エージェント 神﨑 夢さん(28歳)
テレビ番組はテレビ局の社員に加えて、多くの制作会社に所属するクリエイターで構成されるチームによって制作されています。そのなかでもクリーク・アンド・リバー社は、「エージェント」と呼ばれる独自の仕組みを導入していることが大きな特色です。テレビ局の現場で働くクリーク・アンド・リバー社の専門職社員であるクリエイターから、「頼もしい」「いてくれて良かった」という声が寄せられているエージェントとは、どのような役割を担い、どのような思いで専門職社員と接しているのでしょうか。エージェントとしてテレビ局を担当している、神﨑夢さんに話を聞きました。
[ 専門職社員とは ] テレビ番組制作に携わる職種の社員(ディレクター・アシスタントディレクター・記者など)のことを指します。
■エージェントの役割について教えてください
当社の専門職社員であるディレクターやアシスタントディレクターたちは、さまざまなテレビ局の番組制作の舞台で活動しています。業務のことや人間関係、職場環境など、仕事をしていればいろいろな悩みや不安に直面するものです。そういったとき、相談に乗り、一緒に解決策を考えるのが私たちエージェントです。時には環境の改善などを求めて、テレビ局の方に働きかけることもあります。また、テレビ局の方の思いをくみ取り、専門職社員にわかりやすく伝え直すといった、橋渡し役を担うこともあります。
このほかに、就職活動中の学生や転職を検討している社会人の相談に乗り、アドバイスをしたり人材を募集している企業とのマッチングをお手伝いすることもあります。それだけでしたら「就職・転職アドバイザー」と言えるような立ち位置なのですが、私たちエージェントはさらに、その人の10~20年先までを見据えたキャリア形成のお手伝いもしています。仕事探しをしているときは、目の前の課題である「就職する」というところだけに目が向きがちで、企業や職種の選択肢が狭くなりがちです。しかし、長期的な視点でその人のキャリアを考えた場合は、本人が想定していなかったような会社や仕事がキャリアステップの1つになることもあります。「こんな道、こんな方法もあるよ」と提案し、よりよいキャリアの実現のために視野を広げてあげることが、エージェントの重要な役割です。
■専門職社員にとってどんな存在でありたいですか?
エージェントは当社の専門職社員にとって、マネージャーのような存在と言われることもあります。しかし私は、「パートナー」という言葉がより的確にエージェントの役割を言い表しているように思います。エージェントは、“相方”である専門職社員の夢や目標を誰よりも理解し、実現するための方法を一緒に考える人です。そして、目標にたどり着くまでの道を同じ歩幅で一緒に歩んでいく人です。そのような存在でありたいと、私は考えています。
■クリーク・アンド・リバー社のエージェントの強みは何ですか?
エージェントは、人材を求めるテレビ局と、そこで働くことを希望している人をマッチングすることが重要な役割の1つです。そこで役立つのが、テレビ局との結びつきの強さです。当社の場合はテレビ局の人事部門だけでなく、番組のプロデューサーと直接、求める人材についてのやりとりができています。そのため、いち早く情報をディレクターやアシスタントディレクターとして働くことを希望している当社クリエイターに届けることができます。現場からダイレクトに届く情報ですので、期待する人材像など、情報の精度も非常に高いです。その結果、配属するクリエイターとのマッチング精度も高くなります。「いい人材を配属してくれた」「いい仕事に就くことができた」という、テレビ局とクリエイターの双方にとっての満足感が大きくなるのです。
配属された当社のディレクターやアシスタントディレクターが現場で活躍してくれていることは、テレビ局からの信頼につながっています。その結果、より多くの人材に関する要望が、当社に寄せられるようになります。職場や職種など、より多くの選択肢をクリエイターに提案できるのは、歴代の先輩たちの活躍の賜物でもあり、当社ならではの強みだと言えます。
エージェントについては、前向きな人柄のメンバーが多いことも強みだと思います。困難な場面でも悲観的にならず、「こうしたらクリエイターにとってより良い解決になるのでは」と、ポジティブに物事を考えるのです。その姿勢がクリエイターにも伝わり、一緒に前へ進むことができているように思います。
■ご自身とは離れた現場で働くディレクターやアシスタントディレクターに対して心がけていることは?
専門職社員とこまめにコミュニケーションを取ることです。1対1のかっちりした社内的な定期面談は3カ月から半年に一度行っており、それ以外にも専門職社員からの相談など何かあればすぐに面談の場を設けます。さらに、現場であるテレビ局にこまめに足を運ぶことを心がけています。別の用事でテレビ局に行ったときも、「この時間なら、あの人が仕事中のはず。顔を見ていこう」といったように、何気ないコミュニケーションを大切にしています。そうやって日頃から気軽に言葉を交わせる関係性を築いておくことが、何かあったときの相談のしやすさなどにつながると考えています。私自身にはディレクターやアシスタントディレクターといった番組制作の経験がありません。だからこそコミュニケーションをしっかり取り、専門職社員の気持ちを理解して寄り添いたいという思いがあります。
テレビ局に足を運ぶことは、プロデューサーとの関係構築にも役立ちます。人材に関する課題などを聞かせてもらうことは、当社のディレクターやアシスタントディレクターの配属を考えるうえで非常に有効です。現場が期待している人材をピタリと配属できれば、当社と私自身に対する信頼度も高まります。時には、「神﨑さんが推薦する人なら間違いない」と言ってもらえることもあります。そういったケースをさらに増やしていきたいと考えています。
△テレビ局へ行く時に必ず持ち歩いている手帳。専門職社員のちょっとした悩みなども書き留めている。社員からも「神﨑さんといったらこの手帳!」との声が。
■映像の現場で働く専門職社員にとって、エージェントの役割が存分に発揮できている事例を教えてください
印象深い専門職社員が2人います。
1人は、アシスタントディレクターから記者にキャリアチェンジをした専門職社員です。この方は非常に優秀で、テレビ局からも高い評価を得ていました。キャリアに関しては「アシスタントディレクターとして働くということは、ディレクターを目指すのが通常のキャリアステップだろう」と考えているようでしたが、私には「記者の仕事にも興味がある」という話をしてくれていました。とはいえ、記者の仕事はテレビ局職員しかできないという先入観があり、具体的には考えていなかったようです。そういったなか、あるプロデューサーから「記者をやれる人を探している」という話を聞きました。この専門職社員のことを思い出した私は、プロデューサーに「こんな人がいます」とすぐに提案。プロデューサーもこの専門職社員の仕事ぶりは知っていたので、話はトントン拍子に進み、アシスタントディレクターから記者というキャリアチェンジが実現しました。このケースは、日頃の密なコミュニケーションによって、専門職社員の本音や考えを聞くことができていたからこその結果だと思います。
もう1人は、当社の他のエージェントが担当している専門職社員です。この専門職社員は今、テレビ局だけでなく企業のプロモーション動画制作のディレクターや、映像系専門学校の講師としても活躍しています。そういったフィールドの広がりを、専門職社員とエージェントが二人三脚で実現しているのです。目標を共有し、活躍の舞台を開拓していくというのは、まさに「パートナー」です。2人が切り開いてくれた道は、後に続く若手社員にとって、将来の目標とするキャリアにもなっていくはずです。テレビ業界には、若手が中心というイメージがあります。しかし、そこで経験を積むことによって、50代になっても60代になっても確かな未来が待っていることを示したいと、私は考えています。エージェントは、そのカギを握る存在になれるはずです。
■テレビ業界や映像の仕事を目指している人にメッセージをお願いします
テレビ局や映像業界で働く人、それらの仕事を目指す人は、「みんなを楽しませたい」「世の中をより良くしていきたい」など、大きな夢を持った人であり、その実現に向かって行動する力を備えた人たちです。そういったクリエイターのみなさんの思いへのリスペクトと、「一緒に夢をかなえたい」という思いこそが、私たちエージェントの原動力です。
私が今の仕事に就いたのは、「人の人生の転機に関わる仕事がしたい」と思ったことがきっかけです。就職や転職、キャリアアップやワークライフバランスの実現など、さまざまな形で自分らしく働き、日々を過ごすクリエイターのみなさんのお手伝いをすることができ、入社前に思い描いていた仕事ができていると言えます。私自身の今の目標の1つは、クリエイターへの熱い思いを持ったエージェントの後輩を1人でも多く育てることです。そうすれば、夢をかなえられるクリエイターが今以上に増えます。ぜひ、当社で夢に向かってチャレンジしてください。私たちエージェントがしっかりと伴走していきます。
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