こんにちは!株式会社クリエイティブリソースインスティチュート(以降、CRI)の吉祥です。
先日、社内にてワークショップ(参加者が主体となる体験型講座)を実施いたしました。
ただし良くありがちな「ホームページを作ってみよう!」ではありません。
まだWEB制作の現場に常駐していないメンバーで参加者を募り、より現場に近い体験をしていただこうというのが目的です。
私自身、講師の助手兼運営側として参加し、ワークショップの一部始終、またその裏側も少しお話できればと思います。
ワークショップのテーマ
今回の題材は、サイトリニューアルの提案です。
参加者には3グループに分かれてもらい、他企業(ここではグループ)に負けないプレゼンテーションができるかを競ってもらいます。
最終的にはグループごとに評価をお伝えし、順位の発表もします。またグループに関わらず優秀と判断された方には、率先してWEB制作の現場に紹介する特典が付いていました。
※題材にしたサイトは実在するのですが、ここでの紹介は省かせていただきます。
一日のスケジュール
- 1. オリエンテーション
- 2.自己紹介
- 3.グループワーク説明
- 4.個人ワーク
- 5.グループディスカッション
- 6.ヒアリング(クライアントとの打ち合わせ想定)
- 7.グループワーク
- 8.コンペティション(以降、コンペ)
- 9.表彰・ふりかえり
まずは調査!現状の課題とヒアリングに向けての準備
現状サイトの課題の洗い出し、他社のサイトデザイン・構成の調査など、まずは個人ワークの時間を使って調べものをしていただきます。
ここでの参加者の様子は黙々と調べものをし、各種ドキュメントやノートなど、各自の方法で調べた結果をまとめていました。
ある程度まとまった頃、グループディスカッションが始まります。
「文章が全て中央寄りで読みにくい」「デザインが古い」「予算内ではこういったことが出来るのでは」「次の打ち合わせではこれを聞こう」など、各々調べた内容を共有し、次のフェーズに進むためのすり合わせをする時間です。
さあ何を聞き出す!?クライアントにヒアリングしよう。
グループディスカッションで何を聞くのか方向性を決めた後、クライアントの社長役と社員役にそれぞれヒアリングのできる時間を設けました。これは実際の制作現場でも実施する打ち合わせを想定しています。
また制作する上で実際起こりえるのが、ステークホルダーの中で意見が分かれることです。その再現をするため社長役、社員役との打ち合わせはあえて別としました。それに伴い、社長役と社員役で考え方も異なっています。
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社長
サイトのリニューアルには賛成なものの、サイトが新しくなり依頼件数が増えることで、今の従業員で回せなくなるのでは、と懸念している。費用に関する権限を持っているが、ケチである。
社員
現場を良くわかっている中間管理職の方。サイトをリニューアルすることで、新規顧客を増やしたいと考えている。ある程度の判断は任されているが、費用に関する権限は社長が握っている。
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何をどう深堀していくのか、またクライアントの潜在的ニーズが引き出せるか、打ち合わせに対する準備が足りているか(これ凄く大事です)、皆さんの力量が見えてくる瞬間でもあります。
得た情報はグループごとに異なりますので、上手く聞き出せたグループはたくさんの情報を得ていますし、そうではないグループも中にはいらっしゃいました。
余談ではありますが筆者はこの社員役として、参加していました。笑
提案に向けてブラッシュアップ!
打ち合わせをしてクライアントは何を考えているのか、実はこういった問題や要望も持っていた、など見えてきたと思います。
資料を作成しつつ、何を提案するのか、誰が発表するのか、どう話すのかなど、グループでの最後のディスカッションが行われます。
ここまでの評価では、誰が率先して発言しているのか、発言した内容を議事録としてメモをとっているのか、「クライアントはこう発言してたよね」とヒアリングの内容を思い出させてくれているのか、などがポイントとなっていました。
更には、参加者がどういった職種に向いているのかといった適性も見極めていました。
いざ、提案タイム!
短い時間の中で、まとめ上げた内容をグループごとに発表していただきます。
資料にデザインカンプ(デザインの見本)を載せて提案してくれるグループ。
撮影なども行うと提案してくれるグループ。
費用やスケジュールを記載して提案してくれるグループ。
結果的に優勝したのは、3番目のグループでした。
理由として、出されている費用が現場のものとかなり近かったこと、またスケジュールも現実的なものを発表してくれたからです。まだ現場を知らないのに、良く調べているなと感心しました。
講師の感想
今回のワークショップは初対面の人も多い中で行われました。
実際の現場でも初対面の方や気心が知れていない方とグループを組むことが多いので、コミュニケーション能力がとても大事になります。どうしたらグループがまとまり、より良い雰囲気で課題を解決できるのか。気配りも重要ですし、相手をしっかり見ていないといけません。
そういった面でも参加者の皆さんにとって、とても良い勉強にもなったのではないかと思います。
筆者の感想
今回のワークショップでは講師の助手的な立場で参加いたしました。
実際のWEB制作の現場にはまだ常駐していないながらも、皆さんよく頑張ったなと思います。どのグループも提案時は緊張されている様子がなかったですし、御見積を作成されているグループもいたので、凄いなと感心いたしました。
皆さんと同じ立場であれば、恐らく私はここまで調べたり提案が出来なかったと思います。
正直、「単なるお手伝い」という気持ちで参加しましたが、自身の勉強にもなりましたし、何より参加者の皆さんに感化されるワークショップでした。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
勉強の一環としてワークショップを開催しましたが、それ以外にも社員同士の交流も目的でした。実際にこのワークショップがきっかけでWEB制作の現場入りが決まった人もいますし、活躍のチャンスを掴めた方もいらっしゃいます。
「CRIはこんなワークショップをやっているのか」で終わらせず、ぜひ「チャンスを掴める可能性が高い会社だ!」と考えてくれると嬉しいです。
なお今回のワークショップの講師は、弊社の現役WEBディレクターの方でした。以下のインタビュー記事で紹介しています。
また弊社のWEBディレクターのトレーニングも、ストーリーで紹介しています。是非ご覧ください。
その他弊社では様々なトレーニングを用意していますので、CRIに入社した際は是非参加してください!
皆様のご応募お待ちしております。