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「本音を言えば、ずっと現場のクリエイターでいたかった。」
そう明かすのは、株式会社クリーク・アンド・リバー社のIさん。大手電力会社での新商品開発にはじまり、大手通信事業企業内での新規立ち上げに携わる、ディレクター兼プロデューサーです。ディレクター業に加え、より上流のプロデューサー業も務めており、クリーク・アンド・リバー社の制作案件受託の商流も作っています。
今回はそんなIさんのインタビューを通じて、ディレクター、プロデューサーという仕事の醍醐味に迫ります。またそこから「クリエイターが選ぶ人材エージェンシー No.1」「採用担当者が選ぶ、クリエイター採用で頼りたい会社 No.1」といった数々の実績を誇るクリーク・アンド・リバー社の強みも見えてきました。
I.T. / Webディレクター・プロデューサー
Webディレクター兼プロデューサー。大手通信事業企業内で、MVNOサービス事業部のサイト運営に従事。C&R社制作スタジオと連携し、制作案件受託の商流を作る。
・・・
クリエイターを卒業したのは、ある種の使命感から。
——まずはIさんのこれまでのご経歴を教えてください。
新卒で入社したのは大手の警備会社で、今とは全く畑違いの分野でした。その会社を退職したのをきっかけにIT系の専門学校に通い直し、卒業後はシステム開発を請け負うIT系の企業へと転職します。ここでは大手電力会社向けeラーニングシステムの開発にイチから携わったのですが、これが非常に好評でそのままサービスとしてパッケージ化されることに。ほかにも3Dの動画制作や、まだ世に出たばかりだったiPhone向けのアプリ開発など、クリエイターとして幅広い経験を積ませていただきました。
——長年に渡ってITの分野でクリエイターとして実績を重ねてきたのですね。
ただ年齢を重ねるとともに、いちクリエイターのままでいいのかと思うようになって。職人的にものづくりに没頭するのは、私にとってとても幸せなことでした。というか、できればずっとそうしていたかった、というのが本音です。けれど自分自身のキャリアアップを、そして何よりも後進の育成を考えるのなら、現場を管轄し、全体を俯瞰する立場になる必要があるな、と考えるようになったんです。
——ある種の使命感から、キャリアアップを意識するようになったのですね。
大げさに言うなら、そういうことかもしれません。幸いにも、ちょうどそんなタイミングでクリーク・アンド・リバー社に転職することになって。私の意向を汲んでくれ、大手通信事業者にWebディレクターとして出向することになったんです。それが2013年のことですね。
——ディレクターとしての初仕事は、どんなものだったのでしょうか?
格安SIMサービスの新規立ち上げを担当しました。当時はMVNOという言葉もまだまだ浸透していない時代だったので、最初は本当に手探りでしたね。ディレクターとは言っても、チームメンバーは私だけでしたし(笑)。結局、サービスサイトの立ち上げからリリースまでを、ほとんど一人でこなすことになりました。初めからほとんどプロデューサーのような仕事をしていましたね、我ながらよくやったと思います。
おかげさまでサービスは順調に成長し、今はメンバーも10年前とは比較にならないくらい増えました。現在は正式にプロデューサーとなり多少運用に携わっていますが、基本的な部分は何名かいるディレクターにお任せできるようになりましたね。
プロデューサーの一番の仕事は、コミュニケーションの質を高めること
——プロデューサーとして10年間を振り返ってみて、特に大変だったことはありますか?
格安SIMサービスの立ち上げ当初は、法令や規制などの変更に振り回されましたね。この間まで使えていた帯域が、いきなり使えなくなってしまう、なんてもこともザラでした。その度に仕様を変更するわけですが、それをユーザーのみなさんにもいち早く伝えなければなりません。短期間でサイトをはじめとした各種クリエイティブを修正しなければならないことも多く、そんななかで制作メンバーの負担をいかに軽減するかには心を砕きました。
——具体的には、どんな工夫をされたのでしょうか?
根本的な対策は一つしかないんですよ。それは、いかに迅速に情報を得るかということです。仕様変更の内容が素早くわかれば、その分だけ制作にかける時間を確保することができる。だから経営陣やシステム部門とは、常に緊密に情報交換をするようにしていました。ただ情報が降りてくるのを待つだけではなく、もし彼らが何かに手間取っているのなら、こちらでそれを巻き取ってやろう、くらいの攻めの気持ちでコミュニケーションしていましたね。
コミュニケーションこそがプロデューサーの仕事である。そう言い切ってしまっても、過言ではないと思います。
——円滑にコミュニケーションするためのコツがあれば、ぜひ教えてほしいです!
変に壁をつくらず、まずは飛び込んでみることだと思います。たとえば、プロデューサーである私が「自分はクリエイティブ側の人間だから」という態度でいたら、いつまで経っても物事は前に進まなかったはずです。ときには社外の人間であるからこそ、経営層や開発者にはっきりと意見しなければならない局面も出てきます。
もちろん勇気のいることではありますが、けれどある意味、それが私たちのようなプロデューサーに求められている役割だとも思うんです。それに腹を割って率直に話せば、人は意外と協力してくれるものです。
加えて大切なのは、メンバーに対してはできる限り、対等な目線で接することでしょうか。頭ごなしに意見を否定するのは絶対にNGですね。プロデューサーとはいえ、あくまで一人の仲間として、どうやったらともに成長できるかを考えるようにしています。
誰もが平等に成長できる理由は、チャレンジできる案件の多さ
——お話しを伺うなかで、Iさんがいかに献身的にクライアントと向き合ってきたかがわかってきました。そのモチベーションの源泉はどこにあるのでしょう?
今はとにかく私が成果を出すことで、クリーク・アンド・リバー社という会社全体の評価を高めたいと考えています。その結果として案件数が増えれば、若手にもさらなる成長の機会を提供できるでしょう。
そう考えるようになったのは、若いクリエイターに活躍の場を与えたい、と本気で考える営業担当の熱い思いに共感したからです。彼らはクリエイターの成長に、文字通り心血を注いで取り組んでいます。
——会社全体として若手の育成に取り組んでいるのですね。
そうですね。弊社には受託制作を手がける社内スタジオもあるので、経験が浅いメンバーもここでプロフェッショナルな専門職社員とともに働くことで、クリエイターとしての足腰を鍛えることができます。
実は私自身も、出向先のプロデューサーという立場で、自社スタジオに仕事を発注することがあるんです。弊社の豊富なリソースを活用すればクライアントもよりスピーディーに事業を展開できるし、高度なクリエイティブを求めるクライアントの案件に携わることはスタジオの若手にとってもいい経験になります。そんなwin-winな商流をつくっていくことも、これからの私の役割だと感じています。
——最後に入社を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。
経験が少ない方でも、クリエイター業を本格的に始めたいという方には、最適な環境だと思います。反対に、既にスキルのある方であれば、チームづくりや後進の指導といった経験も積めるはずです。
どんな立場であっても、安心してさらなる挑戦のチャンスが得られる。それがクリーク・アンド・リバー社の魅力であり、高いクリエイティビティーを維持し続けてきた理由でもあると感じています。私自身もプロデューサーとして、さらなる高みを目指したいですね。