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今回はクリーク・アンド・リバー社、社内スタジオのVF XSTUDIOに所属する峯村さんにインタビューを行います!
プロフィール
新卒で印刷会社に就職し、2Dデザイナーとしてパッケージデザインを行う。その後3Dデザイナーへの道を志し、3Dエフェクトデザイナーへ転職。現在ゲームエフェクト案件に従事し、ソーシャル、コンシューマー等様々な案件に携わる。
Q.VFX STUDIOに入社される前はどのようなお仕事をしていましたか?
前職では、印刷会社でデザイナーをしていました。元々デザインが好きだったので、大学はデザイン系の学部に入学してCGソフトを勉強していましたね。卒業の時には何となくデザイン関係のお仕事に関わりたいなと思っていたのでパッケージデザインのお仕事をするために印刷会社に入社しました。そこでは2Dのグラフィックデザイナーとしてクライアントの方と相談しながら、いろんな商品が入っている袋とか段ボールとかのデザインを決めていました。もちろん、3D系のソフトとか、アニメーションとかのソフトを触る機会は全くありませんでした。
Q. キャリアチェンジのきっかけを教えて下さい。
学生の頃に3DCGソフトも触っていたので実は3Dの仕事にずっと興味があったんですよ。ただ、当時はどちらかというと2Dデザインをメインに勉強していたので、いざ就職を考える時期になってみると3Dのお仕事をするのに今から勉強し始めるのは遅いかなと思ってしまいましたね。それで当時は諦めて、新卒から2Dデザイナーとして働いていたんです。それでも結局3DCGへの興味が弱まることはなくて、いろんなゲームを遊ぶことでますます強く意識するようになりました。元々、個人的には30代になってから別の職種に転職するのは難しいなと考えていたので、20代の後半に差し掛かった時、転職するならもう今しかないと思って3DCGのお仕事をやるか何度も真剣に考えました。そこでやっぱり自分のやりたいことを諦めきれなかったので思い切って挑戦してみようと思ったことがきっかけです。
Q.3DCGの中でもエフェクトを選んだ理由はありますか?
3Dデザイナーになろうと考えた時に、同時に関わるコンテンツも考えたんですけど、元から好きだったという理由でゲーム業界に入ろうと決意しました。何が何でも3Dデザイナーになろうと思っていたので、別業界からの転職ということを考えた時に少しでも入れる可能性を上げるためにどうすればいいのかいろいろ調べていたんですが、ゲーム業界のエフェクトデザイナーは結構新しい領域で、まだまだ人が少ないという記事があったのでエフェクトを選びました。もちろん、人が少ない分、教えられる人も少ないだろうなとは思っていたので、積極的にいろんな作品や人の作り方を見るようにはしていましたね。教えてもらうというよりも自分から教わりに行くような感覚でエフェクトの勉強をしていました。
対談風景
Q. VFX STUDIOに入社したきっかけを教えてください。
3Dの道を考えた時にいろいろ調べていたら、クリーク・アンド・リバー社のCreative Academy(※)を見つけて、応募サイトのトップに大きく「未経験からプロになる」と書いてあったので「私でも3Dデザイナーになれる!」と思って応募したことがきっかけです。そこでゲームエフェクトの講義を受けてからクリーク・アンド・リバー社のエージェントさんと色々相談をして、他のゲーム会社さんに行こうかとも考えたんですけど、最終的にはたくさんのエフェクトデザイナーと一緒に働けると思ったのでこのVFX STUDIOに入社を決めました。他にもクリーク・アンド・リバー社が人材事業もしていることから業界内外の様々なクライアントとつながりがあるので、ソーシャル、コンシューマー問わず関われる案件の幅広さにも大きな魅力を感じました。
※Creative Academy
https://www.creativevillage.ne.jp/lp/creative_academy/
クリーク・アンド・リバー社が運営する3DCGデザイナー育成機関。
主にゲームクリエイター向けのコースが展開されている。
Q.前職との違いはどのようなところにありますか?
立体ということももちろんですが、動きを付けて制作することが大きく違いますね。3Dエフェクトを作るようになってからは、ただ絵が描けるだけじゃだめで、立体的で動的な「演出」を考えるようになりました。例えば炎が燃えているエフェクトを作る時は、3D空間上で確認した時に360°どこから見ても炎が燃えていると分かる表現を考えますし、魔法攻撃のスキルエフェクトを作る時はその技が何秒の尺なのか、それに合わせてどのくらいの時間で各要素をどんな軌跡で動かすのかを考える必要があります。まあ、まだまだ未熟ですが(笑)
ツールも新しく使うものが増えて、UnityやAfter Effectsを使っています。ただ、前職で使用していたPhotoshopは3Dエフェクトでもテクスチャを作る際に役立っているので、そこはこれまでの経験を生かせて良かったです。
作業風景
Q.スタジオ内の雰囲気や魅力を教えてください。
雰囲気としては相談しやすい雰囲気ですね。例えばツールの使い方やエフェクトの作り方でも、みなさん親しみやすいですし、周りのメンバーが全員エフェクトデザイナーなので技術やノウハウを共有しやすいです。これはスタジオの魅力にも通じていますが、他の会社さんのお話を聞くと、社内で質問できる人が少ないという印象があるのですが、VFX STUDIOだと30人以上のエフェクトデザイナーがいますし、映像系出身の人もいるのでゲームや映像についての質問はかなりしやすいですね。私は本当に未経験だったので、エフェクト以外にもデータの使い方や案件の管理ツールについてもいろんな人の話を聞いていました。
あと個人的にはいろんなツールを使えることが魅力ですね。例えば今はUnityの案件を担当していますけど、会社のPCでUE4の勉強もできるし、本での勉強だと文章ベースでの知識になりますが、周りにUE4案件を担当している方もいるので口頭でも確認できます。
Q. VFX STUDIOに興味を持っている人へ一言お願いします。
私みたいに他の業界から入ってきた方も何人かいるので、本当にエフェクトデザイナーとしてゲーム開発に携わりたいと思っているなら興味を持って頂ければと思います。エフェクトデザイナーは開発環境によって使うツールが違います。UnityのShurikenやUnreal
Engineのカスケードとナイアガラ、その他にBISHAMONやSPARK GEAR、それに独自エンジンのインハウスツールも使うのでいろんなツールを覚える必要があります。素材作りではMayaやHoudiniでモデリングをしたり、After EffectsやPhotoshopを使うことも多いので、新しいことに自分から積極的にチャレンジしていける人は大歓迎です。
後は若手のメンバーも多いので経験を気にされているようであれば、一度思い切って入ってみるのもありかと。逆に経験者の方は大きな案件に関われるチャンスがありますし、最近だと開発案件の引き合いもかなり増えてきているのでキャリアとしても良い経験を積めると思います。本当に自由な動き方ができる会社だと思っているので、是非一緒に働きましょう!