分もやってみたら変われるかも」と思える、成長の種が転がっている。外から見ていると伝わりにくいかもしれませんが、社内Slackを見たら一発で分かると思います。趣味系のSlackは見ているだけでも刺激をもらえるし、色々な「好き」があふれている。
中久保
私は、二次元とかゲームとか、好きが高じ過ぎて辛くなることもあります、笑。
秦
私もひとつのコンテンツにすごい熱量をかけるので、好きなもののことを考えているといっぱいいっぱいになってしまいます。気になるものはたくさんあるけれど、その熱量でたくさんのコンテンツは追いきれなくて......。
ーSlackと言えば、中久保さんは数々の面白絵文字を追加した、カヤック絵文字コミュニケーターの第一人者なのだとか。
中久保
いちいちテキストで打つより絵文字だけでコメントできたら楽だろうな、と思って。Slackのスタンプ芸が流行っていったら楽しいじゃないですか。それで絵文字の追加にハマって、新卒の頃からひたすら2000個くらい増やしてきました。
秦
すごいバリエーションなので、検索して無いと「何で無いのかな?」と疑問に思うくらいの充実度です。
あと、変化と言えば、私は人と話すのが苦手なのですが、昔に比べて相当喋れるようになりました。
最近は、ふんわりした仕様が降ってきた時そのまま実装してしまうと後から自分が痛い思いをするので、「もっとこうした方がいいんじゃないか」と、思ったことをズバリと言えるようになりました。そういうコミュニケーションを周囲が受け入れて、フランクに接してくれたから変化できたのだと思います。
四半期に一度のフィードバックでは「コミュニケーションがひとつの強み」と先輩に言ってもらえるようになりました。
肩書きや部署を横断して、楽しみながら働く
ー入社してからのキャリアパスを聞かせてもらえますか。
秦
2020年に新卒入社し、ちいき資本主義事業部で働いています。入社前に1ヶ月ほどインターンをしていた時からずっと、地域系のプロダクトに関わっています。今は、コミュニティ通貨『まちのコイン』の運営団体向け管理画面のバックエンドをメインで担当しています。
地域の仕事がしたいと思ったのは、旅行やまち歩き、地方が好きだから。地方の人はよく「自分の地元は何もない」と言うけれど、私は地元の山口県が大好きなんです。地域の魅力を伝えるようなプロジェクトだったら、楽しく働けるのではという期待がありました。
▲ゲーム感覚で地域とつながり、ちょっとおトクな体験ができるコミュニティ通貨『まちのコイン』
中久保
私は2019年に入社し、最初は面白プロデュース事業部でクライアントワークに携わっていました。でも、代表の柳澤が『まちのコイン』にすごく注力していて、私としても会社がそこまで力を入れたくなるプロダクトの存在が気になってきて......。そのタイミングでちいき資本主義事業部のリーダーから声をかけてもらったので、異動を決意しました。
『まちのコイン』の担当を経て、現在は移住マッチングサービス『SMOUT(スマウト)』の管理画面のリプレイスや既存のサイトの機能追加などを行っています。
▲地域からスカウトされる移住マッチングサービス『SMOUT』
ークライアントワークは受託ですが、『まちのコイン』や『SMOUT』は自社サービスですよね。何か違いは感じましたか。
中久保
クライアントワークはメンバーが毎回違いますし、一度に関わる人数がかなり多いです。コロナ禍で、実際に顔を合わせることが無かった人も多かったです。短期の案件数が多く、ローンチしたらすぐ次の案件を担当していくので、スピード感があります。次々に新しいものをゼロからつくる力が付くのではないかと思います。
一方、自社サービスは既存のものなので、仕事内容は保守・運用がメインになります。クライアントワークでやっていたこととは異なるので、勉強になりますね。
秦
違いと言えば、『まちのコイン』の管理画面は、基本的にエンジニアが主導してつくっています。チーム全員でUI・UXも勉強して、どうしたら使いやすくきれいになるかを考えながらやっています。クライアントワークならまず無い状況ですが、それはそれで楽しいです。
中久保
『SMOUT』でも、デザイナーが手が回らない時には、足りないところはフロントエンドエンジニアも手を動かしています。決められた自分の仕事だけではなく周りを見て、サーバーサイドとフロントエンドで意見を交わしながら取り組んでいます。
秦
そういう動きが加速している気がしますね。サーバーサイドの人もUIを考えられるようになろうとか、フロントエンドもサーバーサイドを手伝えるようになろうとか。ディレクターもサーバーのことを気にしてくれて、できるだけサーバーの設計よりの仕様を書いてくれる。チーム全体で、お互いをサポートし合っています。それこそ部活みたいで楽しい。
ー専門ごとの分業ではないのですね。ジェネラリストというか。
中久保
はい、色々なメンバーで一緒に検討しながら進めるというのが、とても新鮮で面白いです。
秦
サーバーサイドエンジニアとして入社したからサーバーだけやっていくんだろうと思っていたので、「こういう未来があるんだ!」と驚きました。
ー仕事のやりがいやモチベーションはどんなところにありますか。
秦
『まちのコイン』の管理画面を実際に使う社内の人から「今ここがすごく不便なんです」という具体例を聞くことが、強いモチベーションになります。自分の力で解決できる範囲にボトルネックがある悔しさがバネになる。
「理想と現実の間の足りていない部分」が見えると、その分まだ上にいけると思っているので、意見をもらえて嬉しいと思いながら仕事しています。自分で見えないところには行けないので、見せてくれる人が近くにいて良かったと思います。
中久保
私はユーザーの声を間近で聞けることが、モチベーションになっています。『SMOUT』内のプロジェクトに里帰りのタイミングで参加して、地域の人の話を聞きに行っています。先日も、『SMOUT』開発チームが田植え体験に参加していましたよ。
秦
それってチームが小規模であるメリットですよね。人数が多いと、エンジニアも一緒にみんなで行こう、となかなか言えなくなる。『まちのコイン』は開発チームだけでも20人くらいで2チームあるし、CSチームやプロダクト全体を見るチームもあって、割と大所帯なんです。
中久保
『SMOUT』はエンジニアだけで言うと今はサーバーサイド2人、フロントエンド2人で回しています。『まちのコイン』に比べると担当者が少ないので、少数精鋭でやっている感じ。『SMOUT』の方が長く運営しているサービスなので、安定しているという背景もあると思います。
ー同じちいき資本主義事業部のサービスですが、少し規模感が違うのですね。それにしても、楽しんで仕事している雰囲気が伝わってきます。
秦
楽しくない仕事をしたことがないです、笑。
中久保
手を挙げれば、事業部をまたいで掛け持ちすることもできるんですよ。私は、面白プロデュース事業部のクライアントワークも引き続きお手伝いしています。今関わっている案件は、自分がめっちゃ好きな二次元系の仕事なので、楽しくて仕方ないです。もはや趣味とごっちゃになってます、笑。
秦
いいですね! 私はサッカー好きなので、機会があったらサッカー案件をやってみたいです。
目指すは全国制覇、一緒にちいき資本主義事業部を盛り上げてくれる仲間を募集中!
ー最後に、今後目指していることについて聞かせてください。課題や秘めた野望はありますか。
秦
『まちのコイン』は、ゴールが見えにくいところがあります。これで収益化できるのか、各地域が自走できる状態になるのかなど、正解をみんなでずっと探し続けています。そこも楽しめないとキツイかなとは思います。私自身はあらゆることを考え、気になったら止まらないタイプなので、かえって自分らしい働き方をしているな、と感じています。
管理画面のサーバーサイドエンジニアの立場ですと、プロダクトの核になる部分の思想に深く突っ込む機会はそんなに無いのですが、「結局どこに向かっていけばいいのか」を探り続けていきたいですね。
中久保
特に、『まちのコイン』のような換金性が無いコミュニティ通貨は前例が無いので、事業として難しい部分があるのかな、と思います。
秦
また、行政や地域の方など、ITに慣れていない人が使う管理画面はどのようなものがいいのか、試行錯誤しています。デジタルというだけで拒否反応が出てしまう人もいる。年配で、インターネットが怖いとか苦手な方に向けて、最初のきっかけになるUXにしたいです。ITの側に寄ってきてもらうことは、ちょっと大袈裟に言ってしまうと、技術というかIT全体の課題だと思っています。
中久保
本当にそうですね。
個人的な野望なら、Slackの絵文字を10万にする、笑。容量が大き過ぎて怒られそうな気もしますが......。仕事では、全国の自治体に『SMOUT』に入ってもらえるように挑戦していきたいです。
秦
『まちのコイン』の導入も47都道府県、網羅したいです!
ーちなみに、ちいき資本主義事業部で一緒に働くなら、どんな人が向いているでしょうか。
秦
事業部によって違いはあると思いますが、前述したように、サーバーサイドとかフロントサイドとか区別をつけずに、幅広いことに興味を持てる人の方が向いていると思います。
あとは、なぜやるのかを考えるのが好きな人。もしくはどんなお題に対しても対応できるくらい柔軟な人でしょうか。最適解を探すのに没頭しているか、技術に集中しているか。
中久保
たしかに、二分化されている気がします。いずれにせよ、いい意味での変態しかいないんです。
秦
それから、散歩好きや旅好き、海外生活の経験がある人が多い印象です。フットワークが軽くて、自分の世界が物理的に広い人は、地域系の仕事が楽しめると思うので、ぜひ一緒に盛り上げて行きましょう!
カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2022/09/interview_nakakubo-hata
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